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笹井芳樹の「STAP細胞」捏造の関与疑惑 - 大隅典子の告発から

笹井芳樹の「STAP細胞」捏造の関与疑惑 - 大隅典子の告発から_c0315619_14453118.jpg週末、「STAP細胞」の問題を考えながら、あらためて4/4の山中伸弥の国会答弁に意味深い内実があることを思い知らされた。山中伸弥はこう言っている。「僕たちは(ノートを)出さない人は、『不正をしていると見なします』と言明しています」。この発言は、婉曲的ながら、小保方晴子の「STAP細胞」研究が十分に信用できないものだということを示唆しつつ、指導者の立場からの教育論に変換し、理系の学生や研究者たちに自然科学の正規の方法を諭したものだ。この話を聞いたとき、私だけでなく誰もがそうだろうが、後者の意味にアクセントが置かれていると感じた。科学教育の一般論が説かれ、この事件の教訓として念押しされていると受け取った。だが、笹井芳樹の会見を聞き、2013年のNature論文について内情を知り及んでくると、山中伸弥のこの言葉が、単なる科学教育の訓範を垂れたものではなく、もっと鋭く深い含意があったことが察せられてくる。われわれは、小保方晴子の実験ノートの問題について、それをかなり善意に解釈してしまっていたようだ。本人が未熟で、記録の要領や定則をよく心得ず、実験そのものも粗雑だったため、結果的にノートに中味がなく散漫になったのだろうと、そう安易に理解していた。しかし、どうやらそれは誤解なのだ。山中伸弥の言葉のとおり、小保方晴子は不正を意識し、不正を隠蔽するために故意にノートを杜撰な態様にしていたのである。オーディットの目を眩ますため。



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笹井芳樹の「STAP細胞」捏造の関与疑惑 - 大隅典子の告発から_c0315619_1447238.jpg

by yoniumuhibi | 2014-04-21 23:30 | Comments(18)
Commented by わかめ at 2014-04-21 20:28 x
ソースが週刊文春で申し訳ないのですが、
若山さんは憔悴していて体調も優れないようです。
何より理研を離れた身として、その巨大な組織から責任転嫁され
(社会的に)抹殺されてしまうのではないかと怯えているとか。

きちんと資料を揃えて、若山さんが会見することは難しいのでしょうか。

Commented by 熊三 at 2014-04-21 23:18 x
 理研改革委員会岸輝雄の、(笹井氏は小保方晴子氏と)「同等の責任を持つべきだ」、だけでは処分の軽重/程度がはっきりしません。同時に「共著者の責任を明確にするよう求めていく方針」も出されています。したがって理研内部では笹井、小保方、丹羽、(若山)の3(4)名が ”Guilty”と判定され、調査委員会の結論とは異なっています。理研外の共著者も含むかどうか不明ですが、含むとしても彼らには実質責任は問えません。しかし理研内部共著者の責任分散の効果はあります。まさにイカサマ論文の企画者が、「赤信号みんなで渡ればこわくない」と、考えた心理に迎合した方針です。これらから考えて、岸発言は「笹井・小保方をもっとも重い処分にはしないように」という、いわば指揮権発動のようにも見えます。もっと露骨にいえば、小保方を懲戒解雇にはするな、ということでしょう。
 
Commented by 熊三 at 2014-04-21 23:18 x
続き
他の状況証拠もあります。岸輝雄は野依良治とともに三菱財団の理事に名を連ねています。自身では収拾をつけられなくなった野依が岸に泣きついた可能性、あるいは政府/霞ヶ関からの天の一声があったかもしれない。関係者すべてでほどほどの責任を分担すれば、組織の長も何とか軽い責任で逃げられる..そんなところでしょう。たしか小保方の父君も三菱系ではなかったかなあ...。
 「特許のからみで本当に偉大な発表は隠しておくこともある」云々は、語るにおちる、科学コミュニテイに対するおおいなる侮辱でしょう。同時にあからさまな小保方擁護にもなっています。
Commented by ノンノ at 2014-04-22 02:47 x
このブログを理研改革委に読んでもらう方法はないものかと思います。

理研が世間の小保方擁護を恐れて処分も決めれないなど、誠に情けないと思っていた矢先にこのブログを読んで救われました。

早稲田の博士論文からではなく、セミナーのパワポからだとか、表に出てない画像だからとか、違う実験のデータという事の本題からずれた回答にマスコミもなぜか取り上げて突き詰めようとはせず、若山先生に渡したスタップ細胞はなんだったのか、なぜ同じ研究室内のことだと言いながら違うマウスになったのか、など、不可解なところだらけです。
大隅先生がよく発言してくださいました。
また、イメージングの開発者の方のお話もとても意味深い発言かと思います。マスコミもこういう方にもコメントを聞きに言ってもらいたいと思いますか。
このまま真実が謎のまま、若山先生に責任転嫁されて終わるのかと危惧しております。自己保身だけの人たちに屈することなく、揺るぎないデータを持って会見で真実を教えて欲しいと切に願います。
Commented by NY金魚 at 2014-04-22 03:31 x
山中伸弥博士を常時ゲストにした「NHKスペシャル四部作・人体 ミクロの大冒険」は、途切れながらですが、久しぶりにTVのCG画面に興奮しながら感動して観ました。われわれの体内の細胞が、いかにダイナミックな働きをする「宇宙」であるか、深く考えさせられる内容です。いままで対症療法だけであった西洋医学が、iPS細胞の発見で、かなり根本的な再生治療がはじまるという朗報にもとても興奮します。われわれ東洋の叡智信者には、この成果が日本から発信されたことに大きな誇りを持ちます。それは山中伸弥という人間のもつ誠意や倫理や実直さのすべてを表したものでもあると思います。昨年NYに来られてひと言話していただいた小出裕章氏も含めて、京大の人材はすばらしい人が多い。それは研究者の態度が、権威をいつも客観的に、冷静に観ているということかもしれません。できればこの記事のコメントもここで終わっておきたいのですが …続
Commented by NY金魚 at 2014-04-22 03:36 x
…続… 今回の事件は、世界的脚光を浴びた世紀の発見に刺激されたほかの研究者の焦りからはじまったと思います。嘘つきの女の子が「あたしはもっとすごいのよ!」と言いたかっただけ。有名になりたい、トップに、権威になりたい、という欲望は、この競争社会では当たり前でも、執着しつづけるとそれは本人の知らないうちに「狂気」の範疇に入ります。
以前のコメントのくり返しになりますが、ことしのソチ五輪で、米NBC TVは、もう20年も前の1994年・リレハンメル五輪直前、フィギュア・スケートのナンシー・ケリガン襲撃事件をくり返し放映していました。当時ライバルだったトーニャ・ハーディングが前夫を雇ってナンシーの膝を殴打した事件ですが、華やかな五輪の放送で、実に気の滅入る話がくり返されました。当時若かったトーニャは見るも無惨に太った中年女性となり、収入のためになんとプロボクサーに転身。かの女の精神から観えてくる醜さは当時から感じていましたが、20年後の現在、その醜さは隠し様がありません。
Commented by NY金魚 at 2014-04-22 03:38 x
…続… ジャンルはまったくちがいますが、記者会見での小保方を、美人だとか、化粧でうまく隠しているという意見には、あなたの目は節穴ではありませんか、と訊きたくなる。まだ呼んでくれているハーバードの先生がいるうちに、アメリカでひっそりと研究を続ければいい。その結果トーニャのようににっちもさっちもいかなくなってかの女がプロボクサーになったとき、やっと世間のほとんどが納得するでしょう。

Commented by NY金魚 at 2014-04-22 06:08 x
…続… 何度も失礼します。肝心なことを忘れていました。世に倦むさんも何度も危惧されているように、今回の事件は、せっかく山中氏に切り開かれて、新境地に入った日本の細胞学界を貶めるものということ。ここが米フィギュアスケート界の醜聞とはわけがちがう。前述の「NHKスペシャル・人体 ミクロの大冒険」の最終回でゲストの阿川佐和子が山中氏に問うていたように「神の創造した細胞への人為的加入というセンシティヴな問題」があります。山中氏も深く考えられているご様子が伺われました。
いわば小保方には、神の領域の変革を、ほかの写真をコピペして捏造した罪がある。その神を、だし巻き卵じゃあるまいし、割烹着を着て200個創りましたとうそぶく女性を、これ以上考える必要はないと思います。
Commented by ねこむすめ at 2014-04-22 12:45 x
なせ、あんなにもずさんなのか?

脱税する会社ですら、裏帳簿などの二重帳簿をつけて、つじつま合わせをするのに、どういう神経なのだ??、と理解不能だった疑問が、こちらを読んで、見事に晴れました。

「ねつ造の証拠が残らないように。」
ああ、そうだったか、とすごく、納得。
Commented by ノンノ at 2014-04-22 15:13 x
三木弁護士は「実験ノートから、STAP細胞を作製し、マウスに移植して多能性を確かめる実験が2011年4月から12年6月まで行われたことが確認できた。移植部位を示すマウスのイラストもあった 。」と話した。

と、追加資料を提出し、捏造ではないという理由が上記だと出ていました。
が、スタップ細胞を作成し、というところですでに??なのですが、このようなもので捏造ではないという判断になるのなら、理研と落としどころを裏で話してるのではないかと疑いたくなります。
一般は情緒的にしか動かないにしても、科学記者さんの真の追及、また、ほかの研究者の方々は、今後の科学を研究していく上で、不可解なことが多いまま、白黒つけずうやむやのままでは許しがたいとは思われないでしょうか!?
訳のわからない方々を救うがために、真面目に研究されている方々の意欲の低下のほうがとれほどか計り知れないものがあるように思えてなりません。科学世界のルールで判断するのが筋ではないでしょうか。他分野のルールを言っても意味がないと思います。
真実が葬られたままのような気がして仕方がありません。このブログが表に出ることを願います。
Commented by Columbites at 2014-04-22 16:56 x
笹井某の会見は,事実を示さずにSTAP現象という「ブラックボックス」に固執した段階ですでに終わっています.ブラックボックスから御利益を誘導するのは「科学」ではなく「呪術」です.いつから理研は「呪術師の巣窟」になったのですか?難解な呪文(専門用語)で煙に巻くのを「理論整然」などと評する一部メディアの気が知れません.真に優れた科学者は平易なことばで語ります.

我々の身の回りにあるブラックボックスをひとつずつ潰すのが科学の役割であり,その成果をできるだけ平易なことばで社会に発信するのが論文の使命だと思います.
Commented by 傍観者 at 2014-04-22 20:03 x
誰かがどこかで書いてましたが、小保方晴子は、2002年に高温超伝導の論文の捏造が発覚したベル研究所のヘンドリック・シェーンと同じような人物に思えてきました。
 参考文献:「論文捏造」、著者:村松秀、中央新書ラクレ
Commented by 長坂 at 2014-04-22 21:42 x
上質の推理小説の謎解きを読んでいる様で、ドキドキしてます。ただ科学的知識が全く無いので、凄い集中力が必要なんですが、、、
マウストリックやマクロファージや小さな断面図おまけにわざと杜撰なハル(コ)・ノート。他の科学者にバレずに完全犯罪達成できると、この二人は本気で思ったんでしょうか。本当の意味での「悪意」だらけですよね。皆様がコメントされる様に、このままうやむやに終わり、5年後に「あの人は今」で何事も無かったかの様に晴子が再登場しないよう、理科音痴のために解説どうか宜しくお願いいたします。
Commented by jack at 2014-04-22 22:47 x
記事の主旨には賛成です。しかし、
「これは自動焦点機能によるマジックでしょう。」
という一文の解釈は違うと思います。
この「マジック」という言葉を「作為」ととらえられたようにお見受けします。
しかし、この一文は自動焦点機能を用いると自然に焦点が大きな細胞の方に行ってしまいので、マクロファージが見にくくなる、と指摘しているのだと思います。「マジック」というのは、
自動焦点機能の意図せざる効果で、という位の意味だと思います。

ただ、笹井氏ほどの方がこのような問題をうっかり見過ごす筈はないと
思います。
その他、FACSのデータについても直ちに専門家の方々から反論が続出しました。

これについても、記者会見の時点で彼が気が付いていなかったはずがありません。最初から記者を煙に巻くためにの会見だったと思います。
このような方がCDBの副所長をされていることに、大きな危惧を持ちます。

Commented by jack at 2014-04-22 23:13 x
STAPを稀有の発明のように思い、今研究を進めなければ海外に遅れてしまう、といった擁護を聞くことがあります。
しかし、これは分野の状況からしてありえないと思います。

成体から多能性細胞が取り出せる、という主張は、じつはSTAPだけではありません。乳酸菌によるリプログラミングを主張する人もいます。
体内に僅かだけ分化していない細胞が残っており、それを取り出せると主張される人もいます(MUSE,VSELなど)。
ただ、いずれも再現性が非常によい、とは言えないようです。
あからさまに懐疑を表明される研究者もおられるほどです。

現時点でのSTAPは、もっとも好意的な目で見て、
捏造判定を逃れても、
これらと同程度のものと思ってよいと思います。
つまり、「正体不明の成体由来の多能性幹細胞」が
一つ加わるだけのことなのです。

また、
Harvardの地元の新聞Boston Globe紙の記事は取り下げが妥当という専門家の意見で締めくくられています。
Vacanti氏の10年以上前の幹細胞に関する論文は
誰も再現できておらず、そのことはBoston界隈では有名で、
他分野の研究者までヒソヒソ話で噂が広まっているほどだそうです。







Commented by 在欧生物学者 at 2014-04-22 23:41 x
https://www.google.com/patents/WO2013163296A1?cl=en
特許を根拠に擁護する人たちは、実際の申請書を読んで見るべきでしょうね。
上記が、米国における申請書類全文で、問題点としてCD45 TCR rearrangedの一文で、この特許が不受理or受理されても意味をなさない無用特許になることがわかる筈なんですけどね。
この申請ではSTAP ESやmuseの選別方としては効力ないですし。
有効にするにはTCR rearranged+, oct4+な結果を出すしかないですが(多分一番求められてる証拠)、キメラマウスでも理研の調査でもなかったことになってるので、普通に考えれば無理だったとしか。
Commented by NN at 2014-04-23 01:04 x
まさか著名な笹井氏が捏造にかかわっていたとは思いたくありませんが、会見では小保方氏をかばっているのでは?と思うふしがいくつもありました。
まず、stapは有望な仮説だと証拠をあげ力説していましたが、頭の切れる笹井氏は、専門家たちが納得しないと分かっていたはず。なぜ自分の評価を落としてまで、stap存在の可能性を世間に訴えたのでしょう?(stap存在の可能性こそ小保方氏が生き残れるたった一つの道です)
また、記者の質問に、完璧といえるほど的確に答えていましたが、問題の画像についての質問には、卒論なので流用に当たらない、とポイントずれた、小保方擁護の返答をしていたと思います。
捏造改ざんといった言葉も一度も言いませんでした。

そのわけをいろいろ考えたのですが、笹井氏はいまだに小保方氏に惑わされているか、弱みをにぎられているに違いない、という下世話な結論に達しました。
Commented by AAA at 2014-04-23 11:53 x
まさに私が思っている通りのことを
おっしゃってくれて多少なりとすっきりしました。
彼女の博士論文の画像はワカヤマ研の実験報告会の初期から使われていたそうです。博士取得後にハーバードからの客員で出張身分で理研に来ていたのですから、その時から写真を流用していたとすれば、若山研のラボメンバーを信じさせるに足るデータとなったいたはずです。
笹井先生の論文への関与度はたった2か月なんて、とてもありえません。保続データのすべてを彼と小保方さんの2人三脚で仕上げたのですから。そもそも。テラトーマのHG染色の腸管(乳び)写真からしてありえないのです。
疑惑のデパートのようなのに不服申し立てに対する理研の速度は遅すぎます。


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