チキンゲームに勝利した北朝鮮 - 米朝交渉の政局でボルトン失脚

c0315619_16290573.jpg先週18日、トランプが記者会見で北朝鮮への体制保証を初めて明言、非核化した場合には「強固な保護(protection)を得るだろう」と述べた。さらに「我々は『リビア方式』の適用を考えてない」とも言った。週末のテレビ報道でその場面が何度も流れたが、会見の場にはボルトンが陪席していて、カメラがボルトンの表情を捉え、ボルトンが赤恥をかいて失脚した政治演出になっている。明らかに、トランプが北朝鮮に対して妥協のメッセージを送っていて、北朝鮮の要求を受け入れて「ボルトン外し」に応じた格好だ。「リビア方式」など論外だと私も論じたし、右翼の手嶋龍一とケント・ギルバートでさえ「リアルではない」とプライムニュースで評しているのを耳にしたが、果たしてそのとおりの結果となった。北朝鮮の非核化が完全に実現するまで何も対価を与えるなというのが、2月からの日本のマスコミの論調であり、朝日新聞すらそうした論説で一貫していて、右も左も日本中が「リビア方式」を肯定し期待する空気だったが、ここへ来てすっかり様子が変わってきた。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-05-21 23:30 | Comments(1)

太陽政策と受容主義の教育 - 北朝鮮が自ら変わることを信じること

c0315619_14394865.jpg中学生だった頃、クラスの中にいわゆる不良の子がいた。同級生に暴力をふるったり、放課後にシンナーを吸ったり、店で万引きしたり、手がつけられず、生徒指導の教師はずいぶん手を焼いていた。今から考えると、あの女性教師はどれほど自分の家庭生活を犠牲にして、夜遅くまで駆けずり回り、不良生徒の面倒を見ていたのかと、その苦労を想像して感慨深くさせられる。当時の学校教師は今のようなブラック職業ではなく、部活の残業地獄もなく、モンスターペアレントの理不尽な対応もなかったが、一人の生徒が闇に墜ちるのを防ぎ、更生させるために、懸命に献身的に努力していた。サラリーマンとは対極の、全人格を子どもにぶつける熱心な教育者がいた。北朝鮮の問題というのは、そういう問題だと考えることができるのではないか。教室でナイフを投げてクラスの子を脅したり、花火を教室の窓から校庭に向けて何発も発射したり、そういう悪さを繰り返してきた悪童。担任も生徒もどうしようもなく、皆から嫌われて、一日も早く処分され来なくなる日がいいやと願われている不良。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-05-17 23:30 | Comments(1)

ガザの虐殺に無反応と無関心を貫く日本の左翼 - 格差とパレスチナ

c0315619_14100472.jpg14日から15日、今度はガザで62人が虐殺された。3月末には16人が殺されている。素手でデモを行っている市民に対してイスラエル軍が実弾の狙撃で次々と射殺、見せしめの集団処刑のようなことをした。信じられないのは、この惨劇に対して日本の左翼が全く無反応である点だ。誰もツイッターで騒がない。重大視しない。イスラエルを糾弾する意見が発信されない。バグダッドで自爆テロがあった程度のニュースの扱いにして済ませ、安倍晋三の加計問題がどうのとか、懲戒請求問題がどうたらとか、新潟県知事選での国民民主党との共闘がどうとかの拡散と宣伝に熱中している。東グータ地区で「化学兵器事件」が起きたときは、天地が割れんばかりにヒステリックに喚き立て、ツイートの連投に狂奔し、しばき隊各自相互にRT数を膨張させ、アサドとプーチンへの憎悪を扇動しまくったくせに、イスラエルによるガザ虐殺の蛮行には無視と沈黙を続けている。話題にせず、情報を回覧せず、知らんぷりを決め込んでいる。現時点(16日午前)で、志位和夫と福島瑞穂のTLには、この問題について何の言及もない。この異常な無関心の貫徹は何なのだろう。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-05-16 23:30 | Comments(3)

習近平の努力で米朝交渉がほぼ妥結 - 破談と北崩壊を狙うCIA

c0315619_15323421.jpg昨夜(10日)、トランプがツイッターで6月12日にシンガポールで米朝会談を開催と発表した。ようやく米朝首脳会談の日程と場所が決まった。結局、文在寅が提案した板門店は却下となった。6月第3週にシンガポールで開催という情報は、今月5日に米政府筋の話として朝鮮日報にリークされていて、ボルトンらが巻き返して文在寅の役割と影響を排除した動きが示唆されていたが、果たしてそのとおりの結果となった。その記事が出た直後、今度は反CIA側が逆襲に転じ、金正恩が7日に大連に飛び、習近平がトランプに電話会談を入れ、同時並行の動きでポンペイオの平壌派遣となって、10日深夜に日程と場所の正式発表と続く。昨夜の朝鮮中央テレビは、「トランプ大統領が『新たな対案』をもって対話を通じた問題解決に関心を示し」たと報じ、9日の金正恩・ポンペイオ会談について「満足のいく合意を見た」と伝えた。金正恩が北朝鮮メディアを通じて米朝首脳会談について公に言及するのは初めてで、つまり、交渉が大筋合意に至ったことを内外に告げている。この報道の後、アンドリューズ空軍基地での人質帰国の絵が続き、トランプのツイッターとなった。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-05-11 23:30 | Comments(5)

大連会談の論理 - 米朝会談を前に動かそうとする習近平とトランプ

c0315619_13145645.jpg昨日(8日)、金正恩の二度目の電撃訪中が報道された。訪中は金正恩の方から申し入れたもので、スタックしている米朝交渉を打開して前へ進めることが目的だ。3月26日に北京で中朝会談があり、次は習近平が平壌を訪問するというのが予定で、それは米朝会談が終わった後に実現するはずだった。それが突然、急遽、金正恩が大連に飛来して会談する動きになり、さらに加えて、会談の直後に習近平がトランプと電話会談するという展開になった。そして何と、この大連会談の席に、あの北米局長(外務次官昇格という情報も)の崔善姫が同行していた。明らかに、米朝交渉がフォーカスされた緊急の中朝会談だと分かる。5月に入って以降、トランプの楽観的な予告口上とは裏腹に、米朝交渉の順調な進展を告げるリーク報道が消えて行き、交渉が胸突き八丁に来て難航していることが予想された。その深部の観測については、前回(7日)に分析記事を書いた。4月の平壌での交渉では、北朝鮮の側が一方的に譲歩し、米国の側が一方的に要求を押しまくり、その結果、リークされたような完全非核化(CVID)という成果に到達していたのだ。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-05-09 23:30 | Comments(1)

体制保証と不可侵条約 - 文在寅と米保守派とのヘゲモニー争い

c0315619_12524036.jpgトランプが米朝会談について「日程と場所は決まった」と記者団に語ったのが5月4日で、それから3日経ったが、現時点で明らかになってない。「数日内に(場所と時間を)決めるだろう」と言ったのが1日で、すでに6日が経過した。交渉が胸突き八丁を迎えていて、日程の先延ばしもあるかもしれないと不安になる。まず、文在寅の訪米が22日になるとホワイトハウスが4日に発表した。当初、文在寅の訪米は5月中旬と報道されていて、中旬といえば10日から20日の間であり、通常は15日前後を指す。一週間ほど遅れる流れとなり、結果的に下旬にずれた。文在寅の訪米は米朝会談に向けての準備と調整のためのものだから、それが一週間延びるとなると、米朝会談もスライドして先に延びると考えるのが自然だ。6月8日と9日にはカナダのシャルルボワでG7サミットが開催される。その予定を考慮すると、G7の前に米朝会談を開催するのは窮屈な日程になる。この件を報じたブルームバーグは、5日の朝鮮日報の記事を紹介し、DCの外交関係者からの情報として、「米朝首脳会談は6月第3週にシンガポールで開催される可能性が最も高い」と報じた。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-05-07 23:30 | Comments(2)

感動の板門店橋上の説得ドラマ - 信じることの大切さを教えた文在寅

c0315619_15181242.jpg正直、焦点になっている「北朝鮮の非核化」の分析など、もうどうでもいい気分になった。会談で決まった中身がどうとかは些細な問題であって、27日の板門店会談の意義として歴史に残るものではないからだ。86年のレイキャビク会談も、結果がどう発表されたかはよく憶えていない。憶えているのはあのときの感動で、それは思い出すたびに熱く甦ってくるし、報道で回顧されるときも二人の膝詰め交渉のドラマが語られる。ゴルバチョフの熱意と誠実さが語られる。レイキャビク会談も、そのときは、欧州中距離核の配備全廃を合意できず失敗に終わった会談だった。だが、映像を見た世界中の人々に感動を呼び起こし、必ず米ソが合意し、次の大きな平和の合意に至るだろうという将来を予感させた。ゴルバチョフはそれを実現する能力と資質を持った政治家だと確信した。昨日(27日)の板門店会談は、レイキャビク以来32年ぶりに出現した巨大な外交ドラマだった。まさに、平和の交渉の理念型を文在寅は世界の人々の前で証示し、伝説として残した。あの青い徒歩橋は観光名所になるだろう。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-04-28 23:30 | Comments(7)

中国による北朝鮮への核の傘の提供 - 3年前の李敦球の提言と献策

c0315619_14534283.jpg浅井基文のHPのコラムの中に、「中国による北朝鮮への核の傘」について考える上で興味深い情報がある。3年前、2015年8月20日の記事に、中国青年報に掲載された李敦球の文章が紹介されていて、そのタイトルが「条件付で朝鮮に『核の傘』を提供する可能性如何」というものだ。李敦球は中国における朝鮮半島情勢の専門家で、浅井基文の評価によれば第一人者なのだそうだ。ここ数年、環球時報などに活発に論考を寄せている。現在の肩書きは、国務院発展研究センター世界発展研究所朝鮮半島研究センター主任で、プロフィールには、吉林省延辺大学朝鮮問題研究所で修士、浙江大学韓国研究所で博士の学位を取得とある。国務院とは中国政府のことで、発展研究センターは政府系シンクタンクであり、世界発展研究所は外交部が管轄する研究機関だろう。社会科学院とは別に、あるいはクロスオーバーして、こういう政策アカデミーが動いている。この記事は、当時の韓国議会の国防委員長が、DCで開かれた国際セミナーの場で、中国は北朝鮮に核の傘を提供したらどうかという問題提起を発した事件があり、それに対して李敦球が論評したものだ。3年前からこういう議論がされていた。引用しよう。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-04-25 23:30 | Comments(0)

小西洋之への威嚇事件 - マスコミと国会は自衛官の思想的背景の調査を

c0315619_15455340.jpg小西洋之が現職自衛官に「おまえは国民の敵だ」と罵倒された事件、3日ほど経ったが、未だに抗議デモについての情報を目にしない。福田淳一のセクハラ問題については、19日夜に財務省前で市民が集まっている。どちらが重要とか言うつもりはないが、関心の度に大きな差があることが気になる。マスコミも小西洋之の事件についてはほとんど報道しない。セクハラ事件の被害者である女性記者やその上司には名前がネット上に流れているが、小西洋之を脅した30代の統幕3左については名前が漏れていない。ツイッターの検索で事件のその後を追跡しようとすると、右翼による小西洋之への悪罵と自衛官を擁護する書き込みでTLが溢れ、神経衰弱になって読むのをやめてしまう。マスコミはこの統幕3左について調査報道するべきで、どのような人物なのか明らかにするべきだ。特に知りたい問題は、この男の思想的背景で、右翼団体との関係はあるか、右翼運動に参加した経験はあるか、右翼思想への感化や傾倒の事実はないか、正確なジャーナリズムが提供されることを期待したい。本当に恐ろしい事件が起きた。われわれもマスコミも、事件の意味の大きさと深刻さを考え、どう認識すべきか言葉を探すべきだ。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-04-23 23:30 | Comments(2)

シリアの「化学兵器」とイラクの「大量破壊兵器」は同じだ - 四つの動機

c0315619_17523874.jpg東京新聞が、化学兵器はでっちあげだとするシリアの反体制派の主張を記事にしている。いわば内部告発だ。共同通信が匿名で取材した情報で、タイムスタンプは英米仏の軍事攻撃の直前の13日17時33分。非常に興味深い。テレビで何度も被害の映像が流されるところの、7日に東グータ地区で起きた化学兵器使用の疑惑について、シリア政府とロシアは事実無根だと全面否定している。日本のマスコミの論調は、一部を除いてアサド政権の仕業とする見方に傾いていて、しばき隊などもアサド政権の犯行だと頭から決めつけているが、それは公平な認識とは言えない。事件について、米国も英国もアサド政権が行ったと断定しながら、その証拠を未だ示していない。軍事攻撃に踏み切った確証を正しく説明していない。証拠を握っていると口で言いながら、それを明らかにしていない。われわれがまず想起しないといけないのは、15年前のイラク戦争の真実と教訓だろう。開戦の口実として喧伝された「大量破壊兵器」は、英国の情報機関によって捏造されたウソだった。真っ赤なウソを根拠に米軍はバグダッドを空爆し、多国籍軍がイラクに侵攻した。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-04-16 23:30 | Comments(4)

無司法状態の日本 - 検察の超不作為、堀田力に騙されて頷く膳場貴子

c0315619_15561993.jpg3月26日(月)に天木直人氏と対談したとき、私は、「今週中に佐川逮捕と強制捜査と麻生辞任があるでしょう」と予想を述べた。もう2週間以上前のことになる。佐川宣寿の証人喚問の前日だった。結局、甘すぎた見通しは大外れとなり、政局予想を間違って面目丸潰れの格好になっている。今さら弁解を言うのは見苦しいが、佐川喚問の前の週(3/19-3/23)は大阪地検のリークがマスコミに溢れていて、喚問と同時に任意聴取に着手、さらに強制捜査の準備万端とどの新聞も書き、検察の捜査始動が予告されて国民の間で期待が高まっていた。当時を振り返ると、検察は明らかにしびれを切らしていて、延々と先延ばしにされた佐川喚問を我慢して待っている様子に見え、国会での「通過儀礼」が終わるのを待ち構えているように窺われた。ただ、一抹の不安もあり、27日が期末の4日前であるため、検察組織の事務的な都合上、期を跨いだ後に延期する可能性もあり、そうするとまた遅れるかなという懸念が頭に浮かんでいて、さては安倍晋三はそれを狙って喚問をここまで長引かせたかなとも想像していた。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-04-11 23:30 | Comments(2)

高畑勲が残した遺訓を考える - サンプルとしての富川悠太と雨宮処凜

c0315619_14112741.jpg4月5日に死去した高畑勲が、昨年、このようなことを言っている。「『火垂るの墓』のようなものが戦争を食い止めることはできないだろう。それは、ずっと思っています。戦争というのはどんな形で始まるのか。情に訴えて涙を流させれば、何かの役にたつか。感情というのはすぐに、あっという間に変わってしまう危険性のあるもの。心とか情というのは、人間にとってものすごく大事なものではあるけれども、しかし、平気で変わってしまう。何が支えてくれるかというと、やはり『理性』だと思うんです。戦争がどうやって起こっていくのかについて学ぶことが、結局、それを止めるための大きな力になる」。1年前にこの情報に接したときから、私はこの言葉に深く頷くところがあったが、そのことをあらためて確信させられたのは、高畑勲の死のニュースを報ステで伝えた富川悠太のコメントを聞いたときだった。富川悠太は、子どもの頃に『火垂るの墓』を見て戦争の恐ろしさを知ったと言っていた。この言葉はウソではなく正直な発言だろう。41歳の富川悠太が『火垂るの墓』を劇場で見たのは、30年前の1988年だから11歳のときということになる。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-04-09 23:30 | Comments(4)

パキスタンの核と北朝鮮の核 - 北朝鮮非核化は後戻りできない動き

c0315619_15594346.jpg4月4日の報ステで、北朝鮮の非核化は本物かというミニ特集を放送していた。過去の非核化の3パターンを紹介し、①パキスタン型、②リビア型、③南アフリカ型を説明、その上で、韓国は北朝鮮を南アフリカ型へ持って行くつもりだという韓国政府関係者(匿名)の意向を報じていた。パキスタン型は先に支援を与える方式、リビア型は先に核放棄させる方式、南アフリカ型は支援と核放棄を同時に行う方式、という整理である。①のパキスタン型は失敗例で、結局、国際社会(米国)はパキスタンの核保有を黙認する結果となったので、②か③でなければならず、③が有効で現実的ではないかというのが番組の報道の趣旨だったと思う。パキスタンの場合、パキスタンの方から支援を求めて核放棄を交渉条件にしたわけではなく、逆に南アフリカの場合は、アパルトヘイト策への制裁で音を上げていた南アフリカが、どうしても制裁解除を必要としていたため核放棄を差し出したのだという解説が与えられ、今回の北朝鮮も自ら非核化を言い出した南アフリカ型と同じだから、巧く持って行けるだろうという韓国当局筋の見通しと自信が示されていた。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-04-06 23:30 | Comments(1)

モゲリーニが北朝鮮非核化を後押し - 孤島状態の日本の報道と世論

c0315619_13105330.jpgマスコミやネットを見ていると、北朝鮮は絶対に非核化しないと言い張っている者が圧倒的に多い。マスコミの御用論者だけでなく、左翼までが北朝鮮は非核化しないと頑迷に信じこんでいる風景には驚かされる。植民地左翼脳と呼ぶべきか、米国と同じレンズとファインダーで北朝鮮や中国を観察し、その歪みと曇りに無自覚な日本の若い左翼が増えている。左翼が率先して北朝鮮への不信を煽り、ツイッターで「二分間憎悪」の勤行に精を出している。世界はどんどん変わっているというのに、日本の中にいる者だけが、米国中心の世界観に染まりきっていて、右も左も米国の神に帰依してしまっている。米国が価値の中心だと絶対視する拝米信仰から離れられない。彼らは、その固定観念のゆえに、今回の北朝鮮の非核化について正しい認識を持つことができないのだ。今週号の週刊朝日の新聞広告を見ていたら、「金正恩は核兵器を手放さない」という記事見出しが載っていた。マスコミの論調を代表するものだが、現在はこの種の偏見丸出しの俗論が横溢し氾濫していて、中朝首脳会談の意義を否定する意見ばかりで盛り上がっている。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-04-04 23:30 | Comments(1)

金正恩はトランプの前で非核化宣言する - 米国と北朝鮮の思惑と戦略

c0315619_16422904.jpg中朝会談の結果の意味づけについて、4月1日のサンデーモーニングで、遠藤誉が、中朝軍事同盟の確認と復活という本質をついたコメントを述べていた。日本のマスコミ報道では、米朝会談を前に中国の後ろ盾を得たとか、米朝会談が決裂しても大丈夫なように中国の保険を確保したとか、そういう抽象的な表現で纏めている論評が目につく。平井久志や平岩俊司がテレビでそうした解説を流している。この言い回しも間違いではないけれど、国際政治の分析としては曖昧で、この政治の実相について正確な認識を視聴者に供しているとは言えない。不足がある。新華社の報道が伝えた習近平の言葉、「我々は中朝の伝統的友誼を絶えず伝承していくべき」の「伝統的友誼」とは、中朝軍事同盟のことを指すと判断すべきで、北朝鮮の安全を保障する中国の集団的自衛権の存在と行使が暗示されていると考えるべきだろう。今回の中朝首脳会談の意義は非常に大きく、北朝鮮の戦略的立場からすれば、正月から始めた一連の平和攻勢プロジェクト(=非核化外交)を、半ば成功させたと言い切ってよいように思われる。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-04-02 23:30 | Comments(1)

北朝鮮は中国の核の傘に入る - 金正恩の核放棄の意思決定は本物だ

c0315619_16115194.jpg北朝鮮は中国の核の傘に入る。この結論を最初に置くことは、今回の中朝首脳会談の分析と北朝鮮の動向予測にあたっての、いわばコロンブスの卵だろう。この視点と仮説で考えると、すべてが腑に落ちてよく理解できる。中国の核の傘の下に入れば、北朝鮮の安全は保障されるのであり、米国の軍事的脅威から自国を防衛することが可能で、自ら核を持つ必要はない。金正恩の意中はこの一点だと推察される。北朝鮮と中国の間には「中朝友好協力相互援助条約」と呼ばれる軍事同盟が結ばれていて、第2条には「いずれの一方の締約国に対するいかなる国の侵略をも防止する」という規定がある。この条項は2010年に解釈変更され、北朝鮮が韓国に先制攻撃を行って戦争になった場合には中国は北朝鮮を支援しないと、そう留保の通告が中国側からなされたが、現在でも条約は破棄されず維持されている。新華社の報道によると、今回の中朝首脳会談で習近平はこう語っている。「我々は中朝の伝統的友誼を絶えず伝承していくべきだと何度も表明している。これは中朝両国が歴史と現実に基づき、国際・地域構造と中朝関係大局を踏まえて行った戦略的選択であり、唯一の正しい選択である。一時的なことによって変えてはならず、変わることはない」。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-03-30 23:30 | Comments(2)

佐川宣寿の証人喚問 - 安倍晋三を守るグロテスクで強情なイヌ官僚

c0315619_16343726.jpg佐川宣寿の証人喚問があった。テレビで生中継があり、NHKも民放も全局が放送していたが、不愉快で辟易とさせられる問答が続いていた。午前も、午後も、共産党議員が追及した数分間だけがまともな場面であり、そのときだけ国民を代弁した追及がなされ、残りは不満と苛立ちだけを感じさせられる時間が流れて終わった。共産党の質問時間はやけに短かった。午後の衆院の宮本岳志などは、これから追及の本番かと期待が高まったときに持ち時間の6分が終わり、拍子抜けさせられた。ふてぶてしく開き直る佐川宣寿が主役の、国民と国会をバカにした偽証と証言拒否のオンパレード。佐川劇場。自らの虚偽答弁を最後まで認めようとせず、昨年の国会で「確認した」と答弁したのは文書保存期間1年未満の細則のことだったと、宮本岳志に対して強情に言い張った絵には絶句させられた。こんな男のこんな立ち回りを許してはいけない。市民は佐川宣寿を議院証言法違反で告発すべきで、偽証罪で懲役刑に服せしめるべきだ。そうでなければ、国会証人喚問など何の意味もない制度になるし、国会の国政調査権は有名無実のものになってしまう。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-03-28 23:30 | Comments(5)

忖度ではない、権力犯罪だ - 公文書管理法ではなく刑法の問題だ

c0315619_15384760.jpg森友問題をめぐるマスコミ報道の論調と態度で、気になる点が幾つかある。その一つは、この問題を官僚の忖度の物語に仕上げようとする言論が目立つことだ。やたらと忖度という言葉を使って問題を説明する者が多く、そういう場面に出くわすことが多い。19日のプライムニュースに出演した岩井奉信の発言が顕著だったし、参院予算委の集中審議で質問していた民進党の大野元裕もそうだ。野党が質疑で、官僚が忖度したのではないかとか、官僚の忖度を招いたのではないかという質問を発すると、安倍晋三は嬉々満面の得意顔になり、答弁でも「忖度」という言葉を連発して、そのようなことは分からないと言う。忖度とは「他人の気持を推し量ること」の意味だから、相手がこちらのことをどう推量しているか、どのように意思を汲み取っているかは、こちらは明確に分からないし、そういう二者の関係になる。二者の関係は物理的には切断されている。つまり、安倍晋三と官僚という関係の中で、官僚が何か忖度して行政の行為を起こしたとしても、それは官僚が勝手にやったことで安倍晋三には責任はないという構図になる。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-03-22 23:30 | Comments(3)

「身分なき斡旋利得」の法理 - 安倍昭恵の犯罪についての試論

c0315619_15061444.jpg安倍昭恵の行為は法的にどのように意味づけできるのだろう。何らか罪に問える法律論を構成することはできるのだろうか。昨日(19日)の国会での共産党の質疑で見事に解説されていたように、森友学園の国有地取得にあたっては、要所要所で安倍昭恵が登場し、財務省側に積極的な働きかけを行っていて、最終的に国が大幅値引きを認めて売却するという結果に至った。特例措置と称して背任が行われている。辰巳孝太郎がパネルで簡潔に総括したとおり、森友学園側には資金がなく、近畿財務局側にとっては最初から話にならず、交渉は打ち切りという進行になっていた。そこに突然現れたのが安倍昭恵で、籠池夫妻とのスリーショットの写真が突きつけられ、近畿財務局が狼狽し、本省にお伺いを立てる政治案件となり、そして、地中ゴミを捏造する不正工作に国が加担し、異例の8億円値引きを許容・決済して売却契約するのである。首相夫人である安倍昭恵が影響力を行使することで、財務官僚たちは背任を行い、森友学園は不当に安く土地を手に入れることができた。安倍昭恵に注目したとき、事件の全体図は法律論としてどう描くことができるのだろうか。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-03-20 23:30 | Comments(7)

検察が背任の証拠を毎日紙面でリーク報道 - 迫田英典ら3人も逮捕か

c0315619_17475072.jpg昨日(15日)、田中龍作が、財務省で2人目の死者が出ていると報じた。記事によると、その職員は理財局国有財産業務課の債権管理係長で、1月29日に死亡し、自殺として処理されたとある。安倍晋三や佐川宣寿の国会答弁の資料を作る仕事をしていたと田中龍作は書いている。本名はすでにネットに上がっていて、付随して、女性職員が自殺未遂したとか行方不明になっているなどという噂も検索で引っ掛かってくる。本省職員だからキャリアだろうし、係長だったらまだ30歳ほどの若さだ。15日の野党合同ヒアリングの場で議員に質問され、財務省幹部が即答で否定しなかった経緯もあり、この報道は半ば事実であると考えてよいだろう。衝撃の大きさに目眩を覚える。本当に松本清張の小説の世界になってきた。昨年、森友学園の工事で土を搬出する業者が不審な自殺を遂げた件を加えると、これで3人目の犠牲者となる。ひょっとしたら、他にもいるかもしれない。これから先、新しい死者が出るかもしれない。いったい何人が犠牲になれば事件が解決して終わるのだろう。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-03-16 23:30 | Comments(2)

一粒の麦もし死なずば - 「粘土板管理」の風刺から知る普遍的真理

c0315619_14080266.jpg読売新聞が、昨日(13日)の夕刊1面で、自殺した近畿財務局職員がメモを残していて、本省の指示で文書の改竄を強いられた旨が書かれていたと報道した。NHKも7時のニュースで、本省理財局の職員が担当者に文書の改竄を指示するメールを出していたと報じた。NHKが言う「担当者」とは、自殺した職員のことだろう。このNHKのニュースは、検察からのリークを窺わせていて、今回の文書偽造事件の犯行の人間関係を示唆している。昨日13日の時点で、読売とNHKがここまで報道し、事件が犯罪であり、証拠が残っていて、捜査が進んでいるという事実が確定された。現時点で、照準は佐川宣寿に合わされていて、①証人喚問、②検察による聴取と逮捕、③麻生辞任へと続く今後の進行が見通されている。あらためて、職員の自殺は大きかった。その衝撃の大きさを痛感する。朝日の報道だけでは、事態がここまで進展することはなかった。私が天木氏と対談した8日の時点では、事態は膠着状態にあり、水面下で微妙な綱引きが続いていて、右翼がネットで朝日のデマだガセだと騒いでいる状況にあった。朝日は続報を出さず、「動かざること山の如し」で、「閑かなること林の如し」だった。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-03-14 23:30 | Comments(2)

オーウェル的な政府文書の組織的改竄 -「虚偽公文書作成」の権力犯罪

c0315619_14252899.jpg昨日(12日)、財務省が森友文書の改竄について調査結果を報告した。提出された資料は全78ページ。14件の決済文書で310ヵ所の改竄が行われており、予想していたよりもずっと規模が大きく、組織的な改竄だった事実に驚かされる。10日前の2日に朝日が暴露報道したときは、2件の決裁文書の「書き換え」が指摘されただけで、まさかこれほど徹底的な改竄が行われているとは想像もしていなかった。佐川宣寿が辞任発表した翌日の10日、夜9時のテレ朝の報道番組(サタステ)を見ていたら、財務省前から中継があり、理財局のある3階だけに照明が皓々と灯り、中で週明けの報告書のために作業が続いていると説明されていた。ずいぶん仕事が大がかりだなという印象を受けたが、壮絶な改竄をやった分、それを国民に白状する資料も壮絶な量になったと言える。すぐに連想したのは、オーウェルの『1984年』の冒頭の描写で、真理省の職員のウィンストンが政府の記録文書を書き換えて、元の文書を焼却する作業の場面である。あれがウィンストンの日常業務だった。今回の森友文書の改竄は、決してバッチ処理で短期に行われたものではない。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-03-13 23:30 | Comments(2)

公文書偽造から背任の本丸へ - 麻生辞任の次は昭恵喚問が焦点に

c0315619_13542038.jpg佐川宣寿が辞表を出した翌々日、毎日新聞は1面トップに「財務省書き換え、佐川氏指示」の見出しを打った。10日の記事中では次のように報じて読者を驚かせている。「特捜部は今後、国会の情勢を踏まえながら、佐川氏への事情聴取を検討するとみられる」「特捜部が受理したのは、国と学園側の交渉記録を廃棄したとする公用文書毀棄容疑や、文書廃棄により背任の証拠を隠したとする証拠隠滅容疑」。相当に前がかりの筆致で、検察が佐川宣寿への捜査を始めるのではないかという観測を書いている。ここまで強気に傾いた見方は、これまでのマスコミ報道では一度も示されたことがなかった。「事情聴取を検討するとみられる」という曖昧な表現だから、具体的な動きが確認されているというわけではないが、一応は毎日の記者が検察筋を取材して、感触を窺った上で可能性を推測したものだろう。真正文書の存在が判明したことで、改竄(書き換え)の事実が明らかになった。そうなると、誰が何のために改竄したのかという説明がされなくてはならず、改竄行為の法的意味と責任が問題となる。改竄を指示したとされる佐川宣寿は、すでに公用文書毀棄の容疑で告発を受けていて、特捜部は告発を受理している。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-03-12 23:30 | Comments(2)

南北合意の衝撃 - 瞬速で決まった南北首脳会談と核放棄の意思表明

c0315619_15204097.jpg昨夜(6日)、北朝鮮を訪問した韓国代表団の報告があり、画期的な成果が発表された。プライムニュースの画面上に速報のテロップが入り、その後、記者会見する鄭義溶の映像と韓国語を同時通訳する音声が流れたが、その内容があまりに予想を超えるものだったため、テレビの前で小躍りしてしまった。韓国の人々もさぞ昂奮したことだろう。大統領府で代表団の報告を聞く文在寅の静止画が出たが、表情に満面の笑みが浮かんでいた。その隣では康京和が快心の首尾を噛みしめていた。韓国の外交が、15年前の北朝鮮核危機に直面した当時の、盧武鉉政権初期のスピードとパフォーマンスを取り戻している。あのとき、韓国の外交はこんなに水準が高いのかと刮目させられ、溜飲を下げた記憶があるけれど、その頃の優秀さと切れ味を復活させている。今、世界中の関心が韓国に集中し、大胆で鮮烈な平和外交に拍手が送られていて、人一倍プライドが高い韓国国民は、この世界からの注目と賞賛に鼻高々の気分だろう。CIAの手先となって文在寅叩きに躍起になっていた保守マスコミ(朝鮮、東亜、中央)も、ここは沈黙を余儀なくされ、政権の手腕と民族の一歩を評価せざるを得ない。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-03-07 23:30 | Comments(8)

麻生太郎の辞任が焦点 - 朝日新聞が暴露した森友公文書偽造事件

c0315619_15482753.jpg朝日新聞がスクープした森友文書の書き換え事件。これは正しく公文書偽造事件と呼ぶべきだ。一部に捏造と呼んだり、改変と呼んだり、何やらお茶を濁しているケースが多いが、法律に偽造という概念があり、問題が刑法に違反する犯罪であることは間違いないのだから、奥歯にモノが挟まったような言い方はせず、公文書偽造事件として正しく定義すべきで、政治家も、マスコミも、この言葉で認識と表現を統一すべきだろう。また、偽の文書を渡されて被害を受けた野党は東京地検に告訴すべきで、刑事事件であることを国民に明らかにするべきだ。事件が発覚した2日、東京新聞記者の望月衣塑子はツイッターで公文書等毀棄罪に当たると述べたが、この指摘は見当外れで誤っている。公文書毀棄というのは文書を物理的に破壊する行為のことで、文書を破って棄てたり、ハードディスクを破壊して電磁記録の読み取りを不可能にすることを意味する。今回の場合はそうではなく、官庁の真正な決済文書を改竄して虚偽の文書を作成し行使した行為であり、刑法156条の「虚偽公文書作成等」の罪が該当する。刑法では一括して「文書偽造の罪」と範疇づけており、この事件は法律の概念規定に即して議論するべきだ。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-03-05 23:30 | Comments(4)

米朝対話の開始が確実に - 焦った日本は北朝鮮に「雑談の対話」を懇請

c0315619_16043428.jpg米朝対話のプロセスは確実に始動した。ここへ来て、梯子を外された格好の安倍晋三が急にバタバタしている姿が看て取れる。25日夜、NHKのクロ現に岩田明子が出演して奇妙な特集を放送していたが、狼狽えて右往左往しながら、懸命にアリバイ工作して世論操作に腐心している官邸の様子が透けて見え、テレビの前で苦笑させられた。番組では、ペンスが来日した7日に、安倍晋三はペンスから北朝鮮代表団との会談を知らされていたと釈明していたが、これは後付けの作り話だろう。知らされてなかったはずだ。安倍晋三がそれを知ったのは、14日夜のトランプとの電話会談のときで、安倍晋三は驚いて真っ青になったはずだ。米国が公表したのは20日。会談は米朝両国のNo.2同士によるもの(準首脳会談)だから、極秘会談などという形式はあり得ない。実現すれば必ずステートメントが発表されていた。通常、こうした外交が破談になる場合は、ステートメントの文言の詰めで合意できなかった場合が多い。普通に考えられるのは、北朝鮮側が欲張ってきて、キャンセルを前提に米国側に無理難題を要求したということだ。北朝鮮のいつもの行動パターンと言える。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-02-28 23:30 | Comments(1)

北朝鮮がようやく「米国と対話の用意がある」と発言 - 米朝対話へ

c0315619_13460454.jpg昨日(25日)、平昌五輪閉会式に出席する北朝鮮の金英哲が文在寅と会談、「米朝対話の用意がある」と発言し、マスコミが報道するところとなった。トランプ政権になって北朝鮮核危機が緊迫化して以降、北朝鮮の側から「米国と対話の用意」の発言が出たのは初めてのことだ。これまで、米国の側は何度も「対話の用意がある」と合図を送ってきた。最も鮮烈に記憶に残っているのは、12月12日にティラーソンが発した、「前提条件なしで北朝鮮と会合する準備ができている」「とにかく会ってみよう。北朝鮮が望むなら天気の話をすることもできる」という言葉だ。この柔軟な姿勢には驚かされたが、公式の場での表明であり、明らかに北朝鮮に向けてメッセージが発信されていた。その後も、マティスペンスなど米政府の高官から「対話の用意」の発言が相次ぎ、現在に至っていて、米国が北朝鮮からの前向きな返事を待っている状況が窺い知れた。これまで北朝鮮はその誘いに応じず、ずっと威嚇と挑発の声明のみを米国に返していたが、今回、初めて対話に応じる旨の意思表示を発したわけで、このことの意味はきわめて大きい。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-02-26 23:30 | Comments(0)

北朝鮮の核保有の意味と目的をスリ替える右翼論者の言説工作

c0315619_16181878.jpgペンスの訪韓時に北朝鮮側と会談する予定があった経緯が、20日の米国の報道で明らかになった。衝撃のニュースだ。韓国政府も会談の設定に協力し、会談場所として青瓦台が準備されていた。直前の2時間前にキャンセルされたという米側の説明が事実であれば、金与正と文在寅が昼食を共にしていた頃に中止の通告があったことになる。2月10日の金与正は一日中マスコミに追いかけられて、時々刻々一挙一動がカメラに捉えられたが、そういえば、青瓦台での昼食会の後、KTXで江陵に戻ってエンジ色の上着に着替え、韓国首相らとの晩餐会に出席するまでの間、午後の1-2時間は空白の時間帯があったことが分かる。極秘会談とはいえ、米朝の国家のNo.2同士が会談する段取りになっていた。10日の世界のマスコミはソウルの金与正とペンスの動きを密着して追跡していて、ペンスは青瓦台に移動しなくてはいけないわけで、この会談が外に漏れないわけがない。電撃会談として情報が伝わり、世界を震撼させていただろう。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-02-23 23:30 | Comments(0)

9条を守る意思と信念のない左翼リベラル - 護憲派から逃げる左翼業界

c0315619_15035501.jpg憲法9条の問題について、先日の対談の中で天木直人氏が言った、「簡単に議論に応じてはいけない」という言葉が脳裏に残っている。この主張は、少し聞くと誤解しやすくて、例えば、自公が安保法案を国会に提出してきたとき、野党は審議に応じずボイコットすればいいという単純な戦術選択の文脈で語られてしまう。そして、それでは野党がマスコミに叩かれて完敗するだけではないかという受け止めと反論になる。敵前逃亡とか思考停止という悪い意味で解されやすく、頷いて肯定するには躊躇しがちになる主張だ。やはり正々堂々と反対の論陣を張り、与党側の - 安保法制なり9条改正なりの - 問題点を中身に立ち入って指摘し、国民の前で論戦を挑んで賛否を決してゆくのが政治の正攻法なのだろうと、そういう判断に傾きがちだ。だが、よく考えると、この主張にはもっと含蓄深い意味があり、この改憲論議の中でわれわれが見失っている思想的態度の問題が孕まれている点に気づく。具体的に言うと、あの山尾志桜里と交際男性の弁護士が提起してきた9条改憲論は、果たしてまともに議論する価値があるものなのかということだ。森を見ずに木を見れば、それなりに精密に論理を工夫した改憲言説だということは分かる。だが、果たしてあの「立憲的改憲論」なるものは、2年後に形が残っている憲法論なのだろうか。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-02-21 23:30 | Comments(7)

北朝鮮との戦争は海自の臨検から始まる - 米朝戦争ではなく日朝戦争

c0315619_15364832.jpg準備されている戦争は、米朝戦争ではなく日朝戦争なのではないか。ここ数日、急にそのように悲観するようになった。年明け以降、私は北朝鮮情勢については楽観的な見方が強くなり、米朝の軍事衝突は起こらないという判断に傾いていた。それには根拠がある。まず、東アジア・太平洋担当の国務次官補代行のスーザン・ソーントンが、15日の議会公聴会で「『鼻血作戦』は存在しない」と明言している。危機を煽る一方の日本のマスコミは報道しないけれど、このDCの事実は大きい。ソーントンは中国との協調重視の立場をとるハト派の外交官で、ティラーソンがずっと後押ししてきた人物だ。日本国内では、情報長官のコーツが13日に議会で証言した「決断の時は近づいている」という物騒な表現に注目が集まり、米国による先制攻撃が必至であるような報道で埋め尽くされているが、米国の動きは決して主戦論一色で染まっているわけではない。むしろ、対話に向けて北朝鮮に探りを入れている政府高官の発言が相次いでいる点に気づく。12日にはペンスが韓国からの帰路の機中で「北朝鮮が望むのならば、我々は対話する」と述べ、発言はニュースとして広く伝わった。18日にはティラーソンが「北朝鮮が対話の用意ができたと言うのを待っている」と発言している。

More
[PR]
# by yoniumuhibi | 2018-02-20 23:30 | Comments(1)


カウンターとメール

最新のコメント

安部一強の日本に対して、..
by a at 01:43
あの、感動的な南北会談と..
by 読者 at 21:34
昔の左翼ならば、光州事件..
by 河野の頃はよかった at 12:00
アサドには世界中が非難轟..
by 長坂 at 10:24
右翼であれ左翼であれ、大..
by 七平 at 04:20
スポーツ庁の鈴木大地長官..
by アン at 23:50
ジョン・F・ケネディー大..
by 愛知 at 02:41
李容浩外相のツイッターが..
by 長坂 at 23:35
トランプ大統領はツイッタ..
by アン at 22:26
米国が一方的にイランとの..
by 七平  at 22:17

Twitter

以前の記事

2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月

記事ランキング