憲法記念日の憲法論議 - 危惧される民進党と護憲派の欺瞞と自己欺瞞

c0315619_14283732.jpg5月3日の憲法記念日の夜に、プライムニュースで4党(自・公・民・共)の論客による憲法論議が行われていた。民進党からは辻元清美が出席し、明解な口調で9条護憲の論陣を張っていた。辻元清美の護憲論の中身は社民党時代のものと全く同じで、社民党の代表が席に座って自民党の下村博文と論戦しているようだった。結局、4党のうち、9条を改定しようという主張は下村博文だけで、共産党はもちろんのこと、公明党の国重徹まで、9条は1項だけでなく2項も変えないと明言、護憲vs改憲の構図は3対1となっていた。勝負ありというか、テレビを見ながら何やら隔世の感がする。まるで1980年代に戻ったようだ。要所をズバズバ衝いてくる辻元清美のディベート術は見事で、下村博文は完全に論破され、反町理も助け船を出せない惨状だった。今年の憲法記念日のテレビ論戦やマスコミ報道では、護憲派が改憲派を圧倒する絵が現出したように感じられる。特に意味が大きかったのは、同じ5月3日に報ステが放送した幣原喜重郎の特集だっただろう。辻元清美が豪快に喝破したように、今、押しつけ憲法論は意味を持たない言説となり、改憲理由として説得力のない陳腐な議論となった。

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# by yoniumuhibi | 2016-05-09 23:30 | Comments(1)

犯罪被害者の実名を晒した野間易通 - 神原元はなぜ制止しないのか

c0315619_153451.jpgしばき隊リンチ事件の騒動の余波が続いている。李信恵の謝罪文が公開された4月29日、すぐに野間易通が被害者の本名をTwで晒して侮辱、罵倒するという行動に出た。どうしてこんな蛮行をするのか、できるのか、全く理解ができない。相手はリンチを受けて全治三週間の大怪我を負った被害者だ。現実に、府警当局によって被害届が受理され、容疑者3人が取り調べを受けて書類送検されている。刑事事件として被害者と加害者が確定している。現場にいた関西しばき隊のリーダーの李信恵が、直筆の謝罪文を書いて被害者に謝罪している。その犯罪被害者に対して、加害者の側が個人情報を暴露して攻撃を加えるとはどういうことだろうか。人権侵害も甚だしいというか、狂気の人間か、さもなくば暴力団しかできない異常な行動だ。野間易通としばき隊は、この被害者に対して再び熾烈なリンチを加えている。個人情報を晒して徒党で嫌がらせをして小突き回すという手口は、野間易通の昔からの定番の暴力手法で、しばき隊のお家芸として絶えることなく行われてきたが、今回もまたその暴力と虐待が発動された。信じられないのは、しばき隊の顧問弁護士である神原元が、この野間易通のセカンドレイプの暴言を制止しないことだ。

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# by yoniumuhibi | 2016-05-05 23:30 | Comments(4)

しばき隊リンチ事件の真実とデマの境界線の移動 - デマだ、名誉毀損だ

c0315619_15544183.jpg李信恵が、公開した謝罪文を自分が書いた直筆のものだと認めた。しばき隊のリンチ事件は、風聞ではなく実在することが確定された。私はまた、しばき隊事件の騒動の渦中の人物になってしまった。そのことは、本来、不本意至極なのだが、事実が明らかになったことに安堵を覚えている。週刊実話の記事が圧力と弱腰によって覆され、しばき隊がリンチ事件をデマだと決めつけて否定するキャンペーンを猛然とラッシュさせる動きに出て、あのままの政治の進行が続けば、リンチ事件は完全に事実無根の流言だと固められ、反ヘイトの運動を貶める右翼のデマだという共通認識が定着していただろう。俗に「十三ベース事件」と呼ばれているところの、一昨年12月に大阪で起きたしばき隊のリンチ事件は、ずっと前から断片的な形でネットに匿名の諸タレコミがあり、事件の輪郭もおぼろげながら掴めるものになっていた。しばき隊を注意して観察する者の中で、「十三ベース事件」の噂を知らない者は一人もいない。ところが、きわめて重大な問題であるにもかかわらず、この事件への関心はいつまで経っても2chの薄暗い隅っこで小さく蠢いている状態のまま、事実が公論の場に引きずり出されることがなく、言論の光が当てられる機会がなかった。

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# by yoniumuhibi | 2016-04-30 23:30 | Comments(9)

李信恵の謝罪文としばき隊のリンチ事件 - 「週刊実話」の記事訂正騒動

c0315619_1410411.jpgまた新しい「しばき隊事件」が起きた。そして不本意ながら、またぞろ、その事件の渦中に身を投げ込まれる事態となった。金田一耕助みたいだ。事件は現在進行形だが、発端は一昨日(4/28)発売の週刊実話に、いわゆる「十三ベース事件」と呼ばれるしばき隊のリンチ事件に関する記事が載ったことから始まっている。その情報がTwで紹介され、Togetterに纏められて拡散され、ネットの中で騒ぎになり、私もそれにリンクを貼って案内するTwを発信した。記事の中に次のような部分がある。「一昨年12月、反差別活動にかかわっていたA氏が仲間に言い掛かりを付けられ、全治3週間の重傷を負わされた事件を取材した記者が語る。『この事件は、やよりジャーナリスト賞ライター李信恵氏が加害者でかかわっていながら、周辺が隠蔽工作を図りました。罰金刑が2名に下されましたが、少しの勘違いや思い込みで仲間である人間を半殺しにしてしまう。”反差別活動”は理解できません(略)』。しばき隊の内部で恐ろしいリンチ事件があり、全治3週間の大けがを負った被害者が発生し、そのリンチに李信恵が加害者として関与していた事実が暴露されている。短い記事だが衝撃の事実だ。しばき隊の存亡に関わる問題が書かれている。

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# by yoniumuhibi | 2016-04-29 23:30 | Comments(6)

ガチガチ選挙の孤独と疎外 - 北海道5区補選で棄権した有権者の選択

c0315619_12494130.jpg北海道5区補選の結果を見て、あらためて「受け皿新党」の必要性を認識し、その可能性を強く確信するところとなった。その理由は以下のとおりである。何より、投票率が低いこと。山口二郎やしばき隊の発言を聞いていると、今回の57.6%という投票率に対して、通常の補選と較べて高かったという言い草で、それを積極的に意味づけて拡散することばかりしている。自分たちの選挙運動の正当化のために、57.6%という投票率を「高い」という評価で固めている。この見方には全く同意できないし、一般の感覚とはかけ離れたものだろう。この国の4月の政治の関心は、一にも二にも北海道5区補選だった。左翼リベラルのTwは、熊本の地震そっちのけで、毎日毎日、池田真紀への応援コールで埋め尽くされていた。4月の左翼リベラルのTLはピンク色で染まっていた。アフリカののように。4月24日の投票日は、誰もがその結果に注目して朝からテレビのニュースに食い入り、投票の進捗を見守ったはずである。おそらく、その誰もが意外に感じたのは、有権者の出足が異常に悪く、刻々の投票率が前回の衆院選を下回る報告がされていたことだ。どうしてこんなに投票率が低く出るのだろう、北の5区の人々は何を考えているのだろうと、全国の市民が不審に思ったのではあるまいか。

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# by yoniumuhibi | 2016-04-27 23:30 | Comments(3)

プライムニュース(4/25)での北海道5区補選論議

c0315619_1225466.jpg昨夜(4/25)のBSフジのプライムニュースで、北海道5区補選が話題になって議論されていた。出演していた茂木敏充の話の中で印象に残った点が二つある。一つは、SEALDsが選挙区に入って池田真紀を応援した集会についての目撃証言で、学生など若者の参加者は前の方にほんの少しいただけで、ほとんど高齢者ばっかりだったと言っていた。今回の補選に限らず、SEALDs・しばき隊・市民連合が主体になって市民を動員する政治運動の集会は、常に基本的に茂木敏充が暴露したとおりの実態を持っている。にもかかわらず、その集会や運動を報告するマスコミ報道は、必ず若者の一団の写真付きで紹介され、若者を中心にした市民の動きとして美化されるところとなる。いつも同じだ。主催者発表12万人の昨年8月30日の国会前集会がそうだった。現場を撮ったYouTubeの映像を見ても、白髪頭の60代から70代の男たちの姿ばかりが目立つ。昨年行われた最大の集会だったが、参加した学生の数は200人ほどしかいなかった。TBSなどテレビのカメラは、全体の中ではごく少数でしかない若者の姿を集中的に捉え、それのみを編集して放送していたのであり、その絵に全体を象徴させて「若者中心のデモ」のイメージに仕上げていたのが実情だ。

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# by yoniumuhibi | 2016-04-26 23:30 | Comments(2)

モメンタムを興せなかった「野党共闘」 - 泰山鳴動ネズミ一匹の低投票率

c0315619_10134132.jpg北海道5区補選の結果が出た。投票率は、前回2014年総選挙時の58.4%を0.9ポイント下回る57.5%、自公の和田義明が135.842票、「野党共闘」の池田真紀が123.517票、票差12.325票となっている。大差とは言えないが、僅差と言うにはやや大きい票差だ。接戦だったとは言えるだろう。投票率がほぼ同じだった前回、自民候補は131.394票、民主と共産の候補の合計は126.498票であり、自公は前回を4.448票上回り、民共は2.981票減らしている。この点に着目すれば、「野党共闘」はよく成果を上げることができなかったという結論になる。簡単に言えば、鈴木宗男の新党大地が民主支持から自民支持に鞍替えしたため、その票が前回との差分になったのだろう。ネット上では、しばき隊などが「野党共闘」の失敗を覆い隠すため、民進と共産の支持者の96%が池田真紀に投票し、すなわち「逃げた票」はなく、完全に支持層を固めたという中身を強調している。その点を論拠にして「野党共闘」は成功だったと執拗に正当化の弁を垂れている。だが実際に、2年前と比べて3000票近くが逃げているのであり、その事実は誰も否定することができない。つまり本当の問題は、民進と共産の支持層を96%も固めながら、どうして前回よりも大きな票差で敗北したかということなのだ。

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# by yoniumuhibi | 2016-04-25 23:30 | Comments(0)

「行政の顔が見えない」 - 被災地のリーダーシップと蒲島郁夫・大西一史

c0315619_1559230.jpg一昨日(4/21)の報ステで、「避難所を回っていてよく聞いたのは、行政の顔が見えないということだった」と富川悠太が言っていた。本震(4/16未明)から一週間、私も同じことをずっと思っていた。おかしい。どうして、熊本県知事や熊本市長がマスコミの前に出ないのだろう、避難所を回って避難した人々の要求を聞いたり、質問に答えたりする絵がないのだろう、国民や政府に対して被災自治体の長としてメッセージを発信しないのだろうと、ずっと不思議に感じていた。この記事がアップされたときは、もう安倍晋三が熊本入りして、知事と一緒に避難所に入る絵がテレビで賑々しく報道されているだろうから、当記事の問題提起は意味が薄れてしまっているのかもしれない。が、4/14の最初の震度7の地震から一週間、これほど大きな震災の過程で行政のトップの「顔が見えない」状態が続いたことは、やはり異常なことだと言わざるを得ない。同じ一昨日(4/21)夜、NHKのNW9に熊本市長の大西一史が登場して、本震のときにガラスで足を切ったとか言って、怪我の証拠映像を見せていたが、どうにも中身のない、アリバイ的な言い訳映像の感がして脱力させられた。言葉がない。この若い熊本市長は、おそらく今の全国の地方都市の首長の典型像をあらわしているのだろう。

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# by yoniumuhibi | 2016-04-23 23:30 | Comments(1)

「報道の自由度ランキング」 - プロレタリア化と市民的主体性の劣化

c0315619_17282484.jpg昨夜(4/20)の報ステで、「報道の自由度ランキング」で、日本が大きく下がって72位となった話題が取り上げられた。その問題に併せて、国連特別報告者として訪日したデービッド・ケイが、日本の報道の独立性が脅威にさらされていると警告した事実も紹介された。このニュースを富川悠太が伝えた後、後藤謙次が、「われわれメディアも深刻に受け止めて、改革をしなきゃいけませんね」とコメントをして纏めた。そのテレビの映像を見ながら、噴飯で茶番で滑稽だと感じ、不愉快な気分になったのは私だけだろうか。この報ステの報道が、古館伊知郎によってなされたものなら、われわれは興味と共感を感じて、テレビの進行を見ながら頷くことができただろう。「報道の自由度ランキング」にしても、国連特別報告者の指摘にしても、そうした問題の中心にあるのが、安倍晋三によるテレビ報道への圧力であり、政権に批判的なキャスターを降板させた事件である。そして、まさに後藤謙次こそが、古館伊知郎が降板させられた後にコメンテーターに座った安倍晋三の子分ではないか。安倍晋三と仲よく会食し、安倍晋三の意向と思惑に従って世論を操縦するために番組に送りこまれた工作員ではないか。

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# by yoniumuhibi | 2016-04-21 23:30 | Comments(4)

エコノミークラス症候群 - なぜ自衛隊はテントを大量供出しないのか

c0315619_17173064.jpg熊本の震災の前震(4/14)があってから1週間が経った。その間、別件が入って作業に集中していたためにブログの更新ができなかった。テレビを見ながら思ったことを幾つか挙げてみよう。今、大きな問題になっているエコノミークラス症候群の件については、どうして自衛隊がテントを現地に供給搬送しないのだろうと不思議に感じる。このことは、エコノミークラス症候群の問題が起きる前から感じていた。避難所が人でいっぱいで入りきらない。避難所の外で、主に車中で寝起きすることを余儀なくされている被災者が無数にいる。テントを搬入、設営して、雨露をしのいでもらって、足を伸ばしてゆっくり横になることができるように手当てすればよいではないか。幸いなことに、気候は4月下旬という最も過ごしやすい季節であり、真冬や真夏のような健康上のリスクが少ない。昨夜(4/19)、ある国際協力NGOが益城町にバルーンシェルターを持ち込み、被災者に便宜を提供している様子が報ステで紹介されていた。70人を収容できる大型テントで、中の環境も快適そうな雰囲気だった。現在、被災地には2万人の自衛隊員が災害救助で派遣されている。自衛隊は自己完結型の組織で、寝食のロジスティックスはすべて自前でやり、派遣先の現地には一切の負担をかけない。

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# by yoniumuhibi | 2016-04-20 23:30 | Comments(0)

熊本の地震で被害に遭われた皆様に心よりお見舞いを申し上げます。

 
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# by yoniumuhibi | 2016-04-14 23:30 | Comments(0)

朝日の1面大見出しが暗示する補選情勢 - 京都3区の泉健太も苦戦か

c0315619_14444268.jpg二つの選挙区での衆院補選が告示された。今日(4/13)の朝日の1面トップの大見出しには、「アベノミクスの評価焦点」とある。勘の鋭い読者なら、この見出しの打ち方が、北海道5区での自公候補の優勢を伝える情報だと直感したことだろう。今日の紙面には、二つの選挙区で朝日が独自に世論調査をしたという記載はない。選挙区の有権者が、この選挙の争点としてどんな政策項目に強い関心を持っているか、その調査結果が特に付記・報告されているわけではなく、「アベノミクスの評価」が争点だという根拠はどこにも示されていない。「アベノミクスの評価」が争点だという規定は、朝日の編集部がアプリオリに与えたものである。一方、具体的に有権者が何を重視しているかについては、地元紙の北海道新聞が4/1-3に発表したデータがあり、それによると、(1)社会保障、(2)景気・雇用、(3)教育・子育てという順番になっている。社会保障政策への関心が最も高い。北海道新聞の調査からは、一概に「アベノミクスの評価」が争点だと判断することはできないだろう。今日の朝日の1面トップの見出しには朝日の作為と主張があるのであり、その意味は、安保法制が争点ではない、安保法制は争点にならないというメッセージの発信だ。

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# by yoniumuhibi | 2016-04-13 23:30 | Comments(3)

安丸良夫の『<方法>としての思想史』を読む - 17年前の東京女子大講堂

c0315619_16141553.jpg安丸良夫が逝去した。1999年だったが、東京女子大で丸山真男の政治思想史についてのシンポジウムが催され、水林彪が基調講演を行ったあと、数人がパネルディスカッションした中に安丸良夫が入っていた。ずいぶん前、フーコーの『監獄の誕生』をどこかで解説した文章があり、それを読んだのが名前を知るきっかけだった。1996年に校倉書房から出ていた『<方法>としての思想史』が本棚にあり、今回、訃報に接した機会に読み直す時間を持った。本の前半、思想史方法論についての論稿が9編並べられていて、冒頭の「はじめに」で、その全体が総括、要約され、自身の日本思想史研究が回顧されている。文章が秀逸かつ端正で、論理的で読みやすい。語彙が豊富で、表現が的確で、読書に満足と感銘を覚えることができる。日頃、言葉の便槽のような、ネットの荒廃した幼稚な文字列にばかり接しているので、異次元の知的な日本語があることを再確認させられた。ただ、その思想史方法論の中身には根本的に異議があり、それはこの本を最初に読んだときから変わっていない。一言で言えば、丸山真男に対する評価が不当だということであり、「近代主義」という型に嵌めたレッテル貼りで終わっているという点である。丸山真男の理論の普遍性が認められていない。

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# by yoniumuhibi | 2016-04-07 23:30 | Comments(0)

危機感のない左翼リベラル - 「野党共闘」の楽観論が溢れるTw空間の意味

c0315619_16515532.jpg左翼リベラル陣営の危機感のなさに呆れている。昨日(4/4)発表された読売の世論調査では、民進党の政党支持率は6%という異常な低さを記録した。自民党は37%で、6分の1である。泡沫政党と呼ぶ一歩手前だ。前回3月の調査では8%だったので2ポイント落ちた。今夏の参院選でどの政党に投票するかの設問では、自民党の39%に対して、民進党は11%しかなく、4:1の開きがある。同じくTBSの世論調査でも、民進党の支持率は7.7%で、自民党の36%の5分の1であり、前回3月の調査で民主と維新の合計が10.1%だったのと比較して2.4ポイントの下落となっている。読売とTBSの二つの世論調査とも、合流後の民進党の支持率が合流前の民主党よりも下がっている点に注目される。私は、民主と維新の合流は国民から野合批判の反発を呼び、支持率は逆に下がるだろうと予測したが、実際にそのとおりの結果になった。自民と公明とお維を合計した安倍与党の支持率は、読売で42%、TBSで40.7%であり、民進と共産と社民と生活を合計した「野党共闘」の支持率は、読売で10%、TBSで12.7%となっている。現状、安倍与党と「野党共闘」の選挙はトリプルスコアの大差がつく状況で、これが所与の事実だ。

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# by yoniumuhibi | 2016-04-05 23:30 | Comments(1)

安保法制容認に傾く世論 - 抗っても効を奏さない国民の疲労と諦念

c0315619_1749167.jpg先週(3/29)、安保法制が施行された。週末(4/3)のサンデーモーニングで取り上げるかと思ったが、話題にならず、「風をよむ」のテーマにもならなかった。今、政治の現場では民進党と共産党が手を組み、安倍与党の一強支配体制を崩そうと挑んでいる。その「野党共闘」の一致点とスローガンが安保法制廃止であり、そして、民意を問う選挙が北海道5区で3週間後に控えている。補選という局所の舞台ではあるけれど、大きな政治戦が行われていて、その争点は安保法制の是非だ。意義の大きさは誰もが了解している。4月の政治の焦点は北海道5区補選で、ここで「野党共闘」の成否が問われ、安保法制への民意が示され、7月の同日選の行方が決まる。そのことを強調してきたのは、他ならぬ岸井成格だった。その本人が仕切る週末の番組で、どうして安保法施行について報道と議論をしないのだろう。世論を喚起するジャーナリズムを試みないのだろう。不思議で仕方がない。三つのトピックスは、核セキュリティサミット、アベノミクス、ヘイトスピーチ。「風をよむ」のコーナーは、ネットの匿名の書き込みがどうのの無意味な雑談だった。番組スタッフと関口宏が、安保法施行について小さく受け止めていることが意外に感じられた。

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# by yoniumuhibi | 2016-04-04 23:30 | Comments(6)

暗雲が漂ってきた「野党共闘」 - 民進と共産、同日選の共闘で歩調合わず

c0315619_18191554.jpg本日(3/29)、安保法が施行された。今日の朝日は、1面、2面、4面、16面、17面、38面と、関連記事や社説を配していて、安保法特集の紙面に仕立てている。基調は昨年と同じく反対の立場での論陣だ。法制全体を概念的に整理した4面の図は分かりやすく、復習の教材としてありがたい。一方、成立から半年経って、少しずつ状況に変化が生じていて、安保法制に賛成の世論が増えている現実がある。日経の最新(3/25-27)の世論調査では、安保関連法を「廃止すべきだ」が36%、「廃止すべきでない」が52%となり、安保法を容認する意見が多数となる結果となった。読売の記事によると、安保法に反対の世論がなお多いが、昨年と比較して賛成と反対の差が縮まっている傾向が報告されている。現在のマスコミの議論や国民の認識では、安倍晋三は安保法制を選挙の争点にすることを避け、参院選(同日選)が終わった後に自衛隊を南スーダンの駆けつけ警護の任務に派遣するという話になっている。安保法隠しの選挙にする思惑だと考えられている。だが、私の見方は違っていて、安保法制が選挙の争点になるだろうと予測する。安保政策を争点にして勝つシナリオが仕組まれつつあるのではないか。

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# by yoniumuhibi | 2016-03-29 23:30 | Comments(1)

支持率が上がらない民進党 - 敗北必至の北海道5区補選と同日選

c0315619_17253697.jpg昨日(3/27)、民進党の結党大会があり、すぐにマスコミ各社から世論調査が発表された。共同では、民進党について「期待する」が26.1%、「期待しない」が67.1%となり、日経では、「期待する」が26%、「期待しない」が66%の結果となった。NNN(日テレ)の調査では、「期待する」が26.6%、「期待しない」が59.7%となっている。NNNの結果のみ、「期待しない」の数字が少し小さいが、基本的に2週間前のNHKの世論調査と同じ結果であり、国民の3分の2が期待していない現実が浮き彫りになっている。注目するべきは共同の政党支持率で、前回2月の調査では民主党9.3%、維新の党1.2%だったのが、今回3月の調査では、民進党8.0%と低い結果に出てしまったことである。二党が合流して新党を結成したことで、逆に支持率が下がってしまった。事前に十分に予想された醜態だ。代表は岡田克也、幹事長は枝野幸男で変わらず、綱領から原発ゼロの目標を外し、何も代わり映えしてないのに、延々と永田町族の自己宣伝である「新党結成ショー」をテレビで見せられて、国民は辟易としているのである。野合を美化する政治業界の身内話で国民の支持が集まるはずがない。世論調査には国民の拒否感と倦怠感が現れている。

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# by yoniumuhibi | 2016-03-28 23:30 | Comments(0)

相模原の中1虐待自殺事件 - どこに花を手向けて死を悼めばよいのか

c0315619_16363778.jpg相模原の中学生の虐待と自殺の事件。ベルギーの連続テロが起きなければ、昨夜(3/22)のテレビ報道でもっと大きく扱われ、社会に反響が広がったことだろう。本当なら、この問題はベルギーのテロよりも重大で、トップニュースにして関心を集めないといけない深刻な事件だと私は確信する。この事件は、昨日の午前にYahooのトピに発信されて伝わった。相模原の児相は午前中に会見を開いていて、テレビ各局がカメラの放列を構えて撮っている。報ステは、山口豊が現地に入ってレポ-トし、両親や校長など関係者を回って取材映像を編集していた。その映像は、今朝(3/23)のモーニングバードでも使われていた。これだけの取材と撮影は、予め準備しておかないと作業できず、事前に国からマスコミに連絡が入っていたことが察知される。鳥谷明が所長を務める相模原市児相の会見は、すなわち上からセットされたもので、セットした主体は厚労省児童家庭局だ。厚労省が相模原市(政令指定都市)の児童福祉主管に強力に指示し、3/23の会見を所長に開かせ、マスコミを集めて大きく報道させたのであり、国による児相への一罰百戒と世間へのキャンペーンに他ならない。

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# by yoniumuhibi | 2016-03-23 23:30 | Comments(5)

確定した同日選 - 民進党は大敗分裂、自公は参院でも3分の2、改憲へ

c0315619_1524113.jpg消費税10%引き上げを先送りする方針が、先週(3/18)の読売の記事として出て、永田町とマスコミで騒ぎとなった。リークの発信元は安倍晋三だ。安倍晋三が書かせた既成事実固めの政治であり、先送りは決定的だろう。「増税の延期は1-2年間で検討している」とあり、調整するから財務官僚に来いと新聞辞令で伝達している。現在、財務官僚は再来年度(2017年度)予算の方針を検討しているところであり、6月に出す「骨太の方針」のアウトラインを纏めている最中だ。政府の「骨太」は企業の中期計画(SLRP)であり、したがって中期的な歳入歳出の数字を見積もらないといけない。来年4月からの税率引き上げが中止になると、その概算の前提が大幅に変わり、策定作業を一から見直さなくてはいけなくなる。増税延期の幅が1年か2年かでは、霞ヶ関の予算計画が全く違ってくる。その相談をしてやるから官邸に至急来いと、菅義偉が官僚に指示を出したのだ。消費税率引き上げの延期は、現在、この国の常識として、衆院の解散総選挙とセットになっている。読売は、「首相は増税を先送りする場合、衆院を解散し、7月10日投開票の日程で『衆参同日選』に踏み切ることも視野に入れている」と書いた。

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# by yoniumuhibi | 2016-03-18 23:30 | Comments(1)

4月に解散総選挙し、7月に再び衆参同日選を打って改憲を固める

c0315619_1744774.jpg解散総選挙の可能性が、些か現実味を帯びてきたように思われてきた。これまで私は、4月解散説にも衆参同日選にも否定的な見解で、その理由は、安倍晋三の立場に立って考えたとき、現在の衆院勢力(自民292:自公327)をリセットするような無謀な冒険には出ないだろうという判断からだった。現状、自公で3分の2の議席を持っている。この数が物理的にあるからこそ、安保法制も無理やり押し通すことができた。今年は、昨年見送った残業代ゼロ法案を成立させる予定が控えている。安倍晋三にとって衆院3分の2はエースのカードで、独裁権力の最終的根源であり、簡単にこれを手放す博打はできない。衆院選で3分の2を取るのは至難の業だ。そうした現実的な観点から、早期解散と同日選の見通しには首を傾げる見方だった。だが、ここへ来て、全く新しい政治情勢が出現して、安倍晋三にとって願ってもない順風の環境が訪れている。それは、民主党が民進党という奇怪な名前に変わったハプニングであり、民主党の関係者と支持者を落胆させる「敵失」が発生した事件だ。組織を結集させてきたシンボルが、突然、事故死のように失われる政変が起きた。党内では不満と困惑が渦巻いていて、不具合な党名変更をキャリーした執行部に異議と反発が燻っている。

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# by yoniumuhibi | 2016-03-17 23:30 | Comments(2)

野合が臭う「民進党」の名称 - 「立憲民主党」が世論調査で選ばれなかった理由

c0315619_14212173.jpg民主と維新が合流する新党の名前が、新しく民進党と決まった。「立憲民主党」と「民進党」の二つが候補として提案され、週末(3/12-13)に世論調査が行われた結果、「民進党」を選んだ票数が多く、この名称に決まったと説明されている。執行部や民主党内は、「立憲民主党」が選ばれるだろうと楽観していたため、この世論調査の結果に衝撃を受けているらしい。もともと、この二つの案に絞り込まれて決戦投票になる手前、先週行われた一次選考の党名公募では、1位が「民主党」、2位が「民主立憲党」、3位が「民新党」となっていて、まさか最終の世論調査で「民進党」が選ばれるとは予想してなかったのだ。われわれ一般の見方も同じだろう。私自身は、民主党側が最初から、すなわち昨年の合流協議の時点から、新しい党名は「立憲民主党」と内々に決めていて、その着地へ持ち込む演出を形式的にやっているように見えていた。朝日の記事では、「世論調査の結果からは、政権時代の負のイメージからの刷新を求める民意が浮かび上がる」と書いていて、国民や支持者が「民主党」という名前から離れたがっている意識の表れだと解釈している。昨夜(3/14)のNEWS23の岸井成格も同じコメントだった。私は、朝日の所論は粗雑で間違っていると考える。

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# by yoniumuhibi | 2016-03-15 23:30 | Comments(5)

Nスペ「原発メルトダウン 危機の88時間」 - TBSと同じ捏造の情報工作

c0315619_1852052.jpg昨夜(3/13)、NHKスペシャルで「原発メルトダウン 危機の88時間」と題した特集番組を放送していた。先週(3/10)のNEWS23の特集報道と酷似した内容だった。どうやら、マスコミと政府とは深部で繋がっていて、5年前の事故を一つの物語にして上書きしている。歴史を製作(捏造)している。あの事故はこういうことだったという「ドキュメンタリー」を、年に一度の3.11のテレビ報道で見せ、国民の認識として定着させている。事故後、三つの事故調(国会、政府、民間)が立ち上がって調査検証をしたが、報告では真実は何も解明されなかった。事実を知る原子力村の内部関係者が、少しずつ、隠していた真相の一端を新情報として小出しにして、何やらその報道にスクープ性を演出し、この種の(視聴率目当ての)番組のマンネリズムと退屈を薄める役割を果たしている。真実を隠し、失敗を美談にスリ替え、責任者を免責する物語を仕上げて国民を教育(洗脳)している。TBSやNHKが特集で見せた中身は、とても真実を追求したジャーナリズムとは言えない。原子力村と政府による福島原発事故の「正史」の刷り込みだ。本当なら、広瀬隆や田中三彦が表に出てきて、番組のウソを一つ一つ指弾し暴露する必要がある。そうでないと、原子力村の手による偽りの物語が「真実」に化けて固まってしまう。

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# by yoniumuhibi | 2016-03-14 23:30 | Comments(4)

NEWS23の福島原発事故特集 - 記憶風化装置としてのマスコミ報道

c0315619_18354522.jpg震災から5年。昨夜(3/10)、NEWS23で福島原発事故を振り返る特集があった。2008年の時点で、東電内部において、15.7メートルの津波が施設を襲った場合の試算がされていた事実が紹介されたが、他には特に目新しい報道はなかった。この2008年の東電の内部資料の発見を言うのであれば、併せて、2006年3月に共産党の吉井英勝が国会質問に立ち、大津波の直撃で非常用電源が破壊され、炉心の冷却機能が奪われ、水素爆発が起きる危険性を指摘した事実こそを再確認しないといけない。吉井英勝の国会質問は事故後に思い出されて注目を浴びたが、あらためて神業と呼ぶべきものであり、科学技術者としての吉井英勝の知性と慧眼に脱帽させられる。事故1年前に出された広瀬隆の「原子炉時限爆弾」の予言と並んで、高く評価され、この国の歴史に刻まれるべき科学者の快挙だろう。この当時、原発の事故想定などに関心を持つ者は少なく、そして共産党の国会での持ち時間は少なかった。本来なら、こうした地味な問題ではなく、時事問題での見せ場作りに活用される機会だ。それらの条件を重ね合わせて考えると、吉井英勝のこの質問がどれほど意義深いものかを思わされる。

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# by yoniumuhibi | 2016-03-11 23:30 | Comments(4)

どういう国を作るべきか - 法人税と所得税と消費税の社会主義的モデル

c0315619_16525661.jpgどういう国を作るべきか。そのことを考える上で、国の税収別推移のグラフはヒントを与えてくれる。ネットで見つけた資料は、2013年までの数字が載っていて、すなわち税率5%の時代までであり、消費税収は10兆円ほどだが、税率を8%に上げて3年目の2016年度予算では、消費税収は17兆円となっている。所得税収とほぼ同じ規模だ。グラフを見ると、所得税収はどんどん減っていて、25年前の1991年に26.7兆円だったのが、2010年代は半分の13兆円台に落ちている。アベノミクスの恩恵で企業はバブル期を超える空前の利益を出しているが、法人税減税のために2016年度予算では法人税収は12兆円で、バブル期1989年の19兆円の3分の2しかない。財務省の法人税率の推移のグラフを見ると、基本税率が43%から23%に下がっていて、半分になっている。税収の数字が半減する道理だ。この税収別推移のグラフ図を眺めていると、日本の社会経済の矛盾というものが一目で掴めるし、どうすればよいかの解答と展望も自ずと導かれるように思われる。社会主義の原理を政策と経営に導入し、法人税収を20兆円に戻し、所得税収を20兆円に戻すことだ。消費税率を5%に戻して消費税収を10兆円台に下げ、三つの税収計を50兆円にすることである。

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# by yoniumuhibi | 2016-03-09 23:30 | Comments(6)

内部留保を労働セクターに、配当金を政府セクターに、社会主義の導入へ

c0315619_1827323.jpg保育園の待機児童問題が関心と注目を集めている。今日(3/7)発表された毎日新聞の世論調査では、内閣支持率が前月から9ポイントも一気に下がり、特に女性の支持率下落が顕著な結果として表れていた。明らかに、国会で議論になった待機児童の問題が影響している。ひょっとしたら、参院選対策の補正予算の中に、待機児童解消のための保育所整備の交付金を増額する措置を打ち出して、選挙の目玉にしてくるかもしれない。補正予算の規模は5兆円と言われている。2015年度の保育対策の予算では、保育所等整備交付金は534億円だ。2015年度の本予算もほぼ同額だろうから、補正で500億円を追加すれば倍額となる。待機児童の問題が特に深刻化しているのは大都市の一部に限定されているので、予算を倍額にして世田谷や練馬などの自治体に配ることで若干の緩和にはなるだろう。保育園の問題を考えるとき、要件として考えなくてはいけない点が二つある。一つは、保育士の給料を上げないといけないことで、国の補助を増やすことで実現しなくてはいけないことである。そのためには財源が要る。もう一つは、少子高齢化の下では行政が保育所を増やしにくいことである。緊急対応は必要だが、将来的には設備過剰になって自治体の負担になる問題がある。

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# by yoniumuhibi | 2016-03-07 23:30 | Comments(4)

トランプ旋風と日米エスタブリッシュメント - 森本あんりの論説から

c0315619_17115065.jpg昨夜(3/2)の日本のテレビは、米国のスーパーチューズデーの結果を大きく報道し、大統領選を解説する内容で埋められていた。特にトランプ旋風についての論評が多く、いろいろな論者のコメントを聞くことができた。トランプ論というのは、今年の政治空間における主要なテーマとなるだろう。意見を聞きながら、その人の立場によってずいぶん見方が違うものだなと感じさせられた。BSフジに森本あんりが出演していて、トランプ現象に対して冷笑的な考察をしていたが、私の関心や興味とはずいぶん異なっている。私の場合は、トランプを強く支持している米国の中低所得層の内側を観察し、その動機に内在的に即して意味を読み解こうとするのだが、森本あんりの場合は、これら支持者たちは単にトランプのポピュリズムに踊らされ、フィーバーを楽しんでいる衆愚にすぎないと一蹴される。森本あんりは、トランプ現象を大阪の橋下徹のポピュリズムに重ね合わせて説明していた。この分析と指摘は分かりやすく正鵠を射ていると思うけれど、どこか腑に落ちない部分が残り、受け入れるのに抵抗がある。それは、やはり立場の違いなのだろう。印象として、森本あんりの視線はエスタブリッシュメントのものであり、米国の内側(マルクス的に言えば土台)の地殻変動への意識が弱い。

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# by yoniumuhibi | 2016-03-03 23:30 | Comments(10)

トランプ現象への視座 - 低所得層が40%になった米国のデスペレート

c0315619_17325350.jpg米国の大統領選のニュースがテレビでずっと話題になっている。最初は、そのこと自体に抵抗感があり、関心を向けることができなかったが、最近はそうでなく、むしろ気楽な感じでテレビの報道に付き合うようになった。抵抗感というのは、要するに、植民地的な感覚と空気に対する拒絶と嫌忌のことで、宗主国の選挙に夢中になって、あれこれ蘊蓄を垂れて自慢したり、面白可笑しく演出して商売しているマスコミやネットの者たちに不愉快を覚えるということである。例えば、NHKがそうだし、小西克哉がそうだ。米国様の中で起きていることなら、どんな事象や流行でもありがたがって注目し、その意義を過大に過剰に見い出し、すぐに日本でも真似をしなきゃとする風潮は、特にこの15年ほど、年を追う毎に甚だしくなっている。米国絶対視のイデオロギーの蔓延。その言論と報道の傾向は、パラレルに、中国で起きていることならどんなことでも邪悪視し、頭から不当視してかかる論調とセットになっている。私はその思想性になじめず、それを正常な「価値観」だと肯定できず、世間と同調することを拒み、無理やり首を曲げて横を向くように、マスコミが誇大宣伝する「米国の事情や動向」から目を背けてきた。植民地の人間として前向きに生きるのが苦痛なのだ。

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# by yoniumuhibi | 2016-03-02 23:30 | Comments(2)

国民に期待されてない民主・維新の合流新党 - 政党の定義とは何か

c0315619_1633857.jpg民主と維新の合流について日経の世論調査が発表された。昨夜(2/28)出た記事によると、合流新党について「期待する」が25%、「期待しない」が64%になっている。参院選での投票先を尋ねた質問でも、民維新党は13%に止まり、自民党の33%とは大差が開く結果となった。先週、政治のニュースはずっとこの合流新党の動きが中心で、ブログで論評しなくてはと思いながら、マスコミの世論調査が出るまで見送ってきた。左翼リベラル系の反応が、合流に対して期待と礼賛一色だったので、反論が客観的に有効になるエビデンスを待っていたのである。マスコミに先行して、Yahoo意識調査では先週(2/24)から、民維新党を与党の対抗軸として期待するかどうか尋ねていて、現時点(2/29)で「期待しない」が75%、「期待する」が23%という回答になっている。Yahooの数字がほぼ正確な世論の反映だろうと思っていたので、日経の報道で裏付けを得たと納得を覚える。これが国民の感想だ。毎日と朝日がどのような世論調査を出すか興味深い。先週、テレ朝では古館伊知郎と立野純二が、TBSでは岸井成格が、民維合流を賛同するコメントを連発し、「自民党に対抗する選択肢」「野党の大同団結は当然」と宣伝しまくっていた。

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# by yoniumuhibi | 2016-02-29 23:30 | Comments(1)

共産党のベタ降りの背景と民主党の安保対案の非立憲 - 政策不一致と野合

c0315619_15311572.jpg昨夜(2/22)のNHKのニュースでは、共産党が1人区の候補を撤回する方針を正式に決定したことが報道されていた。このベタ降りの「野党共闘」策について、岸井成格などは両手を挙げて賛美しているが、国民の多くは決して同じ評価ではないだろう。現在、共産党は猛烈な逆風に襲われている。そのことは、京都市長選の結果で明らかだ。3年間、順調に党勢を伸ばしてきた共産党に、突然、昨年秋から強い逆風が吹き始めた。民意を急に失い始め、大事な4市長選で連続して大敗を喫する結果となった。そんな中での1人区の候補取り下げは、党の戦略としてかなりの博打である。私の辛辣な見方を言えば、「国民連合政府」という杜撰な政治の博打に出て負けたため、その穴埋めに奔って、強引に「野党共闘」という次の博打を張っている姿に映る。その勝負がどうなるかは、前の記事で予想を書いた。すべては9月19日の「国民連合政府」が発端なのであり、その党利党略に失敗したため、負債がしわ寄せで溜まり、参院選1人区でベタ降りするか、独自候補で突っ張るか、不本意な二者択一に追い込まれた。「安保法廃止」の大義名分は体裁だけかろうじて保てたが、実質的な政策合意はできておらず、有権者に責任ある選挙の共通公約になっていない。

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# by yoniumuhibi | 2016-02-23 23:30 | Comments(3)

共産党のベタ降り - 「駆けつけ警護」を容認した民主・維新の安保法対案

c0315619_1738451.jpg2/19に5野党が共同で安保法廃止法案を国会に提出し、党首会談を開いて参院選で協力する方針を確認した。この席で、志位和夫が「国民連合政府」構想を脇に置くことを正式に表明、棚上げ宣言を行い、1人区での候補者を取り下げる「思い切った対応」をコミットした。先週末、このニュースがネットとマスコミで議論になった。左翼リベラルの論調は、「ようやくここに到達した」「市民が野党共闘を訴え続けた結果だ」「市民の力でここまで来た」「これからがスタートだ」という祝賀ムード一色で、今回の「野党共闘」の意義を強調する勝利感で溢れている。だが、この政治は本当に「勝利」と呼べるものだろうか。私は今年に入ってから、共産党・市民連合の「野党共闘」の不調を論じ、左系マスコミが「熊本型」の順風を宣伝する中、共産党は1人区でベタ降りするか、突っ張って独自候補で戦うか、二者択一に追い込まれるだろうと辛口の予想を述べてきた。民主党との間で政策合意を成立させ、「熊本型」の候補擁立を全国展開するのは困難と言ってきた。予想的中で、ベタ降りの結果となった。熊本以外の1人区で共産党が応援することになる候補は、すべて民主党が擁立した公認候補か、民主と社民が推薦を決定した候補だ。市民連合は全く関与していない。

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# by yoniumuhibi | 2016-02-22 23:30 | Comments(0)


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