ウクライナ情勢とデフォルトの視点 - ウクライナの国益とは何か

c0315619_16225770.jpgウクライナ問題について現時点で率直に所感を述べると、やはり、米国の実力と威光の衰えを強く印象づけられる。オバマはプーチンに対して警告は発したが、何の圧力もかけることができず、ロシア軍によるクリミア占領を阻止することができなかった。6年前のグルジア戦争(南オセチア紛争)を思い出すと、ブッシュ政権末期だったが、ロシア海軍がグルジアの港湾封鎖に出たのに対抗して、米国は人道支援の名目でイージス艦を派遣、黒海にNATO艦隊を引き入れ、ロシア艦隊と一触即発の睨み合いをするという場面があった。2008年8月の出来事だ。現実に交戦する事態には至らなかったが、軍事行動を講じてロシアに圧力をかけている。ロシアによる国際法違反の主権侵害という点では、南オセチアに侵攻した6年前よりも、今回の方がバイオレーションの度は露骨で甚だしいだろう。南オセチアのときは、実際にロシア寄りの現地住民がサーカシビリに迫害を受けていて、先に軍事挑発を仕掛けたのはグルジアの方だった。今回、戦闘と流血はないものの、ロシア軍によるウクライナ領への先制越境侵入は明白で、国際法上、ロシアの行動を正当化できる余地はない。しかし、ロシア軍による素早いクリミア全土占領を前に、米国(NATO)は何の軍事的措置にも出ることなく、最初から軍事のオプションは放棄した姿勢だった。地中海を守備する第六艦隊を動かさなかった。6年前との彼我のコントラストを強く思わざるを得ない。

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# by yoniumuhibi | 2014-03-05 23:30 | Comments(1)

消えたリベラルの地平 - 都知事選で迷子になった小沢シンパ

c0315619_1662384.jpg最初に、都知事選の結果に関して少し疑問に感じている問題があり、そこから論を始めたい。宇都宮健児の得票数は98万票、細川護煕の得票数は96万票。この数字をどう見るかだが、基本的に、前者には共産と社民の支持者の票が流れ、後者には民主の支持者の票が流れたと、そう推測して理解することができるだろう。ただし、民主の固定票の中で、連合の票は細川護煕には入らず、逆に舛添要一に流れ込んでいる。今度の選挙は、事前に勝敗の行方が決まった戦いとなり、そのために投票率が低くなり、無党派層の票が動かず、いわゆる組織票もしくは固定票がそのまま各候補の得票値に反映される結果となった。昨年の参院選の東京選挙区の結果を見て、今回の都知事選の票とどう連関しているかを探ってみよう。細川護煕の96万票は、大河原雅子の24万票と丸子安子の7万票と鈴木寛の55万票を合計した86万票がベースになっていると考えられる。が、このうち鈴木寛の55万票は、おそらく半数近くが連合票で、この分は今回の都知事選で細川護煕には流れていない。仮に、この86万票のうち、連合票を除く60万票が細川護煕に流れたとして、残りの36万票はどこから来たかを考えると、言うまでもなく、山本太郎の67万票からということになるだろう。つまり、一つの推計として、細川護煕が得た96万票のうち、40%近い36万票は、山本太郎に投じた票から入っている。

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# by yoniumuhibi | 2014-03-04 23:30 | Comments(0)

米国の自意識の肥大と東アジア外交 - 朝日の冷泉彰彦の記事から

c0315619_17123763.jpg1週間前、朝日のオピニオン面(17面)に冷泉彰彦のインタビューが載っていた。1年前に主筆だった若宮啓文が退任した後、オピニオン面の内容がすっかり面白くなくなり、目を通すどころか、紙面を捲り進むことすらなくなっていたが、この記事には目が止まって活字を追いかけた。米国が現在の中国と日本をどのように考えているのか、それを知る一つの手がかりになると思えたからである。その内容を紹介する前に、私の問題意識や関心の所在を整理をしないといけない。まず、Blogでずっと論じてきたこととして、米国の東アジア政策には大きく二つの立場があり、二者間の複雑な対立と暗闘の中で日々の対日政策がオペレーションされているという認識がある。第一は、大国として影響力を増す中国とWinWinの協調関係を組み、G2体制で国際政治を運営して行こうとするリベラルな方向性であり、第二は、中国を倒すべき敵と見なし、日本の右翼化をドライブして中国に嗾けさせ、軍事的な緊張を煽って中国封じ込めの圧力を高め、共産体制の崩壊まで持って行こうとするネオコンの方向性である。前者のシンボルとしてバイデンの顔が浮かび、後者を代表としてジャパン・ハンドラーズがいる。そして、両者の緊張関係の中で、米国の国力低下の趨勢と、右翼日本の過激な暴走と、中韓および中台の接近の状況を踏まえつつ、米国は今年もう一度、中国とG2サミットを持つのではと予想していた。 

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# by yoniumuhibi | 2014-02-28 23:30 | Comments(6)

脱原発と新自由主義 - 米国型を拒絶し排除する左翼の脱原発運動

c0315619_154334.jpg一昨日(2/25)、新しいエネルギー基本計画の政府案が出され、マスコミで大きく報道された。原発を「重要なベースロード電源」と位置づけ、規制委の審査をパスした原発は「再稼働を進める」と明記している。さらに、「核燃料サイクルを推進する」と言い、高速増殖炉「もんじゅ」の維持まで入っている。新規増設の可能性も残した。3.11の事故から3年の日を前に、まさに原発の復活と推進の方針が堂々と宣言された恐ろしい内容だ。反動の極みである。もともと、この基本方針は1月に出される予定だったが、都知事選が入る日程となったため、脱原発が争点になりそうな状況となり、叩かれて不利な材料になるのを恐れた安倍晋三が、発表を選挙後に遅らせた事情があった。もし都知事選で一本化が成功し、細川護煕が勝利していたなら、政権はこのような基本方針を出すことはできず、発表も先送りになっていたに違いない。政治戦で敗北した結果だ。この基本方針は3月中に閣議決定される。先週、この基本方針の発表を前に、規制委が再稼働を認める原発について、審査に順位をつけて1-2か所を絞り込むという報道が出た。これは、経産相の茂木敏充が2/18に催促の圧力をかけて、規制委員長の田中俊一が2/19に従順に応じたものだ。報道では、2-3週間後に「1-2か所」が特定がされるとある。おそらく、伊方、玄海、川内あたりから選ばれるだろう。

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# by yoniumuhibi | 2014-02-27 23:30 | Comments(6)

左翼の政治暴力 - 内ゲバのときに平常者が凶悪な暴徒に変身する

c0315619_1341178.jpg今回の都知事選の政治には、さらに幾つかの見逃せない重要な問題がある。その一つは、宇都宮健児を支持して叫喚した左翼集団による恐ろしい政治暴力だ。一本化を訴える者たちに対するネットでの口汚い罵りと貶めと嘲り、さらに卑劣で狂暴な嫌がらせと誹謗中傷の行為は、投票日が近づくほどに激しくなり、集団的狂気となってエスカレートし、全く歯止めの利かない異常なヒステリー状態に極まっていた。鎌田慧に対しては、著書をゴミ箱に投げ棄てろという焚書運動が起こったが、選挙から2週間が過ぎた今でも、裏切り者の巨魁として糾弾の袋叩きが続いている。私も、無名ながら「一本化論者」の末席にいたらしく、そのため、「一本化」の粉砕と殲滅に燃えるゴロツキ左翼の標的となり、苛烈で執拗な嫌がらせを受ける羽目となった。「死ね」の脅迫を含め、怒濤のようなリンチ攻撃の集中砲火を浴びる日々が続いた。暴行に加わった面々は、匿名の者もいれば実名の者もいる。その手口は、ネット右翼のヘイトスピーチと全く同じであり、ネット右翼の野蛮と狂気の相似形が左翼に出現した感が強い。その一人一人を観察してみると、ネット右翼の特徴として指摘されているように、普段はおとなしい市民であり、正常な理性と良識の持ち主である。精神異常者でもなく、癇性で偏狭な性格の人間でもない。むしろ、左翼一般らしく、弱者の味方に立った正論の主張を唱えている。その者たちが、まるでオウム真理教のように過激な凶徒に化けて次々と襲ってきた。

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# by yoniumuhibi | 2014-02-25 23:30 | Comments(5)

集団的自衛権をめぐる政治情勢 - 澤地派と宇都宮派の路線対立

c0315619_175434.jpg集団的自衛権(解釈改憲)の議論が国会で佳境となっている。昨夜(2/20)も報ステのニュースで取り上げられ、岡田克也の質疑と安倍晋三の答弁の様子が紹介され、惠村順一郎が解釈改憲に断固反対のコメントを発していた。正論だ。公明の山口那津男は、2/18の記者会見で「今国会での結論は困難」と述べている。朝日の記事は、「安倍政権が目指す今国会中での行使容認に難色を示した」と書いていて、こうした報道を見ていると、どうやら集団的自衛権の解釈改憲は先送りになるのではないかという予断を持つ。安心した気分に流れる。しかし、新聞記事はよく読まないといけない。こうも書いている。「山口氏は『報告書が出れば、最終的に政府・与党でコンセンサス(合意)をつくる努力をする。ことは憲法レベルの問題。しっかり議論をしていきたい』と語った」。つまり、北岡伸一の報告書が出たら、そこから合意作りをすると言っている。同じ2/18の井上義久の発言でも、集団的自衛権の行使について、「真っ正面からこれを否定しているわけではない」と言っていて、マスコミは、公明の態度の軟化を報じていた。どういうことなのか。注目すべきは、「今国会」という言葉だろう。山口那津男の言う「今国会」とは、すなわち「通常国会」の意味で、6/22までの会期150日間の国会のことだ。4月に安保法制懇の報告書が出ても、すぐに閣議決定はさせないぞという意味である。

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# by yoniumuhibi | 2014-02-21 23:30 | Comments(20)

映画「小さいおうち」 - 日常の中で描かれる静かでリアルな戦争

c0315619_15452753.jpg山田洋次の映画『小さいおうち』を見てきた。ベルリン映画祭での黒木華の銀熊賞受賞のニュースがあり、それが動機づけとなって映画館に足を運んだ。山田洋次らしい佳作であり、戦争の描き方が素晴らしく、ぜひ見ていただきたいとお薦めする。要するに、言いたいのはそれだけだが、ネットの中に散らばっている幾つかの感想を読んでみたところ、どれも私が感じたものとは違うので、思いきって独自の解釈と解説を試みることにした。まず、大事な点は、この映画は原作とは違うということで、この点をはっきりさせる必要があるだろう。原作はあくまで映画の素材であり、物語そのものも原作の小説とは違う中味になっている。山田洋次が物語を作り変えている。だから、先に原作を読んで、原作のドラマが映画で再現されていると期待して見ると、きっと違和感を覚える結果になってしまうのだろう。原作を読んでない私が、このようなことを言う資格があるかどうか甚だ自信がないが、山田洋次が映画で見せている物語は、中島京子の小説とは別のものだ。大事なポイントから先に言うと - あくまでネットで知り得た情報だが - 原作では、あの日、タキ(黒木華)が時子(松たか子)の手紙を持って板倉(吉岡秀隆)の下宿に行った後、板倉は実際に時子の家(小さいおうち)を訪ねて来ている。時子と逢瀬している。この情報を知ったときは驚いたが、だとすると、映画と原作とは全く違う話になる。

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# by yoniumuhibi | 2014-02-19 23:30 | Comments(5)

左翼の壊死 - ミネルバの梟、大江健三郎と辺見庸、ノーサイド

c0315619_16121564.jpgミネルバの梟は夕暮れに飛び立つ。丸山真男は『日本の思想』の中でこう書いている。「一定の歴史的現実がほぼ残りなくみずからを展開し終わったときに哲学はこれを理性的に把握し、概念にまで高めるという(ヘーゲル主義の)立場を継承しながら、同時にこれを逆転させたところに(マルクス主義は)成立した。世界のトータルな自己認識の成立がまさにその世界の没落の証となるというところに、資本制生産の全行程を理論化しようとするマルクスのデモーニッシュなエネルギーの源泉があった」(P.39)。人間主体が概念の力業によって、その対象の構造と運動を正確に捕捉し終えたとき、その対象の没落と終焉が必然化され、弁証法的な止揚の運命を突きつけられる。戦後日本の左翼の壊死。昨年末からの宇都宮健児の選挙の諸過程は、それを概念化し理論化して提示する上で十分な素材を提供していると思われる。結論から言って、宇都宮健児の立候補と一本化拒否は、市民に対する裏切りであり、戦争へ突入しようとする安倍晋三の権力への左側からの幇助と加担の政治的行為だ。左翼は自らそれを選択し、正当化し、その政治を強行し、その錯誤を阻止すべく動いた市民や知識人を乱暴に排除し封殺した。卑劣な脅しをかけて屈服させようとした。<業界左翼>、<東京左翼>、<学閥左翼>の三範疇が広く人口に膾炙されるとき、「左翼の壊死」は確信となり通念となることだろう。

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# by yoniumuhibi | 2014-02-18 23:30 | Comments(6)

左翼の壊死 - <業界左翼>、<東京左翼>、<学閥左翼>の諸範疇

c0315619_11192111.jpg左翼の壊死。この事実を納得的に了解するためには、いくつかの表象を要素として思考することが必要になる。それは、<業界左翼>と<東京左翼>と<学閥左翼>である。それぞれ、定義して説明することが容易ではない言葉だけれど、何を言わんとしているのか、どのような対象を指しているのか、これまでの経験や見聞の中で、それとなく察知され、見当をつけることができる者は少なくないだろう。<業界左翼>も、<東京左翼>も、<学閥左翼>も、どれも否定的なニュアンスの政治言語である。今回の、宇都宮健児の強引で不合理な出馬劇、それを後押しした左翼政党の倒錯と異常、そして一本化拒否のヒステリーと集団狂気について、何が起きたのか、どうして起きたのか、全体の意味を理解しようと試みるとき、<業界左翼>、<東京左翼>、<学閥左翼>の諸表象が役に立つと思われる。これらの表象は、さしあたっては手探りの感触でアプローチされるものだが、言語的に中味を埋め、広く人口に膾炙されるところにまで一般化し、政治学的に有効な範疇に仕上げることが求められている。<業界左翼>。この表象については、前回、関曠野の言説(窓社)を紹介した。したがって、この表象は、すでに一般的な認識を多くが共有している。左翼批判、あるいは左翼の自己批判の一般論として定着している。ただ、言わなくてはいけないのは、1992年の関曠野の時点よりも、その腐食と劣化と不全が極まっていることだ。  

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# by yoniumuhibi | 2014-02-17 23:30 | Comments(3)

左翼の壊死 - 戦争とファシズムの時代に突入した歴史的転換点

c0315619_17453924.jpg今回の一連の政治を見て、私は「左翼の壊死」という言葉を思いつき、あてがって使おうとしている。棘のあるドラスティックな言葉だが、意味のある表現を得た気分でいて、ここにもう少し言語的な中味をつけて、人の共感する、説得力のある概念に近づけられないかと思ったりする。さしあたり、それは嗅覚で感じ取った政治現象である。臭いの正体について確信はあるが、こんな臭いだと人に説明して理解を得るのは難しい。一連の政治とは、昨年末の澤藤統一郎の告発事件、宇都宮健児の出馬と社共の推薦、脱原発での一本化の拒否、左翼の怒濤のネガキャンと罵倒、そして惨敗となった選挙結果の全体を指す。これらの政治を演じている集団や組織に対して、私はこれまで、「左翼」という否定的な言葉はあまり使ってこなかった。したがって、「左翼の壊死」という着想と発語に及んだことは、直観的な発見であると同時に、過去からの経験を総括した一つの断念でもある。ここで思い出すのは、あるいは、その嗅覚に作用したかと思われるのは、1992年の関曠野の『左翼の滅び方について』(窓社)である。1991年にソ連邦崩壊があり、当時、論壇で「左翼の滅び方」論争らしきものが微かに流行した。特に人の記憶にとどまる印象は残していない。私自身は、この言葉遣いに積極的に馴染めず、議論に関心を持って接近することはなかった。同じ1992年、なだいなだが一冊の岩波新書を出している。

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# by yoniumuhibi | 2014-02-13 23:30 | Comments(15)

一本化派と反一本化派の死闘 - 誰が勝者で誰が敗者なのか

c0315619_18162576.jpg都知事選の開票結果が出た直後から、宇都宮健児の支持者たちによる「一本化は間違いだった」とする轟音が喧しい。彼らの言い分によれば、2位につけたのは宇都宮健児であり、それに及ばなかった細川護煕は元々「勝てる候補」ではなく、したがって、細川護煕を「勝てる候補」として担ぎ、宇都宮健児に降りろと迫った一本化論は誤りで、一本化論者の誤りが証明された結果なのだと言い上げる。2/9夜から2/10にかけて、宇都宮健児を支持した者たちのTWには、このように勝利の興奮と高揚に溢れたものが圧倒的に多く、落選して敗北した悔しさを滲ませるものは皆無に近かった。宇都宮健児の選挙は、徹頭徹尾、2位につけることを目標にした選挙で、敵は舛添要一ではなく細川護煕だった。自らの出馬の正当性と、一本化を拒否した政治的正当性を証明するための選挙だった。その総括を出し、自らの正当性を誇示するためには、細川護煕を上回る得票の結果を出さなくてはならない。その意味では、彼らは確かに勝利したと言えるのだろう。彼らの立場に内在すれば、達成感はよく頷ける。だが、少し冷静に考えれば、この結果が、決して宇都宮陣営の勝利ではないことに気づく。都民が知事にしたのは舛添要一である。自民が推薦して応援した候補だ。宇都宮陣営が、細川護煕を非難する際に有効な武器として使った戦略特区についても、舛添要一は当然ながら安倍晋三の意向どおり導入を進める。

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# by yoniumuhibi | 2014-02-12 23:30 | Comments(12)

最悪の結果となった東京都知事選 - 細川陣営の敗因を総括する

c0315619_17592790.jpg2/9に投開票された都知事選は、マスコミが事前に情勢報道していたとおりの結果になった。細川護煕と宇都宮健児の票は、きれいに二つに割れ、両方を合算しても舛添要一に届かないという惨敗に終わっている。昨夜(2/8)のテレビでも今朝の新聞でも、脱原発が争点にならなかったことが大きく報じられ、都民が脱原発を争点として選ばなかったことが、細川・小泉の敗因に繋がったと総括している。この意味づけに対して有効な反論を返すことは難しい。脱原発は支持されなかった。昨夜の石原伸晃のコメント等を聞いても、政権側が、今回の民意と審判を根拠に、「脱原発は時間をかけて」、「安全と判断された原発は再稼働を進めて行く」、という方針と姿勢を強めるのは明らかだ。残念なことに、脱原発の候補を一本化した選挙に持ち込むことができず、脱原発は争点から外される構図となり、脱原発の意思が否定された選挙結果となった。民主主義は多数決が原理であるから、この有権者の多数意思を都民(国民)は尊重しなくてはならない。断腸の思いだ。また、一昨年末の衆院選、昨年夏の参院選、今回の都知事選と、三回続けて「脱原発」は争点となることなく、景気や雇用やといった通常の関心事項の脇に追いやられる結末となった。TWにも嘆きを書いたが、おそらく、今後、永久に「脱原発」の民意が証明される政治機会はなく、日本人は主体的に脱原発を決断することはないだろう。 

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# by yoniumuhibi | 2014-02-10 23:30 | Comments(18)

さらに疑惑が深まった落合恵子出馬打診問題 - 矛盾する両者の証言

c0315619_1432275.jpg2/3に行われた「脱原発都知事選候補に統一を呼びかける会」の席上、出席した落合恵子に出馬打診の件で記者から質問があり、本人がそれに回答する場面があった。落合恵子の証言の中には、実に衝撃的な内容が含まれていて、1/30の宇都宮健児による説明と全く食い違っていて驚かされた。まず、宇都宮健児がこの事情をどう語っているか、あらためて確認することにしよう。例の1/30の岩上安身との対談の中での証言である。辞退を迫る者が深夜に自宅を訪問した件を非難した直後、この問題に触れている。証拠となる動画(01:01:15)は、選挙期間中は公開されているが、選挙後は閉鎖される可能性が高い。以下、検証する。岩上:「ところが、この<世に倦む日日>、まだ続けてましてですね。今度は、宇都宮さんが出たのはフライングだったんだと、本当は落合恵子さんに話を持って行っていたのに、わざと先に飛び出したのだと何だのという話をしています。これは事実なんでしょうか」。宇都宮:「それはですね。一部の市民グループが、そういう話を落合さんとこに持って行ったというのは、私、知っているんですよ。ただ、落合さんが出る意思があったかどうかは分からないし、そのことによって私の意思が拘束されるような立場ではないと思うんですね」。岩上:「うん、そうですね」。宇都宮:「それで、もともと私たちの選対では、そのことは基本的には、あまり議論はしていないし」。 

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# by yoniumuhibi | 2014-02-09 23:30 | Comments(15)

むのたけじのアジテーション - 都知事選のハイライトをなす99歳の絶叫

c0315619_1685786.jpg投票を6日後に控えた2/3、都内で「脱原発都知事選候補に統一を呼びかける会」の記者会見が催された。佐高信、落合恵子、色川大吉、武者小路公秀、小山内美江子らが出席、学者や文化人など19名が名を連ね、細川陣営と宇都宮陣営に「統一」を呼びかけている。配信された映像がネット上に残っていて、各人の発言を確認することができる。「統一」という主張と要求は同じだが、参加した各人の立場は少しずつ微妙に違っている。この会見に先立って、佐高信が、細川護煕への支持を明らかにした情報がネットに上がった。1/30に、あるNPOのイベントで、「あの猪瀬に負けちゃったんだから、別の人をってのが普通なんだけれど。あの猪瀬に負けたからと宇都宮さん、成仏してないからまた出てきちゃった」と辛辣に言い、宇都宮健児の出馬を批判している。落合恵子の方は、この「統一」を求める会合に参加した以上、立場は佐高信と同じなのだろうが、宇都宮健児の出馬を批判する発言はなく、むしろ気を遣っている様子が看て取れる。週刊金曜日の編集委員が二つにぱっちりと分かれた。今後、週刊金曜日がこの都知事選をどう総括し、「一本化」の問題をどのように意味づけるか注目される。おそらく、選挙結果は舛添要一の勝利で終わるだろうが、「一本化」をめぐる論争は左派の内部で選挙後も続き、昨年12月に立ち戻って、経緯の検証や分析が行われるものと予想される。

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# by yoniumuhibi | 2014-02-05 23:30 | Comments(29)

宇都宮健児の自宅を訪れて辞退を迫ったのは澤地久枝だった

c0315619_19355351.jpg告示前、宇都宮健児の自宅を深夜に訪れ、立候補を降りるよう迫った人物がいて、それが澤地久枝であったことが明らかとなり、ネットの中が騒然となっている。前回の記事で紹介した、岩上安身が配信しているIWJの動画(0:57:00)の中で、宇都宮健児がこう言っている件がある。宇都宮:「告示前の1/22の夜中にですね、私の自宅まである方が訪ねて来て」、岩上:「ある方って文化人ですか」、宇都宮:「いや、まあ、それは言いませんけど、降りてくれということで、うちのカミさん、びっくりしましたよ」、岩上:「夜中の12時に、夜中の12時に自宅に」、宇都宮:「(その前の夜は)1時間ちょっとしか寝てないんですよ。(中略)それで、やっと夜中に帰って、さあ寝ようかなと思ったら、ピンポーンってきたわけですよね。夜中の12時頃ですよ。(中略)自宅なんてどうして知ったんだろうと思うような..あのぅ..人なんですね」、岩上:「なるほど」、宇都宮:「だから、私はちょっと..それはちょっと異常なんじゃないかなと思ってね。とにかく、告示直前ですよ」、岩上:「うん、うん」、宇都宮:「(中略)そういうことを言って、しかも、私は、一回前に会ったときに、そんなことは考えられないということは話しているはずなのにね」、岩上:「うん、うん」、宇都宮:「そこまで動かれるという人の真意がですね、ちょっと測りかねたですね」、岩上:「なるほど」、宇都宮:「ただ、私としては、本当..嫌がらせ以外の何でもないんですね」。

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# by yoniumuhibi | 2014-02-03 23:30 | Comments(16)

岩上安身の誹謗と暴言 - 宇都宮健児の宣伝機関と堕したIWJ

c0315619_1552388.jpg昨夜(1/30)、いつものように報ステを見て、PCの画面に向かうと、TWに異様なRTが並んでいて、岩上安身がIWJの番組で私を罵倒していることに気づいた。急いでIWJのサイトを開いたところ、岩上安身と宇都宮健児が二人で対談をしていて、和気藹々と話し合っている様子が放映されている。夜の9時から11時半までの2時間半のネット番組だったらしく、最後の10分間ほどを直接見ることができた。どうやら、その途中で、私に対する非難が飛び出していたらしい。映像が残っていて、今も確認することができる(0:58-)。岩上安身が、海渡雄一の発言だとしながら、私がTWに宇都宮健児の選挙事務所の電話番号を記し、宇都宮健児への辞退を呼びかけたことについて、選挙妨害で違法行為だと罵っている。宇都宮健児は、私の行為については直接にコメントしてないが、岩上安身の発言に頷いて、自分の弁護士事務所にも辞退要請のFAXが多く届いていたことや、自宅に夜中に押しかけて辞退を迫った者が居たことを披露、岩上安身に相槌を打っている。つまり、心外で迷惑だったという認識だ。選挙事務所の電話が一日中鳴り止まなかったとある。これは、逆に言えば、それだけ市民の一本化への要請が強かったことを証左する事実だと言えよう。宇都宮健児の口から、初めてその事実を確認することができた。当時、宇都宮健児に出馬辞退を促すべく懸命に動いていたのは私だけではない。

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# by yoniumuhibi | 2014-01-31 23:30 | Comments(23)

落合恵子への都知事選の出馬打診 - 宇都宮健児のフライング

c0315619_19255616.jpg最初に、1/23に届いた匿名メールを紹介しよう。いわゆるタレコミ、内部事情を知る者からの暴露文書で、文面も、アドレスも、公開されることを前提に周到に工夫がされている。告発者の意図に即して、手を加えずそのまま転載するのがよいと考えた。「猪瀬辞任直後の12月16日に岩波の3階で、宇都宮氏本人、ほか2名の計3名で都知事選の対応について相談。『勝てる候補を探しましょう。宇都宮氏では残念だが勝てない。今回は他の候補を擁立したい』として、いずれも脱原発のA氏(男性、ビジネス界の方)とB氏(女性)に打診することで合意した。その際、宇都宮氏は『誰も出なかったら、私が出ますよ』と発言していた。今から思えば、本人が出馬したいと言うことだったのだろう。両氏に打診した結果、A氏はビジネスとの調整がつかずお断り、B氏にはなかなか連絡がつかず、結局アポイントメントを取れたのが12月25日となった。このことは宇都宮氏も知っている。12月25日、宇都宮氏を含む市民運動の数名でB氏と面会して、お願いすることになった。宇都宮氏は、直前に他の用事があるとキャンセルし、結局市民運動の関係者3名で面談して、3時間話し合った。その返答は『深刻に受け止める。この場での即答はできない。人に相談したい。3日待って欲しい。28日に返答する』というものだった。この面談の内容については、欠席した宇都宮氏にも面談後すぐに報告した」。

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# by yoniumuhibi | 2014-01-29 23:30 | Comments(13)

安倍晋三のダボス発言 - 妄念の「物語」と開戦の意思表明

c0315619_1795753.jpg安倍晋三がダボス会議で現在の日中関係を第1次大戦前の英独関係に擬え、それが英国の報道で波紋を広げた問題、テレビで全く取り上げられなかったが、ようやく、1/26のTBSサンデーモーニングで映像が紹介された。英フィナンシャルタイムズ(FT)のチーフエコノミストであるマーティン・ウォルフが、安倍晋三が日中の軍事衝突の可能性を否定しなかったことに対して、ここ数年間のダボス会議で最も不穏な出来事だと言っている。FT紙が1/22に上げた記事の訳文がネットに上がっていて、経緯を知ることができる。安倍晋三の基調講演前に各国記者団との懇談会があり、そこで司会を務めたFT紙の記者(ギデオン・ラックマン)が、中国と日本の間が軍事衝突になる可能性はあるのかと質問をした。それに対して安倍晋三の口から飛び出したのが、「今年は第1次大戦から100年目だ。イギリスもドイツも経済的な依存度は高く、最大の貿易相手国だったが、戦争は起こった」という返答だった。質問した記者は、安倍晋三が、軍事衝突などあり得ないと一蹴し、記者団に向かって心配ご無用と懸念を打ち消す言葉を発するものと予想していたのだ。東アジアの平和は守られますよと。ところが意外なことに、安倍晋三は第1次大戦前の英独関係を比喩で持ち出し、どれほど経済的に緊密な二国間関係であっても戦争は起こり得ると、そういう不穏な言葉を返してきた。

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# by yoniumuhibi | 2014-01-27 23:30 | Comments(10)

細川・小泉を見放し始めたマスコミ - 「脱原発」は争点にならず

c0315619_16441784.jpg都知事選についてのマスコミの論調が変わった。先週、朝日とテレ朝とTBSの報道は、「脱原発が争点」であると大胆に定義し、細川護煕と舛添要一の一騎討ちを構図化していた。脱原発にクローズアップした選挙報道に布陣し、すなわち、細川・小泉連合の挑戦に人々の関心を寄せる姿勢に徹していた。ところが、告示日の昨日(1/23)、報ステの惠村順一郎も、NEWS23の岸井成格も、コメントを一変させ、「争点は多様」と言い出した。五輪も、原発も、防災も、福祉も、多くの争点があると、そう解説の中味を変えたのである。これは、先週、NHKが提示した争点の説明と同じだ。テレ朝とTBSがNHKに合わせてしまった。民放と新聞が、細川・小泉に置いていた軸足を離し、舛添要一の方に寄ったということになる。「争点は脱原発」と「争点は多様」とでは全く異なる。要するに、細川・小泉に風を吹かせようとしていたマスコミが、それを中止し、消極的な模様眺めに方針転換したのである。その理由はなぜかというと、舛添要一が大きくリードしている情勢の現実があるからだ。この情報については、自民党の独自調査という形で1/22にマスコミが記事にし、また、同じタイミングでサンデー毎日が出した情勢報道とも傾向が合っている(舛添が44.1、細川が20.3、宇都宮が14.5)。この最新情勢を睨んで、マスコミが選挙報道のスタンスを変えたのである。細川・小泉への応援をやめたのだ。

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# by yoniumuhibi | 2014-01-24 23:30 | Comments(14)

自己決定権の新知事を - 国際政治を動かして基地問題を解決する

c0315619_1872296.jpg早速、安倍晋三が辺野古埋め立ての手続き開始に出てきた。名護市長選の結果に対する安倍晋三の回答だ。カウンターの政治である。年度内に現地調査に入り、今年中に調査を終え、来年に埋め立て工事に着手する。強行するつもりだ。沖縄の自治体と住民がどれほど強く抵抗しても、司法官僚を使って法的正当性を固め、反対住民を警察の力で排除し、有無を言わさず強制執行に及ぶ思惑なのだろう。邪魔をする者は阻止するという宣告であり、必ず辺野古を埋め立てるという決意の表明だ。沖縄の人々に対する挑戦状である。民意などどうでもよく、選挙の結果など無視してよく、知事の承認を得たから終わりという論法と態度。実際に、安倍晋三は計画どおり調査日程を進め、12月の知事選で結果が出たら、間髪を置かず埋め立て工事を強行するだろう。12月までに、またぞろ莫大なカネを島中にバラ捲き、買収攻勢を着々と進めて票固めするに違いない。カウンターにはカウンターを。素早く、敵に時間を与えず、スピード感をもって反撃に出ることが必要で、安倍晋三の描く作戦日程を潰し、こちらが政治の主導権を握らなくてはいけない。沖縄の辺野古埋め立て反対派は、難儀なことだが、今年1年を間断ない政治戦の年として位置づけ、世界の目を沖縄に釘づけするよう果敢に奮闘して欲しい。12月まで待たず、リコールを仕掛けて仲井真弘多の首を落とし、県知事選を前倒しして勝利し、仲井真弘多の承認を正式に撤回して欲しい。 

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# by yoniumuhibi | 2014-01-22 23:30 | Comments(12)

名護市長選の勝利によせて - リコールへ、戦いの場をDCへ

c0315619_19163155.jpg名護市長選を総括した琉球新報の社説が素晴らしい。「誇り高い歴史的審判-日米は辺野古を断念せよ」と題した記事だが、まさに歴史的な文章と呼べる内容で、読みながら感動で心が揺さぶられる。雄渾な筆致で、格調高く、論理の組み立てが精確で、表現の言葉が至当だ。書かれるべき言葉が堂々と並んでいて、沖縄の人々の気持ちを見事に代弁している。沖縄を代表して、この歴史的瞬間に、簡潔に大胆に言葉を置いている。県内移設に反対する沖縄県民の勝利を言祝ぎ、民意を確認し、仲井真弘多に向けて、そして本土(日本政府と日本国民)に向けてメッセージを発している。沖縄で感動させられるのは、正しい言葉がこうして正しい質量で並ぶことだ。映画「標的の村」を見て、何より感銘を受けたのは、沖縄の人々の口から正しい言葉が次々と飛び出ることだった。市民社会を支える人間の言葉が、民主主義を担う人格の純粋な言葉が、普天間のゲート封鎖の肉弾戦の混乱の中で、原稿を読んでいるわけでもないのに、台詞を暗記した演技でもないのに、自然にカメラの前で発せられる。特に組織のリーダーでもない、地べたを這う無名の市民から、本質的な言語が刻々の現場空間で放擲される。その至当で清冽な言葉の響きに、聞きながら胸を踊らされ、健全だった昔の日本社会の空気に触れた感覚になった。ガバン・マコーマックが言っていた。日本で最も民主主義が発達しているのは沖縄だと。 

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# by yoniumuhibi | 2014-01-20 23:30 | Comments(10)

宇都宮健児は降りるべきだ - 反安倍・脱原発票を一本へ

c0315619_18391625.jpg9年前、STOP THE KOIZUMI の運動をやり、今回の都知事選では GO AHEAD KOIZUMI の立場でコミットをしている。今は、何より優先して考えるべきは、中国との戦争の阻止であり、安倍晋三の独裁と暴走を止め、重症の右傾化に歯止めをかけることだ。安倍晋三の権力をレイムダックに追い込むことだ。それ以外の政策や政治目標は二の次になる。それが都知事選を考える判断基準だ。小泉純一郎の新自由主義を認めるのかとか、いろいろ言われるが、戦争が始まったら、新自由主義がどうのこうのなど言っていられなくなる。開戦して戦時下に入れば、おそらく、消費税は即15%に引き上げられるだろう。軍備増強が理由にされ、それに対して誰も反対したり抵抗したりできなくなるに違いない。消費税以外にも、官僚が水面下で腹黒く実施を検討していて、平時ならとても議論にも上がらないような、種々の増税や負担増が一気に法案ラッシュされ、国会で成立して強行される展開になるだろう。今なら論外である徴兵制と核武装も、戦時下の空気の中で、難なく世論で賛成多数となり、反対の声は封殺されるに違いない。戦争によって、弱者は暮らしを奪われ、夢を奪われ、命まで奪われることになる。政治には、そのときそのときの課題があり、何に第一に取り組むかのプライオリティがある。新自由主義の弊害等は、平時で議論できる問題であり、戦争が起きないことを前提に論じることのできるテーマである。

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# by yoniumuhibi | 2014-01-19 23:30 | Comments(6)

小泉純一郎の権力闘争 - 「一強多弱」を打破する「強い野党」

c0315619_1792756.jpg昨日(1/15)の朝日の1面トップの大見出しは、「脱原発 争点に」。その見出しの下に小泉純一郎と安倍晋三の二人の写真を向き合わせて並べ、両者が睨み合っている構図を合成している。さらに、小泉純一郎の下に細川護煕を配し、安倍晋三の下に舛添要一を配し、わかりやすい絵にして争点を説明していた。よく意匠された説得的な作図だ。この都知事選の争点が脱原発であり、そして、小泉純一郎と安倍晋三の権力闘争の代理戦争であることをクローズアップしている。選挙の争点はマスコミが決める、と、私はずっとそう言い続けてきたが、今回、マスコミは争点の形成と提示の主導権を握っている。衆院選と参院選では、マスコミではなく安倍晋三と右翼がそれを仕切っていた。アベノミクスと反中国防衛論が争点に据えられ、自動的に安倍晋三と右翼勢力に支持と票が流れ込む政治戦にシフトされた。本来、最も問われなくてはいけなかった脱原発は争点から外された。眼前の政治で注目すべきなのは、安倍晋三が権力の中枢から外れつつあることだ。小泉純一郎が舞台中央に登場し、安倍晋三の権力の影が薄くなり始めた。マスコミは小泉純一郎を追いかける。小泉純一郎の脱原発の一挙一動にカメラを向ける。これから3週間、小泉純一郎がマスコミの主人公になる。テレビ報道を自在に操っていた安倍晋三は、カメラの焦点から外されて脇役に成り下がる。

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# by yoniumuhibi | 2014-01-16 23:30 | Comments(15)

米国知識人29名の署名による辺野古埋め立てへの抗議声明

c0315619_1756624.jpg今日(1/14)の朝日の1面記事で、名護市長選で稲嶺進が優勢という情勢報道があり、それを見てホッと安堵する気分になった。選挙は今が正念場で、朝日の記事も、辺野古埋め立て派の保守系新人が激しく追い上げていて、予断を許さない状況とあり、ここで気を抜いてはいけないのだが、記事には、「(稲嶺進が)無党派層の8割の支持を得ている」とある。投票まで残り5日。その時点で敵候補に無党派の8割を押さえられて、そこから挽回して逆転できる選挙というのは考えられない。現在の選挙は無党派の動向が全てで、選挙情勢のマスコミ報道で注目点になるのは、何より無党派の支持の傾きだ。朝日が自信を持ってこう書いているのだから、稲嶺進の優勢は確実なのだろう。読売を見ても、稲嶺進が先行と書いている。間違いない。沖縄の公明は自主投票となっているが、辺野古埋め立てには反対で、特に仲井真弘多の裏切りがあった後は、幹部も支持者も激しく憤っている。本土のマスコミは、そうした沖縄の空気を正確に伝えようとせず、昨夜(1/13)の報ステを見ても、まるで選挙戦が互角で伯仲であるかのように描き、辺野古基地をめぐる賛否の政治戦が不毛で無意味であるかのように説明していた。他人事の傍観者なのだ。米軍基地を不当に押しつけられる側の怒りと苦しみが分かってない。不条理を強いられる側に立った取材と報道をしていない。

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# by yoniumuhibi | 2014-01-14 23:30 | Comments(7)

狂信右翼と媚米保守との分裂 - 靖国正当化キャンペーンの嵐

c0315619_1352294.jpg新年が始動した今週、マスコミでは靖国正当化のキャンペーンが狂乱の勢いで凄まじい。昨夜(1/8)も、安倍晋三がBSフジの夜の番組に割り込み、猛然と中国に対する罵倒を吐き散らして、靖国参拝は正当だと開き直った。BSフジの番組では、週初から、石破茂(1/6)、菅義偉(1/7)、櫻井よしこ(1/8)をスタジオに総動員し、連日、靖国問題を特集して右翼政権のプロパガンダを視聴者に刷り込んでいる。政府丸抱えのキャンペーン。例年、年が明けた最初の週の報道番組は、今年の経済はどうなるとか、国際情勢はどこに向かうかといった、ジェネラルなテーマでの展望が企画されるものだが、安倍晋三の私設情宣機関の一つであるBSフジは、異例のスクランブル編成で臨み、今週の放送を靖国参拝の教宣洗脳シリーズにシフトした。北朝鮮の公共の電波の使い方そのものだ。テレビだけではない。予想はしていたが、今週の週刊誌(文春新潮)が靖国正当化の過激な扇動工作の花火を打ち上げている。2ちゃんねるの週刊誌版だ。通勤電車の乗客は、安倍晋三の醜悪な顔がデカデカと出た吊り広告を見て、新春から異様で憂鬱な気分にさせられたのではないか。両誌とも、ビッグブラザーである安倍晋三の「果敢な壮挙」をアップの写真で礼賛し、その横に(日本国内では)マイナスシンボルである朴槿恵と習近平を並べ、参拝支持が国民の本当の世論だと強調している。

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# by yoniumuhibi | 2014-01-09 23:30 | Comments(19)

「法の支配」と靖国参拝 - サンフランシスコ平和条約第11条

c0315619_15102371.jpg1/3の朝日が、「『法の支配』を揺るがすな」と題した社説を掲げていた。冒頭にこうある。「安倍首相が最近よく使う言葉に『法の支配』がある。中国の海洋進出を念頭に『力による現状変更ではなく、法の支配によって自由で繁栄していく海を守る』という具合だ」。と、こう切り出し、「法の支配」を常套句にして中国批判を執拗に繰り返しながら、実際には、力づくで秘密保護法を強行採決したり、一票の格差の司法判断を無視したり、最高法規である憲法を解釈で変えようとするのは、「法の支配」に反するのではないかと批判している。新年の社説に相応しい切り口の政権批判であり、指摘も理論的に当を得ていて、政治学的に秀逸な社説だと膝を打たされた。安倍晋三こそ、実は「法の支配」を逸脱した政権運営に終始している。ただ、朝日の社説は、この「法の支配」の論点を逆手にとった批判論法を安倍晋三の内政に対してのみ逆照射している。視界に入っているのは内政問題だけだ。「法の支配」に着目して安倍晋三の政治に切り返す方法を、さらに一歩突っ込んで、これを外交に向けて立論したらどうなるか。実は、「法の支配」を逸脱しているのは、中国ではなく日本なのだ。このことが明瞭に見えてくる。結論を先に言えば、安倍晋三は国際法に違反している。靖国参拝は国際法違反行為だ。中国政府は、「法の支配」を梃子にして、安倍晋三を論破することができる。

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# by yoniumuhibi | 2014-01-08 23:30 | Comments(0)

2014年の東アジア情勢 - 米国の衰退、G2サミット、日本の孤立

c0315619_17412440.jpg新年。ブログを引っ越しして新しい環境に変えた。年をとったせいか、3カラムの構成がとても窮屈に感じられるようになり、2カラムの方が自由で快適に見えるようになった。ブログを始めた当初は、2カラムはルーズで中身が薄い感覚があり、ウィンドウの中に情報を多く詰め込まないと満足できない気分だった。今年はブログの活動を始めて10年になる。10周年を機に、ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を看板から外して模様替えすることにした。心機一転。出直しの挑戦を形から。「最後の晩餐」のスタートから10年ということは、あのダン・ブラウンの「ダ・ヴィンチ・コード」から10年経ったということになる。時の流れは早い。2004年は小泉政権の絶頂の頃で、ファルージャの戦闘(虐殺)があり、イラク戦争が泥沼に入った時期だった。10年前、10年後の日本は想像もできないと言っていたが、まさに当時の想像を超えた悲惨な現実が目の前に広がっている。予想よりもよい方向に結果しているのは、憲法がまだ変えられていないという踏ん張りだけだ。あの頃、われわれが口をきわめて批判していた新自由主義については、正論の批判をする者もなくなり、非正規の比率が40%になっている。格差社会は批判の対象ではなくなり、不満を言ってもどうしようもない不動の現実になった。批判語としての「ワーキング・プア」も消え、内橋克人が言っていたところの、「ワーキング・プアがマジョリティになる」の予言が現実になろうとしている。

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# by yoniumuhibi | 2014-01-06 23:30 | Comments(7)

大晦日に - 朝日の投書 「日中は戦争になるのですか」

b0090336_17224519.jpg大晦日を迎えてしまった。慌ただしい。政治が大量に押し寄せ、毎日の時間の流れの中に詰まりすぎていて、ブログの記事を書くタイミングと巧く同期をとれない。TWの140字の連発に走ってしまう。考察する、分析する、概念を見つける、論理を組み立てる、ということができない。マルチタスク、マルチスレッドの情報処理を強いられる政治の日常だ。10月下旬からは秘密保護法の政治の過程があった。その中に巻き込まれ、自らデモに積極参加し、瞬く間に時間が流れた。この政治が何であったのか、どうして強行採決を止められなかったのか、意義と限界は何なのか、掘り下げて理論的に検討を加え、経験から教訓を引き出し、意味づける政治学の総括をしたかったが、それをする間もなく、都知事選と辺野古埋め立ての激動の政局を迎えた。都知事選に首を突っ込まざるを得ず、TWに張り付いてアジテーションを乱打せざるを得ない日常になった。今年は大きな政治戦に二つ遭遇し、渦中に飛び込んで陣地を這い、塹壕にへばりついて銃弾を撃った。7月の参院選、10-12月の秘密保護法。前者は勝利を手にし、後者は痛い敗北を喫した。7月の東京選挙区の戦いは、計画どおり、山本太郎と吉良よし子を当選させ、鈴木寛を落選させるというパーフェクトゲームを得た。最後の一週間の敵側(鈴木寛を応援する右翼)のTWでの誹謗中傷攻撃は、本当に凄まじい重爆撃だった。

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# by yoniumuhibi | 2013-12-31 23:30 | Comments(1)

仲井真弘多にリコールを - 12/27のNHKの異様な奉祝報道

b0090336_16581870.jpg12/27の夜、仲井真弘多が辺野古埋め立てを容認した記者会見の報道があった。テレビではNHKしか番組がなく、7時のニュースとNW9を見るしかなかった。年末で冬休みのため、報ステとNEWS23を見ることができない。NW9と報ステでは、かなり論調が違ったはずで、視点と立場が異なり、流す映像が違っただろうと思うが、それを確認するころができなかった。知事公邸の会見で仲井真弘多に噛みついていたのは、TBSの金平茂紀だ。NEWS23の放送があれば、岸井成格が仲井真弘多を一刀両断するコメントを吐いただろう。安倍晋三は周到に、政府に批判的な報道番組が仕事納めをした機を狙い、辺野古埋め立て容認に政治をセットし、靖国参拝を強行している。国民の間に批判が広がって、支持率下落に繋がる影響が最小限になるよう、狡猾にタイミングを選んでいる。NHKの画面の前で歯噛みしていたが、ふと、なるほど、数年後はこうなるのかという考えが頭をかすめた。安倍晋三にとっては、この報道環境が理想であり、あるべきマスコミと国民の姿なのである。政府に不満や批判を言う放送局が皆無で、安倍晋三を礼賛する報道と演出ばかりで埋められ、国民が安倍晋三の政治に満足し、政府の政策に納得し、番組キャスターを媒介して安倍晋三と国民が常に一体化するような、そのような共同体の図が理想なのだ。つまり、北朝鮮と同じ政治社会である。朝鮮中央放送しかない環境だ。


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# by yoniumuhibi | 2013-12-30 23:30 | Comments(0)

安倍晋三の靖国参拝と米国の批判 - その政治の分析

b0090336_17155536.jpg昨日(12/26)の安倍晋三による靖国参拝に対して、米国政府が「disappointed」の厳しい表現で批判を加えた。「日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに米国政府は失望している」。 United States is disappointed that Japan's leadership has taken an action that will exacerbate tensions with Japan's neighbors. しかも、この発表は、米国大使館から即座に発表され、サイトにプレスリリースとして公表された。このことの意味は重大だ。昨日、ネットで安倍晋三の靖国参拝の報を知ったとき、千鳥ヶ淵にケリーとヘーゲルの2名を献花させてメッセージを発していた米国が、どういう反応をするだろうかと関心を持ったが、すぐに厳しい批判が飛び出し、私は正直に驚かされた。異例だ。これまで、米国政府が日本の首相の行動について文書で直接批判した例はない。思い浮かばない。しかも、即日に発表された。昨夜のNHK-BSのニュースで、鎌倉千秋が、DCは12/25のクリスマスの夜なのに、対応を協議して声明を東京の大使館に発表させたと、その異例ぶりに言及していた。NHKのニュースでは、安倍晋三は朝の参拝直前、米国大使館に電話を入れたと伝えている。テレ朝の記事では、米国に事前通知しなかったとあるが、これはNHKの報道の方が正確だろう。臆病な安倍晋三が、米国に事前連絡しないはずがない。


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# by yoniumuhibi | 2013-12-27 23:30 | Comments(0)


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