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北朝鮮のミサイル発射 - 意外に冷静な解説をしたNHKの伊藤良司

c0315619_16211082.jpg北朝鮮によるミサイル発射問題について、昨日(29日)夜の報ステで後藤謙次が意外なコメントを述べていた。今回のミサイル発射について、安倍晋三は未明の時点で情報を得ていて、事態の進行を事前に承知していたと真相を語ったのである。その上で、ミサイルの動きを完全に把握していながら、なぜ東日本全域に及ぶ12都県の広範囲にまでJアラートを配信したのか、その必要があったのか疑問だと批判していた。ネットでは、安倍晋三が公邸に宿泊したのは、ミサイル発射の時刻を知っていたからではないかと疑念が上がっていたが、どうやら安倍晋三だけでなく菅義偉も泊まり込んでいたらしく、その事実も漏れ伝わっていた。官邸が建て替えられた02年に、敷地内奥の隅に官房長官公邸も新設され緊急時に使われている。28日夜、安倍晋三と菅義偉は、公邸で自民党幹部 - 副総裁、幹事長、総務会長、政調会長 - を集めて会食しているが、この党政府首脳会議そのものが、何やらカムフラージュの催しだった感があり、未明以前の段階から北朝鮮の行動を掴んでいた可能性も疑われる。報ステで後藤謙次が堂々と「未明」の件をバラしたことについては、根拠と確証があり、会見で菅義偉が記者の質問に答える形でその経緯を認めていた。

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by yoniumuhibi | 2017-08-30 23:30 | Comments(7)

シャーロッツビル事件への一視角 - 米国のアイデンティティ・クラッシュ

c0315619_15594116.jpg昨日(27日)、サンデーモーニングの「風をよむ」で、米国の白人至上主義と人種差別がテーマになっていた。また、夜のBS朝日の「いま世界は」でもこの問題が取り上げられ、ゲストが登場して意味や背景を朗々と説明していた。この番組は、先週(20日)も同じ問題を取り上げていて、2週連続で特集を組んでいる。8月12日にバージニア州シャーロッツビルで事件が起きた後、日本でもこの問題に注目と関心が集まって、報道番組で何度も議論されるところとなっている。いわゆる夏枯れの時期で、国内の政治に動きがないため、マスコミがこの問題に焦点を当てているという事情もあるし、とにかく米国の中がこの問題で騒然としているため、属国のマスコミとしては否が応でもその空気に合わせ、日本人の意識を米国人の関心に合わせる操作をしないといけないという任務もあるだろう。米国で起きていることは、日本国内で起きていること以上に大事な出来事なのだ。報ステを見ていると、東京で大雨が降って通勤客が混乱という「事件」が、当夜のトップニュースになって延々中継されることが屡々ある。東京以外の地域は雨の被害も何もないのに、東京の雨だけが全国ニュースとなってキャスターが大騒ぎする。四国や北海道で大雨になって交通機関が止まっても、それがトップニュースになることはない。

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by yoniumuhibi | 2017-08-28 23:30 | Comments(4)

伊勢崎賢治を「護憲派」と呼ぶ欺瞞と錯誤 - カーネルは取り替えられない

c0315619_15024799.jpg一昨日(24日)、プライムニュースに伊勢崎賢治が出演して、持論であるところの9条改定論を咆哮していた。現在の国連PKOに自衛隊を出せば、必ず現地で武装勢力と戦闘をせざるを得ず、相手の兵士や民間人を銃殺する事態に遭遇する。ところが、日本の自衛隊の場合は、国内では軍隊ではないので軍法会議の制度がなく、殺傷の責任が自衛官個人に負わされてしまう。だから、9条を改定して2項を削除し、自衛隊を正式な軍隊にせよという主張である。この言い草はどこかで聞いた覚えがあり、2015年6月に安保法制の関連諸法案が国会に上程され、衆院で質疑が始まったとき、野党側のトップバッターとして立った細野豪志が同じ内容を言っていた。当時、てっきり、国民の強い反対世論と憲法学者の圧倒的な反対論を背に受け、政府を糾弾する論陣を張るだろうと期待してテレビの前に座った私は、この法案じゃまだ不備があるから、自衛隊員が民間人を射殺できるよう法的保障を万全にしろと要求した細野豪志に唖然としたものだ。無論、この細野豪志の主張に賛同する世論はなく、マスコミ報道を含めて、駆けつけ警護そのものに反対する声が多数となって現在に至っている。プライムニュースでも、たまりかねた秋元優里が「それだったら無理に自衛隊を出さなきゃいいじゃないですか」と伊勢崎賢治に抗弁する場面があった。

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by yoniumuhibi | 2017-08-26 23:30 | Comments(1)

柳沢協二の正論 - 果てしなく永遠に続く「日米同盟強化」の念仏と盲従

c0315619_17411808.jpg昨日(22日)の朝日のオピニオン面に柳沢協二が登場し、北朝鮮情勢と日米安保について語っている。柳沢協二らしい理性的な防衛政策論が語られ、特に今年5月に実施された米艦防護の任務についてその危険性を強調、あらためて2年前に成立した安保法制を渾身の批判をしていた。発言を抜粋しよう。「安保法制の中でも、特に物騒なことになりそうなのだと思ったのが米艦防護(略)です。米艦防護の先には、日本が戦争の当事国になる可能性が存在しています」。「米国に批判されないようにすることと、国民が安全であることとどちらが大事なのでしょうか。米国から要請があったとき『できない』と言うのも政治家の役目です。そうやって日本は専守防衛に徹し、戦争の当事国にならずにすんだのです。これからは選択肢が増えたと主張するならば、日本が戦場になることも選択肢に入ったということ。その覚悟があるのかと言いたいですね」。「日本は米国と一緒にいれば安全だというのは、もはや間違った固定観念だと思うのです。そこで安心しきっていることが一番の平和ぼけです」。「私たちは何を守りたいのか、もう一度考えるべきです。日本が安全でいることなのか。それとも、米国による秩序の維持なのか」。

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by yoniumuhibi | 2017-08-23 23:30 | Comments(1)

『東京ブラックホール』と帰ってきたNHK - ダワーの方法視角と説得力

c0315619_15583569.jpg昨日(20日)の夜、NHKスペシャルで『戦後ゼロ年 東京ブラックホール』が放送された。最初、特に興味を持たずに見始めたが、ナレーションの声が伊東敏恵だったため、これは期待できるかなと思ったら、想像以上に中身の濃い歴史ドキュメンタリーが詰まっていて、見終えて充実感と満足感が残った。今、伊東敏恵はNHKの良心を代表するシンボルだ。古き良きNHKを思い起こさせる正統派で、国民のNHKへの信頼を繋ぎ止める役割の前面に立っている。伊東敏恵もきっとこの番組と仕事に納得し、成功に安堵していることだろう。見始めてすぐに感じたのは、これはジョン・ダワーの世界そのものじゃないかという驚きだった。番組の中でダワーが登場して解説を述べる一幕があり、その直観が間違いないことを確信させられ、昂奮を覚えた。安倍晋三が政権を握り、手下で右翼の籾井勝人がNHK会長となって統制支配が始まって以来、ダワーは排除されNHKの画面から消えていた。番組は、明らかに『敗北を抱きしめて』の方法視角で全体が構成されている。そして、2001年に出版された本にはない諸要素が新たに発掘され編集されている。例えば、2000年代後半に公開された戦後日本に関するCIA文書が示す真実がそうで、より説得力のある歴史番組に仕上がっていた。

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by yoniumuhibi | 2017-08-21 23:30 | Comments(4)

共産党との共闘の撤回を明言した前原誠司 - 沈黙して追従する共産党

c0315619_15120862.jpg昨日(19日)、プライムニュースに生出演した前原誠司が、共産党との関係について「根本的な外交・安全保障、税の中心である消費税に関し、まったく意見の合わないところと選挙協力という話にはならない」と言い、「野党共闘」を見直す姿勢を明らかにした。また、16日のに配信されたネット記事でも、共産党との基本政策の違いを強調し、共産党との選挙協力は難しいと発言している。7日の代表選出馬会見でも、「政策理念が一致しない政党と協力すること、連立を組むことは野合でしかない」と述べ、民進党の現執行部が進める「野党共闘」に否定的な見解を述べていた。前原誠司が新代表になった場合は、共産党との共闘がリセットされるのは確実で、次の衆院選で小選挙区に統一候補を立てることはしないだろう。2年間続けてきた「野党共闘」路線はピリオドが打たれる。17日の時事が報じた代表選の情勢によると、議員票は前原誠司が大きくリードして6割を固め、衆参全議員166人の100人を取るかもしれないという党内の声が伝えられている。枝野幸男の方は、代表選のポイントの3分の2を占める党員・サポーター票が頼りだが、ここまでのマスコミ報道を見るかぎり、前原誠司が優勢に選挙戦を進めている印象は否めない。

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by yoniumuhibi | 2017-08-19 23:30 | Comments(2)

丸山真男の「二十四年目に語る被曝体験」 - 記憶の封印と意識の遮蔽

c0315619_15414242.jpg丸山真男の『二十四年目に語る被曝体験』。所収されている『丸山真男話文集1』(みすず)に、次のようなインタビューの記録がある。中国新聞記者の林立雄が、「広島の意味をお聞かせください」と質問を向けたのに対して、丸山真男がこう答える。「いやいや、(笑)そううまく整理されていないですよ。つまり、戦争の惨禍の一ページではないということですよね。二十四年前の。単なる戦争の一ページだったら、今日に至っても新たに原爆症患者が、なお生まれつつあるということ(略)を、一体、どう説明するか。それは(略)いわば、毎日原爆が落ちているんじゃないか。だから、広島は毎日起こりつつある現実で、毎日々々新しくわれわれに問題を突きつけている、と。単なる体験なんかじゃないと思います。(略)僕だって分かんないですよね。(略)僕の肝臓だって分からないですよ。(略)結核になったときにも、よく知っている人は『原爆が関係あるんじゃないの』なんて言います。分からないですよね。白血球なんかは、今でも少ないです」(P.484-485)。やはり、病気は原爆の影響ではないか、広島で放射性物質を取り込んだ内部被曝が原因ではないかと、本人も疑っていたことが窺える。だが、因果関係を自ら医学的に追跡することも、医師の診断や知見を得ることも積極的にはやっていなかった。

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by yoniumuhibi | 2017-08-17 23:30 | Comments(0)

丸山真男の「二十四年目に語る被爆体験」

c0315619_16212539.jpg8月7日の夜、NHK-BSで「原爆救護~被爆した兵士の歳月~」の番組の再放送を見る機会があった。広島に原爆が投下された直後、陸軍船舶司令部が統括する「暁部隊」に所属する少年特攻兵が駆り出され、市内爆心地に入って負傷者の救護や遺体処理の活動をする。16歳から17歳の少年だった彼らは、任務に当たった中で大量の放射性物質を吸い込んで被曝、急性放射性障害を起こし、復員して戻った後も後遺症による体調不良が続き、やがてがんを発症して苦しみ続けることになった。戦後、彼らは差別を受けることを恐れて口を閉ざし、また、負い目を感じて被害者たることを主張せず、多くが被爆者手帳を取得しないまま「隠れた被爆者」として人生を送っていた。番組は昨年7月放送され、ATP賞のグランプリを獲得している。初めて見た私は、すぐに丸山真男の被爆体験のことが頭に浮かんだ。丸山真男は自身の被爆体験について1969年に中国新聞のインタビューを受けて語り、8月5日と6日に紙面記事として掲載、その内容が1998年7月の「丸山眞男手帖」第6号に出た。死から2年後のことであり、私が「市民のための」HPを編集制作しているときである。生前に出版された丸山真男集全16巻には所収されておらず、現在は「話文集」の第1巻で読むことができる。

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by yoniumuhibi | 2017-08-14 23:30 | Comments(0)

内閣改造と蓮舫降ろしの政治 - 安倍退陣のロードマップはスローなテンポに

c0315619_16075050.jpg注目の内閣改造が3日に行われ、マスコミ各社からの世論調査が出揃った。先陣を切って4日に発表した毎日新聞では、前回より9ポイント上がって35%。同じく4日に出た共同通信の数字では、前回より8.6ポイント上がって44.4%。5日に出された読売新聞では6ポイント上がって42%、6日の朝日新聞では2ポイント上昇して33%の結果となった。NNNでは3.7ポイント上がって35.6%、JNNでは3.6ポイント下がって39.7%となっている。反転上昇と呼べるものもあれば、横這いと呼ぶのが適当なものもあり、各社の数字がまちまちで傾向を捉えにくいが、基本的に前回7月に底に落ちていた状況から回復し、支持率下落に歯止めをかけたと言えるだろう。安倍晋三の側から見れば、内閣改造は一定の成功を収めた。この図は、慣性の法則が支持率下落を継続させることを期待した私からすれば、残念で落胆させられる反動である。安倍退陣へのロードマップのドライブにブレーキがかかってしまった。8月中にマスコミ全社が20%台を打ち、9月に10%台に突入する破滅となり、総裁選前倒しの声が上がる政局に速やかに移行させたかった。橋下徹と小泉進次郎の入閣が阻止され、サプライズが封じられた改造で、9ポイントも支持率が回復するという変動は意外だ。

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by yoniumuhibi | 2017-08-07 23:30 | Comments(3)


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