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国民に期待されてない民主・維新の合流新党 - 政党の定義とは何か

c0315619_1633857.jpg民主と維新の合流について日経の世論調査が発表された。昨夜(2/28)出た記事によると、合流新党について「期待する」が25%、「期待しない」が64%になっている。参院選での投票先を尋ねた質問でも、民維新党は13%に止まり、自民党の33%とは大差が開く結果となった。先週、政治のニュースはずっとこの合流新党の動きが中心で、ブログで論評しなくてはと思いながら、マスコミの世論調査が出るまで見送ってきた。左翼リベラル系の反応が、合流に対して期待と礼賛一色だったので、反論が客観的に有効になるエビデンスを待っていたのである。マスコミに先行して、Yahoo意識調査では先週(2/24)から、民維新党を与党の対抗軸として期待するかどうか尋ねていて、現時点(2/29)で「期待しない」が75%、「期待する」が23%という回答になっている。Yahooの数字がほぼ正確な世論の反映だろうと思っていたので、日経の報道で裏付けを得たと納得を覚える。これが国民の感想だ。毎日と朝日がどのような世論調査を出すか興味深い。先週、テレ朝では古館伊知郎と立野純二が、TBSでは岸井成格が、民維合流を賛同するコメントを連発し、「自民党に対抗する選択肢」「野党の大同団結は当然」と宣伝しまくっていた。

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by yoniumuhibi | 2016-02-29 23:30 | Comments(1)

共産党のベタ降りの背景と民主党の安保対案の非立憲 - 政策不一致と野合

c0315619_15311572.jpg昨夜(2/22)のNHKのニュースでは、共産党が1人区の候補を撤回する方針を正式に決定したことが報道されていた。このベタ降りの「野党共闘」策について、岸井成格などは両手を挙げて賛美しているが、国民の多くは決して同じ評価ではないだろう。現在、共産党は猛烈な逆風に襲われている。そのことは、京都市長選の結果で明らかだ。3年間、順調に党勢を伸ばしてきた共産党に、突然、昨年秋から強い逆風が吹き始めた。民意を急に失い始め、大事な4市長選で連続して大敗を喫する結果となった。そんな中での1人区の候補取り下げは、党の戦略としてかなりの博打である。私の辛辣な見方を言えば、「国民連合政府」という杜撰な政治の博打に出て負けたため、その穴埋めに奔って、強引に「野党共闘」という次の博打を張っている姿に映る。その勝負がどうなるかは、前の記事で予想を書いた。すべては9月19日の「国民連合政府」が発端なのであり、その党利党略に失敗したため、負債がしわ寄せで溜まり、参院選1人区でベタ降りするか、独自候補で突っ張るか、不本意な二者択一に追い込まれた。「安保法廃止」の大義名分は体裁だけかろうじて保てたが、実質的な政策合意はできておらず、有権者に責任ある選挙の共通公約になっていない。

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by yoniumuhibi | 2016-02-23 23:30 | Comments(3)

共産党のベタ降り - 「駆けつけ警護」を容認した民主・維新の安保法対案

c0315619_1738451.jpg2/19に5野党が共同で安保法廃止法案を国会に提出し、党首会談を開いて参院選で協力する方針を確認した。この席で、志位和夫が「国民連合政府」構想を脇に置くことを正式に表明、棚上げ宣言を行い、1人区での候補者を取り下げる「思い切った対応」をコミットした。先週末、このニュースがネットとマスコミで議論になった。左翼リベラルの論調は、「ようやくここに到達した」「市民が野党共闘を訴え続けた結果だ」「市民の力でここまで来た」「これからがスタートだ」という祝賀ムード一色で、今回の「野党共闘」の意義を強調する勝利感で溢れている。だが、この政治は本当に「勝利」と呼べるものだろうか。私は今年に入ってから、共産党・市民連合の「野党共闘」の不調を論じ、左系マスコミが「熊本型」の順風を宣伝する中、共産党は1人区でベタ降りするか、突っ張って独自候補で戦うか、二者択一に追い込まれるだろうと辛口の予想を述べてきた。民主党との間で政策合意を成立させ、「熊本型」の候補擁立を全国展開するのは困難と言ってきた。予想的中で、ベタ降りの結果となった。熊本以外の1人区で共産党が応援することになる候補は、すべて民主党が擁立した公認候補か、民主と社民が推薦を決定した候補だ。市民連合は全く関与していない。

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by yoniumuhibi | 2016-02-22 23:30 | Comments(0)

アベノミクスの出口戦略 - 円と日銀と公的年金を潰す金融TPPの末路

c0315619_19105253.jpgアベノミクスの金融緩和の出口戦略をどうするか。巨大に膨らんだマネタリーベースをどうやって圧縮し、円暴落のリスクを回避し、ハイパーインフレの危機を未然に防ぐか。一つの方策として、3年間の日銀の「異次元緩和」が辿った道を逆に戻る考え方がある。日銀当座預金に溜め込まれた200兆円超の市中の残高を、順次、国債に置き換えていくことである。国債を日銀から市中に流し、市中から日銀券を回収する。回収した日銀券を会計処理で償却する。こうすると、マネタリーベースはアベノミクス発動前の水準の150兆円に戻り、ハイパーインフレ発生の芽を原理的に摘み取ることができる。無論、このオペを可能かつ有効にするためには、マイナス金利を中止して元に戻し、国債を抱えていても市中の収益が上がる原状に復さないといけない。そうでないと市中は国債を買わない。要するに、3年前に戻すということであり、白川方明の時代の健全な日銀と日本の金融市場に戻すということだ。私はこの方向と選択がベストだと思うが、この政策を実行すると市場は確実に円高株安になる。1ドル80円をつけ、日経平均は8000円になるだろう。東証で株転がしをしているハゲタカとか、円高で収益に打撃を受ける大企業は、この政策には反対に違いない。

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by yoniumuhibi | 2016-02-19 23:30 | Comments(2)

じゃぶじゃぶ流す水道比喩概念図のウソ - アベノミクス量的緩和のトリック

c0315619_17323840.jpg昨夜(2/16)の報ステで、銀行間金利がゼロになり、短期金融市場で資金の貸し借りが止まり、取引量が激減した状況を報道していた。借りたい金融機関はあるが、貸したい金融機関がない。貸しても金利が付かないからだ。無担保コール翌日物と呼ばれる1日間の融資の金利、これがマイナスになると、貸す方が借りる方に手数料を払わなくてはいけないという歪な形になる。今日(2/17)の朝日の2面記事に、「短期市場での運用は減らさざるを得ない」という生保関係者の発言が出ていた。普通預金口座に入れておくのだと言う。マスコミ報道では、住宅ローンが借りやすくなると言ってマイナス金利の美点を強調する説明が多いが、金融市場と金融機関に混乱を生じさせ、経営圧迫のリスクを生じさせている面が過小評価されているように思われてならない。ポイントは、やはり日本国債が安定した資産ではなくなった点だろう。国債を保有して満期まで運用すると損が出る。そのため、リスクの高い株などに回さなくてはいけない。株式市場に資金を流し込んで株価をつり上げるのがアベノミクスの手法だが、金融機関の収益の安定性というものを根こそぎ破壊してしまった感がある。金融機関の公的性格とか公的信頼性の基盤が失われてしまった。

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by yoniumuhibi | 2016-02-17 23:30 | Comments(5)

デフレの市民権を復活させたNHK報道 - 政府のデフレ解禁のメッセージ

c0315619_1759655.jpg昨日(2/15)のNHKの7時のニュースを見ていると、10-12月のGDPがマイナスになったことがトップで伝えられていた。これまでのNHKの報道姿勢だと、株価が1000円以上値上がりして1万6000円台を回復したニュースに重点的に注目が当てられたものだ。株価下落の懸念を払拭する動きだとして、歓迎の口調で「朗報」を国民に知らしめ、アベノミクスの盤石ぶりを宣伝していた。ところが、今回はその種の大本営報道がなく、逆にGDP値における個人消費の落ち込みを強調し、日本経済の先行きの暗さを印象づけるニュースになっていた。夜7時のニュースでは、西友で販売する1着上下6000円の低価格スーツが紹介され、夜9時のNW9では、人気を集めている1皿200円の激安カレーをレポーターがワイドショー的に取材していた。驚かされたのは、その説明が積極的な意味づけだったことである。3年前にアベノミクスが始まって以来、広告塔の役目をずっと果たしてきたNHKは、とにかく市場マインドをインフレ方向に導引するべく、高いものが売れていると言い、消費が贅沢志向に変わったと言い、高いものを買えと視聴者に呼びかける報道に徹していた。安倍政権の経済政策に沿って、脱デフレにシフトした絵ばかり並べていた。

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by yoniumuhibi | 2016-02-16 23:30 | Comments(1)

日本市場にボラティリティが集中増大する理由 - アベノミクスの構造矛盾

c0315619_15372263.jpg前回、ボラティリティというキーワードを使って、日銀のマイナス金利が円高株安を媒介したメカニズムを説明した。ボラティリティとは、金融市場での不安定性・変動性、相場の値動きの大きさを意味する言葉で、5年くらい前からよく使われるようになった術語だ。もともとの英語の意味を調べると、(1)揮発性、(2)落ち着きのない(うわついた)性質,移り気とある。ここ数年、ボラティリティとか、ポジションとか、投機の世界の用語がそのまま金融経済の理論や報道の中に入ってきて、当たり前のように解説語として使われている。そのことに強い抵抗を感じ、自分から進んで使う気が起きなかったが、今回は逆に、マイナス金利の失敗を批判的に分析する上で有効な概念として援用することができた感がする。敵である新自由主義の言葉を、新自由主義を批判する武器に転轍する試みができた。金融市場の変動性というと、われわれはそれを自然現象として観念し、アダム・スミス的な「神の見えざる手」の調節運動として了解してしまうけれど、実際には、原義の二番目の意味が本質を示しているように、血走った目で息荒く儲かる金融商品を探し、短期で大きな利ざやを稼ぐべくマネー移動させる投機家の心理や行動のことだ。

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by yoniumuhibi | 2016-02-15 23:23 | Comments(3)

黒田東彦の誤断と失策が招いた円高と株安 - 裏目に出たマイナス金利

c0315619_1811033.jpg市場が怒濤の勢いで円高・株安の方向に流れている。東京の為替市場が休みだった昨日(2/11)、ロンドンでは一気に1ドル110円台まで進んだ。1/29に黒田東彦がマイナス金利導入を発表した直後、1/29から2/1には1ドル120円の線だったから、わずか10日の間に10円も円が急伸する異常事態となっている。これほど急激な円高の進行は久しぶりだ。円高に振れると、当然、東証の株価は下がる。マスコミの報道を聞いていると、世界経済のリスク要因が高まったため、安全資産である円に避難するマネーの流れが起き、そのために円高が起きていると抽象的な説明をしている。昨夜のNHKと報ステの報道では、イエレンが議会証言で何か言ったため、市場で円が買われたという歪曲した「解説」を加えていた。イエレンの映像を出し、円高をイエレンの所為だと決めつけている。イエレンは単に一般論を述べていただけだが、日本のマスコミ報道は言葉尻を捉えるような情報工作で、円高の原因について海外に濡れ衣を着せる報道を繰り返している。2/2からすぐに円高になり株価が下がったときも、その原因をドイツ銀行の信用不安に押しつけ、黒田東彦によるマイナス金利政策の失敗の結果だと言わなかった。

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by yoniumuhibi | 2016-02-12 23:30 | Comments(4)

京都市長選の衝撃の民意を分析する - 共産党はしばき隊と手を切れ

c0315619_17342264.jpg2/7に投開票された京都市長選の結果は衝撃的だった。事前の予想で現職の優勢が伝えられていたため、事実上の一騎打ちの相手である共産新人が勝つ可能性はないと思っていたが、蓋を開けてみれば、ダブルスコアで共産候補が敗れる結果が出た。歴史的惨敗。この大差は意外としか言いようがない。4年前の同じ選挙のとき、構図はやはり共産vs非共産の戦いで、3万2000票の僅差で共産候補が敗れている。投票率はほぼ同じ。8年前の同じ選挙では、やはり同じ対決の構図で、共産候補は非共産候補(自・公・民・社)を521票差まで追い詰めていた。京都は共産党の聖域で、伝統的な固い支持基盤を維持し、選挙では常に無類の強さを発揮してきた。3年前の2013年の参院選でも、定数2の京都選挙区で共産は民主を蹴落として議席を獲得している。京都市長選で共産候補がダブルスコアで敗北するなど、私の常識ではおよそ理解不能な出来事の発生だ。一体何が起きたのだろう。代々木の党本部では幹部が眉間に皺を寄せて緊急会議し、困惑と動揺の中で選挙分析に没頭しているに違いなく、共産党がどのような総括を出すか、その中身が注目される。左翼リベラル全体にとって、今回の選挙結果は深刻で重大だ。

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by yoniumuhibi | 2016-02-09 23:30 | Comments(5)

北朝鮮の「ミサイル発射」報道と政府反応の異常 - 開戦時の予行演習

c0315619_1854130.jpg昨日(2/7)、いつものようにサンデーモーニングを見ていたら、一週間の出来事の紹介が終わり、天気予報を伝える前にカメラが外に出て季節の生きものを紹介する時間に入った途端、急にニュース速報のテロップが入り、北朝鮮の「ミサイル」発射の報道に切り替わった。9時35分頃のことだ。別室の報道デスクが進行を仕切り、ソウルのTBS支局に画面が移り、韓国国防省からの第一報が伝えられ、すぐに官邸前からのレポートに変わり、安倍晋三が公邸から官邸に移動していることを伝えた。さらに、丹東のホテルの窓から、鴨緑江を挟んだ向こう側の北朝鮮領の上空に白い尾を引いて打ち上がる「ミサイル」を捉えた映像まで出た。エッ、こんなの撮ってたのと驚くのも束の間、何と、韓国の群山から黄海を背景にしたTBSの記者が現地レポートを始め、韓国海軍がここから海に落下した破片品を回収に出るのだと説明を始めた韓国の群山(クンサン)というのは全羅北道にある港湾都市で、ソウルから車で2時間半もかかる辺鄙な場所だ。こんなところにTBSの記者とカメラマンが待機していて、生中継のためにネクタイと背広姿でスタンバイしていた。前日から泊まり込んで、わずか1分間ほどの現地中継に備えていたのだ。

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by yoniumuhibi | 2016-02-08 23:30 | Comments(1)


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