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甘利明を東京地検に刑事告発を、野党は秘書の国会参考人招致を

c0315619_15403570.jpg甘利明の会見を聞いて、強い違和感を覚えさせられたのは、50万円の現金授受の場面をよく覚えていて、リアルに記者団の前で語ったことだった。例えば、「内ポケットにしまうはずがない。本当だとしたら政治家以前に人間としての品格を疑われる。そんなことはするはずがない」と断言している。それから、「紙袋を手渡されたと記憶している」と言い、「大きい袋で重かった」とも言っていて、中にのし袋が入っていることも確認した上で、「適正に処理しとけと指示した」と言っている。記憶がきわめて鮮明だ。1/21以降の記者会見や国会質疑では、現金授受を否定しないまま、「記憶を整理している」とか「記憶が曖昧」などと釈明していた。つまり、ウソをついていたということだ。この点、昨夜(1/28)のテレビ報道や今日(1/29)の新聞記事では言及がなく、その異同をポイントとして衝いてないので、要点として指摘しておきたい。本当は、昨日の会見の席で、その場で気づいた記者が機転をきかせて詰問すべきだった。甘利明はもう閣僚ではないので、予算委の審議の場で野党から追及を受ける機会がない。一週間、ずっとウソをついて国民を欺いていたことを、NHKの生中継で本人に質すことができない。急に記憶が鮮明になるのはおかしいじゃないかと、甘利明の面前で誰かが痛言するべきで、甘利明の弁解を取るべきだった。

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by yoniumuhibi | 2016-01-29 23:30 | Comments(0)

八王子市長選の分析と解読 - 市民は五十嵐仁のメッセージに共感せず

c0315619_1963719.jpg八王子市長選の結果を分析することは、とても重要なことだと思う。その民意の中身を探って説得的な仮説を立てることは、政治学者がやらなくてはいけない課題だ。五十嵐仁がこの選挙にどう臨み、どういうメッセージを発していたかは、ネット上に多くの情報資料が残っていて分かりやすい。特に12/18の本人のブログ記事の記述は参考になる。「今回の市長選挙の第1の意義は、安倍首相の暴走にストップをかけることです。ここ八王子で『安倍政治を許さない』という烽火を上げ、首相官邸に向け、全国に先駆けて進軍を開始する決意です」「安倍政治の暴走にストップをかけ、戦争法廃止を掲げて発展してきた共同の枠組みを広げ、八王子の持つ潜在力と可能性を汲み尽くしたいと思います」と言っている。反安倍・反安保を訴え、その民意を市長選で示そうというのが五十嵐仁の意図であり、そして五十嵐仁を候補に担いだ市民団体のウィニング・ストラテジーだった。選挙が終わって惨敗の結果が出た今は、あまりに国政にフォーカスしすぎだったという批判が上がっていて、市民の関心は日常の暮らしなのだから、もっと地道な足下の市政の課題を訴えるべきだったという声が上がっている。だが、それは結果論というものだ。

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by yoniumuhibi | 2016-01-27 23:30 | Comments(3)

小林節は新党結成を決断せよ - 三つの市長選の結果が憲法学者に促すもの

c0315619_1817014.jpg記録的な寒波が西日本を襲った1/24(日)、宜野湾、八王子、岩国の3都市で注目の市長選があり、いずれも自公が推す現職が勝利を収めた。最も重要視された宜野湾市長選は、自公の現職が6000票の差をつけてオール沖縄の新人候補に勝っている。事前の予想では両者が拮抗しているという情報だったが、蓋を開けてみると意外な大差で驚かされた。前回、2012年に伊波洋一が敗れたときは、共産・社民・社大の推薦で、佐喜真淳は自民・公明の推薦だったが、票差はわずか900票である。今回、オール沖縄の体制を組みながら6000票も差をつけられたことは、革新陣営にとっては手痛い打撃であり、辺野古基地建設に反対する沖縄の人々にとっても厳しい事態と言えるだろう。どうしてこれほど差が開いたのか、敗因を分析しないといけないが、それを考える上で参考になるのは、八王子市長選の圧倒的大差の結果だと思われる。共産・社民などの支援を受けた五十嵐仁が、自公の現職にダブルスコアで大敗した。五十嵐仁の選挙は、小池晃や福島瑞穂や宇都宮健児が応援演説に入り、山本太郎や山口二郎が応援メッセージを出すという、まさに左翼リベラルが総力を挙げた鳴り物入りの選挙だった。32.6%の低投票率で、ダブルスコアの惨敗という結果は、誰も予想していなかった図ではないか。

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by yoniumuhibi | 2016-01-25 23:30 | Comments(6)

辺見庸のインタビューのSEALDs批判とマルクスの『経済学・哲学草稿』

c0315619_17231799.jpg辺見庸のインタビューが、昨日(1/21)の朝日のオピニオン面(15面)に載っていた。SEALDs批判のくだりがあり、次のように言っている。「あれは『現象』だと思うけれど、ムーブメント(運動)とは考えてません。まだスローガンみたいな言葉しか言えてないじゃないですか。ぼくはそこに何も新しいものを感じない。もっと迂遠で深い思想というか、内面の深いところをえぐるような言葉が必要だと思います」。「例えば米国や欧州でのサミットに反対するデモは、資本主義のあり方そのものに反対している。(略)日本とは『怒りの強度』が全然違う。なぜ、国会前デモのあとに行儀良く道路の掃除なんかできるんでしょうかね」。「むしろ現状維持を願っているような感じがしますね」。「『怒りの芯』がない。それは言葉の芯とともにどこかに消失してしまったんでしょう」「この社会システムが必要なのは購買者・消費者としての人間であって、怒る人間とか変革する人間ではないということだと思うんです。『人間』を締め出していると言うんですかね。疎外ということです」。SEALDs運動の発する言葉には「怒りの芯」がないと言い、聞く者の内面に響く言葉がなく、体制に順応的だと言っている。これらの指摘は、私が昨年7月からずっと言ってきたことと同じで、共通の認識と主張である。

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by yoniumuhibi | 2016-01-22 23:30 | Comments(6)

民主党の労組系比例候補を見る - なぜ連合は共産党を拒絶するのか

c0315619_1829278.jpg連合は大きな力を持っている。民主党の議員や地方組織が連合に頭が上がらないのは、選挙を連合に全面依存しているからで、連合の労組運動員の支援がなければ、ポスター貼り一つ自前でできず、掲示板が真っ白になってしまう。選挙集会での動員もできず、出陣式の演説会場は空っぽになる。政権を失い、政権交代の可能性がなくなったここ数年は特にそうで、労組から独立した党員やサポーター、ボランティアを候補者が自力で集めて選挙を運営することができない。現在の民主党と連合との関係は、敢えて喩えるなら公明党と創価学会のようなもので、まさに支持基盤そのものに他ならない。「共産党と手を組むな」という連合の指令に民主党が逆らえない理由は、そこから類推してシンプルに理解することができる。投票率が50%を切った国政選挙では、組織票が大きくものを言う。組織票を持たず、浮動票のみに依拠し、マスコミの風で議席を稼いでいる政党は、「第3極」のみんなの党のように、ブームが終われば藻屑のように消えざるを得ない。連合や創価学会は、力を持っているからこそ政治の表舞台には出ないのである。マスコミやネットで派手に存在感を示すことはせず、力を誇示したり、政策をくだくだしく自己主張したりはしない。彼らが力を示すのは選挙のときで、それ以外は裏に隠れて姿を現さない。連合は日本の政治を動かしている。

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by yoniumuhibi | 2016-01-19 23:30 | Comments(1)

民主党の1人区での候補擁立状況を見る - 包囲され孤立化する「熊本型」

c0315619_16365377.jpg全国で32選挙区ある1人区の現状はどうなっているのか。毎日新聞や東京新聞の報道では、各地で市民団体が政党を動かし、「野党共闘」の調整が順調に進み、10とか13の選挙区で間もなく「野党共闘候補」が発表されるという説明になっている。左系マスコミが市民連合の機関紙のような情報を流すため、われわれは、熊本に続く「野党共闘候補」が今にも続々と誕生しそうな気分にさせられる。が、一方で、熊本の候補が12/23に決まったあと、二番目がなかなか出て来ないため、一体どうなっているのだろうと首を傾げつつ固唾をのんで様子を見守っている。実際はどうなのだろうか。真相を知る重要な手がかりの一つが、民主党HPに掲載され告知されている参院選予定候補の一覧だ。これを見ると、候補者調整が各県でどうなっているか、中央での共産党・市民連合と民主党との間の駆け引きがどう進行しているか、水面下に隠れた複雑な事情がよく浮かび上がる。結論を先に言えば、市民団体の周旋の奏功で熊本モデルの「野党共闘候補」が次々出るという見通しは間違いだ。左系マスコミによる楽観的な情勢分析は、真実を無視したところの、世論誘導目的のプロパガンダである。単刀直入に言えば、熊本型の、市民連合がめざした「野党共闘」は完全にスタックした状態にある。

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by yoniumuhibi | 2016-01-18 23:30 | Comments(0)

立憲党で40議席を取る - 憲法学者の新党で投票率を70%に上げて勝つ

c0315619_18442798.jpg1/13の東京新聞に、斉藤美奈子が「ハサミの値札」と題したコラムを上げ、新党待望論を述べて話題になっている。「ハサミに下がった値札の糸はそのハサミでは切れない。別のハサミが必要だ」「共産党が提案した『国民連合政府』の構想は暗礁に乗り上げつつある由。野党共闘に及び腰な民主党は、一方で、維新の党と統一会派を組むとか組まないとかいいだした。イライラしている有権者は多いと思うけど、永田町の値札の糸は永田町のハサミでは切れないのだ。こんがらがった糸を切るには新しいハサミが要る。切れ味のいい新党が発足したりはしないのだろうか」。斉藤美奈子は左翼リベラルに影響力のある論者だ。コラムを読んだ市民連合と共産党の関係者は、少なからずショックを受けたに違いない。この発言は、現在各県で進めている「野党共闘候補」の動きに少なからず水を差すもので、そこに否定的な意味の一石を投じ、波紋を広げるものだからだ。基本的に、この斉藤美奈子の認識と主張は当を得ていて、それは私が昨年6月からずっと主張してきた戦略提案と同じであり、また、昨年夏にサンデーモーニングで田中秀征が指摘した論点と同じである。既成政党では現状を打開できない。既存野党の合従策では安倍政権を倒せない。1992年の細川護煕の瞬発と跳躍のドラマのように、永田町の外からムーブメントを起こすしかない。

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by yoniumuhibi | 2016-01-15 23:30 | Comments(12)

1人区での野党統一候補の擁立の遅れ - 熊本に続く共闘選挙区は出るのか

c0315619_180443.jpg昨日(1/12)、NHKの世論調査が発表された。この中で、参院選に向けての野党共闘について質問した項目があり、野党が候補者を一本化することについて賛否を尋ねている。回答は、「大いに期待する」が9%、「ある程度期待する」が24%、「あまり期待しない」が41%、「まったく期待しない」が20%。NHKの調査では多くの人々が野党共闘に否定的で、候補者一本化に期待していないという結果が出た。実は、1/11に発表された読売の調査でも同じ質問項目があり、選挙区で野党が候補者を統一することの是非を訊いている。結果は、「統一する方がよい」が49%で、「統一する必要はない」が33%。読売の世論調査ではNHKと逆の結果になっていて、有権者は候補者統一を求めている。興味深い情報だ。どちらが本当の民意なのだろう。朝日や毎日、日経や共同が同じ質問項目を設けて調査していれば、実際の傾向が明らかになる。普通に考えたとき、イデオロギー的なポジショニングとバランスの見当では、読売とNHKはほぼ共通した傾向が出そうだが、これほど極端に異なる結果が出ると、世論をどう判断していいか迷わざるを得ない。この世論調査の結果は、今後の政局に重大な影響をもたらす。読売の数字が真実であれば、市民連合・共産党の背中を後押しし、NHKの数字が正しい反映であれば、強い向かい風が吹く事態になる。

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by yoniumuhibi | 2016-01-13 23:30 | Comments(3)

悪銭身につかず - 半年弱で破綻したパクリと誤算の「国民連合政府」

c0315619_185348.jpg3連休の間に政治が動いた。1/11の読売の報道で、志位和夫が「国民連合政府」は現時点で困難という見方を示し、Yahooトピに見出しが掲載され、情報が瞬く間に広がった。「民主党とはまだ一致が得られていない。難しい面もあるかもしれない」と率直に語っている。1/8夜に出演したBSフジの番組でも同様の発言の場面があり、民主党との政策協議が暗礁に乗り上げている事実を認めていた。志位和夫の正直な人柄が印象づけられた映像だった。記者団を前にしてのこの発言は、事実上、「国民連合政府」の合意を民主党に求めることを取り下げるというコミットであり、その一致点を選挙協力の前提とすることを断念するという方針転換の表明に他ならない。共産党による民主党へのメッセージの発信であり、野党共闘を組む上での一致政策のバーを下げるという妥協の意思表示だ。志位和夫はそれを明言はしていないが、当然、政界情報として聞く者はそういう受け止めになる。共産党や市民連合の支持者からは歓迎の声が上がっており、この妥協によって1人区での選挙協力が進むことを期待する意見が多い。ここまで共産党が譲歩したのだから、民主党は早く野党共闘に動けと催促している。かくして、共産党の「国民連合政府」の提唱と訴求は、参院選の争点から消え、参院選までの政局論議から姿を消すこととなった。

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by yoniumuhibi | 2016-01-12 23:30 | Comments(3)

中国は「五カ国協議」を開催せよ - 二つのシナリオと北朝鮮非核化の提案

c0315619_16404255.jpg昨年は、シャルリーエブドのテロ事件で暗い年明けとなったが、今年は、北朝鮮の「水爆実験」で正月気分が吹っ飛ばされた新年となった。2013年末の張成沢粛清のあと、国際政治の中で影を顰めて話題になることが少なかった北朝鮮が、2年ぶりに急に大きく存在感を示す憂鬱な局面が到来した。ずっと引っ込んだままでいて欲しかったのに、歓迎すべからざる登場人物の出現だ。今回の北朝鮮の「水爆実験」が、今年の東アジアをどう動かしていくか、悪いシナリオと良いシナリオと二つの方向性を検討し、最後に日本の政治に与える影響を考えてみよう。まず悪いシナリオから。今日の朝日の1面と3面の記事でも、この問題で最も注目が集まっているのが中国の出方だということが分かる。北朝鮮の最大の後ろ盾である中国は、核実験について事前に何も知らされておらず、大きく面子を潰される衝撃の事態となった。中国外交部が6日午後に発表した声明では、過去には必ず付記してきた「関係方面に冷静な対応を呼びかける」の一文がなく、中国政府の深刻な動揺と激怒の様子が伝わってくる。国連安保理での新しい非難決議にも留保なく応じると見られている。今後の焦点は、36年ぶりに開かれる5月の労働党大会に中国が代表派遣を取り止めるかどうかだ。テレビ報道の解説では、北朝鮮情勢の専門家たちは口を揃えてキャンセルを予想していた。

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by yoniumuhibi | 2016-01-07 23:30 | Comments(2)


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