<   2015年 09月 ( 12 )   > この月の画像一覧

SEALDs運動とは何だったのか - 社会は動かしたが政治は動かせなかった

c0315619_17564975.jpg辺見庸が9/27の日記でSEALDs運動を批判した。こう書いている。「だまっていればすっかりつけあがって、いったいどこの世界に、不当逮捕されたデモ参加者にたいし『帰れ!』コールをくりかえし浴びせ、警察に感謝するなどという反戦運動があるのだ?だまっていればいい気になりおって、いったいどこの世の中に、気にくわないデモ参加者の物理的排除を警察当局にお願いする反戦平和活動があるのだ」「ちゃんと勉強してでなおしてこい。古今東西、警察と合体し、権力と親和的な真の反戦運動などあったためしはない。そのようなものはファシズム運動というのだ」「国会前のアホどもよ、ファシズムの変種よ、新種のファシストどもよ、安倍晋三閣下がとてもとてもよろこんでおられるぞ。下痢がおかげさまでなおりました、とさ」「やるべきときにはなにもやらずに、いまごろになってノコノコ街頭にでてきて、お子ちゃまを神輿にのせてかついではしゃぎまくるジジババども、この期におよんで『勝った』だと!?だれが、なにに、どのように、勝ったのだ」。きわめて激越な批判だ。そして、辺見庸らしい挑発的な口調の、たまりかねた、見るに見かねて口を開いた正論と言っていい。昨夜(9/28)、SEALDs運動の親衛隊であるしばき隊の面々から、辺見庸に対して罵倒の雨霰が飛んでTwの小池空間は大騒ぎになったが、私はさすがに辺見庸だと思う。最後の知識人。

【続き - 以下は有料です】
[PR]
by yoniumuhibi | 2015-09-29 23:30 | Comments(6)

共産党の「国民連合政府」提案 - 党利党略、敗北の総括回避の目眩まし

c0315619_1838255.jpg共産党の提案した「国民連合政府」について。正直なところ、最初に見たときは「パクられたな」と感じて苛立ちを覚えた。私は、3か月前の6/24に「立憲党で選挙に勝つ - 小林節を首班とする立憲連合政府の閣僚名簿」という記事を発表している。安保法の政治戦のカギとなるのは安倍晋三の支持率であり、支持率を下げるためには目に見える受け皿がどうしても必要で、反対派はすぐに受け皿作りに動けと提起し、具体的なアイディアとプランを提示した。その後も、何度も何度もTwで記事をリンクし、この提案を採用して実践に動くよう反対派の全員に呼びかけた。が、安保法が成立するまで全く反響はなく、誰からも無視されて放置されたままだった。反対派はデモのみを唯一の戦略とし、反対運動全体をSEALDs運動に収斂させ、ひたすらSEALDsをマスコミで宣伝しまくって国会前に人を動員する作戦に熱中した。安倍晋三の支持率を下げるための受け皿作りなど、誰も発想することなく、具体的な提案を作って発信する者はいなかった。結局、政治戦は完敗で、安保法(戦争法)は無傷で国会を通過し、安倍晋三の支持率も盤石で微動だにしていない。掠り傷ひとつ負わせられなかった。ところが、共産党は、本来なら敗北の総括をしなければいけないところを、目眩ましのように、安保法成立の翌日に「国民連合政府」の提案を突然打ち出したのである。

【続き - 以下は有料です】
[PR]
by yoniumuhibi | 2015-09-27 23:30 | Comments(1)

敗北を勝利とスリカエて自己陶酔する「デモ=民主主義」の倒錯した光景

c0315619_17102413.jpg高橋哲哉の「靖国問題」の中で、「感情の錬金術」という問題が論議されたことがあった。戦死者を出した遺族の感情が、靖国の儀式による意味付与を媒介して悲しみから喜びへ、不幸から幸福に180度変わる、国家神道のイデオロギーによる観念倒錯の心理を説明した言葉だった。何やらそれと似たような精神状況が、安保法に反対した人々の間で横溢しているように見受けられる。政治戦に負けたのに勝ったと言い、崖っぷちに追い詰められたのに勝利を達成してバラ色の地平に立ったような、そういう言説がマスコミとネットを覆って踊っている。完敗を喫した側に敗北感がなく、虚脱感が寸毫もない。本来、これほど長い政治戦を戦い、エネルギーを投入し、勝てるはずの戦いを落としたのだから、もう少し挫折感や無力感がストレートに表れてよく、結果を深刻に受け止め、何が敗因なのだろう、どこで間違っていたのだろう、どうすれば勝てたのだろうと、真摯に総括と反省を始めないといけないはずが、そうした本来あるべき営みの方向感覚が絶たれている。まるで日系ブラジル人の「勝ち組」のように、敗北を認めず、屈折した共同幻想に浮かれ、敗者が勝者のように振る舞っていて、精神をハイテンションに高揚させて自画自賛の昂奮に耽っている。「勝ち組」の言論に違和感を感じて小言を垂れた江川紹子は、逆に左翼によって袋叩きの目に遭った。

【続き - 以下は有料です】
[PR]
by yoniumuhibi | 2015-09-24 23:30 | Comments(7)

どうして安保法を阻止できなかったのか - 戦略の検証と敗因の分析

c0315619_145044.jpg安保法が国会を通過して成立した。予想していたとおり、9月14日の週の採決と可決成立となった。9/10頃だったか、朝日が1面記事で9/16委員会、9/17本会議の日程予想を出していたので、おそらく野党に譲歩を示す形で、本会議のラストは9/18だろうと予測を述べたが、そのとおりになった。昨日(9/21)、朝日が9/21-20に実施した世論調査の結果が出ていて、それによると安倍晋三の支持率は35%で、前回(9/12-13)と較べて1ポイントしか落ちていない。あの強行採決の蛮行を挟んで、そして国会前デモの中継と共に法案反対を唱えたマスコミ報道を挟んで、支持率は1ポイントしか落ちなかった。衝撃的なのは、安保関連法への「反対」が減り、「賛成」が増えていることだ。強行採決を挟んで、「反対」が54%から51%に減り、「賛成」が29%から30%に増えた。毎日の世論調査でも安倍晋三の支持率は35%で、前回8月の32%と較べて3ポイントも上がっている。官邸は独自に世論調査をやっていて、世論の動向を把握していたから、あのように躊躇なく予定どおり強行採決を打ってきたのだろうが、それにしても、この結果を見ると、われわれは安倍晋三に掠り傷ひとつ負わせることができなかったと認めざるを得ない。泰山鳴動してネズミ一匹。屈辱的な敗北だ。マスコミが「反対デモの盛り上がり」をどれほど喧伝しても、数字は冷徹な現実を突きつけている。

【続き - 以下は有料です】
[PR]
by yoniumuhibi | 2015-09-22 23:30 | Comments(8)

読者のメールへのお返事 - 法案成立後の戦争の動きについての予想

c0315619_161465.jpg沖縄にお住まいの若い母親の方から、以下のようなメールを9月14日に頂戴していた。お返事をここに書きたいと思う。若い方なのに、とても丁寧な文面だったので驚かされた。「(1)万が一法案が成立した場合、即座に(今年中に)軍事的な大きな動きがあるとお考えですか? (2)またその場合、沖縄県においても早い時期に影響があると予想されますか? 以上、上記二点についてお考えをお聞かせ頂けたらと思います。個人的な事で恐縮ではありますが、(略)小さな子ども達には無事でいて欲しいという思いから、たてられる対策は立てておきたいのです」。早速、ご質問の中身からお答えします。即座に、今年中に軍事的な大きな動きがあるとは思っていません。でも、来年には動きがあるのではないかと感じています。もう何度も申し上げてきたことで、新しい情報や指摘でなくて恐縮ですが、米国の方は、新ガイドラインと安保法制の運用について具体的な戦場を指定し、日本の自衛隊にこういう活動をやてくれと注文を出しています。昨年12月の報ステの報道で、米国のシンクタンクで東アジアの安全保障政策を考案しているキーマンが登場し、二つの戦場を指定しました。民主党系のシンクタンクの男は、米軍がイスラム国を掃討した後のイラクPKOを頼むと言い、共和党系のシンクタンクの男は、自衛隊の任務は南シナ海で中国軍を相手にコンバットすることだと言いました。

【続き - 以下は有料です】
[PR]
by yoniumuhibi | 2015-09-19 23:30 | Comments(13)

国交省の責任を隠蔽する御用学者たち - 片田敏孝、清水義彦、関根正人、山田正

c0315619_15444292.jpg週末(9/12-13)、常総市の水害について重要な政治的動きがあった。一つは、国交省が御用学者とマスコミを動員して、堤防決壊の原因をうやむやにする隠蔽工作に出たことである。もう一つは、避難指示が遅れた責任を常総市長に押しつけて糾弾するリンチ攻撃を、マスコミが総力を挙げて展開したことである。一般の国民は、これで責任は常総市長にありという見方に落ち着いたはずで、国交省(関東整備局)の責任と関与は完全に意識から消えたことだろう。政府(官僚機構)というのは恐ろしい。彼らはマスコミを握っている。災害についての報道は、御用学者とマスコミで好きなように「事実」を捏造し細工できる。本来、鬼怒川の堤防決壊とそれによる水害については、一級河川を管理している国交省が国民の前に出てきて説明するのが当然だ。国民は、水害を防ぎ、安全を守るために政府に税金を納めている。鬼怒川の河川整備計画と維持管理計画を策定し、予算を計上して工事を実施し、水量を監視しているのは国交省であり、今回の災害について、何が起きたのか、堤防決壊の要因は何だったのか、それを国民の前で記者会見する責任があるのは国交省だ。ところが、災害発生の直後から、マスコミに「専門家」を称する御用学者が跳梁し、彼らが中立の研究者の偽装をして国交省の代わりに言い訳と詭弁を言いまくり、政府当局の過失と不作為を隠蔽してしまっている。福島原発事故のときと全く同じ構図だ。

【続き - 以下は有料です】
[PR]
by yoniumuhibi | 2015-09-14 23:30 | Comments(3)

責任を常総市に押しつける国交省とNHK - 水防法と「重要水防箇所」

c0315619_1534343.jpg昨日(9/11)の記事を書いた時点では、一昨夜のテレビ報道と昨日朝の新聞報道の情報をベースにしていて、そこに避難指示の遅れの件が全く指摘されてなかったので、不審に思い、その点を切り口にした記事を構成した。記事を上げた後、NHKの7時のニュースを見たら、三坂町地区への避難指示が堤防決壊の2時間半前だったのはおかしいという問題に編集され、常総市の過失責任が追及される構図になっていた。もっと早く避難勧告を出しておけばよかったと武田真一が言い、その論調をバックアップする「現地被災者」の声を映像で入れ、常総市の対応を厳しく糾弾していた。あの映像に出た「現地被災者」は、NHK(政府)が周到に用意したサクラだ。責任追及が国交省に及ばぬよう、常総市に全ての責任を押しつけるべく、世論操作のために仕立て上げられたサクラの台詞だ。NHK(政府)の情報工作の手口は汚い。弱い者に責任をしわ寄せしている。末端自治体の常総市に責任を被せ、そして、災害時の避難は各自が早めにするのが当然だという自己責任のメッセージを刷り込んでいる。国の責任をオミットしている。最初に、昨日になって急に避難指示の遅さが問題視された件についてだが、なるほどと裏が分かったのは、一昨日(9/10)夜の時点では、行方不明者がまだ全員助かる見込みがあり、犠牲者ゼロの可能性があり、行政の責任追及という段階へとマスコミ報道が進む条件が整ってなかったからだ。

【続き - 以下は有料です】
[PR]
by yoniumuhibi | 2015-09-12 23:30 | Comments(3)

堤防決壊はなぜ早期に予知警報されなかったのか - 国交省の不作為

c0315619_1865967.jpg昨夜(9/10)、常総市の堤防決壊のニュースを見ながら、最初に思ったことは、堤防が危険な状態になっているという情報がどの時点で住民に告知されたのか、行政による避難勧告や避難指示の時間は適正だったのかということだった。映像を見ていると、不意に堤防が決壊したような感じで、手の施しようのない自然災害だったという報道になっている。NHKのニュースでは、専門家たちが、想定外の線状降水雲と鬼怒川の南北の流路の偶然ばかりを言い、災害の天災性をやたら強調し、人災の側面に全く関心を向けない説明になっていた。私の場合は、こうした災害が起きると、人災の要素はなかったのか、行政の責任はどうだったのかという方向に関心が向かう。一級河川の鬼怒川が、あの下流地帯で、堤防を決壊させて氾濫したらどうなるか、その想像力は付近の住民なら誰でも容易なことだろう。新聞記事を読むと、常総市は午前2時20分に、決壊地点より上流の若宮戸地区に避難指示を出している。これはネットで議論され、報ステでも報道されたところの、例のソーラーパネルの民有地のことだ。実際に堤防が決壊したのは少し下流の三坂町地区だが、ここに避難指示が出されたのは午前10時15分だった。決壊したのは午後0時50分。決壊の様子が撮影されていて、ニュースの映像では現場上空に - 報道か行政か不明だが - すでに ヘリが舞っている。

【続き - 以下は有料です】
[PR]
by yoniumuhibi | 2015-09-11 23:30 | Comments(6)

日中戦争の動機と大義は防共だった - 近衛文麿の「東亜新秩序」声明

c0315619_1793397.jpg先週の報ステで古館伊知郎が、「日本が戦争して負けた相手は共産党ではなく国民党の中国だ」と歴史歪曲のプロパガンダをした問題について、前回、三つの論点で批判を加えた。第一に、PRCが孫文を国父として中華民国を継承する国家であり、国連も外務省もその正統性を認めている事実である。第二に、日本はPRCに対して侵略戦争を謝罪し、日中国交正常化をしたという1972年の二国間の原点があり、日本国の基本的立場がそこにあるという重い事実である。第三に、中国の抗日戦争は国共合作で戦われており、日本軍を苦しめた主力は八路軍であったという歴史的事実である。これらの歴史認識は常識の範疇で、常識が常識として前提されていれば、古館伊知郎のような暴論が公共空間に飛び出ることはなかった。すべての基本的事実がオミットされ、スポイルされ、バイオレートされ、右翼の歴史認識(歪曲)がマスコミ世界で堂々と幅を利かせている。それに対して、左翼リベラルの側から反論や抗議が出ず、唯々諾々として、黙認のまま素通りさせてしまっている。言論の抵抗をしていない。テレ朝は朝日新聞の系列局であり、戦後70年談話では、朝日はあれほど厳しく安倍晋三を批判したのに、右翼の歴史認識(歪曲)の言説を朝日が古館伊知郎の口から宣伝させている。このことは、当然、中国脅威論と安保法案容認の空気を後押しする効果となる。

【続き - 以下は有料です】
[PR]
by yoniumuhibi | 2015-09-09 23:30 | Comments(6)

古館伊知郎のデマ - 「日本が戦って負けた中国は共産党ではなく国民党」

c0315619_1826073.jpg先週、中国の抗日戦勝70周年式典のマスコミ報道の中で、非常に気になる言論があった。それは、先の戦争で日本が戦って負けた相手は国民党であり、現在の共産党の中国ではないという説明だ。報ステの古館伊知郎が、過去のモノクロ映像を流しながら何度もこの点を強調していた。右翼が20年ほど前から執拗に政治宣伝して刷り込んできたデマゴギーだが、とうとうテレ朝の報ステで正しい歴史認識として確定される事態となった。それに対して、左翼リベラルの側から全く反論や批判が上がらず、素通りされたままになっている。古館伊知郎の言い分は、日本と戦争して勝ったこともない中国共産党が戦勝者という立場で振る舞うのはおこがましく、大義のない中国共産党の歴史認識に耳を貸す必要はなく、無視すればいいというものだ。PRCには第2次大戦や対日戦争の戦勝国の資格はなく、戦勝70周年記念行事など開催する権利はなく、式典は国内向けの習近平政権のアピールにすぎず、行事にも主張にも何の意義も価値もなく、そんなものに国連事務総長がわざわざ出席するのは不当だと言っていた。フジの番組ではなく、テレ朝の番組でそう言っているのである。日本のマスコミ報道は、この認識一色で固まり、右翼がプロパガンダしてきた歴史歪曲がスタンダードな歴史認識になった。テレビを見ながら、私は戦争が近いことを確信したが、幾つかのことを言わないといけない。

【続き - 以下は有料です】
[PR]
by yoniumuhibi | 2015-09-08 23:30 | Comments(8)


カウンターとメール

最新のコメント

左派が、前原をほめるなど..
by 前原より小池 at 21:21
続き: ◆ 視点をアメリ..
by NY金魚 at 12:35
数カ月前の当ブログに「慰..
by NY金魚 at 04:11
細野氏の三島後援会の会長..
by 一読者 at 19:15
優れた日本型システム ..
by 優秀な日本型システム at 16:12
本当に仰る通りだと思いま..
by liberalist at 00:12
そうでした。「民主」と言..
by 長坂 at 23:45
私たちの世代(60代)に..
by ametyan at 11:04
稲田が辞任しましたね。晋..
by ロシナンテ at 13:19
TWされている通りだと思..
by 長坂 at 11:47

Twitter

以前の記事

2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月

記事ランキング