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辺野古の座り込みについての補遺 - 孤立割拠の異端表象化への危惧

c0315619_16424294.jpg県庁前から美栄橋までは目と鼻の近さで、こんな短い距離にタクシーを使うのは貴族の贅沢に違いない。が、当日はキャスター付きのバッグを携えていて、あれをガラガラと引き摺って歩くのは不具合に感じた。那覇はとにかく内外からの観光客で満杯で、ホテルも連泊が難しいのである。大きな荷物を抱えて宿舎を移動しなくてはいけない。それと、前回の記事で紹介したような、タクシーの運転手との会話で辺野古を話題にする機会を得て、県民一般の感触を手探りすることができるかもしれないと、そういう期待と動機が蠢いていたことも否めない。「辺野古に座り込みに」と答えた私に、運転手はとっさに「これはどうもご苦労さまです」と応じて返した。我が意を得たり。3日間の沖縄滞在で、唯一、心と心が通じ合う電流を感じた瞬間だった。県庁前から美栄橋まではあっと言う間に着いてしまう。お互い、時間の短さを意識しながら、コンパクトな呼吸と会話で締めて、辺野古について必要十分なコミュニケーションをした。コンマ1秒のプロトコルのシェイクハンド。満足だった。こういう感覚が、座り込みの現場や往復のバスの中ではなかったのだ。「身内」のプロトコルが支配する空間では、それに準拠できない者は、イスラム教徒の群れの中に紛れ込んだキリスト教徒のように、勝手の悪さに面食らって疎外感を覚えてしまう。 

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by yoniumuhibi | 2015-02-25 23:30 | Comments(7)

山城博治の拘束逮捕 - 車の中から米兵が嘲笑する辺野古ゲート前

c0315619_15382248.jpg沖縄の辺野古へ行って座り込みをして、ちょうど一ヶ月が経った。昨日(2/22)、シュワブ基地のゲート前で米憲兵隊の下請警備員に拘束された山城博治は、1/19の記事「正念場の辺野古 - 山城博治は不破哲三に人員増派の要請を」のその人である。この記事を発した1/19は、通常国会が開会された1/26の一週間前で、辺野古が深刻な情勢のときだったが、結局、志位和夫も、福島瑞穂も、シュワブ・ゲート前の抗議市民の輪の中に入る場面はなかった。国会が始まって4週間経ち、何度も週末を迎えているが、この2人が辺野古に立ったという情報に接していない。昨日の山城博治の拘束・逮捕は、明らかに計画的に狙い撃ちにしたもので、黄色の境界線を踏み越えた瞬間を狙い、カメラで証拠映像を撮影しながら、集団で引き倒して敷地内に引っ張り込んだものだ。黄色のは罠だったということになる。山城博治が拘束されたのは、これが最初ではなく、2/12にも同じ出来事が起きている。このときは県警による一時拘束で、抗議によってその場で解放されていた。今回の拘束は、米憲兵隊の下請警備員によるもので、沖縄県警はそれを支援した形だが、両者がグルで事前に共謀した上での作戦であることは言うまでもない。山城博治が狙われているという認識は、現場の者たちは誰もが持っていて、一ヶ月前もその証言を聞く機会があった。何か小競り合いが発生したとき、県警の一団が山城博治めがけて包囲しに突進するらしい。 

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by yoniumuhibi | 2015-02-23 23:30 | Comments(15)

恒久化法案と戦後70年談話とJ-CIA - 冬の日の憂鬱なニュース三連打

c0315619_1455425.jpg昨日(2/19)は嫌なニュースが三つあった。まず、NHKの7時のニュースを見ていたら、安保法制についての与党協議が進展した報道がトップであり、自衛隊海外派遣の恒久化法の中身が説明されていた。それによると、何と、国連の安保理決議は派遣の条件としないのだと言う。この原案情報は、これまでマスコミの表面に出てなかったものだ。憂鬱な問題であり、正面から反対する論者の声を聞くことがなく、阻止する方向に政治が流れる可能性も見えないので、私は、この問題に細かな注意と関心を払っていなかった。億劫だった。自衛隊の海外派兵について、一回毎に特別措置法を制定して対処していたものを、今後は恒久化法にして、いつでも内閣のフリーハンドで派兵が可能になるということ自体、恐ろしくおぞましい事態であり、とんでもない憲法9条の蹂躙であって、各界から大きな反対の声を上げて阻止しなくてはいけない暴挙だ。この恒久化法について、マスコミでも批判の議論がなく、民主党からも廃案にする姿勢が見えない。簡単に成立してしまうのだろうかと鬱々としていたら、驚くことに、国連安保理決議の歯止めさえ外していた。つまり、米軍が要請すれば、支援のために無条件に戦場に駆けつけるという意味だ。まさか、法律でここまで歯止めを外すとは思わなかった。これまでの国連中心主義は完全に廃棄されることになる。

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by yoniumuhibi | 2015-02-20 23:30 | Comments(17)

筆禍・舌禍の弾圧の嵐となったイスラム国事件 - 城後倫子の突き上げ

c0315619_1671724.jpg先週(2/12)、今度はTwitterで突然の「障害」が生じ、Twに添付したリンク先が悉く「有害サイト」指定され、リンク先に飛べなくなるという災難に遭うことになった。圧縮したURLをクリックすると、「警告:このリンクは安全ではない可能性があります」の画面が出る。無論、リンク先はどれも一般のサイトで、有害サイトなどではない。これまで、一度もこのような不具合はなかった。エキサイトの記事削除に続くところの、何かの嫌がらせの策動だろうと思われる。まさに筆禍事件だ。Twitterは、こうした場合、ユーザーの問い合わせに真面目に回答することはなく、真相にリーチして救済を図るためには弁護士を介在させる方法を採るしかない。したがって、それが難しい場合は泣き寝入りを余儀なくされる。イスラム国事件についての私の記事は、安倍晋三と政府にとっては相当に迷惑で、脅しと仕置きの必要な代物だったのだろう。関連するかどうか、古賀茂明が報ステのコメンテーターを降板させられる人事が発生した。金曜コメンテーターの中でも、古賀茂明は古館伊知郎のお気に入りの一人で、また、時事の解説もきわめて新自由主義的な論調(=「改革」真理教)が特徴で、政策的立場は江田憲司のポジショニングであり、政府にとって特に都合の悪い論者ではないのだが、例の1/23の安倍晋三批判が激越だったため、結果的に舌禍事件の受難の身となってしまった。

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by yoniumuhibi | 2015-02-18 23:30 | Comments(26)

「政府関係者」を助けて政局介入するべきだった孫崎享と天木直人

c0315619_15365521.jpg1/20の動画公開から始まったイスラム国人質事件は、安倍晋三の2年余りの政権運営の中で最大の危機が訪れた局面だった。特に、翌日1/21に「政府関係者」がリークを始め、11月から身代金要求のコンタクトを受けて政府がメール交信に及んでいた事実を暴露し始めたとき、安倍晋三は顔面蒼白になったはずだ。なぜなら、全ての事情を知るこの「政府関係者」が、何もかも明らかにしたら、身代金を拒否し続けて後藤健二を見殺しにした真相が天下に曝されてしまう。見殺しを指示したのは安倍晋三であり、また、人質の命がかかった交渉が極秘裏に継続しているのに、それを隠し、無視して解散総選挙を強行したのは安倍晋三だったからだ。こんな事実が「政府関係者」の口から漏れ、さらに、それを証拠づける内部文書が野党にタレ込まれ、国会質疑の生中継中に爆弾炸裂の事態になれば、内閣は一瞬で吹っ飛んでしまう。まさに、安倍晋三にとって絶体絶命の政局が見えていた。「政府関係者」のリークは(誰もが意外な)反旗だった。安倍晋三側からすれば、本来、絶対にこのタイミングで外に出してはいけない情報である。結果的に、後藤健二殺害の直後から、安倍晋三は猛然と反撃して鎮圧に成功、「政府関係者」を粛清して口を封じ、鉄の情報統制とマスコミ管理でこの政局を乗り切るのだが、それは危機一髪のことだった。

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by yoniumuhibi | 2015-02-13 23:30 | Comments(20)

再び湯川遥菜のBlogを検証する - 後藤健二との関係の現場に戻ろう

c0315619_14471572.jpg事件の原点に立ち戻って、あらためて湯川遥菜のBlogを検証したい。湯川遥菜のBlogに後藤健二の名前が最初に登場するのは、5/3に記された「シリア内戦視察」からである。4/22に成田を出発してトルコ経由でシリアに潜入した湯川遥菜が、帰国後に2週間にわたる活動報告を記した最初の記事だ。冒頭、こうある。「僕が入国して数日後、ジャーナリストの後藤健二さんが入国し、お会した」。と書きながら、当該記事には後藤健二について続きがなく、その後は総括的な感想みたいなものが綴られている。今から読み直すと、この冒頭の一行には微妙に意味深な気配が漂うのを否めない。5/15から「第1話」が始まり、具体的な出来事が紹介されていく。「第4話」に後藤健二が登場する。キリスから国境を越えてシリアに入った湯川遥菜が、自由シリア軍の検問所で怪しまれて拘束され、司令部に連行されて尋問を受けることになる場面だ。こう記述がある。「『ジャーナリストの後藤健二を知っているか?』僕はもちろん知っていると答えた。明日シリアに来ると言うのだ!僕は二ヤけた(略)僕が日本で会いたかった人の一人。まさかシリアで会えるとは運命としか考えられないよぉ!だって会える確率的に万に一つだよ!(※しかし僕は第六感と言うか、後藤健二さんとは日本に居る時からシリアで逢う気がしていた。それが今回現実になった)そして後藤さんとは来週東京都内で再会する」。

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by yoniumuhibi | 2015-02-12 23:30 | Comments(26)

安倍晋三の政局勝利 - 後藤健二美化に耽溺して政局を忘れた左翼

c0315619_1751998.jpg 「イスラム国人質事件」は明らかに一つの政局だったが、どうやら安倍晋三の勝利に終わりつつある。昨日(2/9)、マスコミ各社によるこの事件に関する世論調査が発表された。NHKの数字では、この事件での安倍内閣の対応について、「評価する」が51%、「評価しない」が42%の結果となっている。内閣支持率は先月より4ポイント上がって54%になった。テレビ朝日の数字では、「政府の対応が適切だった」とする回答が37%、「適切だと思わない」とする回答が27%となった。内閣支持率は、先月よりやはり5ポイント上がって51%になった。NHKとテレ朝が、ほぼ同じ世論調査の結果を出した。詳しく言うまでもなく、NHKはこの問題で必死で安倍晋三を擁護する報道に徹してきた局であり、逆にテレ朝は舌鋒鋭く安倍晋三を批判し政府の責任を追及してきた局だ。結果が同じになっていることを見て、不自然にも思うし、裏に官邸からテレ朝への圧力が働いて数字が操作されていることは十分に想像できるが、こうして放送で公表した以上、数字は数字であり、世論は世論である。既成事実が固められたのであり、簡単に言えば、報ステ(古館伊知郎)は敗北したのだ。昨夜の報ステのスタジオは、秋風五丈原の空気が微妙に漂っていた。機を合わせて発表された川内原発の問題のBPO意見書を受けて、惠村順一郎は引責降板の仕置きになるかもしれない。

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by yoniumuhibi | 2015-02-10 23:30 | Comments(22)

山本太郎の棄権退場を支持する - 国会のテロ非難決議は拙速だ

c0315619_17432253.jpg先週(2/6)、参院でのテロ非難決議の採決のとき、山本太郎が一人だけ退席して棄権した。ネット上では大きなニュースになり、反響が轟々と沸き起こったが、テレビは夜のニュースで紹介せず、週末の報道番組でも一言も触れなかった。テレビに出演してギャラを稼いでいるキャスターやコメンテーターが、視聴者の前でこの問題について意見する場面は一度もなかった。翌日(2/7)の朝日の紙面(4面)を確認すると、驚くことに次のように書かれている。「参院は6日の本会議で、過激派組織『イスラム国』による邦人人質事件を受けた非難決議を全会一致で採択した」。政治面の隅の小さなベタ記事だ。「全会一致で採択した」とあり、山本太郎が棄権した事実を報じていない。これはまさに、撤退を転進と報じた戦中の新聞と全く同じではないか。テレビと新聞だけしか見てない者は、この重大な政治事件を何も知らないままでいる。ここでわれわれが想起するのは、2001年の9.11テロの直後、米連邦議会下院においてテロ報復の軍事行動を認める決議が採択された際、たった一人だけ、加洲選出の黒人女性議員バーバラ・リーが敢然と反対の投票をした歴史的な事実だ。420対1。罵声が浴びせられる中、報復反対の孤高の演説を発し、米国の良心と民主主義を守った。歴史は、彼女の選択が正しく勇気ある行動だったことを証明している。

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by yoniumuhibi | 2015-02-09 23:30 | Comments(20)

消えた「政府関係者」 - 後藤健二とメールの謎をめぐる捏造と隠蔽

c0315619_1625178.jpgどうやら、今回の事件を知るキーパーソンであり、マスコミに真相の一端をリークしていた「政府関係者」が、安倍晋三によって粛清されたようだ。今回の事件のポイントが、後藤健二の謎のイスラム国潜入の経緯にあり、11月以降のイスラム国とのメール交信の中身にあることは間違いない。誰もが知りたい関心の焦点はそこにある。その最も重要な情報を早くから記者に漏らして事件の輪郭を語ってきたのが、真相を知る「政府関係者」だった。こういう場合、事件が発生した直後に飛び出たリークほど、真実に近い核心が表出するもので、それが政府に都合が悪い急所であった場合、時間が経つほどに「修正」の手が加えられ、政府に都合のいい「公式の事実」に成形されてゆく。現在、後藤健二を拘束した犯人から接触があったことを把握したのは12月3日だと、そういう話になっていて、国会答弁で固められている。この「犯人」がイスラム国であるという判断はしていなかったという立場だ。1/21に出た毎日の記事では、「政府関係者」が、「昨年11月に『イスラム国』側から後藤さんの家族に約10億円の身代金を要求するメールが届いていた」と証言している。こうやって、少しずつ事実を捏造し、捏造した「事実」を公式説明として固め、政府と安倍晋三には責任がない「経緯」に作り変えるのだ。安倍政権の安泰のために。

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by yoniumuhibi | 2015-02-06 23:30 | Comments(44)

エキサイトによる記事削除(公開停止) - 言論統制に出た安倍晋三

c0315619_169138.jpg一昨日(2/3)、投稿した記事2本が読めないという苦情がTwに寄せられ、2日間、その対応に追われた。結果的に、ベンダーであるエキサイトが記事を一方的に削除(公開停止)していたため、この不具合が起きて読者の皆様にご迷惑とご心配をおかけした。初めての事件だ。その問題について、現在まで把握できているところを説明しないといけないが、その前に、ブログについて簡単に自己紹介をしたい。1/20の事件の後、この2週間ほど、当ブログには桁違いの記録的なアクセスが寄せられていて、初めてブログを訪れておられる読者も多いと思われる。「世に倦む日日」を開設したのは2004年9月で、11年間ずっと記事を書き続けてきた。世間では全く無名の存在だが、自慢は「無事これ名馬」で、おそらく国内で当ブログ以上に長く活動を続けているブログは他にないだろう。現役の最長不倒が勲章だ。最近は更新が減った有名な「きっこのブログ」は、私より1年後の2005年の開始である。当初のエキサイトの仕様は、画像の保管容量が極端に小さく制限されていたため、何度も何度も引っ越しを余儀なくされた。当時は、記事に画像を添付する装丁スタイルは一般的ではなかった。原始時代である。2004年から2008年までの5年間、「世に倦む日日」には計4個のボリュームがある。その後、2009年1月からベンダーをFC2に切り換え、2011年3月までFC2版で更新を続けた。

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by yoniumuhibi | 2015-02-05 23:30 | Comments(36)


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