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財務省はなぜ円安に誘導するのか - 米国債の収益と日本国債の拡販

c0315619_18145597.jpg先週末の追加緩和のサプライズを受けて、連休明けの株式市場がまた大きく高騰し、今日(11/5)の新聞の1面記事になっている。タイミングを合わせて安倍晋三が消費増税の世論馴らしの動きに出て、有識者会議のショーをテレビで宣伝させ始めた。国会質疑もマスコミ報道も経済の問題に関心が移っている。GPIFと同期させた追加緩和が、1か月後の消費税10%増税の判断を国民に納得させるための環境整備であり、好況感を醸し出す材料を作り、増税への抵抗を和らげるための術策だったことは明白だ。だが、どうしても意外で不審に感じるのは、政府日銀が一段の円安誘導に舵を切ったことであり、その判断と理由である。今、どうして円安を加速させなくてはいけないのか。確かに、目標とする物価上昇のスピードが遅く、もっとインフレの熱を高めたいという狙いからは、通貨供給量を増やして、円安にして輸入物価をつり上げれば効果は出るという理屈にはなるだろう。物価は上がる。だが、それでGDPは増えるのか。この2年間の円安による原材料費の高騰と、そして増税による物価上昇によって、消費は落ち込み、家計支出は減り、景気全体が冷え込む現象が起きている。(1)勤労世帯、(2)一次産業、(3)中小企業、(4)輸出をしないサービス業などは、アベノミクスの「第一の矢」がもたらした円安によって打撃を受け、弱者を中心に国民の大半が生活苦に喘いでいるのが実態だ。本来、ここは円高のオペが必要なのであり、行き過ぎた円安を適正なレートに戻さなくてはいけないときだ。

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by yoniumuhibi | 2014-11-05 23:30 | Comments(5)

総務省の家計調査報告を消した日銀の追加緩和と東証の暴騰操作

c0315619_1525995.jpg先週末(10/31)に発表した日銀の追加緩和の影響で、今日(11/4)の為替は1ドル114円まで下落した。追加緩和の報道を聞いたとき、1ドル120円まで円安が進み、来年中に130円になるだろうという予測が過ぎった。2002年以来のことだ。追加緩和と合わせたGPIFの株式運用比率の見直しで、世界の株式市場が高騰し、マスコミが株高を報道して騒いでいる。2年前の「黒田バズーカ」のときと同じ騒ぎ方をしていて、何とも苛立たしく不愉快な気分にさせられる。年金積立金を株式市場に投入するのだから、株価が上がるのは当然で、「市場」と呼ばれる投資家集団が喜ぶのは当然だが、株価が暴落したとき、庶民が積み立てた年金原資は吹っ飛んで消え、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の会計は欠損を出す。そうなると損失を国庫(税金)から穴埋めするか、年金支給額を減らすしかなくなる。国民が汗水垂らして働いて積み立てた年金原資なのだから、その運用は法律で決まっていて、運用方式を変えるときも法改正が必要かと思っていたら、政府が簡単に決定できる仕組みになっていた。国会でもほとんど議論されていない。マスコミでは何度か報道されたが、世論調査は行われておらず、賛否は示されていない。ネット上に出回る記事は、WSJとかブルームバーグとか、国際金融資本の意向を反映した歓迎論調のものがやたら多かった。また、最近のテレビ報道は安倍晋三の政策を批判するものがなく、GPIFの問題を強く批判する国民世論は形成されなかった。

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by yoniumuhibi | 2014-11-04 23:30 | Comments(1)


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