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関心の低い選挙 - 投票率を高め安倍晋三に勝つにはどうすべきか

c0315619_1345491.jpg投票まで2週間を切ったが、選挙戦が全く盛り上がっていない。無理もないというか、党首討論を含めた各党の論戦がさっぱり面白くないのだ。無味乾燥でしらけさせられる。討論会を見ることは、視聴者にとってまさに強制と忍耐の時間そのもので、退屈で苦痛であり、徒労感と脱力感だけを覚えさせられる。耐えられない。こういう討論会を提供して、選挙に興味を持てという方が無理であって、効果としては逆であり、見れば見るほど興醒めして関心を失う。どうでもいいやという気分になる。どの党首も、自党の選挙公約をただ読み上げている。ディベートの工夫がない。昨夜(11/29)、ネットの党首討論があり、ネットの方は新しい趣向で面白い演出をして視聴者の関心を高め、テレビとの差別化を試みるかと期待して見たが、NHKの日曜討論の進行と全く同じであり、バカらしくて途中でサイトを閉じた。野党の党首や幹部たちにまるで緊張感がない。反安倍で共闘する態勢になっておらず、各党がバラバラの主張を言っている。次世代は安倍晋三との近さをアピールし、アベノミクスにも賛成で、他野党との間に一線を引く立場を強調している。維新は、自民とも民主とも違うと言い、新自由主義の構造改革の本気度をセールスポイントにして独自色を訴えている。野党の数が無闇に多すぎる。維新も、次世代も、基本的に安倍晋三と同じ路線であるため、討論会が安倍批判のモメンタムが上がる機会にならない。

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by yoniumuhibi | 2014-11-30 23:30 | Comments(6)

安倍晋三による露骨な選挙干渉 - それを不当な圧力と抗議しないマスコミ

c0315619_16295674.jpg解散決定から10日が過ぎ、投票まで残り2週間、選挙戦は後半戦に入った。議席の減少を最小限に食い止めようと、安倍晋三がなりふり構わぬ選挙干渉を行っている。最初に小言めいた提案で恐縮だが、Twで安倍晋三を叩いている者たちは、できれば選挙干渉という言葉を140字の中に使って欲しい。これは単なるマスコミへの圧力ではなく、政権による反対党への明確な選挙妨害の行為だ。選挙干渉という語は、主に歴史に登場する言葉で、現代の日常社会では接する機会のない政治用語である。明治期、民党(野党)に負けそうになった吏党(与党)が大がかりな選挙干渉をやった。第2回の帝国議会選挙では死者25人を出し、この語を日本史の教科書に残している。品川弥二郎という安倍晋三と同郷の人物の名前は、この不名誉な事件と共に一般に記憶されることとなった。選挙干渉という語に接したのは、私の場合は高校の日本史の授業が初めてだったが、歴史ではもう一つ、ドイツのナチスの例が有名である。ナチスが選挙で勝った要因を調べると、選挙干渉の暴力と弾圧が大きく奏効している真相に行き当たる。決して平和的な選挙での結果ではなかった。われわれが考えなくてはいけないのは、今回の安倍晋三の事件が、選挙干渉として歴史に記される第三の事例になるかもしれないということではないか。ナチスの方法に倣うというのは、安倍晋三たちの神聖なモットーであり、改憲の手口のみならず、在日への迫害扇動をはじめ、何から何まで類似している事実がある。

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by yoniumuhibi | 2014-11-28 23:30 | Comments(6)

文化人が主導する反安倍統一戦線を - 民主と共産は"割り切り"の関係で

c0315619_1552077.jpg1年前、銀杏並木がきれいに色づいた国会の外の路上で、毎日毎夜、大勢の人々が集まって秘密保護法反対の声を上げた。可決された12/6の夜まで、日を追ってデモの参加者数は膨らみ、寒空の下、国会の正面と裏の歩道で抗議運動が盛り上がっていた。「秘密保護法絶対反対、廃案、廃案、廃案、廃案」と、熱のこもったリズミカルなシュプレヒコールが波打ち、国会の中まで響かせようと懸命に声を上げていた。「廃案、廃案、廃案、廃案」。声は内側までよく轟いたようで、右翼の高市早苗をして邪魔だから規制すべきと言わしめ、また、石破茂をして取締対象のテロ行為だと失言させるほど、彼ら推進派議員を煩わせたが、採決は強行され法案は可決してしまった。国会を取り巻いたわれわれは、目の前の建物の中での出来事を想像し、明かりの漏れる暗い大きな巨艦のような建築物を睨みながら、ただ歯噛みして立ち尽くすしかなかった。廃案にできなかった。なぜ廃案にすることができなかったかというと、銀杏並木の向こうの敷地に送りこんだ議員の数が足りなかったからである。世論は反対が2倍の差で多数だったが、反対議員の数が少数だったため、この悪法の成立を許してしまった。11/21に衆院が解散されると、衆院議員はゼロになる。12/14の投票で新しい475人が決まる。もし、475人の過半数を特定秘密保護法に反対の議員へと選び直すことができれば、1年前に叫んだ「廃案」の要求を実現することができるのだ。

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by yoniumuhibi | 2014-11-20 23:30 | Comments(13)

解散発表の夜の異常な出来事 - 安倍晋三の勝利を阻止する抵抗運動を

c0315619_177112.jpg安倍晋三の解散会見があった。その問題の多い中味についても一つ一つ批判しないといけないが、呆れ果てたのは、その会見をNHKの7時のニュースの間に割り込ませて生中継させ、さらにNHKのNW9に生出演して宣伝し、11時からの日テレのNEWS ZEROに収録映像で出演し、TBSのNEWS23までハシゴしてテレビで選挙宣伝をやりまくったことだ。日テレとTBSの放送は見ていない。朝、情報がネットに上がっているのを確認して、そこまでやったのかと驚いてしまった。野田佳彦のときはそれはなかった。2005年の郵政選挙のとき、「郵政民営化に賛成か反対か、国民に問いたいッ」と啖呵を切った小泉純一郎の解散会見は語り草になっているけれど、そのときの官邸での発表を思い出すと、確かに国民の注目と関心が集まった中で行われたものだったが、NHKのニュースに割り込ませるような露骨なことはしなかった。解散後の夕刻の発表だったが、テレビ中継を直に見た者は少ないはずだ。あのパフォーマンスがなぜか反響を呼び、落ち目に見えた小泉純一郎の人気が再び急上昇し、小泉劇場の怒濤に流れ込んで行く。今回、安倍晋三は、その9年前の小泉純一郎の成功体験を意識して、テレビでの解散会見が「国民の支持を掴んだ」形を真似しようと演出を目論んだはずだし、安倍晋三がそうした軽薄な策略で政治を進めてくることは十分に予想されたことだ。しかし、民放各局を深夜までハシゴして図々しく宣伝するとは、あまりに度が過ぎていて手に負えない。

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by yoniumuhibi | 2014-11-19 23:30 | Comments(1)

7-9月GDP速報値の検証 - 景気を冷やし続けていたアベノミクス

c0315619_1442109.jpg注目の7-9月期のGDP速報値が出て、四半期で2期連続のマイナスとなった。昨夜(11/17)のテレビ報道では、この問題が大きな事件として扱われた。多くの民間エコノミストの予測が外れて、実質年率▲1.6%の悪い数字が出た。事前の予測ではプラス2%だったので、政府も市場も完全に見込み違いだったことになる。7-9月の速報値が悪いという情報は、早い時期からマスコミで噂が流れ、11/3のBSフジの番組で榊原英資なども言っていたが、まさかこれほど景気の落ち込みが大きいとは誰も思っていなかっただろう。10月末時点で数字を掴んだ安倍晋三が、増税先送りを早々と決めて、これを解散総選挙の口実にして利用してやろうと策謀した裏もよく察せられる。4月に8%に税率を上げた影響で、4-6月は年率▲7.1%の大きな落ち込みを記録したが、その水準から回復せず、7-9月はそこからさらに低下となり、景気悪化の窮状が明白となった。安倍晋三や甘利明が説明していたところの、「アベノミクスの効果」「景気は緩やかな回復基調」が虚偽であることが判明し、実際には景気後退の局面に入っている事実が確認された。 小沢鋭仁がコメントしていたとおり、本来なら、政府と国会が減税策を検討して発動しなければならない非常事態だ。マスコミ報道では語られなかったが、懸念されるのは10-12月の動向である。おそらくマイナスが続き、速報値が出る来年2月に日本経済のリセッションが確定されるだろう。今回の衝撃の発表と報道そのものが、師走の景気にマイナスに影響するのは間違いない。

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by yoniumuhibi | 2014-11-18 23:30 | Comments(2)

自己決定権の沖縄へ - まっすぐに坂の上の雲をつかめ

c0315619_15525622.jpg沖縄県知事選の結果を見ると、翁長雄志と仲井真弘多の得票差は10万票となっている。ダブルスコアの差は開かず、自民党が汚い手口を動員して追い上げていたことが分かる。保革共闘のシンボル、オール沖縄のカリスマ候補で、知名度抜群の前那覇市長だから、もう少し大差をつけてよかったが、選挙戦を通じて壮絶な切り崩し工作があったことが想像できる。が、これで辺野古移設反対派が県政を握り、ようやく政治を前に動かす態勢と基盤が整った。辺野古の新基地建設は阻止することが十分にできるし、さらに、地位協定改定、基地のない沖縄への展望も視野に入ったと言っていい。翁長雄志は64歳。今回の勝利で2期8年の県政を掌中にしたも同然だ。何度も書いてきたが、普天間問題が解決せず、ずっと迷走と混乱を続けたのは、県知事を自民党に握られてきたからで、大田昌秀を引き続く正統な県政が2000年代に続いていれば、普天間・辺野古問題はもっと早く解決を見ていた。今日(11/17)の琉球新報の社説を見たら、やはり、「自己決定権」の文字が躍っている。この言葉が沖縄の政治言論のキーワードになってどれほどになるのだろう。1年前、仲井真弘多の裏切りで紛糾し、沖縄が政局になる中を今年2月にケネディが来沖したとき、琉球新報の社説がこの言葉を掲げて感動的な論説を組み上げていた。政治の文章で誰にも劣等感を感じることはないけれど、琉球新報の社説にだけはいつも圧倒されて溜飲が下がる。

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by yoniumuhibi | 2014-11-17 23:30 | Comments(2)

始まっている選挙戦 - 野党の不一致と選挙の無意味を宣伝するマスコミ

c0315619_1775322.jpg消費増税の1年半先送りが確定的な情勢となった。来年2015年10月に10%に引き上げる予定だったのが、2017年4月からの実施となった。総選挙で消費税が重要な争点となるのは確実だが、その中味は何やら怪しい雲行きになっていて、対立の図式が不鮮明な状況になりつつある。昨日(11/12)の報道では、民主の岡田克也が先送りに反対して12月に10%に上げろと言い、まるで民主が先送り反対の姿勢を示し、そこで対立軸が構図化されるかのような報道になっていた。民主の中が消費税政策について意見一致できておらず、党内が混乱している実情が浮き彫りにされた。これは、選挙戦の討論で消費税がテーマになったとき、安倍晋三が民主の弱点を衝いて優勢になることを意味する。岡田克也が急に出てきたのは意外だったが、大事な時期に岡田克也にこんな妄言をさせるような民主では、選挙でとても勝てるわけがない。マスコミの世論調査でも、70%を超える国民が消費増税に反対している。それだけ物価高に苦しんでいて、消費支出を抑えている状況なのに、そういう国民世論を前にして、選挙前に消費税を予定どおり上げろと言い、先送りする安倍晋三を批判する岡田克也の無神経ぶりに呆れ果てる。せっかく消費税が争点になる選挙なのに、自滅もいいところだ。消費税が争点になる選挙では、本来、野党は絶対的に有利な立場なのである。政権与党が示す案よりも、もっと国民が望む増税反対に寄った案を立てればいい。

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by yoniumuhibi | 2014-11-13 23:30 | Comments(5)

国民不在の解散は「首相の職権濫用」だ - 民主党はジェンダーの選挙で戦え

c0315619_1422792.jpg昨日(11/12)のテレビ報道では、衆院解散について「首相の専権事項」という言葉が繰り返し流された。官房長官の菅義偉、自民党幹事長の谷垣禎一、公明党代表の山口那津男、テレ朝政治部長の藤岡信夫など。どれも、「首相の専権事項」の一言を水戸黄門の印籠にして国民を説得している。安倍晋三による大義名分のない強引な解散を押し通すためのメッセージの発信だ。今回の解散は、これまで見てきたどの解散よりも恣意的で、必然性がなく、悪質で身勝手で国民不在の解散だ。本来、国会は主権者たる国民が選んだ代表が国の政治課題を討議し、政策を立案し、立法する場であって、民主主義を実現するための代議機関である。これを解散するときは、それなりの意味と理由がなくてはならず、国民に資する明確な目的と国民に問う政策争点がなくてはいけない。今回、テレビ報道を通じて説明されている安倍晋三の解散口実は、12月に予定されていた消費税増税の判断を先送りするから、先送りの決定について国民の信を問うというものだ。これを聞いて、そうですか、よく分かりましたと納得する国民がどれだけいるだろう。消費増税の判断については、2012年8月に可決成立した増税関連法の中に附則第18条があり、「施行前に、経済状況の好転について、名目及び実質の経済成長率、物価動向等、種々の経済指標を確認し、前項の措置を踏まえつつ、経済状況等を総合的に勘案した上で、その施行の停止を含め所要の措置を講ずる」と規定されている。

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by yoniumuhibi | 2014-11-12 23:30 | Comments(4)

マスコミが言わない日中合意の真実 - 尖閣問題での譲歩と米国の関与

c0315619_1512229.jpg今回の日中合意の4項目について、日本のマスコミはそれを玉虫色だと言っている。玉虫色というのは、見方や立場によっていろいろな解釈ができるという意味で、政治や外交の文書では一般的な慣行とテクニックであり、日米の首脳会談でも同様の細工は毎度のようにやっている。文書の表現を具体的な語にせず、多義的に曖昧にして、合意した双方が自己に都合のいいように語義を解釈できる方法だ。だが、今回の合意文書については玉虫色という評価は全く当を得ていない。逆である。具体的だ。どこが具体的かというと、特に第3項である。「双方は、尖閣諸島等東シナ海の海域において近年緊張状態が生じていることについて異なる見解を有していると認識し、対話と協議を通じて、情勢の悪化を防ぐとともに、危機管理メカニズムを構築し、不測の事態の発生を回避することで意見の一致をみた」とある。尖閣問題について、これだけ具体的な文言がドキュメントに入り、外交上の課題と対策が明記されているのに、これを玉虫色と言って意味を矮小化するのは、あまりに曲解と欺瞞が過ぎるのではないか。まず、何より重要な点は、「尖閣諸島」という文字が公式文書に残ったことである。そこに「緊張状態が生じている」問題が確認され、その認識において日中双方に「異なる見解」があることが合意されている。尖閣の問題が日中の外交文書に入ったのは初めてのことだ。この事実の意義はきわめて重い。ごまかさずに正視しなくてはいけない。 

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by yoniumuhibi | 2014-11-11 23:30 | Comments(1)

警察権力と大学の自治 - 芦部信喜による憲法23条の解釈と通説

c0315619_18111611.jpg京都大学で起きた私服公安警察の無断立ち入りとその取り押さえの事件について、昨夜(11/5)の報ステが取り上げて放送していた。報道の内容は少し物足りなくて不満が残るものだったが、青木理のコメントで纏めさせていたので、全体としてほぼ妥当で公平な説明にはなっていた。ところが朝日の紙面を見ると、昨日も今日も記事が見当たらない。唖然とさせられる。朝日新聞には京都支局がないのだろうか。昔の朝日だったら、この事件は1面に持ってきただろう。憲法に関わる問題だからであり、すぐに東大ポポロ事件が念頭に浮かぶ問題だからだ。2面と3面で東大ポポロ事件の判例を紹介し、詳しい解説記事をびっしりと書いたものと思われる。朝日は「判例の朝日」だった。大学に入って下宿生活を始めたとき、基礎法学の教官から「法学科の学生は朝日を読むように」と指導され、そこから朝日の購読が始まった。経済学科の学生には日経が推薦された。基礎法学の演習は「別冊ジュリスト憲法判例」がテキストだったが、なるほど朝日の記事は実にジュリスト的で、憲法に関わる大きな事件が起きたときは、ここぞとばかり、滔々たる筆致で長い判例解説を情熱的に上げるのが特徴だった。「判例の朝日」。ニューステーションに登場した小林一喜が、まさにその姿の理想型で、いつもは寡黙に控えながら、憲法に関わる報道のときは、立て板に水の見事な解説を披露してくれた。判例の詳細が全て頭に入っていて、素晴らしい憲法講義の時間だった。

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by yoniumuhibi | 2014-11-06 23:30 | Comments(3)


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