暴行を受けた元秘書の証言 - 豊田真由子事務所での経験は収容所だった

c0315619_13374339.jpg週刊新潮(6月29日号)を買ってきて、豊田真由子の記事を読んだ。元秘書に対する暴行は、5月19日、20日、21日と3日間にわたって断続的に行われていて、20日に車内で行われた場面がICレコーダーに録音されている。被害者は5月23日に病院で診察を受け、診断書を発行してもらった。書面には「顔面打撲傷」「左背部打撲傷」「左上腕挫傷」と所見が記されており、本日(23日)のTBSのビビットで現物の映像が出ていた。昨日(22日)の同番組では、この問題でマスコミの窓口となって取材に対応し、事件収拾の責任者となっているところの地元事務所の「元事務局長」なる者が登場していたが、記者の質問に答えて、4日前の時点で被害者の顔にあざが残っている事実を認めていた。1か月前の傷害があざとして残っていることからも、後部座席からの豊田真由子の殴打が想像以上に激しく、重傷の被害だったことが窺える。元秘書は6月18日に事務所を辞め、すぐに告発の動きに出ていて、豊田真由子と「元事務局長」は、この一週間、新潮の記事掲載を阻止するため仲介と説得に奔走していた。今日のビビットの映像では、元秘書本人が声色を編集処理せずに取材に応じて証言していたが、冷静な態度と口調が印象的だった。



c0315619_13375854.jpg元秘書は、金銭的な解決を先行するつもりはないと明確に述べていた。この事件を最初にワイドショーで見たとき、私は、元秘書は示談金で駆け引きする戦略かなと思っていた。暴行後すぐに診断書を取り、退職の前から新潮とコンタクトし、新潮の記事が確実に表に出る時点になってもまだ警察に被害届を出していなかったため、交渉によっては被害届を取り下げるという含みも残しての告発なのかなと推測していたのだ。どうやらそうではないようで、被害届は確実に出すようだ。つまり、刑事事件にする意思は固い。事件が表沙汰になるまでの4日間、つまり先週末から今週初めにかけて、「元事務局長」は何とかカネで解決できんかと元秘書に金額を積んでいたのだろう。が、元秘書はそれを蹴った。どうして先に警察に被害届を出す手順にしなかったのか、その理由は分からないが、可能性として、例の山口敬之のレイプ事件の経緯が頭を過ぎり、警察が上から事件の揉み消しに動く事態を考え、そうならないように、先に週刊誌の告発で世間に問題を周知させ、警察による妨害工作や不起訴処分を封じる環境を作った上で、被害届提出と告訴という万全の進行を図ったのかもしれない。テレ朝のワイドショー(23日)では、元検事で弁護士の大澤孝征の見解がフリップで示され、確実に傷害罪が成立して立件されるという判断が下されていた。

c0315619_13381041.jpg暴行現場の音声録音がある。医師の診断書がある。第三者(事務所関係者である「元事務局長」)が怪我の程度を目視して確認した証言がある。4年間で100人のスタッフが豊田真由子事務所を辞職していた状況証拠がある。そして、こうして録音音声が世間一般に広まり、社会的憤激が起こった以上、警察・検察の上層部がこの事件の捜査に上から不当に介入して不起訴にすることはできない。テレビの前で金銭解決が目的ではないと発言した以上、元秘書による被害届と刑事告訴は必至で、示談となるとしても、豊田真由子が捜査され起訴されて刑事被告人となってからのことだろう。元秘書の覚悟は固い。証言によれば、元秘書は4月に採用されて豊田真由子の事務所で働き始めている。次第に恫喝や罵倒が露骨になってゆき、5月19日に最初の殴打の暴行を受けた。わずか2か月半の勤務だが、事務所は自由のない収容所のようだったと感想を語っている。4年間で100人のスタッフが辞めた豊田真由子の事務所は、北朝鮮の国内そのものの恐怖だったに違いない。運転中の車内で秘書を暴行する手口は、どうやらこの女の常套手段だった可能性があり、他にも同じ暴行を受けた被害者が多くいたのではないかと疑わせる。車の中は密室で目撃者がいない。

c0315619_13382327.jpg暴行を受ける秘書は運転中でハンドルを握っていて、身をかわして防御することができない。制止したり反撃することができない。抵抗できない状態にある相手を、拷問するように暴力と脅迫で痛めつけている。この権力関係上弱い立場の者をサディスティックに虐待する手口を、この女はストレスとヒステリーの発散方法として身につけ、次から次へと同じことを繰り返し、どんどん新しい秘書を入れ替えしていたのだろう。この元秘書が泣き寝入りせず、勇気を出して新潮に告発してくれたことはよかった。豊田真由子については、週刊新潮はおそらく今回の件の他にも情報を得ていて、元秘書と同じ暴言・暴行を受けて辞めた元スタッフに取材を始めているだろう。続報が来週出るときは都議選投票日の3日前であり、自民党に対する決定的な打撃になるに違いない。自民党は豊田真由子を離党させ、病院に隔離して会見の機会を奪い、その場凌ぎの逃げ切りを図ったが、国民の反発と憤激は大きく、政治家の不祥事への衝撃度としては兵庫県議の野々村竜太郎の号泣会見以来ではないかと言われている。議員辞職させられなかったのは、埼玉4区で補選をやれば、共産党の票で下駄を履く民進党候補が圧勝することになり、都議選に続いて厳しい審判を受けることになったからだろう。

都議選については、自民党が30議席を割るのではないかという極端な予想まで出始めた。


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by yoniumuhibi | 2017-06-23 23:30 | Comments(5)
Commented by 七平 at 2017-06-24 00:00 x
(1の2)

以前、人質事件に関して集中投稿した頃(2015年1月、前後)に ”汚い連中を相手に戦う時はそれなりの覚悟と知恵が必要” とのコメントをしたのを思い出します。元秘書の方がそれを実践されているのをみて、敬意を払うと同時にうれしく思っています。 同様の事が山口敬之のレイプ事件や、ブログ主さんが戦われているしばき隊にも言えると思います。

もし詩織さんが、薬剤レイプが行われた直後、彼女の携帯を取り出して会話を録音されたり、状況証拠(開きっぱなしになっていた山口敬之のパソコン、陰毛、下着、翌朝、病院で集められた、血液、尿サンプル等々)を集められ、保存されていれば、山口敬之は今頃、刑務所で冷や飯を食っているはずです。彼の社会的な立場も、日米両国で地に落ちているはずです。 日本以外の先進国であれば、意識不明の女性を引っ張りこんでいる加害者が映っているビデオがあれば、間違いなく ”もみ消し不可能な証拠” 扱いされると思います。 しかし、司法府の独立性が皆無である日本では、低開発国並みの正義しか守られないようです。


Commented by 七平 at 2017-06-24 00:02 x
(2の2)

豊田真由子による秘書虐待事件を通して学ぶところは他にも多くあるのですが、私の指摘したいのは:

1.日本人、日本社会が持つ ”学歴や肩書” に対する盲目的な信頼を再認識し、それらの傾向から脱皮する教訓とする。 東大法卒にもこんな化け者がいる。国費(税金)を使ってHarvardに留学をさせてもらって、このざまです。なぜこんな怪物が国税を沢山使う東大に入学できる事ができたのか? 公共に寄与する為の人格性を考慮した、入学、卒業審査方法見直しは東大でもなされるべきです。加害者に国税を使って、推薦国庫留学させた、日本政府(何省?)にも責任はあると思います。

2.驚く事は河村元官房長官が ”あんな男の代議士なんかいっぱいいるよ。” とのコメントを発している事です。豊田真由子が犯した罪を ”他もやっているから大目に見ろ、、、” を示唆しているのでしょうか?  崇高な考えを持った人格者が国を運営すべきですが、実際、日本の政治家の多くは、泥沼を這い回る、半分腐ったたナマズのような人間が多い様です。

”稲穂が実れば頭が下がる” 日本的な美的感覚や価値観は忘れ去られたのでしょうか?



Commented by 愛知 at 2017-06-24 03:38 x
週刊新潮、私も購入。文芸春秋7月号も。週刊新潮の記事と瓜二つの記事を読んだと思い出し、検索したところ、2016年3月3日号の週刊文春でした。河合克彦首相補佐官の秘書兼運転手からの告発で、運転中、罵声を浴びながら革足で蹴られ、左腕、全治14日の負傷、広島県警が告訴状を受理という概要。その後、秘書が別のトラブルを起こし、沙汰止みに。読んだ当時、大問題になるのではと思いましたが、結局、今回のような騒動には発展せず。今回、週刊新潮がテキストの一部と同時に音声を公開したことが爆発的な拡大に繋がったと思いますが、その背景には貴下分析のようにメディアの官邸離れがあるのだと感じられて。

理想政党のネット拡張員の方は、本件、Fbで「道交法違反に該当するのでは」と悠長に流していましたが、法律音痴ぶりに驚かされます。

前川前文科省事務次官の会見を通しで視聴したのですが、昨年10月7日萩生田氏に農水省、厚労省との調整を依頼、ところが10月21日には獣医学部新設派へと変節していたと。文科省が敗戦処理に転じた起点を訊ねられ、同年10月23日の衆院福岡6区の補選の結果で、敗戦処理に転じたと。この箇所、見ていた限り、どこのテレビ局も流していませんでしたが、前川氏は国民に投票を呼び掛けていたと感じました。監視社会、警察国家にさせないため、ネットや街頭で活動を続けてまいります。いつも乍らご教授に感謝申し上げます。
Commented at 2017-06-24 23:46 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2017-06-26 11:14 x
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