しばき隊リンチ事件を整理する - 5月の経過を証拠資料と共に振り返る

c0315619_18001069.jpgしばき隊リンチ事件について整理を試みたい。大阪地裁で裁判が始まったが、疾風怒濤の日々だった5月から3か月も時間が経ったため、事件についての輪郭の把握がやや曖昧になっている。5月のネットでの喧騒のあと、7月に鹿砦社から一冊の本が出たが、残念ながら時系列的に事件を整理・要約した記事がなく、事件の概要を理解する上でいまひとつ不足感のある文献資料となっている。裁判の今後の進行をよく見守る見識的主体性を準備するためには、ここでもう一度、ネットに散在している事件の証拠資料を一つ一つ拾い上げ、吟味再読して頭に入れる必要があり、また、事件を時系列的にトレースして年表化する必要があると思われる。本来、その作業をして提示すべきだったのは原告側であり、裁判が始まる前に「決定版」となる資料の構成と提供を図るべきだった。誰もがそれを参照して、事件の概要を知る標準的なガイドブックとなる、決定版のドキュメントを作成するべきで、そのために必要な時間は十分にあったと思われるが、その取り組みがなかった。いつ誰が何をしてという5W1Hの経緯を連ねた簡潔な年表があり、事件に関係した人物相関図と個々のプロフィールがあり、その上で関係者から発信された証拠書類や音声テキストが参考添付されていれば、事件は分かりやすく一般に認識されるところとなっていただろう。



c0315619_18010046.jpg一回のブログの記事でその任を果たすのは不可能なので、ひとまずは5月の激動を振り返りながら、どんな証拠が表に出てきたのか大掴みでトラックしたい。最初に事件が発覚して騒ぎになったのは、4月28日に発売された週刊実話にリンチ事件の記事が掲載され、それを私がTwで紹介した瞬間だった。記事中には李信恵が加害者として関わっていたとの説明があり、私はそれを指摘して「李信恵が関与したようですね」と書いたのだが、しばき隊が一瞬のうちに巻き返し、週刊実話の編集部に圧力をかけてネット上に訂正撤回のコメントを出させてしまう。そして、返す刀で猛然と私に襲いかかり、私のツイートをデマだと決めつけて謝罪を迫る恫喝と脅迫のツイート攻勢を仕掛けてきた。私は翌29日に入手した李信恵の謝罪文を公開、これによってリンチ事件はデマではなくなり、実在が証明され、しばき隊からの私に対する攻撃は一気に衰退する展開になる。「デマ記事確定。デマを流したおまえ、土下座して謝れ」と扇動していた工学院大学非常勤講師の木下ちがやは、それから1か月も経たない5月20日には、しばき隊の仲間に対して「繰り返さないでね、連合赤軍的な世界を、ちゃんと総括してね」などと書き、「認めないと、終わりますよ」と繰り言を言っている。「認めないと」というのはリンチ事件の事実を認めないとという意味だ。デマを飛ばしていたのがしばき隊側であったことを示す恥の証拠が無残に残った。

c0315619_18022910.jpg5月11日、被害者の周辺と思われる人物から事件冒頭の30秒間の音声が公開された。事件の重要証拠である。この音声記録は、なぜかその後ネット上から消去されてしまい、今は現物にアクセスすることができなくなっている。が、音声ファイルの暴露の直後、李信恵がTwでその録音を本物と認め、被害者が靴の中にICレコーダーを隠していて、それによって録音された事実(事件の内幕)を自ら白状した。30秒間の音声の冒頭、衝撃音が聞こえ、李信恵の「何やの、おまえ」という小さな声が入り、Bらの「まあまあ」とか、「店やし、店やし」、「チョゴリ汚れちゃうんで」という声も聞き取れる。この冒頭部分について、被害者である原告側は李信恵に最初の暴力の一撃を受けたのだと言い、他方、加害者である被告側は、李信恵はそんなことはしていないと言い張り、事実認識をめぐって両者の主張が真っ向から対立している。真相は裁判で明らかになるだろうが、この点に関して注目すべき情報としては、5月15日の高島弁護士の発言が二つあり、「私の手持証拠によれば、李信恵氏は、リンチ事件の加害者である」と断言、さらに、「私の手持資料を分析する限り、李信恵氏はしばき隊リンチ事件の加害者である。決定的証拠は事情があるので出さない」と念を押している。高島弁護士は刑事司法の専門家だ。裁判では、原告側からこの「決定的証拠」が提出されるのだろう。

c0315619_18030186.jpg現状、この30秒間の録音の衝撃音だけでは、李信恵の「最初の一撃」を立証する物的証拠として十分かどうか、聞く者によって見解が異なる可能性はある。ただ、注意しなくてはいけないのは、この30秒間の録音に示されている現場の刻一刻の事実が、李信恵が謝罪文に書いた事実とは全くかけ離れていて、録音が謝罪文の説明を否定していることだ。Bらが「まあまあ」と取りなし、「店やし、店やし」と、店内で騒ぎを起こして揉め事にならないよう李信恵に促し、被害者と李信恵との間に物理的に分け入って紛争を制止している状況は、音声を聞いた誰もが気配を察知するところで、李信恵と被害者とが何らか身体的に接触し、仲裁・引き離しを必要とするほどの衝突が店内で発生したことが推測できる。それが殴打であったのか、それとは別の何かであったかは法廷で明らかにされるだろうが、謝罪文を読むと、そんなトラブルがあったことは一言も触れられておらず、李信恵は暴行事件とは無縁の全くの第三者で、ただ現場で平然と飲み食いしていただけだ。録音と謝罪文とは事実関係が大きく食い違っている。録音を李信恵が本物と認めている以上、録音に入っている衝撃音や「何やの、おまえ」の声について釈明が必要で、謝罪文の文面に虚構と隠蔽があることは誰の目にも明らかだろう。当夜の事件は、李信恵の原告に対する「何やの、おまえ」の先制攻撃から始まっている。そこからLKの執拗で凄惨な暴行が始まった。

c0315619_18042060.jpg5月13日、高島弁護士のTw上でICレコーダーに録音された続きの実況部分が書き起こされて暴露される。その後に公開された被害者の顔写真と並んで、現在のところ、しばき隊リンチ事件の真実を証明する最も重要な証拠資料だ。この証拠の開示によってネット界隈は震撼し、リンチ事件の事実を声高に否定する者は、野間易通とその小さな塊の仲間以外にほとんどいなくなった。特に、テキストで書き起こされた李信恵の「まぁ殺されるんやったら店の中入ったらいいんちゃう?」の一言が与えた衝撃度は大きく、李信恵がリンチに関与していたこと、店外での一方的暴力制裁で重傷を負った被害者に冷酷な言動を放っていた事実が明らかとなった。また、リンチを仕切っていたのが李信恵で、被害者に対する言わば生殺与奪の権限を握っていたのが李信恵であったことも、この発言から十分に察せられるところだ。決定的な証拠と言える。この発言をした事実について、李信恵は現在まで否定していない。否定できないのは、それが事実であり、ネットで否定すれば後で法廷で辻褄が合わなくなり窮地に陥るからである。だが、すでに辻褄は合わなくなっている。それは、謝罪文の内容と根本から矛盾しているという意味だ。謝罪文では、店外から店内に入った被害者とLKとBは、平穏に友人同士の関係で座って喋っていて、それを李信恵は遠くから見ていたことになる。実際には、このとき被害者は1時間殴られて血まみれの半死状態だった。

c0315619_18045488.jpg5月18日、私が辛淑玉文書を公開する。辛淑玉が事件を早くから知っていて、事件について重要な文書を発信していることは、ネットの中で以前から囁かれていたが、5月11日の李信恵のTwによって存在が正式に確認された。辛淑玉文書では、冒頭に、「これはリンチです。まごうことなき犯罪です」と明確に書いている。文書は2015年1月27日に書かれていて、例の録音音声の全体を聞き、被害者の写真を見た上で、リンチであると辛淑玉が断定し総括している。そして、在日社会におけるリンチ暴力の宿痾の問題を自らの壮絶な体験から説き語り、この事件を正しく司法処理せよ(=被害者の告訴を妨害するな)という裁定を下している。と同時に、李信恵に対してわが娘のような溺愛の情を示していて、李信恵が社会的に致命傷を負うことのないようにと、関係者への懇請が後半部に入っているようにも読み取れる。結果的に、ほぼ辛淑玉文書の裁定の線で問題解決の方向性が出て事態が推移した。文書が被害者との間でのやり取りの上で、文面の添削を経て仕上がったものであることが最近明らかにされ、一方的な私信ではなかったことが判明した。この文書は、リンチ事件の加害者と被害者を和解させるもので、事件を表沙汰にせず、穏便に、そして秘密裏に示談へ運ぶことを目的とした調停文書だ。ただ、辛淑玉文書の想定どおりに行かなかったのは、李信恵側が、被害者を裏切る形で早々に活動再開に出たことによる。

c0315619_18071975.jpg辛淑玉文書のネット公開に前後して、辛淑玉は自身のTwを非公開にして閉じこもってしまった。辛淑玉文書公開の2日前、5月16日、高島弁護士が男組のリンチ事件揉み消し謀議の証拠となるLINEの画面をアップロードする。これもきわめて重要な証拠資料だが、高島弁護士から特に解説は付与されていない。ただし、この証拠に纏わる重大な事実が、今回の大阪地裁の提訴で被告を3人とせず5人とした判断と関わりがあり、すなわち、東京から来ていた男組の2人のリンチ事件への関与が臭わされていることが了解できる。LKに半殺しにされて息も絶え絶えの被害者が店内に入ってきたのに、それに対して2人が介抱もせず、救急車も呼ばず、放置して5人で飲み食いの饗宴を続けたのはどういう理由からだろう。リンチが計画的なもので、手を出した者も出さなかった者も全員が腹合わせして加担していたとすれば、この謎は簡単に氷解する。が、この解明は裁判が始まってからのサプライズということになるだろう。5月27日、静岡のキムカン医師が被害者の写真を診ての所見を発表。鼻骨骨折、経過観察入院の必要、後遺症が残った可能性に言及する。LKによるMへの暴行傷害の凄まじさがさらに克明になった。そして、5月30日、受傷直後のMの写真を高島弁護士が公開。この時点からしばき隊側の反論はほとんど皆無の状態になっていて、後は隠蔽工作に与した佞悪な社会学者などへの追及と糾弾が残るのみという言論状況になった。

以上、しばき隊リンチ事件で揺れた5月の騒動を振り返りながら、その過程でネットに公開された証拠資料をあらためて点検した。これらの証拠資料は、当時は、リンチ事件の存在を明らかにするため、リンチ事件を頑迷に否定するしばき隊を反駁するために、一つ一つ明らかにされ公開されていったもので、リンチ事件の真実性を説得する材料としての意味づけだったものだ。次は、時系列的な事件の整理に挑み、関係者(代理人等)が発信した文書を順番に並べて検証し、事件の概要を明らかにしよう。


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by yoniumuhibi | 2016-09-19 23:30 | Comments(2)
Commented at 2016-09-20 14:44 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2016-09-20 23:20 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。


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