小池旋風と劇場型選挙の教訓 - 安倍政権打倒はリベラル新党しかない

c0315619_1538493.jpg小池百合子が圧勝した今回の都知事選、鳥越俊太郎が大敗したことだけに注目すると悲観的な感想や総括しか出て来ないが、見方を変えれば、そこに大きな可能性があることに気づく。正直なところ、都知事選の結果は私を楽観的な気分にさせた。そこに発見し、確信したのは、私が従来からしつこく訴えているところの「永田町の外からの新党で受け皿を作るしかない」という主張の正しさだ。小池百合子はなぜ圧勝したのか。自民・公明の支援を受けなかったからである。政党組織と対決する劇場型の構図に持ち込んだからだ。鳥越俊太郎はなぜ惨敗したのか、理由は幾つかあるが、既成政党の支援を受けた出馬と運動であり、無党派層の支持を集められなかった点が大きい。本来、知名度の高さで無党派の票を集めて勝つべき鳥越俊太郎が、無党派の票の取り込みに失敗した。選挙戦では、野党の幹部が常に選挙カーの上に立ち、政党系の団体や集団が街頭でもネットでも活発に動き、無色透明の無党派市民が運動に参加して後押しする度合いはきわめて小さかった。朝日の調査では、無党派層の51%が小池百合子に投票し、民進支持層の28%、共産支持層の19%が小池百合子に投票している。



c0315619_1539019.jpgこれだけの票をさらったから、290万票という巨大な結果が出現した。参院選では比例で共産党に一票入れた有権者の2割が、日本会議の国会議員懇談会の中で要職を歴任してきた小池百合子に投票しているのである。改憲が迫る危機の中で、共産支持層の2割が右翼の小池百合子に投票した事実は、やはり注目して分析を要する問題だろう。辺見庸の『いま、抗暴のとき』を読み直していると、15年前、発足当時の小泉内閣が90%の空前の支持率を記録し、共産党の支持層も60%が支持するという前代未聞の異常事態が起きて、辺見庸が呆れ果ててている記述が登場する。辺見庸と同じく、私もこの珍事が理解できない一人だったし、マスコミによる捏造の可能性を疑う一人だった。今回の、共産支持層の2割が小池百合子に票を投じたという事実にも、真面目に考えると納得できず腕組みして途方に暮れてしまう。その事実を、マスコミ報道の者が当たり前のように言うのを、抵抗を感じながら聞かざるを得ない。だが、ようやく、私にもこの事実を受け入れて認める心構えというか論理的な着眼点ができてきた。有権者の政党支持の現実というのは、最近は意味が変わってしまい、嘗てのような強固なコミットや執着がなくなっているのだ。

c0315619_15391158.jpg政党との関係が疎遠になり、絆が弱く薄くなっているのである。あの共産党と支持者との関係においても、この傾向性と法則性は妥当している。本来なら、政策以前に思想信条で繋がり、デフォルトでコンシステントな一体性が期待される共産党と支持者との関係においても、すでに性質は希薄化していて、言わば、共産党は中性的な政党になっているのである。この変化を正視することが重要だろう。イデオロギーの影響が人々の生活の中で小さくなったとか、そういう見方もあるかもしれないが、おそらく正解は別にあり、政党が一般の人から遠くなっている点がある。政党とは、すべからく既成政党であり、テレビの向こうで言葉を発しているプロの業者であり、人々にとってはイメージなのだ。自民党のイメージ、民進党のイメージ、共産党のイメージ、それぞれがあり、イメージが良くなったり悪くなったりするのである。どれを選べばよいかという判断で選挙に臨むのだ。ある政党支持層の中に括られている人々も、その実態は、昔に較べてはるかに無党派層に近いのであり、いつでも無党派層の範疇に戻っていく人々なのだろう。一時的な関係性なのだ。何度かの選挙を経て、公約の裏切りと失望を経験し、政治や政党に対して相対的になり、距離を置くようになった現代人。

c0315619_15392170.jpg小池百合子に都民の支持が流れたのは、政党や組織と無関係という立場を強調し、内田茂らによる「いじめ」の逆境を巧みに宣伝利用したからで、マスコミがそれを演出して判官贔屓の物語に仕立てたからである。参院選はマスコミはろくに報道しなかったのに、都知事選は毎日取り上げて騒動を盛り上げた。視聴率が取れるネタにできたからだ。大衆の興味を惹くドラマに仕上がったからだ。そうして都知事選の関心は高まり、59%という高い投票率を達成し、NHKの開票番組は20%の高視聴率を叩き出した。実のある政策論争はほとんどなく、いわゆる劇場型選挙が進行して勝者と敗者を分けた。2005年の郵政選挙によく似ている。小池百合子が思惑したとおりの展開と結果になった。われわれがこの経験から引き出さなくてはいけない教訓は、安倍政権を倒すときは、ポピュリズムが爆発するこの形の選挙でなくてはいけないという真実だ。2005年の衆院選や2009年の衆院選と同じく、派手な劇場型選挙をマスコミが扇動し、列島を昂奮と熱気に包み、変化への期待を国民の間に充満させ、投票率65%のカタルシスに持ち込んだとき、安倍晋三を倒す政治が実現するということである。全国比例で2千万票を集めなくてはいけない。そのお手本となる戦略と手法を今回の小池百合子は見せてくれた。

c0315619_1539328.jpg人は誰でも政治を変えたいと思っている。今の政治に決して満足はしていない。政治が変わる瞬間というものを待望しているし、それが政策の変更や転換と無関係な、きわめて情緒的で気分的な、小池百合子的な「勧善懲悪」の物語のプチ・カタルシスであっても、政治が変わるという空気感を味わえるだけでも満足を覚えるのだ。けれども、政治を変える、政治を変えようというメッセージは、既成政党が選挙カーの上から発しては国民には響かないのである。既成政党のその言葉は、国民にとって欺瞞だ。なぜなら、今の政治体制でおいしい思いをしているのが既成政党であり、プロの業者である既成の政党や組織の幹部だからだ。既成政党の言う「政治を変えよう」のフレーズは、国民には釣りの毛鉤にしか聞こえない。それは、野党であっても、共産党であっても、既存野党をバックにした鳥越俊太郎の声であっても同じだ。私は、今回の都知事選を見てあらためて意を強くした。昨年夏より、既存野党で安倍政権を倒すことはできない、国民の支持を得られない、安保法制を廃止するには新党しかないと、ずっと言い続け、SEALDsと市民連合の政治路線に異を唱えてきたが、その持論が正しかったと自信を深めた。だから、改憲3分の2の参院選結果がだめ押しされたような都知事選結果を受けても、率直に、内心では打撃を感じていない。

もう一度、立正安国論の日蓮のように、この1年の政治の現実が自らが唱える理論と構想の正しさを証明したのだと、そう敢然と言い、リベラル新党の実現に向けて挑戦するのみだと思う。どれほど既成左翼勢力から不当に叩かれても、諦めずに実践に邁進するのみ。次の衆院選はリベラル新党で迎え撃たなくてはいけない。いくら市民、市民と言っても、既成政党に奉仕する細工では安倍晋三には勝てない。国民に支持されない。新規のムーブメントを起こすこと。代弁をすること。無党派のみに依拠すること。カタルシスの政治を作ること。


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by yoniumuhibi | 2016-08-03 23:30 | Comments(10)
Commented by 立憲新党を支持 at 2016-08-03 18:43 x
冒頭解散は、仕組みとして不可能なのだと、選挙後のテレビは盛んに言うが、小池百合子の第一の公約がはじめから実現不可能だと、投票前には説明しなかった。
蓮舫が「冒頭解散なんてできるわけないじゃないですか」と街頭で言う姿が放映されるのを見て、なんだか蓮舫が既得権力を守る側の代弁者のように見えるなあと感じたのだが、その時、キャスターはもちろんコメンテーターも、冒頭解散が不可能だと言わなかった。
マスコミは、あからさまに、小池百合子の味方だった。

長年、共産党が票を割るから与党が勝つのだと言われてきた。確かに、そういう時期もあったとは思う。
しかし、もはや野党共闘でもダメとなると、いよいよ、「憲法学者だけが安倍政治を倒せる」というブログ主さんのアイディアと着想の実現が急がれる。
そして、どうすればマスコミを味方にできるか。そのセンスと方法が重要だ。
もちろんSEALDsというコンテンツにはセンスがないこともはっきりしている。

つけたし:「最も安定した政治基盤を手にした」と言う安倍晋三が、ウルトラライトハンドの稲田朋美を防衛大臣に据えた。テレビでは中国メディアが稲田を右翼と報道した事実のみを報道するが、彼女を右翼と呼んでいるのは、欧米のメディアも同様であり、客観的事実だ。
男だ女だ言うと怒る人もいるが、しかし、男勝りをウリにする女性は、必要以上に大胆な決断をしてみせたり、必要以上に攻撃的な手法をとったりする傾向があるので、心配だ。
Commented by 渡邊 喜久雄 at 2016-08-03 19:58 x
全く同感です。
先ず「民主党」が「民進党」に変わったからと言って、安倍政権を倒し「政権交代」が可能にはならないように、「共産党」や「生活の党」などの既存野党政党を加えて野党協力して都知事選を闘っても「大敗北」を喫してしまう状況をどう考えるかは、日本の将来そしてリベラル勢力の未来にとって、大切なことの一つだと思えます。
筆者が仰っているように、左翼やリベラル勢力などの「既成政党」の枠組では安倍政権を倒すことは出来ないと思います。
新たなリベラル勢力の結集は簡単ではないでしょう。しかし、都知事選の結果を見て、リーダーとして立ち上がって下さる方はいらっしゃると期待します……。
Commented by キヌケン at 2016-08-04 07:02 x
リベラル新党、いいですね。私の勝手な解釈では、左=マルクス・レーニン主義 中道=リベラル 右=国家主義 とザックリ考えています。
本当は座標軸が異なり、右でも左でもリベラルはいる、とされます。経済用語の意味合いが本来強いともされます。しかしリベラルの本質は個人主義(近代的個我意識)にあると思っています。ということは、左も右も極端になればなるほど全体主義となって個人を圧殺していく傾向にある中で、やはりリベラルは、右でも左でもない中道、ということになるのではないでしょうか。 こうした観点から行くと、集団化する時にリベラルは弱いと言わざるを得ません。元々個人個人なので、まとまることを前提としないからです。これに対して右も左も集団化ならお手の物ですね。何せ全体主義ですから。
しかし昨今の政治状況を見るに、右傾化が激しく、左派の思想的背景=共産主義、の旗色がどんどん悪くなる中で、安倍政治における右翼的思想にブレーキをかけ得るのはバランスの取れたリベラル,ということに畢竟なるでしょう。
国家のために生きる。これを自ら言うのは美徳になるかもしれませんが、他者から強要されると、それは完全な全体主義で、人権が究極的に弾圧されていきます。やれ非国民だとか、売国奴だとか、右翼のキャッチフレーズにからめとられます。
愛国心の強いリベラルの人も売国奴扱いになってしまいます。まさに魔女狩りのごとく彼ら目は吊り上がって狭量なことこの上なし。
今後は全体主義と戦う政党、新党、受け皿が、本当に待望されます。
ただ、新党はいつしか既成政党化せざるを得ないので、継続的発展を視野に入れるならカリスマ的リーダーと未来のシッカリとしたビジョンが欲しいですね。そして政界再編・政党再編です。ブログ主さんのイメージはきっと細川護熙氏の日本新党あたりに近いと思います。あの時の成功と失敗をよくよく学んで、我々が気持ちよく託せる新党が生まれて欲しいと切に願います。 
個人主義と利己主義は全く違う概念なのですから。
Commented by 若大将 at 2016-08-04 11:09 x
世に倦む日々さんの見解になるほどと思う反面、私の中では小池圧勝に否定的な見方が支配的で、やはり「日本人はどうしようもなく保守的」だと思う。今回の小池も、小泉劇場も、自民党・新自由主義改憲路線の既成の体制の枠内での選択に過ぎない。

しかしアメリカは違っている。トランプと(敗北以前の)サンダースの大旋風は、ハッキリと反体制である。つまりワシントン(永田町)のかやの外にいたアウトサイダーが、反支配層・反TPP・イラク戦争否定と、支配層・既成政治家の新自由主義グローバリズムに、真っ向からNOをつきつけているのである。

だからトランプは、ずっと支配層メディアから激しい攻撃にさらされているが、既に多くのアメリカ人が大手メディアに反感を持っているので、トランプの支持は衰えないのだ。

同じ新自由主義で中間層が追い込まれ困窮する中で、日米市民のこの違い。今の日本人(都民)の救いようのない体制従順ぶり・・・しかしそれを悟ったのは、福島事故直後の都知事選で石原慎太郎を当選させてしまう都民の超保守性であった。



Commented by 私は黙らない at 2016-08-04 13:12 x
なるほど。共産党支持者の2割が小池ゆり子に投票したという理解しがたい事実、劇場型選挙であるとの指摘で追加したいことがあります。
今回の選挙は、小池ゆり子が自分が女性であることをしたたかに計算した上での勝利であったように思います。これが男性候補だったら「いじめ」がこれほど映え、同情票を集めたでしょうか。あるいは、自民党が政党色が薄く、知名度がある女性候補を擁立していたら、野党統一候補が女性だったら、共産党支持者はそれでも小池ゆり子に投票したでしょうか。
小池ゆり子の場合、ジェンダー上のマイノリティ(女性)であることを、自身の政治的野心を満たすために利用したわけですが、マイノリティであることを利用する政治家は他にもいて、例えばオバマは黒人だということ、ヒラリーは女性であることを最大限にアピールしています。乙武君も、選挙にでていたら、おそらく同様でしょう。
ただ、これらマイノリティに属する政治家が、自分の属するマイノリティグループのために働くかというと、それは甚だ疑問で、オバマ時代に黒人の社会的地位が向上したかを考えればわかることです。だから、私はヒラリーがいくらガラス天井だ何だとヒステリックに叫んでも、全く心に響かないし、小池ゆり子が待機児童がどうの、女性が希望を持ってどうのと言っても、信じない。
Commented by 私は黙らない at 2016-08-04 13:14 x
(続き)それと、立憲新党を支持さんのコメント、男勝りをウリにする女性は必要以上に攻撃的云々、同感です。古くはサッチャー、オルブライト、ライス、ヒラリーに続く系譜。
余談になりますが、私は女性ですが、今の自民党の女性議員には、我慢がなりません。丸川、稲田、高市、片山さつきあたりをみていると、まるでとと姉ちゃんで出てきた隣組の組長の脇をかためていた女みたいです。風刺画に描いたら、権力欲で顔が歪んでいるのではないかと思います。同じ自民党女性議員でも、扇千景なんかはこんな感じでなかったと思うのですが。最近の自民党女性議員、永田町歴が長くなるにつれ、顔の皮膚が厚くなり、人相が悪くなるのはどうしてでしょうか。
Commented by 愛知 at 2016-08-04 14:30 x
「民主の長妻昭が志位和夫と手を繋ぐことを拒否し、意外で滑稽な顛末に」「松原仁が5/1の改憲集会に出席していて、これもマスコミ報道で大きく取り上げられた。要するに、改憲派の集会には右派の松原仁を出し、護憲派の集会には左派の長妻昭を出し、この党のありのままを国民の前に示して支持を訴えているのであり、どちらからも票が欲しいという意味に他ならない。」2015年5月6日の御ブログ「護憲集会で手を繋がなかった長妻昭ー時代の役割を終えた民主党」から一部引用させて頂きました。手を繋がないという民共の対立は先月の参議院選挙でも愛知選挙区では中日新聞地方版が時折、報じ。記事を目にする度、冒頭で引用させて頂いた1年以上前のメーデーでの一件が思い出されて。ネットに勇ましく躍る野党共闘という文字には白々しさしかなく。引用させて頂いたメーデーの記事の後、安保法の成立、御ブログからアイデアのみをパクった観の野党連合の登場と敗北。民進党のお家騒動の報を目にすると一巡して再びメーデー記事に戻ったという印象です。貴下命名の鼓腹撃壌の身乍ら、党利党略では開戦阻止できずと憂います。既存政党に拠らないカタルシスの政党、団体のみが開戦を止めると強く賛同。柄にもなく時間の許す範囲で小さな集会(沖縄・高江と連帯)に参加。先日は80人程でダンスを踊りましたが、アベ倒せという怒声よりも遥かに通行人の耳目を集めたと思います。怒声より笑顔で関心が拡散されればと思います。
Commented by 渡邊 喜久雄 at 2016-08-04 18:51 x
筆者の主張に沿って、単純ですが、以下のような構想を描いてみました。
党名 は 「平和党」が良いのではないか……。
理念 として「平和主義」に徹し、「非軍事友好条約」の促進、如何なる国とも「軍事同盟」を結ばない。自主独立、「中立国宣言」を国会で議決する。
党首 スーパーリーダーとして「堀潤氏」の擁立を依頼懇願する。
内政 エネルギー政策 =自然エネルギーの最大限の活用、原発廃止・廃炉を国是としてゆく。北欧風の福祉水準を目指す。「無償奨学金制度」の拡充。小中高の教育費(給食費含む)無償化を図る。「子育て支援」の拡充。消費税を5%に下げてゆく。但し、100万円以上の「動産購入時」には消費税10%の税率加算とする。年収200万円以下無税。「賃貸住宅」の更新料を禁止する。
〈経済政策の基本〉として強欲(金融)資本主義からの脱却、課税システムの大転換を図る。1億円を超える「資産」「相続」に課税。
〈外交政策〉としては「非軍事平和友好条約」を促進する。

少々、先走りの感はありますが、「一つのたたき台」として骨子をお示して、諸々の政策は皆さんが議論して深めていただけたら望外の喜びです。
Commented by 渡邊 喜久雄 at 2016-08-07 07:24 x
筆者の「新党」提案で、私が「非軍事同盟」を訴えた理由について。(1)
我が国は勿論、人類にとっても「非戦」と言う考え方が重要なのは、論を待たない。しかし、人類が進化したとは言え「戦争」が一向になくならないのも困ったものだ。さらに最近の「テロリズム」の横行も厄介である。「テロ」は国家間の戦争とは明確に異なっている。しかも「自爆テロ」に至っては、防ぎようがないのが実際だ。「テロとの戦い」…などと勇ましいコトバで吹聴して自国民を危険にさらすのは賢明な選択ではないだろう。IS(イスラム国)はジハード「聖戦」の名の下に「テロ」を仕掛けている。しかし、そもそも我々はキリスト教やイスラム教の国家ではないのだ。本来、彼らテロリストからの「テロ」の対象ではないのだ。アメリカとの「軍事同盟」を締結しているが故に「テロ」に巻き込まれてしまう結果となってしまうのではないのか。
極めて単純化して言って、元をただせば(アメリカが肩入れしている)イスラエルのガザ地区での残虐行為、アフガニスタン・アルカイダ掃討作戦、(アメリカや西側と言われる諸国の)イラク戦争、そしてついには「シリア空爆」などによって今日のような誰にも止められない状況に至っているようだ。
このような「こんがらがってしまった事態」を打開する術を我が国が持ち合わせてはいないのも仕方ないのではないか。
だとすると「君子危うきに近寄らず」で済ませればそれに越したことはない。即ち「テロを根絶やしにする」などとできもしないことを言って、わざわざ自らを危険にさらす必要はない。
Commented by 渡邊 喜久雄 at 2016-08-07 07:29 x
(続き)
「敵をつくらない」ことが重要だ。
北朝鮮の核開発・弾道ロケットは危険だ。だからと言って日本侵略の危険があるかと言えばそうでもないと捉えて良いだろう。彼の国の最大の関心は「金王朝」の「政権維持」にあると思える。反対に中国の関心は領土領海の保全・拡大・拡張にあると思える。南沙諸島などの領海をめぐる状況がそれを示している。しかし「香港返還」に辛抱強く100年の年月をかけるほどの国柄だ。「台湾」を巡ってもアメリカの圧力があるとは言え「武力侵攻」せず現在を迎えている。かつては「ソ連」を敵とし、現在は「北朝鮮」「中国」の二つの厄介を抱えている…。
「北朝鮮」にせよ「中国」にせよ我が国の隣国である。あっちに行けと言って、あっちに行ける「地理上」の位置にはないのだ。好き嫌いはとにかく上手に「隣国」と付き合って行くしかない。「地政学的」にも我々に選択肢はないのだ。
我が国の国是でもある「平和主義」の最も主要な条項である「憲法9条」の精神は如何なる状況にあろうとも遵守すべき事柄と考える。この崇高な精神こそ日本国民の誇りでもある。
「非軍事同盟」つまり如何なる「軍事同盟」にも加わらない選択肢こそが国民の生命を守ることにつながると考えるからである。


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