辛淑玉文書とリンチ事件の隠蔽工作 - 被害者の組織防衛努力とそれへの裏切り

c0315619_1517403.jpgしばき隊リンチ事件。いろいろな証拠がネット上に公開され、リンチの実態が白日の下に晒されにたもかかわらず、李信恵はリンチには関わってないと強弁し、しばき隊は彼女の「潔白」を擁護する状況が続いている。リンチではなく単なる個人間の喧嘩だと言い張り、李信恵は暴行の現場にはいなかったと主張、真実を追究して言論する私をデマ吐き呼ばわりして誹謗中傷を続けている。だが、最も活発に暴露を続けている高島弁護士に対しては、彼らは恐れをなして近寄らず、一切の侮辱や嫌がらせや挑発を控えて沈黙している。デマを捲き続けているのは、私なのか、しばき隊なのか、一体どちらなのか。事実をウソで塗り固め、右翼の歴史認識と同じことをしているのは誰なのか。ここに辛淑玉の文書がある。2015年1月27日に書かれたものだ。「Mさんリンチ事件に関わった友人たちへ」というタイトルで、7枚に及ぶ長い文書である。その冒頭、「写真を見て、胸がはりさけそうでした。これはリンチです。まごうことなき犯罪です」(P.1)とある。この辛淑玉の指摘こそ、事件の真実を一言にして証明し、そして事件全体を正しく定義づけるものだ。辛淑玉は事件を早くから知り、事件の収束と火消しに動いていた。辛淑玉文書の抄録は、すでに高島弁護士によって開示されている。



c0315619_15175255.jpg辛淑玉文書には、「その後、多くの方が、告訴するのをやめさせようと、Mさんにさまざまな働きかけをし、また、被害者であるMさんを愚弄する不適切な噂が流れたことを知りました」(P.1)と書いている。辛淑玉文書が発信されたのが1月27日で、事件から1か月以上経った時点だったが、言わば、この文書が事件の初期消火(事件後の問題解決)の総括を訓示しており、トラブルシューティングの基本線が示され、関係者の共通認識になるような指導と説得の形になっている。事件解決のマニフェストに相当する重要文書だ。この文書の発信と同時に、LKとBによる被害者への謝罪文が書かれ、さらに数日後に李信恵による直筆の謝罪文が書かれていて、弁護士を含めた関係者全員の間で一つの合意ができていた経緯が窺える。辛淑玉は1月10日に一報を聞き、驚いて関係者に事情聴取し、それから2週間、事件収拾の周旋に奔走していたのだ。その方針は二本柱であり、被害者に明確に謝罪することと正式な刑事司法手続を踏むこと、と同時に、この事件を絶対に表に出さず、マスコミ等に漏れないよう封じ込めることだった。前者の方針については、告訴を妨害しようとした内部(関西しばき隊の在日)の一部に対して、諭して制止していることで分かる。

c0315619_1518489.jpg後者の方針については、こう記述していることから分かる。「いま、私の周りのメディアは、おぼろげながらも事件の概要を掴み始めています。(略)そして、体制側のマスコミも動き始めました。これが表に出れば、真っ先に社会的生命を奪われるのは信恵です。そして、信恵の裁判はその時点で終わりとなるでしょう。マスコミは、この事件を第二の『あさま山荘事件』として取り上げるつもりです」(P.5)。と、こう書き、事件が表沙汰になることを極度に恐れている。この反応は、のりこえねっと共同代表として、そして在日社会の大御所たる権威の立場として当然のことだろう。今回、事件が発覚し、言い逃れできない証拠が次々と出てきても、辛淑玉がコメントを一言も発しようとせず、問題の説明責任を果たす機会を持とうとしないのは、この心配に現在でも強く牽引されているからだ。私は、辛淑玉の厳しい立場はよく理解できる。だが、ここまでリンチ事件の証拠が出揃い、刑事司法のエキスパートである高島弁護士まで登場した以上、最早、沈黙を続けて李信恵を庇い続けるのは得策ではないし、その選択を辛淑玉はするべきではないと考える。すみやかに李信恵を処断し、リンチ事件の全貌を隠さず説明し、しばき隊との絶縁を宣言した上で、自らの責任を明らかにするべきだろう。

c0315619_1518159.jpgそのことは、決して右翼に屈服することを意味しない。過ちは誰にでもある。もし、辛淑玉がこの事件のその後の隠蔽工作に少しでも関わっていたなら、その自覚があるのなら、潔く責任をとることでけじめをつけ、信頼回復に努め、この事件が在日社会に今後惹き起こす打撃と影響を小さくする努力を払うべきだ。現時点で、どういう判断と手順で隠蔽工作が始まったのか、誰が関わったのか、詳細はよく分かっていない。隠蔽工作は12月の事件直後から始まっていて、どうやら男組組長のT橋(=S田)が卑劣に関与しているらしく、高島弁護士が真相糾明の作業に着手している。辛淑玉文書にあるように、そしてネットでも情報が行き渡っているように、被害者は鼻骨を折る全治3週間の重傷を負い、筆舌に尽くしがたい苦痛を受けながら、それでもなお、しばき隊の組織防衛のため、事件が公安案件にならないよう配慮と自重に努めていた。そして、ここからは想像が入るが、事件から1ヶ月の間の双方の交渉で、李信恵が「直接には手を出してない」立場に免責することを認め、あの不可解な謝罪文で一件落着することに合意したのだ。そのことで李信恵は不起訴処分となり、前科一犯の身から逃れることになった。おそらく、いろいろな者たちが被害者を説得し、それで手を打てという話になったのだろう。

c0315619_16224564.jpgしばき隊そのものを警察(公安)の捜査から守るため、敢えて被害者はこの事件を組織的なリンチ事件とせず、略式起訴で処理される軽い暴行傷害の犯罪とし、しばき隊と李信恵を守ったのである。集団への忠誠と帰依(私から見ればマインドコントロール)からだった。何となく、この被害者青年としばき隊との関係は、DVで深刻な虐待を受けている幼児と、虐待を続けてきた両親との関係に似ている。幼児は親に虐待されながらも、外に向かっては親を庇い、虐待の事実を否定しようとするのである。虐待を疑う警察や児相の職員の調査に対して、「何もされてない」とウソをついて取り繕う。それは、暴力の復讐への恐怖からだけでなく、家族の絆を健気に一生懸命に守ろうとする営為からであり、そうすることによって自分を支えようとするのだ。平和な元の家族関係の回復を追求することを選ぶ。幼児という生き方において、個体は共同体に媒介されている。李信恵が未だに被害者を侮蔑した言い方をやめず、野間易通が被害者の実名を晒して罵倒するセカンドレイプができるのは、被害者を自分の組の手下だとする観念の延長線上にあり、組を裏切った出来損ないの子分の端くれぐらいに思って見下しているからだろう。被害者の人格を否定しているのである。李信恵と野間易通にとって、被害者Mはゴミでありクズなのだ。

c0315619_16231639.jpg被害者Mにとって、この1年間は、しばき隊を守ろうとしてしばき隊に裏切られ、身体だけでなく精神をひどく傷つけられてきた1年間だった。2015年の1月末から2月初の間に、事件のトラブルシューティングは終わっていたはずだが、和解していたはずの両者が再び決裂して対立することになったのは、同年4月に李信恵が活動再開を一方的に宣言し、謹慎して停止していたSNSや講演活動を再び始めたことが発端だ。自粛期間をどれだけにするかは謝罪文にはコミットされてないが、両者の約束あるいは了解ではもっと長かったのだろう。そのことで被害者側が不誠実を感じ、合意の反故だと怒り、被害者周辺を通じてのネットへのリークとなったと思われる。両者の和解状態が決裂する原因が、昨年4月の李信恵の活動再開から起こったことについては、手元に入手できた別の秘密資料から確認することができる。この証拠文書も、いずれ公開されることになるだろう。最近、事件を知る複数の者から匿名で文書が続々と舞い込んでくる。あるいはクラウドに保管された証拠文書への極秘URLが投函されてくる。私は、個人的には諸証拠によって事件のあらましを知る人物となったが、被害者の声を聞いておらず、事件の真相を完全に掴めたとは言いがたい。今、ネットでは、事件の隠蔽工作に関わったと疑惑を持たれている著名人の名前が次々と挙がっている。

学者、文化人、ライター、弁護士、政治家など、信じられないような大物の名前が並んでいて唖然とさせられる。彼らは、どうやってしばき隊リンチ事件を知り、どのように隠蔽工作に手を染めたのか。今、彼らはリンチ事件をどう思っているのか。これから、1年半の隠蔽工作が関心の中心になる。


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by yoniumuhibi | 2016-05-18 23:30 | Comments(1)
Commented at 2016-05-19 01:34 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。


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