トランプ旋風と日米エスタブリッシュメント - 森本あんりの論説から

c0315619_17115065.jpg昨夜(3/2)の日本のテレビは、米国のスーパーチューズデーの結果を大きく報道し、大統領選を解説する内容で埋められていた。特にトランプ旋風についての論評が多く、いろいろな論者のコメントを聞くことができた。トランプ論というのは、今年の政治空間における主要なテーマとなるだろう。意見を聞きながら、その人の立場によってずいぶん見方が違うものだなと感じさせられた。BSフジに森本あんりが出演していて、トランプ現象に対して冷笑的な考察をしていたが、私の関心や興味とはずいぶん異なっている。私の場合は、トランプを強く支持している米国の中低所得層の内側を観察し、その動機に内在的に即して意味を読み解こうとするのだが、森本あんりの場合は、これら支持者たちは単にトランプのポピュリズムに踊らされ、フィーバーを楽しんでいる衆愚にすぎないと一蹴される。森本あんりは、トランプ現象を大阪の橋下徹のポピュリズムに重ね合わせて説明していた。この分析と指摘は分かりやすく正鵠を射ていると思うけれど、どこか腑に落ちない部分が残り、受け入れるのに抵抗がある。それは、やはり立場の違いなのだろう。印象として、森本あんりの視線はエスタブリッシュメントのものであり、米国の内側(マルクス的に言えば土台)の地殻変動への意識が弱い。



c0315619_1712238.jpg今、トランプの支持者たちはパワーゲームをやっている。ワシントンポストやWSJが、トランプの台頭と奪権に警鐘を鳴らし、米国と共和党の伝統的な理念やポリティカル・コレクトネスへの回帰を呼びかければ呼びかけるほど、それに反撃し、投票結果によってDCとエスタブリッシュメントの権威を失墜させるという権力闘争をやっている。アウトサイダーの多数派勝利を見せつけ、没落中間層の存在感と意思を示威する政治運動をやっている。トランプ現象の意味づけは、人によって様々だが、この旋風が従来の共和党の存在意義を破壊するもので、「アメリカンドリーム」の楽観思想が崩壊し、その社会像を支えていた土台が根底から失われているという認識は、ほぼ一致していると言えよう。サンダース現象ほど強くはないが、トランプ現象の中にも、確実に反ウォールストリートの契機があり、だから、二つの現象は格差社会への反逆という点では同質であると性格づけられる。違う点は、サンダースが問題解決策として社会民主主義的な公共政策を正しく打ち出しているのに対して、トランプの方は、不法移民が悪いとか、日本と中国が悪いとか、イスラムが悪いとか、DC(支配エリート層・既得権益層)が悪いとか、攻撃対象としての敵を設定し、敵を打倒すればいいと単純に主張していることだ。

c0315619_17121281.jpg森本あんりによれば、結局は、トランプは既成の権威や権力への大衆の不満を吸収しているだけで、橋下徹のポピュリズムと同じで、したがって橋下徹と同様、自分が頂点に立ってしまえば、叩く相手がなくなり、大衆の不満の矛先は自分に向かうという矛盾を抱えていると考察する。一見、そのとおりかなと思うけれど、森本あんりの比喩には盲点がある。橋下徹とトランプが違う点は、トランプの場合は、中国が悪い、日本が悪い、イスラムが悪いと外国に敵を作ることができる点で、米国の苦境はあいつらが原因だと外に大衆の憎悪を向けられることだ。叩く相手は不滅。昨夜(3/2)のプライムニュースの論議では、トランプが大統領になっても、対日政策は共和党の従来の専門家が継承するだろうから、日米同盟体制に異同はなく、日本が不当な外交要求を受けることはないという見方を示していた。私の予想は反対で、日本が悪いとポピュリズムで言い続けるためには、トランプは日本に受け入れ困難な要求を出し、日米関係を軋轢状態に持って行かないといけない。憲法9条を変えろと言い、日米安保条約を双務性に切り換えることを提起し、同盟国として血を流せと言うだろう。それがイヤなら米国にカネを払えと言うはずだ。日本が応じてカネを払えば、日本を屈服させた政治成果としてアピールするだろう。

c0315619_17122242.jpgそのとき、ポピュリズムから発生した瓢箪から駒のアクシデントで、日本からの米軍撤退という言説も飛び出るかもしれない。カネを払わないなら撤退するぞと、そう米国の大統領が公の場で口に出してくれれば、われわれにとってこれほど幸運で好機の政治的事態の出現はない。実際には、米軍の駐留経費は日本が出し、基地負担をしてリスクを負っているのは沖縄で、日本は米軍の世界戦略に一方的に貢献させられているだけだ。だが、言説のレベルでも、トランプが撤退論を言い出して米国民が支持するという図ができれば、現在の日米同盟体制は間違いなく動揺する。危機に直面する。森本あんりが右なのか左なのかよく分からないが、本来、日本人が期待しなくてはいけないのはその方向で、今度の大統領選で日米同盟体制が変わる展望と契機を見い出すことではないのか。世界の軍事力ランキングで、日本は中国に次いで世界第4位である。堂々の軍事大国だ。専門家の見解では、今の中国軍の海空戦力の装備と技能では、自衛隊のハイテクとスキルには全く歯が立たないとされている。少なくとも、中国から日本を防衛するという安全保障の軍事的な観点からすれば、日本列島に米軍が駐留する意味と必要は全くない。北朝鮮など問題外で、それを脅威だと言うのなら、さっさと外交で解決すればいい話だ。

c0315619_17123638.jpgクリントンが大統領になった場合は、日米同盟体制は今のプログラムがそのまま走り、ハンドラーズと右翼支配層に継続して仕切られる。トランプが大統領になった場合は、どっちに転ぶにせよ、日米同盟は根本から再定義ということになるだろう。さて、ネットの情報を見ていると、本選になった場合、サンダースの支持者だった者たちがトランプに投票するのではないかと言われている。また、今回の予備選では、従来は民主党の集会に出ていた者が、トランプを応援するために共和党の集会に鞍替えして参加していると伝えられている。今日(3/3)の朝日の2面記事には、トランプが選挙に出たことで共和党の党勢が高まったという報告があった。最初の4州の選挙で、共和党の投票者数が前回から大きく増加している。トランプが共和党の党勢拡大に貢献しているわけで、このことがトランプの自信の前で共和党が沈黙を強いられ、党が存亡の危機に瀕している理由になっている。興味深い事実だ。マスコミ報道は、米国の二大政党制が崩れるのではないかと言っているが、私の見たところでは、この米国の国民の民意は独裁制(ボナパルティズム)の指向であり、DCやウォールストリートから離れて、自分たちに近い位置で諸般の意思決定をしてくれる大統領独裁の政治を求めている。敢えて言えば、プーチン型の大統領像か。

c0315619_17125242.jpg森本あんりは、米国というのは、自由とか正義とか、大きな理念や価値を世界に押し出して自分たちの正統性を確認していく国家であり、指導者にはその資質が必ず求められるから、大きな哲学を持たないビジネスマン上がりのトランプは、いずれ挫折するか破綻するだろうと言っていた。一理ある説明だが、果たして本当にそうだろうか。私は少し疑問に思う。例えば、カリフォルニアで起きたイスラム過激派のテロ事件のあと、米国社会ではその問題解決をめぐって二つの動きがあった。一つは、オバマが提唱し推進している銃規制であり、もう一つは、各自が武装して射撃訓練する自己防衛である。180度違う。前者が民主党的解決策、後者が共和党的解決策と言えよう。どちらの解決策にも哲学があり、建国の歴史に遡る大きな価値観の選択の問題がある。一筋縄ではいかない。だが、普通に米国社会で暮らす市民からすれば、そんな大きな哲学論争をして決める前に、最初から怪しい者を入れなきゃいいじゃないかという言い分になるだろう。庶民の発想はそのような方向に流れる。米国が、米国の大きな理念を前面に押し出して国家経営でき、社会維持できたのは、誰でも自由に国内に入れて、なおかつ社会の安全が保障される前提があったからで、前提が失われてしまえば、人々が指導者に望む政策も変わらざるを得ない。

良い悪い関係なく、大きな理念や大義の前に、一人一人にとってはいのちとくらしが切実な問題なのだから。トランプ旋風を解き明かすには、格差社会の問題と同時に、テロに怯える米国社会という問題を要点として考察しないといけない。まさに、いのちとくらしの論理がトランプ旋風を起こしている、と、そう私には見える。森本あんりが言う米国の大きな物語・大きな理念は、今、深刻なジレンマに陥り、破綻の危機を迎えているのではないか。


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by yoniumuhibi | 2016-03-03 23:30 | Comments(10)
Commented by 長坂 at 2016-03-04 00:09 x
以前は12月になると、"Merry Christmas!" で良かったものが、ここ20年ぐらい非キリスト教徒(ユダヤ人やアフリカ系アメリカ人)にとっての祝日もあるので、配慮して"Happy Holidays!" と言わなければいけなくなった。ショッピングモールにクリスマスツリーを飾るのは違法だと訴えたユダヤ人もいた。今年から、ニューヨークの公立校が春節を休みにしたとか。少数民族優遇策で、同じ成績でも白人だから入学できなかったり、就職で不利になったりと。WASP的な人達にとっては(自分達が正統なアメリカ人なのに)、文化や伝統を否定された上、なぜこんな扱いを受けなければならないのか?これまでの溜まりに溜まった不満を代弁してくれるのが、トランプ、、、、なのかな。
Commented by 私は黙らない at 2016-03-04 05:07 x
トランプ旋風の背後に格差社会の問題と同時に、テロに怯える米国社会という問題があるとの指摘、そのとおりです。
もう一点、不法移民の問題があります。これは、地続きの国境がない日本人にとっては実感のわかない問題だと思いますが、実はアメリカにとって、既存の社会システムを内側から崩壊させかねない重大問題です。
国境を越えてくる不法移民達は、不法であるがために社会システム外に生きています。徴税の対象外であり、健康保険、車両保険もない。当然、無免許運転です。
私の住む州では、人道的配慮から、保険のない患者も、緊急病棟で診察してくれます。さて、その無保険者に対する医療費は誰が負担しているのか。私たち保険加入者です。アメリカの医療保険は、物価上昇率からはるかにかけはなれたカーブで急上昇を続けているのですが、その一因は、こうした無保険者に対する医療負担と言われてます。当然、高額になった保険を自前で払える人はそういません。これがさらに無保険者増加に拍車をかけます。車両保険も然り。不法移民は、通常車両保険など持ちませんから、こうしたドライバー相手に事故を起こされても請求できません。なので、アメリカの車両保険には、対無保険者の事故もカバーする特約がついてます。つまり、不法移民が本来払うはずの保険料も、私たちが払っているわけです。
親が不法移民であっても、子供は公立学校に通い、低所得者のためのランチプログラムを受けています。このランチだって、結局私たちの税金です。
しかも、摩訶不思議なことに、社会システム外に生きている彼らも、アメリカの社会福祉はちゃんと受けられるのです。(他州は違うかもしれませんが。)
以前、レストランで働く男がネットで、職場で働く不法移民の報酬と、自分の報酬を具体的な数字をあげ、比較していました。勿論、時給は彼の方が高い。しかし、税金、保険等を差し引くと、結局、手取りは不法移民の方が高い、と。
トランプの暴言の背景には、これらアメリカ人の不法移民に対する鬱憤と、社会システム崩壊への危機感があるのです。
これらは、不法移民が悪いというより、実は、こうした問題を放置してきた政治の問題なのです。アメリカも、汚い、きつい、危険職種の人手不足は深刻で、こうした仕事をいとわない不法移民はアメリカ経済にはもはや欠くことのできない存在なのです。


Commented by 私は黙らない at 2016-03-04 05:09 x
<続き>解決法としては、彼らを一定の基準で社会システムに組み込むとか、必要なわけです。それをしてこなかった。それをすると、国家として移民の歯止めがきかなくなるとかあると思いますが、やはり安価な労働力として、あえて社会的に弱い立場にしておきたかったという産業界の意向があったのではないかと思います。(都合のよい時だけ働いてほしい、ということ。)
私が腹が立つのは、こうした政治の無策へのいらだちを「人種差別」というまるで水戸黄門の印籠のような言葉で一切封じ込めてきたことです。今や、ラティーノがマジョリティーの地域も珍しくありません。政治家はラティーノ票がほしいのです。
不法移民が原因の諸問題に言及しようとすると、「人種差別」で言論が封じ込められるのです。ブログ主様が奇しくもPolitically Correctという言葉を使われましたが、そのPolitically Correctという言葉の欺瞞に人々はうんざりしているのです。「人種差別」は、為政者にとって、人々を黙らせるために実に便利な言葉なのです。
人々は、Politically Correctであることに、ほとほと倦んでいるのです。「人権」という言葉が、どんなに邪悪な言葉になったことか。「人権」という御旗の下、アメリカがシリアで、ウクライナで、リビアで、一体何をしてきましたか。
Politically Correctな言論で埋め尽くされたマスメディアなど、信じるなと言いたい。娘にも学校の社会科、歴史で学んだことを鵜呑みにするな、自分の頭で考えろと教育すべきかと悩んでいる。
Commented at 2016-03-04 05:13 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 長坂 at 2016-03-05 13:36 x
毎月あたかもドラムロールが聞こえてくるような古舘の興奮した声で発表される全米雇用統計、2月の失業率は4.9%。アメリカにいる時、貯めた小銭と空き缶空き瓶を渡すため近所にどれ位ホームレスがいるか自分なりに把握していた。5年ぐらい前から若年ホームレス、女性ホームレスが増え数年前には乳飲み子を抱えた白人の若夫婦のホームレスに出会ってしまった。雇用統計の数字と実態が余りにもかけ離れているのでおかしいと思ったら、田中宇さんも指摘していたが、特別な計算方法で現実を反映しない粉飾されたものだと。でもこの数字が株価や為替に即影響。トランプが実際の失業率は20と言っているが私もそのくらいは軽く行くと思う。国境に壁を作って経済を好転させるのか、北朝鮮の国家予算をはるかに超える資産を持った金持ちに課税して富の再分配を進めるのか、決めるのはアメリカ人。
Commented by 愛知 at 2016-03-06 00:21 x
貴下ツイッターでの子育ての件、今、細君(ずっと専業主婦)に話したところ、一昨日、ひな祭りの日の倅夫妻からの申し入れを聞きました。私は行けなかったのですが、4月から小学校に入学する孫のため、息子夫妻から子育てを手伝ってくれと言われており、夜も寝られなかったと。なぜもっと早く打ち明けなかったのかと聞くも、言い出しづらかったと。自身、昔の言葉で言うと、当時はまだ少数派であった鍵っ子で。下校してすぐランドセル下ろして、野球だ、虫取りだと友達と遊び回っていたのですが。そんなことできるわけないでしょと叱られ。改めて貧しい国になったと自覚。細君を通じて聞くに、保育園より小学校の方が融通が利かず、毎週、お迎え予定表まで必要だと。こうして初老の子育て別居が決まりました。申し上げるまでもなく、津波のご被害にあわれた方の想像を絶するご苦労もあるわけで。拙宅の子細な事情など取るに足らぬことですが。長坂様ご紹介の田中宇さんのブログまで二人で拝読。保育園落ちた~が、一億玉砕を叫んでいた大政翼賛会のプロパガンダかと見えてきました。いつもご教授に感謝いたします。
Commented by NY金魚 at 2016-03-06 03:14 x
◆ トランプ(またはクリントン)が大統領になったら、私はさっさとカナダに移民しちゃうわサ! という、NYタイムズの記事でもわかります。カッコのなかの(またはクリントン)というところがミソです。
この国の(世界の)狂ってしまった末期資本主義をどうするか、今回の大統領選を契機にみんなが自分自身に問いかけています。トランプvsクリントンという選択は、まったくの不毛。
◆ スーパーチューズデイの結果直後には、落ち込んでしまって、バーニーの心理的撤退宣言とか書いちゃいましたが、一晩でバーニー・ゲンキが還ってきました。炉心溶融してしまった資本主義を阻止するためには、バーニー・サンダースしかいない。
◆ 民主党下院の重鎮・ナンシー・ペロシは、まだ35州あるし、予備選では一般投票を重視して、スーパー代議員は早くに影響力を行使すべきでない、と述べた。ペロシはオバマとヒラリーが争った2008年予備選でも同じ発言をしている。
◆ サンダーズに入れるために大勢の人びとがどっと民主党員登録したが、サンダーズが大統領候補にならなかったら、この新しい参入勢力は未練もなくさっさと民主党から離れる。 サンダース候補をあれだけ弾圧した民主党幹部を許さない。
◆ 8年前、オバマと闘ったヒラリーと、現在のかの女はまったくの別人。金権にまみれ、戦争を拡大しようとする大統領には、なんの期待も出来ない。
◆ クリントンはスーパーチューズデイに勝ったけど、未来に勝つのはバーニー・サンダース —In These Times の記事。
Commented by 私は黙らない at 2016-03-07 13:24 x
桜井さんがメディアの問題に言及されていらっしゃいますが、これには、私も思うところがあり、一言コメントさせていただきます。
今回の大統領選は、従来の共和党対民主党の戦いというより、エスタブリッシュ対反エスタブリッシュ(権力対反権力)の戦いなのだ。バーニー、トランプがここまで躍進できたのは、ひとえに彼らがアウトサイダーだったからだ。(バーニーは、現職議員であるが、党内では異端中の異端だ。)
リングには、エスタブリッシュ軍団がいる。最近顔つき(面構えと言いたいところだ)がオルブライトに似てきたヒラリー、ルビオ、クルーズ、ロムニーたちだ。対するは反エスタブリッシュ軍団、バーニーとトランプだ。この二人の違いは、リンクの左か右かだけだ。
リングサイドにかぶりつくようにして観ている聴衆達は、Lower Middle以下の大衆だ。トランプの技がきまる度、聴衆が叫ぶ。「いいぞ、もっとやれ」と。レフェリー(マスメディア)は、明らかにエスタブリッシュ軍団に有利な判定をくだすが、大衆は意に介さない。
今起きていることは、こういうことなのだ。トランプ落としに共和党もマスメディアも躍起になっているが、それはまるでジェレミーコービンの躍進にあわてふためいたイギリスの労働党、マスメディアを想起させる。
Commented by 私は黙らない at 2016-03-07 13:27 x
(続き)彼らは恐れているのだ。トランプ個人というより、いままで飼いならしてきたはずの民衆が自己主張を始めるのではないかということに、大いなる恐怖を感じているのだ。なぜなら、それは自分たちの権力基盤を根底から覆しかねない契機となるからだ。
マスメディアがその片棒を担いでいる。バーニー、トランプの躍進をあえて矮小化し報道している。トランプにいたっては、まるで色物扱いだ。どうせ、そのうち消える、いや消えてもらわなくては困るといった本音がみえみえだ。
権力の監視という役割をマスメディアはもはや忘れてしまったのだろうか。そもそも昨今言われる報道の中立性など、果たしてあるのだろうか。100%中立な報道なんて、天気予報位のものではないだろうか。権力の監視という意味においては、どこかで反権力的な視座を持たなければ、健全なジャーナリズムとは言いがたいのではないだろうか。
だから、古館一郎は、アメリカの大統領選を見て、「永田町の改革も、やはり永田町の住民ではできないということですかね。」とかチクリと言わなくてはいけない。その一言で、視聴者は気づくはずだ。
体制に文句を言わず、従順に従う=Good Citizenと勘違いしている(私はこれをGood Citizenの呪縛とよんでいる)アメリカのミドルクラス、体制に飼いならされ、もはや飼いならされているという自覚さえないようなマスメディア、人々をPolitically Correctであれと脅迫し、コントロールする為政者達、これが今のアメリカの現状ではないか。とにかく、私はヒラリーが人種差別とか人権とかいう言葉を口にする度、背中に虫唾がはしる。
Commented by 七平 at 2016-03-08 04:31 x
報道機関の独立性が破壊され、汚染がここまで進んでしまうと、自浄は不可能に近いと感じています。時折、勇気あるニュース キャスターや Journalistが立ち上がっても、所属する新聞社や放送局が彼らを守ってくれないだけでなく彼らが伝えようとするニュースさえも揉み消してしまいます。  現政権の横暴な情報統制、報道の自由を抑制する行為に歯止めをかける一つの方法として、世界に日本の現況を訴える手があります。なぜならば、安倍晋三の国連や米国議会で演説をしたがる様子から察して、彼自身の国際イメージを大変気にしているからです。それらを通して日本国内でのイメージ作りには効果があるのかもしれません。しかし、世界の目を欺くのは、国内の目を欺く程簡単ではありません。例えば、安倍晋三がドイツのマルケル首相と折り合いの悪い一つの理由は、ドイツからの特派員が適格に安倍政権の悪行を本国に伝えているからだと思います。 米国政府は中国問題を考慮の上、見て見ぬふりをしていると思いますが、米国からの特派員は、古賀茂明氏の記者会見や本ブログ等の情報源を基に現況を正確に把握していると考えます。 古賀氏にはNYTの方から 投稿依頼があり、彼の投稿が掲載されました。リンクを入れると投稿妨害に会いますので、Key Word で検索してください。   

世界からの評価も状況を反映しています。 日本の ”報道の自由” (Press Freedom Index) のランキングは 2010年で世界11位でした。しかし、2015年には 61位に転落しています。 2016年には一層、ランキングは下がるであろうと予想されています。


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