辺見庸のインタビューのSEALDs批判とマルクスの『経済学・哲学草稿』

c0315619_17231799.jpg辺見庸のインタビューが、昨日(1/21)の朝日のオピニオン面(15面)に載っていた。SEALDs批判のくだりがあり、次のように言っている。「あれは『現象』だと思うけれど、ムーブメント(運動)とは考えてません。まだスローガンみたいな言葉しか言えてないじゃないですか。ぼくはそこに何も新しいものを感じない。もっと迂遠で深い思想というか、内面の深いところをえぐるような言葉が必要だと思います」。「例えば米国や欧州でのサミットに反対するデモは、資本主義のあり方そのものに反対している。(略)日本とは『怒りの強度』が全然違う。なぜ、国会前デモのあとに行儀良く道路の掃除なんかできるんでしょうかね」。「むしろ現状維持を願っているような感じがしますね」。「『怒りの芯』がない。それは言葉の芯とともにどこかに消失してしまったんでしょう」「この社会システムが必要なのは購買者・消費者としての人間であって、怒る人間とか変革する人間ではないということだと思うんです。『人間』を締め出していると言うんですかね。疎外ということです」。SEALDs運動の発する言葉には「怒りの芯」がないと言い、聞く者の内面に響く言葉がなく、体制に順応的だと言っている。これらの指摘は、私が昨年7月からずっと言ってきたことと同じで、共通の認識と主張である。



続きの内容をレジまぐ版の方に詳しく公開しました。コメントはこちらにお願いします。ログイン画面はこちらです。


c0315619_17245648.jpg

[PR]
by yoniumuhibi | 2016-01-22 23:30 | Comments(6)
Commented at 2016-01-22 19:21 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 長坂 at 2016-01-22 23:45 x
シールズ達のような大学生が15名も犠牲になってしまった今回のバス事故。規制緩和、利益優先、過当競争とまさに新自由主義の産物。「民主主義ってこれだぁ」よりもブラックバイト廃止や奨学金は給付金にとか、子供の貧困とか、そっちにシフトしたらと。デモはやるけど、「私の1960年代」のような徹底した権力や権威主義批判もないし、仰るように資本主義批判もない。TWの「講演、取材依頼はこちらへ」なんて読むと、鼻白む思い。
Commented by 私は黙らない at 2016-01-23 04:32 x
>労働者は、彼が富をより多く生産すればするほど、彼の生産の力と範囲とがより増大すればするほど、それだけますます貧しくなる。
これ、今世界でまさに起こっていることじゃないですか。マルクスは一体何年前の人ですか。問題の根っこはこれじゃないですか。
新自由主義やらグローバリゼーション、ITの発達という「美名」の下、労働者はますます疎外され、無力となってるじゃないですか。
 「怒りの芯」とは一体何だろう。Sealsの学生のように、帰宅すれば暖かい夕餉と寝床が保証されている者に「芯」があるだろうか。それは、もしかするととても個人的な怒り、時には恨みのような感情に裏付けられたものではないだろうか。自分が一生ボロくずのように働いても得られない富を、一瞬にして得る者たちへの怒り、法案に賛成したって、自分たちだけは絶対に安全な者達への怒り。
 今、一番疎外され、本来なら立ち上がってもおかしくない者達が、どうして立ち上がらないのだろうか。怒りのエネルギーには、正しい論理、正しい導きが必要ということだろうか。今のシステムで恩恵を受けている者達にとって、「反体制資本主義」者ほど都合のよい存在はないのではないか。
Commented by ijkl at 2016-01-24 01:15 x
SEALDs KANSAIの方に直接質問ができる貴重な機会を得ましたので、ご報告差し上げます。回答して下さったのは、福祉を専門にされている方で、以前より生活困窮者の炊き出しのボランティアにも参加されており、将来は社会福祉士の資格を取りたいということだったので、一般のSEALDsの人とはかなり傾向を異にするように思えました。

質問は、次の2点についてです。
・大阪のダブル選挙の結果をSEALDs KANSAIではどのように総括しているか
・SEALDsの社団法人化についてどう思うか

まず、その前の講演の中では、メディアには、ラップ調のデモスタイルや服装や横文字だけを使うことなどだけが取り上げられて、主張については取り上げられて貰えないのを苦々しく思うとは述べられていました。

大阪ダブル選挙については、それまで批判していた自民党が推す候補者を応援するのは、周囲に理解されなかったということでした。戦略的には、その選択しかなかったのだが、そのような政治的な戦略について周囲にうまく伝えられなかった、もっと相手の手法に学ぶべきだったというのが、総括でした。

社団法人化は、SEALDsではなくて、その下部組織と思われる団体が行なったそうです。東京のSEALDsは、政治団体として登録を行なったとのことでした。これは、議員の落選運動などを行なっているので、逮捕されるリスクを減らすということだそうです。SEALDs KANSAIは、個々人で活動をすることを主体にしているので、政治団体としては登録しない予定ですが、市民連合は政治団体として登録するので、そこと協調して活動をしたいということでした。

他の方の質問にも答えていた中で、我々は今までの戦後の民主主義が続いて欲しいと思っている保守的な立場をとっているとも話されていました。極右政権によるある意味革新的な変更をやめさせたい、今までの安全保障のあり方の方がコストが掛からないという立場だそうです。
Commented at 2016-01-24 01:37 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by おめめ at 2016-01-24 13:39 x
辺見庸氏と管理人様の論に大いに共感致します。
特に下の引用部分は、私も感じた部分です。

>SEALDsには言葉がないが、SEALDsの父兄 - 内田樹や高橋源一郎や小熊英二 - にも言葉がなく、SEALDsのファンである左翼リベラル大衆にも言葉がない。消費だけがある。父兄には事業の超過利潤の蜜がある。

今度、SEALDsの姉妹団体とも言えるティーンズソウルなる高校生の団体が「とりまユナイト」なるデモを企画しているそうです。
これなど記者会見までしており、「誰が手引きしているのだ。普通の高校生ならば(会見など)出来ない事で有ろう」と思うのが普通の感覚だと思いますし、SEALDsの姉妹団体と言うのも差し引いてもいっぺんに胡散臭い団体に見えてしまいます。
勿論、プロデュースする大人が居るのでしょうが、少なくとも「とりま(=とりあえず)」なんて言葉は修正させるべきだったでしょう。
今時の省略言葉は兎も角、リベラルも保守も真剣に議論するもので有り、政治経済に「とりあえず」なんていい加減な言葉は有ってはならないはずです。
たとえ思想が違っても、若い子が真剣にリベラルの視点からデモを起こすのなら、応援こそすれ批判出来るものではありません。
しかしながら「とりまユナイト」「とりま廃案」などと言われては、政治ゴッコにはまだ早い、高校生なら勉強しろと言いたくなります。
会見をセッティング出来るような大人が周りに居ながら、こんな事も指導出来ないのは情けないのではないでしょうか?
SEALDsにも同様の事を感じます。
大半の人間は右にも左にも大きく振れていない中間層なのですから、その層を意識した言葉で世論を煽動すべきでした。
○○の理由で総理の考えは危ないと真剣に警鐘をならすのならば耳も傾けますが、単に「安倍辞めろ~!」では誰も聞きませんし嫌な気分にしかなりません。
何故なら、大半の人間が支持し今の内閣が有るのですから。




カウンターとメール

最新のコメント

ここまで来たら、暴力を行..
by 宮澤喜一や河野洋平の頃は本当に良かった at 21:26
今、自民党に投票している..
by 中選挙区で多様性を at 23:59
米国で小選挙区制を導入し..
by Runner at 07:27
何主義であろうと、あ..
by 七平 at 11:34
ロシア革命から100年、..
by 長坂 at 23:42
いつも拝見していますが、..
by takahashi at 16:01
 宮崎駿の次の新作になる..
by NY金魚 at 12:16
専門的な研究や読書をした..
by 七平 at 02:31
見事なブログ、何度も読み..
by 長坂 at 00:09
志位さんは上機嫌らしい。..
by medemensen at 00:11

Twitter

以前の記事

2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月

記事ランキング