水野誠一の辺見庸批判と丸山真男の「つぎつぎになりゆくいきほひ」

c0315619_1626662.jpg辺見庸による日記でのSEALDs運動への批判に対して、10/2に水野誠一がTwで罵倒する一幕があった。その中に、「時代の変化に着いていけない焦りなのか」という一節があり、気になった。同じような口上での辺見庸へのこきおろしはTwの中に溢れている。辺見庸の発言に対して、支持や理解の声はほとんどなく、悪意に満ちた誹謗中傷ばかりが目立つが、そうした左翼リベラルの反応に共通した傾向が、水野誠一的な「辺見庸は時代遅れ」というレッテル貼りの排斥手法である。古い時代の価値観(イデオロギー)にしがみついていて脱皮しないから、そのような古い時代に拘った偏屈な態度になるのだという切り捨てだ。ここには、自分たちは時代の波に乗っているという自覚がある。SEALDs運動を絶賛している自分たちが時代の主流であるという自意識があり、今回の政治の結果を民主主義の輝かしい勝利だとする自分たちの立場に絶対の自信を持っている様子が窺い取れる。水野誠一は辺見庸とほぼ同世代。同じように戦後の政治を見てきた同世代として、水野誠一からは辺見庸が古臭い過去の遺物に見え、70年代的な古代左翼のシーラカンスに映るのだろう。確かに、辺見庸の表象にはそういう一面があって、辺見庸を叩くときはこの種の悪口が効果的だという事情はある。辺見庸のハプニングから一週間が経った。



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by yoniumuhibi | 2015-10-05 23:30 | Comments(2)
Commented by さくら at 2015-10-05 21:41 x
「ずっと自公が勝ち続け、民主が負け続けている理由は、自公と民主の政策が同じだからという真相だ。政策が同じだから選びようがなく、低投票率にしかならないのである。」

おっしゃる通り、これにつきます。2010年に菅直人が民主党の首相として消費税増税宣言をして以来、その状況です。今や「選挙」は、実際には寡頭制化している日本政府が、民主的正当性を偽装する装置でしかなくなっています。

やはり、理念ある本物の新党しかないでしょう。それを、多くの日本国民が望んでいると思います。
Commented by 半覚醒状態 at 2015-10-06 17:47 x
いつもありがとうございます。長谷部恭男氏や小林節氏ら憲法学者が参議院で全く迷う様子も見せず『集団的自衛権についての安保法制は違憲である』とさらりと言ってのけた背景には、当然長い歴史のなかで構築された学問的バックグラウンドがあるのであって、だから彼らは全くぶれる気配を見せなかったのだと思う。これは辺見氏の考え方にも言えるのであって、一過性の流行り廃りに乗っかる付和雷同的なムーブメントにはないしっかりとした重心があるように思います。やがて廃れ忘れられてしまうものと、そうではないものとの違いはそこにあるように感じています。


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