SEALDs運動とは何だったのか - 社会は動かしたが政治は動かせなかった

c0315619_17564975.jpg辺見庸が9/27の日記でSEALDs運動を批判した。こう書いている。「だまっていればすっかりつけあがって、いったいどこの世界に、不当逮捕されたデモ参加者にたいし『帰れ!』コールをくりかえし浴びせ、警察に感謝するなどという反戦運動があるのだ?だまっていればいい気になりおって、いったいどこの世の中に、気にくわないデモ参加者の物理的排除を警察当局にお願いする反戦平和活動があるのだ」「ちゃんと勉強してでなおしてこい。古今東西、警察と合体し、権力と親和的な真の反戦運動などあったためしはない。そのようなものはファシズム運動というのだ」「国会前のアホどもよ、ファシズムの変種よ、新種のファシストどもよ、安倍晋三閣下がとてもとてもよろこんでおられるぞ。下痢がおかげさまでなおりました、とさ」「やるべきときにはなにもやらずに、いまごろになってノコノコ街頭にでてきて、お子ちゃまを神輿にのせてかついではしゃぎまくるジジババども、この期におよんで『勝った』だと!?だれが、なにに、どのように、勝ったのだ」。きわめて激越な批判だ。そして、辺見庸らしい挑発的な口調の、たまりかねた、見るに見かねて口を開いた正論と言っていい。昨夜(9/28)、SEALDs運動の親衛隊であるしばき隊の面々から、辺見庸に対して罵倒の雨霰が飛んでTwの小池空間は大騒ぎになったが、私はさすがに辺見庸だと思う。最後の知識人。



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by yoniumuhibi | 2015-09-29 23:30 | Comments(6)
Commented by 愛知 at 2015-09-29 21:35 x
子供たちは30代、40代なのですが、結婚が遅かったり、なかなか子供に恵まれなかったりで、まだ孫たちは幼稚園とよちよち歩き。家族に小学校から大学まで学校に通う者がおりません。今回の記事で今時の学生気質というか色々な事柄が腑に落ちました。私だけが大学生のように深夜、黙々とネットを眺めていて、SEALsを囲む声には違和感を感じていました。ご紹介頂いた辺見庸さんのような慈愛に満ちた言葉も浮かびませんから、うかつな書き込みもできず。それ以前に家で発言しただけで虜になっている細君あたりから何を言われるか。

昨夜、クロ現が国連の職員を出して、PKOの軍事強化を「この道しかない」と煽っていました。ぞっとして国連広報センターのサイトを見ていたのですが、南米の狂犬と揶揄されるボリビアのモラレス大統領の発言、上手に暮らす(living well)が目に留まったくらいで戦争したい国が多数派なのかと。日本語サイトも国営というべきでしょうが。日本が世界に誇る平和憲法の理念が消えています。政府は確実に戦争を始める。その認識に立ち、どうするのか深く考えるべき時だと思います。
Commented by Michiko at 2015-09-29 23:31 x
平和憲法は、「世界に誇れるものだから、守らなければならない」のではない。
そんなことを言っている人がいるから、ダメなんです。

平和憲法を守らなければならないと思う「理由」が言えないから、ダメなんです。
守らなければいけないのは、どうしてなのか。
世界に誇りたいからなのか。
違いますよ。

われわれが、次の戦争をしないために、平和憲法を守りたいと言うのであれば、その理由は、先の戦争の被害者たちのためでなければなりません。
さらに言えば、「大日本帝国が外国で殺した被害者のため」という理由が、「自国の被害者」よりも、先に来ないといけません。
これが、一番先に来ないといけないんですよ。
これが一番先に来ないような「日本人の反戦運動」は、世界の共感は、得られないからです。
なぜなら、大日本帝国というのは、世界では、ナチと同じような評価をされているからです。
ドイツ人が、「ドイツ人戦没者のために、もう戦争はしたくない」ということを、一番先に主張したら、誰が共感しますか。
誰もしませんよ。
そんな主張は、おかしいでしょう。
日本も、同じなんです。
同じなのに、言っていることは、それですよ。自国の戦没者のことばっかり。
だいたい、「平和憲法を誇っている」と言ったって、自分たちが誇っているというだけの話であって、国際的には、誰もそういうふうには思いません。
日本の政治家たちは、まったく反省しておらず、戦争と侵略の被害国をバカにし、神経を逆なでし続け、歴史教育はまったくされていないか、または歪められている、なんていうならず者国家だと、思われているのが、普通です。
そういうふうに言われていて、一歩日本を出れば、ものすごく風当たりがキツいのに、「誇る」って、いったい何を誇るんですか。
バカバカしい。

世界の共感を得られなければ、オバマ(とホワイトハウスの運営者たち)をビビらせ、譲歩させることは、できません。
安倍普三のような使い走りを、目標だと思ったり、射程に狙い定めているうちは、どうにもなりません。
交渉するべき相手は、ホワイトハウスにいるんですから。
Commented by NY金魚 at 2015-09-30 00:23 x
辺見庸氏の激しい安保法制デモ批判に、NYの片隅からSEALDsを応援していた自分の心情を反省しています。国会前に行くすべなどないものの、まさにかれのいう〈いまごろになってノコノコ街頭にでてきて、お子ちゃまを神輿にのせてかついではしゃぎまくるジジババども〉の心境そのものでありました。
しかしながら先の都知事選であれだけ孤軍奮闘したジジババどもが、新たに出てきた若者たちを神輿にのせて担ぐのは当然の所業。歴戦の勇士=辺見庸氏の真意は、共闘できる者たちをも排除してしまう思考を批判していると汲みました。思えば70年安保以降、その国の左翼は、バラバラにセクトに別れ(別れさせられ)ついに殺人集団まで出現させた恥辱の歴史を持ちます。共闘しても勝てないだろう者たちが共闘もしようとしない。今回の共産党の民主との共闘宣言も、結局世に倦むさんのいうように不可能で、ただ自党の党利党略のためでしかない。そんな国は安倍閣下の言うがまま、戦争に巻き込まれ、放射能だらけで滅びるしかないのです。
それでもきょうは、この近くの国連で、重い手みやげを担いできたその安倍閣下が演説。深い怒りを込めたジイジは、少数の若者たちとともに、国連ビルに向かって叫んできます。

Commented by 長坂 at 2015-09-30 11:00 x
私も最初は期待しちゃいました。でも去年の"京大版ポポロ事件"の時に気づくべきでした。京大の学長は抗議の声明文を出したが、他の大学は連帯の意志を表明し、共闘姿勢を取ったんでしたっけ? リベラルな知識人は? "立憲・デモクラ"の先生方は? SASPLが同じ大学生として抗議デモを展開、、、な訳ないですよね。「大学の自治」よりも過激派(死語だと思った)捜査の為なら、警察・公安に協力するのが当然というスタンスなんですよね。大学や学生寮を100名の機動隊が取り囲む異常事態も「それが何か?」
辺見庸の怒りは当然。「軍人さん、ご苦労様」まであともう一歩。
Commented by エドガーアランポー at 2015-10-02 01:20 x
最近一番驚いたのは、50代の開業医(国立大医学部卒、医学博士持ち)と、50代の国立大学の研究者(理学博士号持ち)が、デモを馬鹿にしていたことです。デモは意味がない、暇な奴らがやってることだ、と。私はデモには関わりませんが、でも現状が非常に危険であることは深く認識しています。しかし開業医やサイエンスの研究者にはその認識がありません。
かつての大戦時には、戦争が起きたのも知らずに研究していたとかいう美談がありましたが、それとは違います。
開業医や研究者は、ひたすら研究に没頭していた先の大戦時の学者とは違って、いろいろな情報が入ってくる中で、政権側が発信する中国脅威論ばかりをうのみにしていて、デモを馬鹿にしているのです。
やはり政治学の没落を感じます。
Commented by ロシナンテ at 2015-10-15 01:10 x
「世に倦む日々」様の、TWでの以下3つのつぶやきが妙に気にかかります。
私が見たSEALDsとその取り巻きは、人工芝運動とそれにすがった信者、にしか見えません。
奥田坊の言う「国民投票で信を問え」の本心を疑っています。
この3つのつぶやきの解説、特に「そこに日本のプロレタリア化という土台の問題があるということ。」のくだりについて、
ご説明の機会があれば、ありがたく思います。

1930年代のヨーロッパで、結局、左翼(社会主義者)の世界をスターリン主義が席巻したのは、ファシズムの猛威という現実があったからですよね。と同時に、土台では世界恐慌の影響での中間層の没落とプロレタリア化がある。スターリン主義というのは、まさに反知性主義の画一的な暴力独裁。

ミネルバの梟は夕暮れに飛び立つ。反原連・しばき隊の運動が何で、どういう思想的本質なのかを仮に言葉で明らかにしたとして、それが概念として広く共通認識になるためには、彼らの現実的没落という契機が必要だろう。私なりの視角は、そこに日本のプロレタリア化という土台の問題があるということ。

「反原連、しばき隊からSEALDsに至る運動を規定するふさわしい言葉」は何か。これは重要な問題であり、まさに政治学が正面から取り組むべき課題だ。辺見庸はファシズムの変種とか一部とか言っていたが、それは違うと思う。私の場合、念頭に浮かぶのは、20世紀のソ連・中国の歴史なのだけれど。


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