人質を見殺しにする安倍晋三の不作為 - 「人命第一」の二重思考

c0315619_19162012.jpg政府から事件について厳重な報道管制を受けているマスコミは、2日目の昨日(1/21)、後藤健二を美化する特集でニュースを埋めた。本人がどこかの学校で講演した逸話を持ち上げ、10/25に自身がシリアで撮影した動画を出して、「何が起こっても責任は私自身にあります。どうか日本の皆さんもシリアの人たちに何も責任を負わせないでください」というメッセージを流し続けた。NHKも、テレ朝も、TBSも、判を押したように同じ映像を流し、後藤健二を絶賛するコメントを並べて論調を纏めた。日本のマスコミ報道ではよくあることで、慣例で常態の光景ではあるけれど、この報道が意図的な上からのお仕着せのもので、何度も畳みかけて国民に刷り込み、意味づけを一つにする情報操作であることは誰でも分かる。後藤健二が10/25に録画したビデオメッセージが残っていたのなら、その情報こそ、事件初日の1/20にマスコミが報道するべき素材だったはずだが、一日置いて、編集と演出を入念に一つに固めて、パッケージにして一斉に全放送局で流した。それは後藤健二を聖人に仕立て、英雄に祭り上げる<物語>の前編だ。本人が殺害された後、イスラム国を憎悪する国民感情が爆発するように、次の展開のために仕組んだ戦略的な布石である。昨夜の「特集」は明らかに政府が制作している。われわれは、政府とマスコミの魂胆を見抜く必要がある。情報操作に乗せられて後藤健二を英雄視するのはやめよう。



c0315619_19163554.jpg政府が全放送局を使って美談化のために流した映像の中で、後藤健二は、「責任は私自身にあります。どうか日本の皆さんもシリアの人たちに何も責任を負わせないでください」と言っている。マスコミはこの言葉にフォーカスし、たとえ殺されても相手を恨まない清浄な心ばえと、自己責任を素直に受け入れる姿勢を褒めちぎった。だが、不具合を感じたのは私だけだろうか。「責任は自分にあります」と言っているが、今回、イスラム国に捕縛されて身代金を要求され、仮に2億ドルが払われるときは税金なのである。後藤健二は自ら責任のとりようがないではないか。外務省が渡航を禁じているシリアに潜入し、イスラム国にのこのこ入って行って捕らえられ、世界中を騒がせ、家族と国民に心配をかけて、この男はどういう責任をとるという認識なのだろう。カネの問題や家族の問題だけではない。ジャーナリストを称する英米の者が幾人も首を斬られ、そのネット動画に刺激されて、厭戦気分だった米国の世論が変わり、「イスラム国」との全面戦争の情勢になった。同じ事件が日本人ジャーナリストを標的に起これば、日本が「イスラム国」との対テロ戦争に突入し、多くの日本人が命の危険にさらされる事態になるではないか。現に今、安倍晋三は、神風の到来とばかり、嬉々としてその方向へ動いている。そうなったとき、当の本人はどう責任をとれるのか。後藤健二の「責任は自分にあります」には何の意味もない。

c0315619_19164948.jpgあまりに軽薄で無責任な言葉であり、一人よがりな自己顕示の録画だろう。このビデオメッセージは、立入禁止の雪山に踏み込んでバックカントリーのスキーを愉しもうとする者が、規制ロープを跨ぐ前にスマホで自撮りし、「何が起こっても責任は私自身にあります」と言っているのと同じだ。傲慢な言い訳だ。遭難すれば、関係者が命がけで捜索しないといけない。ヘリを飛ばして救出活動しなくてはいけない。そこには過酷な職務があり、人命救助の責任があり、税金の出費が発生する。後藤健二の言う「責任」とはどういう意味なのか。今、後藤健二はジャーナリストの鏡のような立派な男だとマスコミは美化しているけれど、実は最も無責任で、思慮分別のない身勝手な行動で多くの者に迷惑をかけていて、教育材料としては反面教師なのがこの男の行動だ。美化できる余地などどこにもなく、模範にするなど狂気の沙汰なのだ。前の記事に書いたとり、私は、後藤健二が個人的な責任感や使命感の動機で、湯川遥菜の救出に動いたとは思えない。また、熟練の後藤健二があえなくイスラム国側に捕縛されたのには、かなり複雑な理由があっただろうと推理する。そして、そのことを日本政府はよく知っているはずだし、家族もよく知っているに違いない。一つの仮説は、後藤健二の正体がバレていたということで、湯川遥菜が尋問で真実を白状してしまっていたということだろう。ただのジャーナリストではない素顔を持っていたということだ。

c0315619_1917034.jpg残り時間は24時間を切ったが、安倍晋三と政府はこの事件の解決に向けて全く動こうとしていない。人質の救出に関心がない様子で、人命が奪われる焦燥感は微塵も感じられない。「テロには屈しない」「関係国に協力を依頼して解放に全力」のフレーズを機械的に繰り返しているだけだ。何もやってない。政府が何もやってないことをマスコミが叩かない。マスコミの論者たちは、藤岡信夫のように安倍晋三から指示された「解説」を垂れるか、惠村順一郎のように安倍晋三による制裁を恐れて無味乾燥なフレーズを並べるだけだ。マスコミは、政府が不作為を合理化するために言うところの「イスラム国とのパイプがない」を、そのまま「事実」として報道で認めている。政府とマスコミがこの事件への不作為と傍観を貫徹し、救助の具体策を話題にせず、殺害後の動きに関心を移してしまっている。その態度を「テロとの戦い」と自己責任論の二つの意義づけで正当化している。実は有効なパイプが存在し、中田考が全権でイスラム国に赴いて交渉すれば、人質は無事救出されるだろう。中田考はイスラム国の高官と信頼関係があり、スンニー派の学究として尊敬を受けている。本来なら、この非非常事態にこそ政府は中田考を活用すべきで、「文明の衝突」から局外中立に立つ日本の位置を明らかにして国益を守るべきなのだ。政府は中田考の経歴と能力を熟知しながら、眼中にないかのように無視と排斥を続けている。人質の命が刻々と危うくなっているのに、それを救うことに努力をしない。

c0315619_19171144.jpg安倍晋三と政府の言うことは、「テロに屈しない」と「人命第一で全力を」の二つだ。「テロに屈しない」には中身がある。だが、「人命第一」は嘘で空っぽだ。ただ期限までの時間稼ぎをしているだけで、早く処刑を済ませてくれと言わんばかりに無為無策を続けている。安倍晋三の頭の中は人質殺害後のプログラムでいっぱいで、どうやって犠牲の言い訳をするか、どうやって「テロとの戦争」を宣言して国民の支持を集めるか、どう集団的自衛権の行使第1号の実行に持ち込むか、中東での自衛隊の作戦と配置をどうするか等々、事件後の「対テロ戦争」の政治計画ばかりに熱中している。安倍晋三にとって今回のテロ事件はまさに天佑なのだ。これまで、9条改憲の理由づけについては、「日本をめぐる安全保障環境の変化」と抽象的に言い、具体的には中国の脅威を誇張して敵意を煽り、右傾化し反中化した世論の下でその政策を正当化してきた。人質殺害後は、それに加えて「テロの脅威」を柱に据えることができる。集団的自衛権の行使が地球の裏側に及ぶ問題についても、従来は急所で弱点であったものが、事件により意味づけが一変して、逆に反論を押しのけて正当化できる根拠となる。北岡伸一と谷内正太郎は笑いが止まらない神風だろう。昨年末、報ステの映像に登場した新米のジャパンハンドラーが、米国がイスラム国を軍事壊滅させた後、イラクでのPKFを日本に担当してもらうと、そう任務を「マスコミ辞令」する場面があった。イラク戦争のときの米軍の役割だ。自衛隊にとって初のブーツ・オン・ザ・グラウンド。

c0315619_19172376.jpg今回のテロ事件と、オバマの対イスラム国戦争の宣言と、二つが重なった状況で、この集団的自衛権行使の「任務」を回避すべしとする国内の反戦世論がどこまで高まるか、マスコミの言論がどうなるか、今後の状況は予断を許さない。2/18にはDCで主要国の首脳が集まり、イスラム過激派に対して「対テロ戦争」で連携する会議が予定されている。議事進行をリードするホストはオバマとオランドだったが、おそらく安倍晋三を加えたトロイカとなり、日本の軍隊の派遣が組み込まれたシナリオとなるだろう。さて、最後に、安倍晋三が言っている「人命第一」と「人質解放へ全力」の言葉だが、これはいつもの安倍晋三のダブルシンク(二重思考)だ。逆の意味の内容がメッセージされていて、「自己責任だから早く死ね」「政府は何もしないから期待するな」が真の意味である。不作為の決定と貫徹を告げながら、言葉の字面は逆になっている。安倍晋三の場合は常にこのパターンで、辺野古の埋め立て工事強行も、言葉の字面は「地元の理解を深める努力を全力でする」となる。工事に反対する市民を警察の暴力で強制排除しながら、「沖縄の理解を得るべく丁寧に説明」と言葉を並べる。高齢の低所得者を切り捨て、生活保護支給を減額する冷酷な措置も、「効率化と重点化による社会保障の充実」という言葉に化ける。この国の政治のダブルシンクは、オーウェルの「1984年」とは様相を異にして軽快に広がり、誰もがその思考習慣に漬かり、不感症になってしまっている。独裁者による典型的なダブルシンクが、当然のこととして毎日進行し、抵抗なく受け止められている。

c0315619_19173375.jpgダブルシンク(二重思考)の表の字面の方は、NHKの報道がコミュニケーションする。井上あさひが、北朝鮮の喜び組みたいな表情と声色をして、こんなに素晴らしい政策ですと美化して宣伝する。ダブルシンク(二重思考)の裏の本音の方は、ネットの匿名右翼が人をバカにした2ch語の暴言で毒々しくコミュニケーションする。「貧乏人は死ねよ」「沖縄の土人」「チョンとチャンコロ」「自己責任だろ」と、安倍晋三と麻生太郎の内心を簡潔に言語化して表現してくれている。井上あさひの喜び組のプロパガンダ言語と、2ch右翼の弱者を傷つける汚い暴言の本音言語は、表と裏で一体構造となった安倍晋三のダブルシンク(二重思考)なのだ。その昔、オーウェルのダブルシンク論の説明に接したとき、学生だったわれわれにとって、それは政治学の概念の問題であり、また、暗鬱で重苦しいソ連共産圏の独裁体制を分析する範疇だった。あるいは、ナチスドイツの強制収容所の「ARBEIT MACHT FREI」の標語のことだった。だから、ダブルシンク(二重思考)がこれほど日常的で普通の状況になり、それへの抵抗や緊張がない現実というのは、信じられない感覚がするし、ファシズムの軽さと明るさに驚かされる。さしもの天才予言者のオーウェルも、民主主義とファシズムがここまで欺瞞的に渾然一体となった社会空間は想像できなかった。オーウェルの小説の中の社会もそうだし、ソ連もそうだったが、ダブルシンク(二重思考)の表と裏は、もう少し刺々しい矛盾として誰もに意識されるのだ。現在の日本にそれがないのは、21世紀のファシズムの統治の洗練度とかいうよりも、日本人の自己欺瞞がひどいということに尽きる。

最低限の理性と良識を失っているのだ。個々の内面が安倍晋三と同じなのである。


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by yoniumuhibi | 2015-01-22 23:30 | Comments(32)
Commented by にょすけ at 2015-01-22 21:39 x
自己責任と切って捨てた連中は人質が殺された途端、今度はイスラム国の残虐非道を論って憎悪を駆り立てるんだろうなあ。根本的な矛盾に気が付けない人が今の日本には多すぎる。
Commented by jeffster at 2015-01-22 23:43
中田先生はイスラム国との交渉役を引き受ける用意があるとすでにおっしゃってますね。案の定それに対するリアクションはないようですが。
「テロとの戦い」への決然たる一歩を踏み出すことによって、対テロリスクは今後飛躍的に高まるでしょうが、いったい東京オリンピックを開催する年にはどういう状況になってるんでしょうか。
Commented by 打越 at 2015-01-23 00:31 x
ブログ興味深く拝見しました。表面的には矛盾する自己責任と英雄視を政府が喧伝している理由はいくつかあると思います。例えば、安倍政権は、政府責任から逃れつつ、法改正のために、人質となった方の渡航行為とその目的に正当性を与えることを意図しているのではないでしょうか。集団的自衛権の行使要件の基礎とされている過去のカロライン号事件では、襲撃された船に乗船していた私人が海賊ではない事をアメリカは強調し、イギリスの行為の正当性を否定する一端としました。今政府は集団的自衛権の閣議決定に基づき、関連法の改正を進めています。今回の人質事件をその立法事実とするに場合、カロライン号事件にならい、人質となった方の渡航行為、及びその目的に疑念が生じてしまうことを回避する意図が政府にはあるのではないでしょうか。
Commented at 2015-01-23 01:08 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by still at 2015-01-23 10:41 x
後藤氏の映像ですがマスコミに出ている最初のガイド男性が、危険な場所だから案内できない、それでも振り切って行くと言うなら自分は責任を持てないので、責任は自分にあるという宣言をしてから行って欲しい、と私が撮らせた映像だ、とガイド男性は取材で話していました。
Commented by 都民 at 2015-01-23 18:44 x
ブログ主に伺う。
あなたが首相ならどうする。
私は、テロリストと取り引きしない。海外派兵は反対。
プリンシパルを示して頂きたい。
Commented by …>_<… at 2015-01-23 21:26 x
テロリストと取り引きするか、しないか、ブログ主の見解が分かりません。
今回の案件は、何をやっても非難される案件です。
ブログ主のプリンシプルを事前に表明して頂きたい。
当方は、取り引きは認めない です。
Commented at 2015-01-24 16:48 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 都民 at 2015-01-25 01:37 x
ハルナ氏が殺された様子が報道されました。
後藤氏の解放については、収監されているテロリストの釈放を求めているとのことでした。
ブログ主のご主張はいかがでしょうか?
当方は、テロリストと取り引きしないです。
Commented by 都民 at 2015-01-25 08:32 x
ブログ主は単に批判したいだけでは?
どの政党が政権与党であっても同じ問題に直面し、完全な正解回答はない。
その中で、テロリストと取り引きを認めるか認めないか はその共同体にとって重要な運営方針である。
マイケルサンダルの哲学講座に出されるテーマになりうるが、そこを明確にしないと、何でも反対の薄っぺらい内容になることをお伝え致します。
Commented by ぺんぎん at 2015-01-25 08:38 x
何日か前の記事には目からウロコで感謝しております。
先生は、事実を押さえることに長けておられるが、現実的にこれから日本がどうあるかを考えるには、あまりに反安倍に囚われているのかなと言う印象です。柳澤氏同様、辞任要求論ですか?読み違えていたらすみません。辞めさせてどうなります。首相が1年交代で良いのですか?この政権の政策にはいろいろ不満がありますが、辞めさせてどうなるものでなし。次誰ですか?隷米か、親中か、究極の選択ですか?ピントズレてたらすみません。
井上あさひが喜び組、にはウケました。
Commented by 都民 at 2015-01-25 08:45 x
追記
ISISは後藤氏の解放にヨルダンで収監されているISISの仲間の、釈放を求めていますが、日本政府はヨルダン政府にテロリスト釈放を働きかけるべきかどうか、ブログ主の意見を提示して頂きたい。
上記はテロリストと取り引きするか と同意と考えます。
当方は、テロリストと取り引きすべきでは無い と考えます。
Commented by 会社員 at 2015-01-25 11:23 x
ブログ主は何を言いたいのでしょうか?
テロリストに民主主義社会、共同体がどの様に対応するか との観点が欠落している。
どの政権であっても同じ問題。
論点としては 「テロリストに譲歩するかしないか」
海外派兵、海外での警察権の行使はまた別の問題(それぞれに 譲歩の有無はリンクしない)。

薄っぺらい議論にならないためにジョンロールズの A Theory of justice の一読をお勧めする。
Commented by 旅マン at 2015-01-25 14:35 x
金曜日の報道ステーション、珍しく画面に釘付けさせられてしまった。
改革を煽る古賀には抵抗感があるのだが、今回ばかりは評価したい!れテレビ番組であそこまで明確に安倍晋三を批判したのはないだろう。
安倍晋三たちは去年から後藤が身代金要求されていた事実をよくよく知っていて、中東に出掛け、米英ベッタリの主張を繰り返した。
つまりイスラム国側に明確に挑発したわけだと(彼なりに気を使いながらだが)言ってのけた。I am not安倍!を視聴者に訴えかけたのは同日のニュース23ではなく、こちらだった。藤岡政治部長が隣席していたし、まあ、適当にやるかと思っていた矢先の堂々としたメッセージだった。
ネトウヨどもがどうほざこうが、犬に論語どころではない(笑)。米英憎しで吠えまくる狂犬の集団に、米英万歳の演説をかましたのは誰だ?安倍晋三だ!
自己責任で見棄てる理屈がまかり通れば、この国には海水浴も冬山登山も、一切救助活動は無用ではないか?
湯川も後藤もblog主の見立てもだが、そうした論考以前に、まともな市民感覚さえあれば
水と油な職歴含めて、どう見ても切っても切れぬ間柄でない限り…と感じるだろう?
でもそんなことは、生還して追及すればよいのだ。米英の真似を何故、日本国がしなくてはならんのだ?
したいのはネトウヨと安倍晋三たち、壊憲病の奴らだけだ。
九条のおかげで、自爆テロのターゲットなどにならなかった側面を無視して、ひたすら九条では救助できない、改憲して戦争やれとほざく奴らだが、では爆撃しまくる米英ではテロは皆無なのか?笑止千万!
殺せば殺すだけ、ロンドンもアメリカも荒みきった社会である。
Commented by たぬき at 2015-01-25 16:26 x
もし本当に人質が殺害されたなら、とても残念だ。
阿部総理が、人質になれば良いと思う。
日本を変えて見せますと言ったから選挙で投票したのに、
国民を見殺しにする大臣や官僚には失望しました。
今後、私は2度と選挙の投票には行かない。
殺害の画像は、うそであってほしい。
生きて帰国してほしい。
Commented by 会社員 at 2015-01-25 19:21 x
湯川氏の刺殺が明らかになり、後藤氏への対応も懸念されるところ。
ブログ主へはテロリストとの取引 を是認するのかしないのか 点については自身の立場を明らかにして頂きたい。
右か左か、海外派兵を賛成か反対か は別問題と考えます。
法治社会・コミュニティがテロリストとどの様に接するかの点は政治にも、ジャーナリズムにも大切な論点と考えます。
Commented by カプリコン at 2015-01-25 21:05 x
毎日のニュースを見るのがつらいですね。とうとう、湯原氏が殺害されてしまったようです。

「人命第一」なら、普通の頭で考えれば、身代金を要求されれば支払うしか方法はないと思うし、それが嫌ならアメリカのように救出作戦をするなどしか方法はないと思います。政府のやっていることは記事にある通りで「非常に困難な状況にある。」「人命第一で考えている」「テロには屈しない」とかお決まりの言葉だけで実体がないです。今日の菅官房長官は会見の中で記者の、菅官房長官は、記者団が、「『イスラム国』側とは、コミュニケーションはうまく取れているのか」と質問したのに対し、「それは、ない」と答えていましたね。人質を救出するために相手との交渉が全くできていないなんて正直信じられませんでした。

「自己責任」という言葉で見殺しにするのはやめましょうよ。拘束された彼らだって日本国民でしょ。何から何まで「自己責任」にされるなら政府なんていらないじゃないですか。

安倍晋三や政府が守る日本国民て誰のことなんですかね。
Commented by jeffster at 2015-01-26 05:36
面白いのは・・・という言い方は非常に不謹慎だと思うのですが、テロに屈しない、身代金を払わないという「毅然」たる態度を政府が示したのにも関わらず、対外的にはまったく日本の威信が保たれてはいないらしいということです。

それどころか日本の取った対応、特に日本の(ネット)世論のこの件での対応によって、非常に特異であり、(欧米人にとって)不可解な「自己責任論」への批判がすでに起こっている状況のようです。
危機をチャンスに変えられるのなら、戻った命は戻らないにせよ、湯川氏の犠牲も意味のないものではなかったでしょう。

しかし、日本は今回の件で何を守ったと言えるのでしょうか?何かわずかでも、得られるものがあったのでしょうか?
Commented by 梅子 at 2015-01-26 09:11 x
都民さん
>どの政党が政権与党であっても同じ問題に直面し

そうでしょうかね?
この事件が起こる前安倍が何をやったか、あれが国際社会でどのような意味を持つかあまりに無知で無自覚な日本人が多すぎ、その一人が今の日本のトップだということに愕然とする。
ネタニヤフが今度訪米するそうだが、オバマは会わないそうだ。
日本とは比較にならない親イスラエル国であるアメリカのトップでさえこれほど慎重であるのに、安倍外交の軽薄さはどうだ?
世界に向けイスラエル国旗の前でネタニヤフとの会談がいかに友好的なものであったか成功したかをどや顔でスピーチする首相。
相手やその周辺が自分の行動でどう思うかということに思いを致さない愚かさや軽さはともかく、外務官僚まで安倍に何も言えない状態であろう事も想像され驚くばかりである。
日本のメディアもこれについて正確に報道するところはほとんどなく、特にNHKは酷すぎる。
日本国内だけならメディアを押さえ、ネット上にイナゴのようにウヨを放って物量で圧倒すれば言論を左右することができる。
しかし国際社会ではそうはいかないのだ。

Commented by 日本猿 at 2015-01-26 13:55 x
首相の立場でものを考えて責任回避を正当化するより、一般人の立場で日本政府に人柱にされる可能性を考えたほうがよほどまともな意見が出る。
それでも首相の立場でものを考えたいなら、昨年の時点で身代金を払っておけば解決できていたという事実から目をそらしてはいけない。水面下であれば払ったという事実もうやむやに出来たはずで、そうであれば体面も保てていただろう。

「テロには屈しない」という言葉は「テロに屈せず国民を守る」という意味であって、国民をむやみに見捨てることではない。
現在は初期段階でのダメージコントロールに失敗した結果であり、すでに譲歩以前に金で済む問題からヨルダン国民への説明責任を要する事態へと発展している。首相は情報を把握しながら敵を甘くみて壊滅宣言を行い、そして窮地に立っているのである。

金も払わない、譲歩もしない、壊滅宣言はする、でも自己解決能力皆無。これはまともな人の考えではありません。譲歩するかしないか?より、戦えるか否か?を考えるのが先でしょう。
Commented by 旅マン at 2015-01-26 19:03 x
この凄まじい事件でもし、教訓が得られたとしたら、それは九条は決して単なるお飾りではなかったのだということだ。
ネトウヨや極右雑誌などはこぞって九条を無能とほざく。だが、ではどうして戦後数十年もの間、あれだけアメポチジャパンを貫いたのに、今回みたいな本格的なテロリスト事件に巻き込まれなかったのか?
この事件は、これまで散発的に勃発した人質事件とは明らかに異なる。
日本国を名指しで、米英の戦争仲間と断言して挑んできたのはどうしてなのか?
湯川が拉致られたこと自体は偶々であったとしても…彼の生業とイデタチなどは彼らの怒りの火に油を注いだのは言うまでもないが…
これは必然的な事件である。
愚かなテレビコメンテーターの中には安倍晋三の中東訪問を支持する者もいたが、中東訪問『以前』の話であり、安倍政権の日々の積み重ね、壊憲モード政策が導いた結果に過ぎないと思う。
もはやかつてのバランス感覚ある自民党政権ではない。武器もドシドシ輸出するわ、戦争だけは絶対やらないと誓っている九条もぶち壊すぞとタンカを切った安倍晋三を国民も支持しまくっているではないか?などと、彼らも観察しているわけだ。
テロリストの論理には無論、横車はつきものでこれもご多分に漏れないわけだが、そこらの本質はwatchingしていると思う。
せめて私たち国民が、I am not安倍!とメッセージを出さねばならん。
We' re not someguy like 安倍!
We hate him!! 英語になっているか怪しいが
憲法九条は平和の協調の護符である。
強かに活用することが、真の国際貢献にもなりうるとも付記しておく。
Commented by 平和こそ進歩 at 2015-01-26 19:56 x
今回の人質事件で安倍晋三は日本人の命を守れなかった。
「日本人の生命財産を守る」と言うが、そもそも、自国民が人質になっているのに、中東まで出掛けて、あんなスピーチで挑発したのは安倍ではないか。

軍事力で人質を取り戻すなど、アメリカでさえ不可能。
では、どうやって拉致された日本人の命を守るのか?
中田氏の申し出を黙殺し、交渉もしない。身代金も払わない。
表向きではなく、本当に何もしなかったのだろう。

紛争地域に出掛けたから自己責任。犯罪多発地区にいたから自己責任。夜遅く外出したから自己責任。…… そんなことを言い出したら、国家が生命財産を守るべき日本人などいない。

テロリストに身代金を払うと今後も多くの日本人が誘拐される。などと、本気で言っているのか?
交渉を拒否して「テロとの戦い」を宣言し、日本国がテロの標的になる選択の方が、日本人の生命財産を守るために有効なのか。冷静に判断すべきだ。

もちろん、「誘拐」や「殺害」は許されるべきでない。肉親や友人など当事者の怒り、恨み、憎しみは当然だ。
しかし、ただ「暴力」に「暴力」で対抗するだけでは、日本人が生命の危険にさらされるリスクは減らない。社会全体の危険リスクそのものを下げることが、政治の仕事のはずだ。

威勢のいいことを言うのは、その時は気持がいいのかもしれない。
しかし本当に主張すべきは「暴力反対」「戦争反対」だ。憲法9条を守りぬく覚悟が、世界の多くの人々の心を動かすのだ。理想から顔を背けてはならない。
Commented by kinubari at 2015-01-26 23:35 x
官邸の情報操作が横行しているため、日本側がすでになにがしかの身代金を払ったかどうか不明である。また後藤氏があちら側に荷担している人物でないことも証明されていない。稚拙な情報操作が繰り返されるために日本人はイマジネーションを失いかけているのでしょう。現在の日本の力では無条件解放を達成することはできない。まずできないことを認めてから議論を開始すべきではないか。それを自己責任という言葉に転嫁するからややこしいことになっているのではと思う。「責任はすべて私にあります」と本人が本気で思っているとしたら、あのメッセージはないはずである。コメントしようとしている私も何ら解決策を持っていないが、疑わしいことは山ほどある。
Commented by kinubai at 2015-01-27 07:46 x
強制的に発言させられているのはシリアにいる人質(この人物に関しては疑ってかかる必要があるが)ではなく、I am Kenjiのプラカードを持つ想像力に欠けた日本人であり、湯川氏を「平和を守る会社の社長」と表示する怯えたマスコミである。
そういう意味では「許しがたい暴挙」は我々のすぐ傍でも起こっている。
日本人が知性を喪失したのだから、羞恥心を欠失したのだから当然の報いである。
現時点で起こっている知性と羞恥心の喪失は国家の存亡というボーダーを超えたとするブログ主の意見に賛同する。
Commented by 梅子 at 2015-01-28 11:03 x
一昨日書いたことに付け加える。
>どの政党が政権与党であっても
これに対し、首相が安倍でなければ政権与党が自公であってもこれほど深刻な事態を招いていなかったと私は考える。
例えば自民党のかつ同じ清和会の福田康夫だったら、自らこの大変な時期(パリのテロ事件の直後でイスラム過激派が欧米社会に怒りを沸騰させている時期)に自らのこのこ出向きイスラム過激派を刺激するような愚かな言動をしなかったであろう。福田は安倍に比べてはるかに頭が良くはるかに慎重だからだ。
あるいはあくまで仮定の話であるが、小渕優子だったらどうだろう。彼女は頭は空っぽだが、少なくとも官僚の言う事を聞く謙虚さ?(自分で考えずに官僚丸投げともいうが)は持ち合わせている。
ウヨは「安倍を批判するのはテロリストに加担しているのと同じ」などと相変わらずの詭弁を弄しているが、なぜわざわざ自分から出向きテロリストを刺激するような愚かな行為をするのか、それを批判するのは当たり前だろう。「自分から遠くにあるスズメバチの巣をつつきに行った」と書いている人がいたが、まさにそのとおり。
何の準備もなしに心の準備もせずに自分からのこのことスズメバチやトラをつつきに行くのは愚かで国民を危険に晒す行為としか言いようがない。
私自身は国民が自公に圧倒的な議席を与え自民党が安倍を総裁に選んでいる以上、国民全体の責任だとは思っているが。

Commented by まゆ at 2015-01-28 12:58 x
阿部首相が嫌いです。戦争しそうで怖いです。この事件で新たに日本がテロリストの標的になってしまうのじゃないかと不安です。人の命は大切です。後藤さんが助かる事を願います。メディアでは流され無い情報を、ありがとうございます。
Commented by chashironeko at 2015-01-31 22:45
国家は国民を守るのが仕事。国民の行動関係なく。国民全員が黙って大人しくリスクを伴うことを一切しないことはありえず、それでは経済も成り立たない。
地元が金を落としてもらうことで、税収入にもつながっているから、ただの税金無駄遣いではない(過失で遭難した場合の救助には費用負担がある)。想定範囲である。犯罪被害者への二次被害行為は無論許されない。
政府は海外で犯罪被害にあった、冤罪にあった、そういう日本人に優しくなく、時に見捨てることがある。湯川さん救出にも全く乗り気じゃなかった。パイプラインもなかった。だから、後藤さんが行くしかなかった。政府の代わりに行った。危険地帯への旅行者でも政府は守る義務があるのだが、後藤さんは尚更自己責任じゃない。
人質がいて命の期限が迫っているのに、対テロ対策にと多額の税金を中東へばらまき英米と同じ立場と強調し、交渉もできずに、こんな時のために集団的自衛権がどうのと自論を展開。
ネット上にうずまいた、アラブ遠く危険な国、自己責任はい終わり。そんな奴らは政府にとって好都合そのもの。人権教育をせず、自己責任って言って洗脳しといてよかった。ってなもん。
テロに屈しないのはどういうことか。イラク市民はアメリカに攻撃され、アメリカにより生まれた過激派、統治できず暴走するイラク政府から身を守るために、アメリカの空爆をまつ。無茶苦茶だ。
犯罪者を片端から死刑にしたところで、凶悪犯罪はなくならない。生み出す要因に着目しなければ、なくならない。それは決して「犯罪者に屈する」ことにはならないのに。
Commented by 七平 at 2015-02-01 07:57 x
いずれにしても、語学力も無く、満足にトレーニングも受けなかった湯川氏の中東派遣は、後藤氏を窮地に追いやっただけではなく、日本からのNGO活動にも悪影響を及ぼします。本当に後進国や避難民のCampで慈善活動をしている何百人、いや何千人の日本人にまで、疑惑の輪を広めてしまいます。

期待過剰だと思いますが、日本に本当のジャーナリストがいるのであれば、一体 誰が 後藤氏や湯川氏に指示を与え、色々幼稚なお膳立てをして現在に至る状況を作ってしまったのかを追求して欲しいと願います。 

政府の要人は、"人命尊重”の仮面を被って神妙なる振る舞いをしておりますが、 日本の近代歴史を振り返ると、 "お国の為" との大義名分を持ち出し、特攻隊、人間魚雷 から 満州への日本人入植者の見捨て、等等 同胞の命を犠牲にしたり、トカゲの尻尾扱いにするのは朝飯前の”お上"文化を継承していると思います。  日本人として認めたくないところですが、事実です。 再発防止に目を光らせる必要があると思います。  

子供じみた湯川氏を持ち上げて適切なトレーニングも施さずに能力以上の任務に就かせ、戦地に送り出したのであれば、彼の(闇の)雇い主、また、彼の上司に対する責任が問われて当然な事です。 

国民の為に国があり、国の為に国民が居るのではない、と言う民主主義の根幹理念の定着が、日本では弱いと感じます。
Commented by 平和 at 2015-02-01 23:26 x
安倍さんは戦争をしたがってるように思えてなりません。今回の件も、安倍さんがイスラム国に喧嘩をふっかけたようなものです。それをもっとマスコミは突っ込むべきだと思います。そして、何故トルコに対策本部を設置しなかったのか?何故パイプ役のある、中田さんや、常岡さんを遣わなかったのか。
何故、何故、、がとても多く見ている自分も苛立ちました。
今後、日本もテロに狙われるようで恐ろしさを感じました。後藤さん、生きて帰って来て欲しかったです。そして真実を語って欲しかったです。
ご冥福をお祈りいたします。
Commented by 錆刀 at 2015-03-08 10:05 x
 いささか遅いコメントで申し訳ありませんが、不作為の作為と言うことを考えておりました過程でこのサイトに出会った次第です。異議を感じても何もしないということは、結局、見逃す、消極的ながら許す同意するにつながること。身の回りに溢れかえっております。
 ジャーナリストの劣化もひどい。
 日々の平穏が何より。福島も中東の混乱も関わりたくない、手出しできない、今日明日の小さな幸せが大事・・・そしてじわじわと外堀、内堀が埋められてゆく。今日のごとく明日も平穏無事の日が来ると信じて。
 あの想像を絶する犠牲を内外に払わせた太平洋戦争否、15年戦争すら今や風化が著しい。人間の感性とはその程度のものなのか・・・
 かすかな希望は、全く戦争体験と無縁の若い世代であっても古老の話や例えばレイテ戦記などを読むことで、敗戦直後の多くの日本人と同じく戦争を二度と起こしてはならないと強く思い願う感性を持つ者も少なくないと見られることだ。
 平和の構築は波打ち際に砂山を築きあげるに等しい行為のようであるが、未来にわたって営々と続けてゆかねばならない作業であろう。そうでなければ人間であることを放棄せねばなるまい。
Commented by Toby at 2015-03-16 00:59 x
良く見極められていますね。
まさに日本諸悪の根源自民党の阿倍晋三は「処刑を早く済ませてくれ。」、処刑後は「やっと切断してくれたか、よ~し大三次世界大戦イベントに参加できるよう工作するぞ~、日本の馬鹿国民を黙らせる為に官僚、国家公務員であるお前達の金銭的優遇を図ってやるから国民に何を言われても詭弁で対処しろ。後藤健二は英霊レベルで持ち上げてやり地獄で何とか耐えてもらおう。」とこんな感じでしょう。

人命第一と言いながらテロに屈しない、身代金は支払わない。矛盾だらけであからさまに多くの疑問が浮上しています政府の解放活動がみられた偽装的大失敗救出劇でしたね。

阿倍の顔を見ると吐き気がします。
Commented by ただのおばさん at 2015-04-08 00:49 x
シリア人?ガイドの「健二は最後まで日本政府を信じていた」と言う言葉を聞いてから、涙が止まらない。


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