NOUS NE SOMMES PAS CHARLIE - シャルリー・エブドの意味と限界

c0315619_17395382.jpg昨日(1/11)の大規模デモ行進を機に、スローガンが"JE SUIS CHARLIE"から徐々に"NOUS SOMMES CHARLIE"に変わっている。"NOUS SOMMES TOUS CHARLIE"と、tous(all)を付けたプラカードや垂れ幕も増えてきた。40か国以上の首脳が集まったことも影響して、テロリストであるイスラム過激派に対して一切の斟酌を許さないという空気が固まりつつあり、 シャルリー・エブドを絶対的正義とする認識が全体を覆いつつある。NYの911テロの発生後も、こんな感じで世界が急速に一つの束(fascio)に収斂して行った。14年前の事態を思い出すと、不穏な予感を覚えざるを得ず、だから敢えて流れに抵抗する意味で、"NOUS NE SOMMES PAS CHARLIE"と反論を返したい。世界の全員が"CHARLIE"ではない。"JE SUIS CHARLIE"のメッセージに共感できない者も多くいる。その立場から、”NOUS NE SOMMES PAS CHARLIE"と、ノンの意思を言挙げしたい。14年前、ブッシュの奸計と扇動によって、世界中の国と人々が、悪であるテロリストの側につくか、正義である米国の側につくか、旗幟を鮮明にしろと迫られた。そして、日本を含む多くの国々が、米国の陣営に与して「テロとの戦い」に参軍させられた。911テロの事件は、悪(テロリスト)と正義(米国)の戦争というような、そんな単純な図式で整理できるものではなく、そんな乱暴な理解で態度を決めてはいけなかったにもかかわらず。



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by yoniumuhibi | 2015-01-12 23:30 | Comments(7)
Commented by 旅マン at 2015-01-12 20:24 x
この事件、勃発時から正直言って新聞記事もテレビニュースもきちんと見る気になれなかった。なぜか?西側の価値観押し付けすぎなんで、もうバカらしくてどうせ邪悪なイスラム過激派をぶちのめせでおしまいだろと白々しく思えたので。
あなたを誉めあげても仕方ないが(笑)やっとまともなというか、クールな状況分析を読めて良かった。
かの同時多発テロの時の天声人語、あれで朝日購読を止めたことも思い出しました。
そう言えば、リベラルなクリントン政権時もアメリカはよく誤爆をしてましたな(怒)!
NHKで見た、トマホークをテロリスト施設に抜き打ち連打したつもりが、何のことはない
、アフリカの医薬品工場破壊だったって話には戦慄を覚えた。
相手国の主権なんざ糞食らえ、世界の警察官という看板の無法者ぶりに、インタビューで激怒していた(残念ながらその国名を失念した)かの国首脳とか、こう、思い出すにつけ
何が正義だ、何が自由とデモクラシーだって気がしますね。
Commented by てんてん at 2015-01-13 10:04 x
"JE SUIS CHARLIE"のメッセージに反対の声を
あちこちのSNSで挙げませんか?
「私(私たち)はシャルリーではない!」
下劣なヘイト表現にも反対する。
Commented by fussyvet at 2015-01-13 10:17 x
ここまでの3件の記事、拝読しました。私が抱えてきた憤りをここまで細かく文章にできるものなのだ、まさにその通りだと共感しました。
「ペンは剣よりも強し」というのであれば、なぜ件の出版社はその強力な武器で特定の宗教をとことん冒涜するようなことをしてきたのでしょう。最初の暴力は、武器による暴力の被害者である彼ら自身による「精神の暴力」であったと思います。「すべてのイスラム教徒が悪いわけではない」「表現の自由とともに我々は寛容さをも持ち合わせている」とフランスでは言われていますが、そもそも信教の自由があるのだから当たり前です。フランスには信教の自由がないのでしょうか。
イスラム圏だけでなく、日本やアジアに関係する欧米人のジョークの大半は全く笑えません。彼らは何も見えないのでしょうか。
Commented by NY金魚 at 2015-01-13 12:37 x
ハリー・ポッターの作者・J.K. Rowlingが、メディア王のRupert Murdochの反モスラムTWをカンペキにやり込めています。
urx2.nu/g9d1
「私はクリスチャンに生まれたが、それをも Murdochのように私の責任だというなら、自動的に教会から破門されるでしょう。
— 楽しいアクマの話いっぱい書いたもんね。モットモでしょう。
Commented at 2015-01-13 20:03 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sasaki2015 at 2015-01-13 20:32
かつてフランスで市民が革命を起こして倒した相手と今回の相手のイスラムはその相手の性質が全く違う。前者は、王権神授説に基づく、絶対王政の王とその家族たちであるが、後者は、アラーの信仰に基づく、全世界のムスリムたちである。前者は少数の人間だが、後者は全世界の何億の信者である。当時のフランスの市民たちは、啓蒙思想家たちの理論に刺激され、絶対王政を倒すことにより、自由と平等を自らの力で獲得したが、この当時と同じ自由と平等の思想でイスラムに対して戦いを挑むのは全くの無謀である。イスラムにはイスラムの信仰があり、その信仰を信じているものには信仰に絶対的な価値があるので、低俗な絵で風刺することは、その信者に対して戦いを挑んでいるに等しい。宗教に対しての批判は、絶対王政への批判とは異なり、危険であって戦争を招くことになる。新聞の編集者は今後もイスラムを風刺し続ける気でいるが、これはイスラムに対して戦いを挑んでいるように見える。この戦いで相手が利用するのは、マシンガン、ロケット砲、爆薬等であり、どんなに鍛え人間だろうと生身の人間が到底太刀打ちできるものではない。表現の自由を求めれば、死が待っているだけである。かつてフランス市民が成し遂げた革命の時代とは現代は時代が全く異なり、戦う相手も全く異なることをフランス市民は気づくべきだ。フランス社会は、市民革命を経験していない日本より遥かに進んでいる。テロリストに目を付けられる行為は死を招くだけである。
Commented by Ben at 2015-01-13 23:38 x
「表現の自由は絶対ではない。」貴ブログのおっしゃる通り,確かにその通りだろう。
しかし,現政権によるメディアへの圧力が日に日に強まり,右翼による言論への暴力も日常茶飯事なこの日本でそう主張するのはどうなのだろうか?
赤報隊事件の際,「わたしは朝日だ」と言ったものが一人でもいただろうか?東京で言論の自由を守るデモが一つでもあっただろうか?
私はむしろ西欧社会の底力というか自負,自信を見る思いがする(もちろん傲慢さもあるだろう)。
言論の自由を求める戦いは決して対岸の火事でなく,私たち自身の戦いなのではなかろうか?


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