硫化水素濃度の安全基準の異常 - 法律10ppm、消防5ppm、自衛隊1ppm

c0315619_1601070.jpg御嶽山噴火から5日目、今日(10/1)は朝から1000人態勢で捜索を再開している。生存が絶望的となる「72時間の壁」を超えたため、官邸は安心して作業遂行にかかれるのだ。今度は逆に、何もしないで不明者を放置しておくと国民の中から批判が起こったり、不明者の家族が騒ぐようになるので、一転して山登りを始めたのである。昨日(9/30)も、今日(10/1)も、特に山頂周辺の気象条件に変わりはない。官邸(安倍・菅)が最も恐れたのは、不明者の家族が、自分で捜索に行くと言って勝手に現場に近づくことだっただろう。当局以外の者が山頂に足を踏み入れたなら、マスコミが撒いている「有毒ガス」の話が嘘だとバレてしまう。政府の不作為の疑惑が濃厚になる証拠が押さえられてしまう。72時間、何をやっていたんだという糾弾になる。この疑惑の視点から72時間の経過を振り返って気づくのは、日を追う毎に、現場上空を飛ぶマスコミのヘリが減っていたことだ。最も多かったのは、噴火が発生した9/27である。その後、徐々に減り、9/30は1機も飛ばなかった。自衛隊のヘリだけだった。2日目の9/28はかなり飛んでいて、各社のカメラが山頂の救助活動を撮影している。おそらく、9/29に官邸からマスコミに通達が出て、山頂付近を撮るなと禁止令が下されたのだろう。当局が説明しているところの、救助活動中止の言い訳(再噴火・有毒ガス)を崩すようなエビデンスが押さえられたら不具合なのだ。



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by yoniumuhibi | 2014-10-01 23:30 | Comments(8)
Commented by annonymous at 2014-10-01 18:42 x
今日になって急に大型ヘリを投入して、
「昨日と同じ状況で変化がなかったので」再噴火の恐れなしとして1000人単位で、全員見つかっていた心肺停止者を回収しています。
昨日と同じ状況で変化なしだったら昨日止める必要もなかったのに。
とも思いますし、12人のうち9人が噴石による死で硫化水素の血液中濃度は検出されなかった、とされていて、3人は噴石によるものかわからないのに(気絶していて灰に埋もれて窒息かもしれない)、噴石直撃で死亡とすら書いている新聞もあります。
確かに変ですね。
軍隊を投入するアメリカなどはとても仕事が早いです。
長ければ長いほど隊員も消耗するし、コストもかかるからです。
Commented by 石畳 at 2014-10-01 18:57 x
「命がけで救助活動」に挑むも、「火山性ガスの壁に阻まれて」困難を極めたはずが…。
2ppmで二次災害ガー?
ガスマスクがないだとか、ボンベは重くて作業が困難だとか、被災者を見捨てるためのもっともらしい理由を探していたとしか思えません。

その上で迷彩服の正義の味方に「一分一秒でも早く」と語らせる露骨なヤラセ。
あまりの体たらくにヤラセとは信じたくないですが、ではそれ以外の何だというのでしょう?

自衛隊がここまでおかしなことになっているとは…。
身の毛がよだち、書きこまずにいられませんでした。
Commented by 無念だ at 2014-10-01 21:43 x
 自衛隊員の多くは、日本国民、つまり自分たちの家族や友人との地続きの仲間としての日本人を守りたいという純粋な気持を持ってくれているだろう。
 そんな自衛隊員にとって、硫化水素濃度がたった1ppmで救助活動をやめねばならなかった事は、どれほど辛かっただろう。自衛隊が消防より弱腰だなど、どれほどプライドが傷つくだろう。また、消防の基準は5ppmなのに活動中止を強要された消防隊員はどれほど無念だろう。
 ニュースで紹介されていた「ここからヘリで10分あれば頂上へ行けるのに」という自衛隊員の言葉が、現場の無念さを物語っている。現場にいる隊員は救助に行きたいのだ。それなのに、自衛隊の最高司令官の将軍様が、会議室で勝手なことを言っているのだ。
 ちなみに、この文章中でいう自衛隊員とは、現場の本物の隊員を指すのであって、「議員になってしまうヒゲ」の様な、将軍様の取り巻き連中は含まない。
 ブログ主様の分析、wildbones88様のコメント、どちらも今回の件について十分に説得的だ。もし違うという人がいるなら、なぜこんなことになっているのか論理的に説明してもらいたい。
Commented by anonymous at 2014-10-01 22:22 x
温泉地の硫化水素ってどのくらいか調べてみました。
箱根は首都圏で有名な観光スポットですが、
そこから少し奥まった大涌谷の観測地点で、
(温泉黒たまごで有名)
3ppmが最高で、警戒濃度30ppmよりはるかに少なかった。
としています。警戒濃度が30ppm!
自衛隊は、観光客が行ける濃度の1/30で作業中止ということですね。

高山で作業するので低濃度でも確かに酸素分圧の関係などで低めに設定しても仕方ない気もしますが、消防のコメントが、遺体(心肺停止)を見つけても連れ帰れなくて、もはや死者なのに不要なのに、毛布をかけて去った、というところが泣けます(昨日の新聞)。

"調査地点における大気中の硫化水素と二酸化硫黄ガ
ス濃度の最高値はそれぞれ 3ppm と 0.5ppm であった(表
2)。最小値は 3 地点とも 0ppm であった。これらの値は、
箱根町大涌谷園地における大涌谷園地安全対策協議会で
定めた警戒濃度(硫化水素が 30ppm 以上と二酸化硫黄が
2.5ppm 以上)と比べてわかるように、人体に影響を与
えるような濃度ではないことがわかった。"
http://www.onken.odawara.kanagawa.jp/files/PDF/houkoku/40/houkoku-p23-28.pdf
Commented by NY金魚 at 2014-10-02 09:04 x
ぼくが日本にいたのはすでに大昔ですが、そのころの災害救助隊としての自衛隊は実にカッコよかった。ときの京都芸大受験の色彩構成のテーマは「豪雪禍」。その年の冬、北陸を襲った大豪雪に、自衛隊が決死隊のように活躍し、多くの人命を救助した。その感激をイギリス近衛兵のような服装で、雪を掻き散し、遊園地のように楽しい救助風景にしたぼくの絵が、バウハウスの生徒だったドイツ人老女性教師に認められ、狭き門を無事入学できました。話がかなりハズレしまいましたが、とにかく高校3年のぼくが憧れるほど、当時の自衛隊は勇敢に自然と闘っていた。…続…
Commented by NY金魚 at 2014-10-02 09:06 x
…続…このブログに書かれている自衛隊の体たらくは、指揮系統の頂点の体たらくで、自衛隊の精神がたるんでわけではないと信じます。その指揮系統の頂点が、集団的自衛権の行使とか言って、アメリカに要請され、シリアやイラクで戦え! と言ったら、いったいどうなるんでしょう。軍隊ができるまで自衛隊が派遣されるわけですが、その大本営は70年まえの戦争の大本営よりもひどい、ありえないような無責任大本営ではありませんか!
火山災害では、戦後最悪の犠牲者数となった御嶽山噴火の被災者の方々のご冥福を願いつつ、インチキの塊の現日本政府を強く弾劾します。


Commented by やより at 2014-10-02 10:12 x
本日の朝日新聞社会面記事では、気道熱傷のトリアージ例を引いて、DMATが山の上の「現場」でトリアージをしていたことを認めていますね。そしてそれが大失敗を招いたことも明らかになった。山では緑(軽症)でも、自力歩行の下山をさせているうちに数十分後には緊急度「赤」になったような急変事例が相次いだと…。
そもそもトリアージをする場所が間違っているのではないか。戦場で、撃たれた現場でタグを付けるか?そういう常識が働かないのか?まず、とにかく病院にまで連れて行ってから判定すべきだろう。DMATは「ファイバーを火山現場までもっていくのは困難」と言っている。それはそうだろう。だとしたら、ますます、トリアージをすべきでない場所で、トリアージをしてしまい、救命救急を失敗させているという事ではないか。想像だが、たぶん医師の責任というよりどちらかというと、救助体制の大混乱が救命処置に大きな制約条件をもたらした結果の失敗だろう。その因果関係をしっかり追及していかないと、救助体制の改善も進まない。政治の責任も当然問われる。片山さつきがツイッターで面白半分にデマ飛ばしていたような、超おふざけヌルヌル官邸体質がこういう結果の背景にあると思われる。
Commented by 長坂 at 2014-10-02 15:48 x
同じく社会面一面の亡くなられた方々の記事。敢えて批判を恐れながら(?)書かせていただくと、日本国憲法、村山談話を誇りに思うモロ昭和の私にとって、こういう記事は靖国に通じてしまう。うちの夫はひき逃げ事故で亡くなったのですが、遺族としてはどんな人だったかを報道されるより(する必要あるの?)どうして死んだのか、救助現場で何が起こっていたのかを知りたい。不作為の目眩ましのため、"明るくいい人"と顕彰して誤魔化すのかと思ってしまう。事故や災害が政権の命取りになったのはジャーナリズムが生きていた頃の話。今は情報を小出しにして被害者や遺族が騒がないようにするか、逆に盛りに盛って挙国一致にするか。どっちにせよ責任はウヤムヤにしておくのが一番大事。


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