「72時間の壁」を逆利用する安倍晋三と自衛隊の不作為と二重思考

c0315619_1343310.jpg救助活動2日目の昨日(9/29)も、その活動の中味は一昨日と全く同じく空虚なものだった。総勢400人態勢で捜索・救出を行いながら、午後1時半に早々と活動を切り上げている。昨日の成果は、たった8人をヘリで下まで搬送したことと、新たに5人の心肺停止者を発見したことだけだ。400人の自衛隊・消防・警察で、1日でわずかこれだけの実績しか達成できないのか。昨夜のテレビ報道と今日の朝日の紙面は、この無内容な「救助」活動の言い訳ばかり並べている。硫化水素ガスの濃度が高くて危険だとか、火山灰が膝まで積もっていて歩きにくいとか、水分を含んで泥状になって滑りやすいとか。言い訳コピペばかりだ。広島の土砂災害を思い出すではないか。同じことを言っていた。捜索・救助は雨で難航している。予想以上の土砂に阻まれて先に行けない。重機を入れられないので作業できない。あのときも、2日目、3日目と全く不明者を発見できなかった。土の中から掘り出せなかった。72時間を無為に過ごした。広島のときと同じだ。陰謀論の誹りを恐れず、正直に恐ろしい仮説を言えば、これは国が意図的に不作為をやっている。生存率の「72時間の壁」が、今は当局によって逆の意味で使われていて、72時間以内に救出しなくてはいけないのではなく、72時間を過ぎてから遺体を回収する、の意味になっている。オーウェルのダブルシンク(二重思考)になっている。焦眉の72時間は、わざと怠慢に時間を稼ぐのである。 



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by yoniumuhibi | 2014-09-30 23:30 | Comments(6)
Commented by wildbones88 at 2014-09-30 20:03
安倍晋三は「過去の失敗」を認めません。そのために、「過去の失敗」をあえて繰り返し、「デフォルト化」してしまうのです。最初の失敗は今年の2月、山梨県の大雪です。あの時の政府の対応は完全に失敗、安倍晋三は「天ぷら野郎」と揶揄され、その件がよっぽど頭に来たのだと思います。次が広島でした。あの時が最初の「デフォルト化」、そして今回…。広島の時もそうでしたが、今回も地元消防、警察の対応は早かったけれど、自衛隊が来てから、急にペースが落ちました。報道ヘリも飛ばなくなりました。自衛隊の人員、装備も全くの不足、安倍晋三の「デフォルト化」による見殺しだと思います。
Commented by haku at 2014-09-30 21:52 x
「戦争する組織」に衣替えしようとしている自衛隊は、実際その動作が劣化しているのかもしれない。
戦場では人命や装備の損害を最小限にすべきであるものの、ゼロにしなければならない訳ではない。戦闘において極端な環境条件ではそもそも戦いにならない。要するに戦場はできれば無理すべき場所ではない。一方、災害派遣の現場では被害者も救助者も生命を損なってはならない。極端な条件でぎりぎりの行動をする場合もある。活発に噴火するごく近傍での救助という、滅多にない厳しい条件において、いくら訓練された自衛隊といっても、事前に演習を繰り返していないと機動的に動けないとも思える。さらに、「戦う組織に」と示唆されながら、実際腹を括れと言われている訳でもない、なんとなく宙ぶらりんの状態で、隊員の肚はいったいどこに座ればいいのか。
今回、政府のあるまじき関与があったとは思いたくないが、現首相の態度が図らずも国民が一定の信頼を寄せる組織に由々しい劣化をもたらしているとしたら、大きな問題だと思う。
Commented by ijkl at 2014-09-30 22:22 x
「安倍晋三にとって、自衛隊は国民を災害から守る部隊ではないのだ。中国と戦争する自分の軍隊である。私的なフォース(暴力装置)なのだ。だから、このリソースは国民の命を守るためには使わない。弱者は死ねということだ。」

新しい公共の標準は、このフレーズに尽きますね。ここまで劣化した救助の時代、政府の時代に生きている我々は不幸だと思います。被災したら死ぬのを待つのみということになりますから。ここでの被災は、文字通りの被災以外に、社会的な被災(解雇やDVなどで片親になってしまうこと)なども含まれます。いずれにしても最後は、日中戦争での爆撃の対象になることを覚悟しないといけません。
Commented by tokyoletter at 2014-09-30 23:40 x
災害を利用した軍隊式トリアージ演習が優先され、避難人命救助が後回しにされているように思いました。自然災害との闘いは、政治権力の象徴であって、それをないがしろにしている政権は早くつぶれるのが必至。小渕内閣だったらのくだりに、うなずきました。砂防会館が権力の中心であった時代が懐かしいです。
Commented by やより at 2014-10-01 17:45 x
tokyoletterさんのご指摘のように、救出する前からトリアージ的なことをやっているとしたら問題ですね。トリアージは医療資源が限定されている時の緊急回避策ですから、軍隊であってもためらうものです。めったにやってはいけない「弱者切捨て」の医療思想です。それを、この現場に適用しているとしたら、怖いことです。
現場は素人が想像する以上に過酷でしょう。しかし、救助はそれを仕事としてやっているプロの責務です。もちろん二次災害には注意がいりますが、救助の本来の目的は生きて助けることで、死体の回収だと心の中で割り切ったら恐ろしいことになります。テレビはあまり見ませんが、対策本部の会見がないとしたら異常ですね。連携や情報公開になんらかの問題があるとすれば、現場の隊員も管理者もその名誉にかけて疑義を呈するなり告発するなり、問題提起するなりしなくてはなりません。
Commented by やより at 2014-10-01 17:47 x
安部首相は9月29日の所信表明演説で「災害に強い国づくり」と冒頭に触れています。しかし、事例として広島土砂災害を口にしながら、その渦中に、丸一日別荘でゴルフに興じたり政界談義に明け暮れていた事など、まるで忘れたかのようです。この方、誠実さに著しく欠如している。
震災以降、自衛隊賞賛シンドロームともいうべき感性に包まれている国民には、自衛隊派遣をアピールすれば、あとはお任せ…。菅政権時の「現場介入」をパッシングするだけに終始してきた挙句、次にの首相は現場など上の空で別荘で遊んでいても批判もされない。軍隊を突っ込み、その装備を見せつけ、その奮闘振りをネタにマスコミ媒体を埋め尽くさせる。これが「最大多数への最大効果」=プロパガンダの真骨頂と踏んでいるのでしょう。トリアージの前提にある「最大多数の最大幸福」は隣人愛や倫理感の思考停止を促す短絡につながる事をこの首相は知らないのでしょう。


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