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ガザ虐殺に思うこと - イスラエルの戦争の方法、目的、意味

ガザ虐殺に思うこと - イスラエルの戦争の方法、目的、意味_c0315619_17144468.jpg前回、2008年末から2009年正月にかけて起きたガザ虐殺は、12/27にイスラエル軍による攻撃が始まり、1/17まで20日間続いたものだった。1417人が殺され、そのうち313人が子どもだったと報告されている。今回は、7/8に空爆が始まり、期間としてはすでに前回を越えている。昨日(7/31)の時点で、ガザ地区の犠牲者数は1360人以上と報じられていて、おそらく前回を上回ることになるだろう。Blogの夏休みに入る前に、ガザの虐殺に関して思うところを何点か書いておきたい。まず第一点。日本のマスコミは、今回の問題を報道する際に、必ず6/30に起きたイスラエルの少年3名の殺害事件から話を始め、これが発端だと言って「暴力の応酬」の構図で説明する。毎回毎回、NHK(大越健一)は必ずそうだったが、テレ朝(古館伊知郎)もそうだった。繰り返し繰り返し、ハマスの側が先に原因を作り、そこから不幸な「暴力の連鎖」が拡大したのだと解説、ガザの住民が殺戮されるのは自業自得だという意味づけを暗黙のうちに誘導していた。しかし、この件についてハマスは犯行を否定していて、イスラエルは現在に至っても犯人を検挙していない。報道では、ハマスの犯行と断定したイスラエルは、600人以上を逮捕したが容疑者を特定できてないとある。これは何を意味するか。普通の政治的感覚で想像が及ぶのは、イスラエルが戦争の口実のために、ハマスの仕業と偽装してこの事件を仕組んだということだ。満州事変の柳条湖事件である。 



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ガザ虐殺に思うこと - イスラエルの戦争の方法、目的、意味_c0315619_17163264.jpg

by yoniumuhibi | 2014-08-01 23:30 | Comments(14)
Commented by ヒムカ at 2014-08-02 03:45 x
不吉な予感がします。
夜の果ての災厄の呪詛が地響きして聞こえてきます。
「アリアードネの糸」は切れてしまいました。

エルサレムの「死」は、人間が、悪魔ですらやらない残酷な殺戮をすると思い起こさせて、第三次世界大戦さえ在りうると予言しているようです。

こちらのブログを読んで後…打ちひしがれて眠れずにいる今、ふと旧約聖書の『エレミヤ書』を思い出して、開いてみました。ここに書き写します。

16節 「このために、わたしは泣き悲しみ、わたしの目は涙であふれる。わたしを慰める者、わたしを勇気づける者がわたしから遠く離れたからである。わが子らは敵が勝ったために、わびしい者となった」。
20節 「主よ、顧みてください、わたしは悩み、わがはらわたはわきかえり、わが心臓はわたしの内に転倒しています。わたしは、はなはだしくそむいたからです。外にはつるぎがあって、わが子を奪い、家の内には死のようなものがある。」

ユダの非常な苦難を書いています。バビロン捕囚はこの部分に描かれた通りとなりました。シオンは大きな苦難の只中に放り出されています。その時彼らは、惨めな有様の原因は自分たちの罪悪であることを知ったのです。
(続く)
Commented by ヒムカ at 2014-08-02 04:19 x
ユダはくびきを切ったー「犠牲」
どうぞ、誤解なさらないでください。先のものは、ユダヤの民を愚弄するために書き写したのではありません。貪婪な欲望に囚われながら「不信の儀式」に参加する善意の人々を揶揄するために書きました。

エルサレム受難の責任は多くの人々にあって、かつては「精金のみに比すべきシオンのいとし子ら(2節)」が、粘土でできたような粗末な器となったと書いています。あまりにも邪悪な罪が蔓延していたからです。エルサレム包囲の非常な飢餓状態を描いて、悪魔以上の所業とされる「人食い」までするのだと書いています。そうして、「私の父はおまえたちに重いくびきを負わせたが、私はおまえたちのくびきをもっと重くしよう」(11節)とまで書いています。

自分さえよければ構わないという利己主義は皆の心の底に沈殿しています。ガサに起きている機械仕掛けの凄まじい殺人、死体の瓦礫の山は、私たちが作っているのです。私たちの無関心、無知が作り出したように思います。今、その場所に駆けつけることが正義とは思いません。「お前は、何をしたか」と問われた時、今、此処に立つ闘いを模索するべきと思います。
Commented by NY金魚 at 2014-08-02 04:32 x
Twitterのなかの、ガザの子どもたちの死体の散乱に息を飲む。次の日もさらに残酷な画像に息を飲む。三日目に至って、ぼくたちの感覚が麻痺しているのに気づく。「このおおぜいの子どもたちはいったい何のために死んだのだろうか?」
三日間の休戦があるとしても、ぼくたちの心はまったく休まらない。むしろ戦争の無意味さを痛感する。それを痛感することが大事なのだ、とだれかが叫んでいるような気がする。…続
Commented by NY金魚 at 2014-08-02 04:58 x
…続…  ブライアン・イーノが、(TalkingHeads の)デヴィッド・バーンのオフィシャル・サイトで意見公開しています。
(アドレスを貼ると、エキサイトブログの禁止ワードで、投稿できません、となり、ここに貼れません。見たい人は金魚Twitterから)

「ぼくはふと、この男性の袋に入っていた少年の肉片が自分の息子でもおかしくなかったのだと気づいて、その思いにもう何年も感じたことのない腹立たしさに捉われることになったんだ。

一体、アメリカではなにが起きているんだ? アメリカのニュースがいかに偏向しているか。このあまりにも一方的な、ほとんど民族浄化のような 行いをなぜアメリカは盲目的に支持しているんだ? どうしてなんだ? ぼくにはどうしてもわからない。アメリカ政府は基本的に腐敗しきっている。」
Commented by NY金魚 at 2014-08-02 05:05 x
…続… ブライアン・イーノが、(TalkingHeads の)デヴィッド・バーンのオフィシャル・サイトで意見公開、のアドレス: http://sp.ro69.jp/news/detail/107078?rtw
原文: http://davidbyrne.com/gaza-and-the-loss-of-civilization
Commented by 遠野物語 at 2014-08-03 01:47 x
田中宇さんのブログで、イスラエルがガザで癌を誘発させる目的で、劣化ウラン弾と白リン弾を使用していることが報告されています。子供たちの虐殺などの直接的殺害と、疾病による間接的な殺害を企図するイスラエル。悪逆と卑劣の歴史が人間の宿痾として繰り返されています。日本では、大越健介と桝添要一へのバッシングが始まっているようです。この大越と桝添をバッシングしている一握りの連中が、今の日本の右傾化の「原動力」なのでしょう。貴ブログで、暴かれているTwitterの「正体」に通低している何かが。大越と桝添叩きが扇動されているのは、Twitter その場所です。
Commented by にゃおたろ at 2014-08-03 11:46 x
先月の「暴力の応酬て言うな!」の記事に、衝撃を受けつつも言葉が出なかったが、blog主さんのご意見に目が醒める思いでコメントさせて頂きます。ガザの、血まみれで頭も顔も損壊された小さな赤ちゃんが、画面に映し出されても、古館の軽薄さに馴らされた私たちは、すぐ怒りを忘れる。大越が「暴力の応酬」と言えば、パレスチナ人は自業自得なのだ、と無意識のうちに刷り込まれている。でも、ガザの人々は、私たちのように、平和で安全で、自由意志が尊重される国に生きている訳ではないのですね。また、政治的、物質的、精神的にも、自由ではない。気安く国外に移動したりできないのだ。
Commented by にゃおたろ at 2014-08-03 11:48 x
続き…私たちは、この現実を忘れ、または、知ろうともせずにしたり顔でニュースを見、家庭や仲間内で、適当な一言コメントを言って、この問題を終わらせている。
いま、国内では「子どもがー!女性がー!」と声高に叫ばれているのに、あの無惨に殺されたガザの人々にはこうも無関心でいられるのか。なぜ、よく知ろうともせずに自業自得と考えるようになってしまったのか。私たちは、ただひたすらに個人の利益を追求するという利己的思考に馴らされていることを反省しなくては。
Commented by 激辛 at 2014-08-03 11:57 x
 映画「コルチャック先生」観たことを思い出しました。
 ポーランドでユダヤ人絶滅をナチス・ドイツが行っていた時、孤児院院長の小児科医で児童文学者、国連の「子供の権利条約」の基礎を作ったヤヌシュ・コルチャック先生は、200人のユダヤ人孤児に寄り添い、トレブリンカ収容所へ行きそこで亡くなった。
 今その先生が居たら、ガザの不幸な子供たちにこそ寄り添われることだろうなと…コルチャック先生のこころにそれでも攻撃を加え続けるのなら、イスラエルは自分をすっかり見失っているのだ…と思います。
Commented by にゃおたろ at 2014-08-03 12:08 x
続き…安倍晋三は、力による抑止力?などと適当なことを言い、集団的自衛権の行使容認を強行し、何かにつけ、戦略的戦略的と名付けとは、一部の浅はかな右翼傾向者からの賞賛を得て、さぞご満悦だろう。しかし、本当に戦闘となれば、日本国民もガザの人々のように無惨に亡くなってゆく、そうなり得る。今の私たちにその覚悟はあるか?
Commented by にゃおたろ at 2014-08-03 12:09 x
私たちは、過去に、ホルムズ海峡の機雷除去を名目として進駐したアメリカの軍艦が、イラン民間機を撃墜した事実を思い出さなくては。「同盟国間での助け合い」「世界に日本の存在感を示す」などという綺麗事だけでは済まないのだ。
それにしても、安倍政権は科学技術の分野でも「戦略的うんぬんプロジェクト」と名付けている。いちいち、戦略的戦略的と銘打つところが、奴の浅薄で右翼思考を表している。
Commented by ヒムカ at 2014-08-04 02:24 x
ブログトップの画面に大きくパレスチナの旗が載っています。
これが、「世を倦む日日」ブログ主さんの思想の質を表わしていると思います。

自他ともに知識人という人物の大半は、功なして名声を得る、その栄達によって富を得ることにあくせくしています。
ブログ主さんのように、あえてリスクを背負って、憂き目をみると分かりながらも、いつもいつも権力に異議申し立てをするとは稀であると思います。

「ガザの虐殺」の真相を語るマスコミが少ないとき、全身から義憤をたぎらせてパレスチナの「檻の中」の現実を知らせてくださっています。感謝します。

イスラエルは、『和平プロセス』の後も、「テロリストの撲滅」を掲げて、パレスチナ人の追放に躍起になってきた。9・11以降はハマスの極悪非道を訴えて毎日大量殺戮を行っている。占領地は早速ブルドーザーで抉られてイスラエル人のための豪華なビルディングが建設される。世界は、今日、イスラエルに毎日のように数百人の新しい数百人の入植者が引っ越してきていることを知っているだろうか。爆弾テロに耐えられる鉄筋コンクリート5LDK~7LDKの高級マンション。防災室付きで30日分の水・保存食付き。まるでハイエナである。


Commented by ヒムカ at 2014-08-04 02:45 x
「僕たちは檻の中の猿だ」とジハード志願の少年が呟いたという。
パレスチナ人は、自らの祖国であるものを占領の捕囚となって耐えがたきを耐えてきたのだ。そもそも国連による委任統治の目的はパレスチナの将来的独立であった。それを第一世界は、ヨーロッパのユダヤ人の国をパレスチナに建設するといって侵攻してきたのだ。国連憲章、国際法違反である。

爆弾投下、人々の阿鼻叫喚、肉片が天から舞ってくる…非日常が日常になってしまったとき、人間の心は破壊されていくだろう。著書『これが人間か』(プリーノ・レーヴィ)のアウシュビッツの悲痛な声が聞こえてくるようだ。

…イスラエルは、白昼堂々、「苦痛の地図」という悪魔的発明をもって、パレスチナ人を根絶やしにしようとしている。
日本に住む私たちだって、「帝国」のアメリカとその従者という新植民地主義の加担者の一人である。「明日は我が身に」であるかもしれない。
(『死の商人』」である阿部晋三は、確信犯である)
Commented by かまどがま at 2014-08-04 11:44 x
ガザの残虐な殺人シーンに圧倒されます。が、辺野古では山城ヒロジが熱射病で路上に大の字に倒れ、24時間体制でゲートに貼り付き真夜中にダンプに身体を投げ出し「どうか戻って欲しい」と懇願する女性が必死の抵抗で埋立阻止を試みています。安倍政権を倒しても辺野古は変わらないと豪語する内閣ですが、日米軍事同盟に対する戦いの最前線は辺野古にあります。
マガジン9連載コラム『三上智恵の沖縄撮影日記〈辺野古•高江〉』やTwitterにも日々辺野古からの声がアップされ続けています。どうかせめて注目し続けて下さい。


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