集団的自衛権の政局 - 護憲派がやるべきこと、護憲の概念が消える前に

c0315619_16314170.jpg予想どおり、公明党が裏切り、集団的自衛権の行使容認が与党合意された。来週(7/1)、憲法解釈の変更が閣議決定される。実に呆気ない公明党の方針転換だった。5/20に山口那津男が報ステに出演したときの発言では、集団的自衛権の行使容認には慎重な姿勢で、政府が出してきている具体的事例については、集団的自衛権ではなく個別的自衛権で対応できるのだという、そういう認識を示す素振りだった。創価学会が5/17に異例の見解を出し、閣議決定による解釈改憲に反対の立場を明らかにしたこともあり、もう少し長く協議で粘るのではないかと予想していた。軽減税率とのバーターが決着する8月頃に豹変するのではないかというのが、私の以前からの観測だった。それが、あっと言う間に白々しく陥落した。この間、ずっと集団的自衛権の行使容認に反対し、解釈改憲の閣議決定を阻止すべく論陣を張ってきた朝日も、この公明党の俊足の裏切りには拍子抜けの気分だろう。5/20に第1回の与党協議が行われた時点では、公明党の方が議論をリードし、政府のゴリ押しを押し返す場面も見られたが、6月に入り、急に青菜に塩の体となり、マスコミから「方針転換」のリークが続き、6/26の山口那津男のNHK-NW9への生出演でそれが明言されることになった。わずか1か月。「抵抗勢力」として公明党を注目していた側がバカらしくなるほど、呆気ない幕切れで解釈改憲が本決まりとなってしまった。



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by yoniumuhibi | 2014-06-28 23:30 | Comments(13)
Commented by kaikai at 2014-06-28 23:51 x
小保方不正事件については、世界中から憐憫の目を向けられている。日本の科学はここまで落ちたかと。日本人はこれほど愚かになったのかと。
しかし、自分を客観視できない今の日本人の多数は、その事実に納得できない。
そして憐れみを受ければ受けるほど、虚勢を張り、逆ギレし、暴力的になり、孤立し、最後には戦争することになるのだろう。

このままでは、日本(統治機構としての国家ではなく、この土地の自然に根ざした文化としての日本という共同体)は、ブログ主さんの分析と予想のとおりに融解して無くなってしまうだろう。
なんとかしなければならない。

憲法解釈を元に戻すことを宣言して選挙を戦う勢力があれば勝てる。
プログ主さんのおっしゃるとおり。
ところが、私たちはいったいどの勢力に働きかければいいのかが分からない。
共産、社民、生活? うーん? 都知事選を見る限り共産は……

それにしても、小保方不正事件に比べ、コメントが少ないのが印象的だ。
Commented by Chakurobee at 2014-06-29 00:45 x
着々と「安部クーデター」が進行中なのを恐ろしく感じます。教育基本法改正をやり遂げ、秘密保護法を仕上げて集団的自衛権確立も目の前に迫ってきました。 戦中・戦後の苦労を経験されている平成天皇とも親和していないように見える彼が望むズレタ「日本像」は戦前の天皇中心の強い国家主義なのでしょう。 戦時内閣の閣僚だった戦犯の祖父・岸の影響下で昭和史を理解してこなかったとしか思えません。彼は戦争を目論むためには「元首」以上の強い天皇が必要であり、軍国システムとしての靖国が重要と考えているのでしょう。 
自民党以外少数バラバラという無力感から脱するために、護憲左翼グループとリベラルグループが一つになって安部反動勢力に対抗するしか道は残されてないと思います。 国民は選挙結果の恐ろしさを議員以上に知るべきだったかもしれません。
Commented by ijkl at 2014-06-29 05:59 x
社民党、共産党、山本太郎議員、糸数慶子議員で、特定秘密保護法廃止法案を国会に提出しましたが、同じメンバーで、集団的自衛権解釈変更反対法案を秋の国会に提出するかも知れません。しかしながら、他の政党(生活の党も含む)は、及び腰で何もしないでしょうね。しかし、ご指摘のように、対応がいつでも遅すぎるような観を拭えません。

右翼を除く誰もが、民主党左派、社民,、共産をまとめられる(穏やかに連立できる)ような、左派政党が結成されることを望んではいますが、現在の政治状況だと難しそうですね。地方も都会も、「この国民レベルだからこの政治」というような諦めの声も多いのですが、なんとかして若い人を中心に、人権や平和に関しての教育を普及させて、二度と右翼政権が誕生しないような素地を作っていきたいものです。
Commented by えりり at 2014-06-29 12:21 x
>憲法解釈の変更が閣議決定される

一体いつから憲法解釈が行政の管轄になったのでしょうか?
今回の件のみならず、近年目立って繰り返される三権分立のあからさまな無視と形骸化に危機感を覚えます。
Commented by オウンゴール at 2014-06-29 12:59 x
右派の側からしても、憲法解釈による集団的自衛権の行使容認ではなく、改憲の手順を踏むべきだとの立場の人は多いのではないでしょうか。
いずれにしても野党が野党たる役割を果たしていない現状では、民意が政策に反映されるわけもありません。

理念を掲げても、その理念を具現化する戦略や技術を持たない日本の政治状況の問題点というのは、つまるところは責任の所在を曖昧にしてしまい、誰もが責任を負おうとしない日本の組織全般の問題点でもあるのかもしれません。
Commented by さくら at 2014-06-29 15:02 x
ブログ主様が示唆されているように、憲法9条が他国への武力行使を認めるものとされたら、もう憲法9条は平和主義の旗には使えません。

どう読んでも成り立たない解釈なのに、政府はそう解釈しますと言われて、現実に止める手段がありません。日本国憲法の三大原則の一つが、憲法改正もせずに、こういうかたちで消滅させられるとは思ってもいませんでした。憲法改正には国民投票が必要だから大丈夫だと思っていました。なにか狐につままれたような感じです。

現実に歴史のその場に立ち会ってはじめて、制度は憲法を担保しないのだと実感しています。憲法を憲法たらしめるには、憲法を憲法たらしめる人間がいなければならない。自身の不明を恥じるばかりです。
Commented by 梅子 at 2014-06-29 15:15 x
>右派の側からしても、憲法解釈による集団的自衛権の行使容認ではなく、改憲の手順を踏むべきだとの立場の人は多い

一ヶ月前くらいでしたか、片山虎之助氏がTBSの早朝の番組で憲法解釈にするにせよ、改憲と同じくらいの手順を踏まないとだめだと言っていました。閣議決定などという拙速なことをしてはだめだと。

まあこの結果は何度かの選挙で国民自身が選んだことです。不幸なことも重なった。民主党政権時(民主党もいろいろ問題はありましたが)リーマンショックの余波、欧州経済危機、東日本大震災などが重なり日本の経済も低迷していましたが、今は世界的に景気が回復し、その影響で日本の経済も回復、景気が良くなることは良いことかもしれないが、それを安倍がまるで自分一人の手柄かのように振る舞い、支持率も高い。
日本人の意識も変わったと思います。
人権や平和は失って初めてその価値を知るのかもしれない。
Commented by 憂国者 at 2014-06-29 16:15 x
本当にヤバい状況だと思います。
静かにクーデターが進行しています。
「ナチスの手口に学べ」その通りになっていますね。
憲法改正という手続きを経ない、実質的な改憲、内閣による全ての権力の掌握、政権党の一般法による憲法の形骸化、野党の分裂、分断により政権の暴走を止められない状況。一部政党が政権党にすり寄っていること。
本当にナチスドイツの政権掌握に似ています。いやむしろ巧妙です。
ナチスドイツと違うのは、まだ何とかマスコミには批判能力が残っていること(特定秘密保護法施行でどうなるか分かりませんが)、世界に情報が駆け巡り、あからさまなことはできないこと(だからこそ巧妙になっていますが)。
Commented by 憂国者 at 2014-06-29 16:28 x
(コメント続きです)
「ナチスの手口に学べ」その通りになっています。あれは、政権の戦略について口を滑らしたのでしょう。
ナチスの台頭は、第一次世界大戦敗戦へのルサンチマン、ドイツだけが悪いとする史観への反動でもありましたが、今の日本も全く同じ。
さすがに米国も危惧を抱いていますが、一方で「集団的自衛権」を利用したいので、あからさまに現政権を止めることもしない。靖国について懸念を示しただけです。
しかし、近い将来米国自身も悔やむ事態になるやもしれません。
まさに今、歴史の転換点にいます。我々国民は何をすべきか?
そこが問題ですが、無力感に包まれています。次の選挙までも時間がありすぎます。
Commented by 桜坂 at 2014-06-29 20:28 x
パリの武器見本市に始めて日本企業13社が出品したニュースで
出品業者がインタビューを受け「非常に大きな可能性を持った市場ですね」と答えるその表情が、悲しいほどに不気味でした。
その見本市に出席した武田防衛副大臣が、展示品のライフルを手にとって人に向けたので、その場で誰かにたしなめられたそうです。
そんな奴が防衛副大臣のこの国。

戦争経験者が高齢になり戦争の実感が薄れつつあるタイミングを狙い定めたかのような「集団的自衛権」。
この「集団的自衛権」を背負って生きなくてはいけないのは、これからの若い世代です。
絶望感を感じます。
Commented by 旅マン at 2014-06-30 17:55 x
ことここに至った以上、民主党の分裂しか、死中に活を求める道はない。
体裁だけの緩い反対をやる今より、たとえ半分になってもマジに反対する野党を実は有権者は求めているはずで、それが日経ごときの世論調査に至るまでの結果になっている。選挙制度から見ても共産党では絶対にファシストを倒せない。
前原たちは泥船結いの党にでもくれてやれ
!単純な商品として見ても、新自由主義は安倍自民党だけで十分と半数近くのバカでも捉えている。
マスコミも野党にやたら与党サイドの価値観を求めるな。野党とは何ぞや?
マスコミの責任論調・政治教育が、野党の仕事を堕落させた。
Commented by at 2014-06-30 18:51 x
不勉強な自分ですが、これからのことを考えながら、読ませて戴きました。

何に対しても反対するだけで、問題を難しくし解決させない。
政治について考え語ることが魅力的に見えないようにした原因を、左の人達が作ったように、私は思っています。

今の時代は「正しいのは自分だ!!」病に、皆で罹っているのでしょうか。
その病人の最たる人が安倍さんですね。
「国民」よりも「金」と「自分の正しさ」が大事なように見えます。
そしてネットには安倍さん大好きな人々が、憲兵のように張り付いています。
右と言いながら、天皇陛下の思いを酌むことも無いですね。

素敵なCMと音楽と、そして綺麗な言葉でカルトの様に、欲の腐臭を隠すこの流れの行く先を考えると怖いです。

でも、少しづつでも良いから、前を向いて生きて行かないと行けないですね。
Commented by pk at 2014-07-05 18:15 x
民主の街頭演説呼び掛けを共産党など拒否 集団的自衛権めぐり
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140630/stt14063020350007-n1.htm

共産党というのは、集団的自衛権でも孤立して自分たちだけでやろうとします。共闘して自民党に挑もうとするのではなく、共産党のスタンドプレーなんですよね。

原発にしてもそうですが、実は共産党がこの手の運動を一番邪魔しているんじゃないかと思うんです。自分たちが正しい正しいとだけ言っています。


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