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新聞社の科学記者は小保方晴子と理研関係者に共同で取材せよ

新聞社の科学記者は小保方晴子と理研関係者に共同で取材せよ_c0315619_1435173.jpg文科省のサイトに「研究活動の不正行為への対応のガイドラインについて」というページがある。その中に、「研究活動の不正行為に関する特別委員会報告書(要旨)」が載っていて、「不正行為に対する基本姿勢」の項目には、次のように明記されている。「不正行為は、科学そのものに対する背信行為であり、研究費の多寡や出所の如何を問わず絶対に許されない。これらのことを個々の研究者はもとより、研究者コミュニティや大学・研究機関、研究費の配分機関は理解して、不正行為に対して厳しい姿勢で臨まなければならない」。このガイドラインの報告書は、2006年2月に設置された「研究活動の不正行為に関する特別委員会」によって作成され、同年8月に提出されたものだ。委員会の名簿を見ると、12人のメンバーの中に理化学研究所の吉田稔の名前がある。笑えない皮肉。和光のラボの者だが、化学遺伝学の研究者らしい。この報告書での「基本姿勢」に照らして、小保方晴子の問題をどう考えるか、どう対処すべきか、コメントを聞きたいものだ。同じくメンバーの中には、早稲田理工学術院教授の松本和子の名前がある。無機化学の専門家で、これも皮肉な話だが、もっと皮肉なのは、この松本和子が、同じ2006年6月にJST(科学技術振興機構)の科学技術研究費を不正流用した問題が発覚し、大学から退職勧告付きの1年間停職処分を下されていたことだ。松本和子については、論文のデータの捏造疑惑も取り沙汰されている。



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新聞社の科学記者は小保方晴子と理研関係者に共同で取材せよ_c0315619_14361486.jpg

by yoniumuhibi | 2014-03-21 23:30 | Comments(10)
Commented by さくら at 2014-03-21 20:14 x
もしこのまま大手新聞が取材報道をしないのであれば、彼らも退廃貴族の仲間うち、ということでしょう。記者クラブな人たちは、今や貴族の宣伝係りになり下がり、検察不正の時もまともな取材報道はなかったですし。

倫理より理研、もとい利権とならないよう願うばかりです。
Commented by ゆたか at 2014-03-22 03:54 x
>週刊文春の記者でさえ、本人のメールアドレスの情報を取得しているのだから、大手のマスコミ(朝日・毎日・日経)がそれを知らないはずがない。すなわち、新聞社の科学記者たちは、なぜ小保方晴子にメール取材を試みないのだろう。

1 理研は文科省所轄の、実質的な「役所」であること。
2 文科大臣が町村派で安倍子飼いの下村博文であること。

理研に対する指導監督責任は文科省にあり、理研の不手際の責めは文科相におよびます。
文科相の任命責任は総理にありますから、今回のSTAP細胞騒動をうまく収める事ができなければ、政権にとって面白くない。

各紙の報道がにぶいのには、この問題をフェイドアウト、風化させたいという官邸の意向がはたらいている。そんな印象さえ受けます。

週刊誌が熱心なのに新聞による追求がぬるいのって、福島原発事故の報道に似ていますから。

総理である安倍さんには、文科省を通じ、理研にこの事件に係る十分な説明をさせる権能がある。それを果たす義務があります。

そのまえに、まず安倍さんは、1/31の衆院予算委で小保方さんを称賛したことについての弁明をしなければいけませんが。
Commented by 柿右衛門 at 2014-03-22 10:48 x
もう小保方氏の個人的な特異性は、どうでもいい。不正をしていなければ、我々も「私」の部分は問題にしないのだ。「公私混同」をしたのは、彼らのほうであり、問題にせざるを得ないのだ。
男であれ女であれ、社会人として自分がやったことにきちんと説明責任を果たすべきだ。今回のことを教訓として、日本の親たちは、自分の子供に自分がしたことには自分で責任を持つ、間違ったことをしたら潔く謝罪する、それがしたくないと駄々をこねたら「甘ったれるな」と一喝する。最低限の教育である。そしてユメユメ一番楽なコースで一番おいしい果実を手に入れたいなどという人間として腐った哲学を持たさないこと。日本が敗戦から立ち直れたのは、一部の優秀な人材が国益を考えて行動したことと、彼らを支える大衆に、勤勉さとまともな倫理観が備わっていたからだ。
STAP細胞の存在の有無、小保方氏を採用した経緯、共同研究者が不正を見抜けなかった経緯、このプロジェクトにおける各研究者への予算配分の実態。すべてクリアにされることを望む。石を投げれば早大出身者に当たると言われるマスコミ界であるが、博士論文問題に関する大学の研究体制の問題追及も望む。
Commented by 梅子 at 2014-03-22 12:57 x
小保方は一つだけ大変良いことをしてくれました。結果論ですが。
それは理研の腐敗振りをこれだけ白日の下に晒してくれたことです。
今回の件でけっこう同情を集め被害者のように言われている若山ですが、彼とて理研時代自分の妻を月収50万のアシスタントとして雇っていたことがわかっています。「その能力があるならいいじゃないか」という意見もありますが、公務員試験のようなものがあるじゃなし、若山の妻はその後神戸大大学院の実質論文博士になっているようですが、これだけいろいろ見せられた後だと、その論文は一体誰が書いたんだろうと当然疑問が湧いてきます。万が一本当に妻が優秀で自力で博士号を取ったとしても、そのような疑いを持たれる行為はすべきでないのですが、理研は妻や敢えて言いますが愛人を優先して雇い入れたりそのような情実人事が平気で行われていたということは、はっきりしました。民間企業のオーナー社長がそういうことをするのならまだしも、税金で運営されている実質国の機関でこれとは。
今になってみたら、民主党の事業仕分けで理研がガバナンスが欠如していると言われたのも正しかったと言わざるをえません。
Commented by 柿右衛門 at 2014-03-22 18:53 x
下村文科相の他人事談話。「STAP細胞の論文をめぐる問題で、理化学研究所に監督責任があったのか、なかったのかが明らかにならないと、法案の閣議決定に影響する」と徹底した調査を求めたこと。「特定国立研究開発法人」決定は織り込み済みで、国民の怒りのガス抜きだけのために言った可能性があるので、今後の動きに要注目。ゆたか氏が言われるように、本来なら理研は文科省所管であり、大臣自らが調査の陣頭指揮に立ってもおかしくない。

次に、日本学術会議の要望を受けて、理研がどう動くか。対応次第では、一部の間だけにある「理研は解体せよ」コールが、大きくなる可能性がある。梅子氏が指摘されたように、理研にあった公私混同的体質が改善されないまま、最悪の事態を引き起こしたのが今回の不祥事。

食品偽装問題では、当初業界の慣例だとばかり、関係者は誰も謝罪しなかった。納得しない国民の声やマスコミ報道を受けて、ようやく謝罪した。不正をしている自覚があるならまだしも、隠蔽工作までしている相手に「それが不正なんだよ」と、国民が教え諭すように圧力をかけないとダメになってきているのが最近の日本。この圧力を効果的にマスコミはかけられるかどうか。
Commented by 柿右衛門 at 2014-03-23 21:45 x
小保方氏の擁護論は、もう陰謀史観に近い感じがして頭痛がする。
解毒作用として、まっとうな内容を語る下記の人たちのブログやツイッターを見ている。
佐々真一 上昌広 鍵裕之 難波紘二 大隅典子 片瀬久美子
自己保身のためではなく本当に日本の科学を考えているのは誰か、今だからこそ見えてくるものがある。
Commented by ゆたか at 2014-03-24 04:44 x
>Exciteのブログ記事アクセスランキング。1位になったことは何十回もあるが、上位3位を三つの記事で独占したのは初めてだ

快挙ですね。そして納得できます。

とくに第一位になった「小保方晴子の不正事件が問うもの - 格差社会の分配と秩序と倫理」は
圧巻でした。

講読者ですので一般公開後はレジまぐ版の方にあたれば済むんですが、いつでもすぐ読み返せるよう、この記事を保存したほどです。

>民主制の形式をした貴族制の階級社会。文系の世界にも、小保方晴子は無数にいる。アカデミーだけでなく、新聞社、テレビ局、広告代理店に。永田町にも。霞ヶ関にも。他とは違う収入と名誉と自由が与えられるこの職場に、才能や実力とは無関係に、縁故と人脈の貴族制のルールで人が入っていて、奔放に資源を享受している

文系の世界で、進学や就職が縁故や寄付金で有利になることはつとに知られていました。

が、今回の事件で、理系の世界でもそれがあることが分かりました。
Nature誌への発表でもそれがとおると思ったのが運の尽きでしたね。

文系の世界に話を戻せば、あの安倍さんが首相を続けていられる不思議も、今回の記事で種明かしがされたと思います。

Commented by Columbites at 2014-03-24 16:02 x
肝心の本丸には一切手を触れず,かわりに全国の研究・教育機関に対し,些末な倫理規定の作成・実行を強要する文科省命令を出すなど,当局は問題をすり替えて逃げるのではないでしょうか?私はそれを恐れます.そうならないように,報道機関には厳正な監視を期待します.

今回,徹底的に洗わなければならないのは,主犯の小保方氏,および共犯・連座の疑いがある理研と早稲田です.誰が考えても自明ではないでしょうか?

Commented by 柿右衛門 at 2014-03-25 19:42 x
「能力のない人間が、才能ある誠実な研究者を差し置いて、最高のポジションを得ることなど常識的にあるはずがない」という自明なことが、ねじ曲げられ、力技で通ってしまった。だから、Columbitesさんが言われる、「徹底的に洗わなければならないのが、小保方氏、理研と早稲田であることは誰が考えても『自明』である」としても、その「自明」なことが行われない可能性はある。これをマスコミがきちんと調査・検証しなかったら、今後あらゆる不正追及は、マスコミからネットでのゲリラ的議論に移行していくだろう。
その意味でも、この事件は、ひとつのターニングポイントであり、ネット移行への分水嶺だったと後に言われるかもしれない。ニュースソースの信頼性であるとか、調査報道の確実さであるとか、マスコミがネットより優位に立てる要素もあるわけだが、それを生かさないのはなぜか。活字人間&テレビ大好き高齢者が去ったあと、新聞やテレビに魅力を感じる若者はどれぐらい残るか。マスコミは、このブログも含め、ネット界と連携した共同作業で相手を追いつめるぐらい大胆な発想の転換があってもよい。
Commented by 無名 at 2014-05-05 14:57 x
文科省も理研もガバナンスの劣化は止まらない。よって科学技術の凋落と産業の凋落は避けられない。即ち、日本凋落。


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