ケネディのNHKインタビュー - 日本へのガバナンスを衰弱させる米国

c0315619_1601534.jpg先週(3/6)、米国大使のケネディがNHKのクローズアップ現代に出演し、国谷裕子によるインタビューが放送された。番組を見たが、非常にクリティカルなやりとりがされている印象を受けた。容易ならざるものを感じたというのが率直な感想である。ところが、不思議なことに、このインタビューについての報道が少ない。まず、当夜のNHK-NW9が話題として取り上げなかった。翌日(3/7)の朝日の紙面にも記事が出ていない。日本のマスコミの報道が少ないことに驚かされる。インタビューそのものも異様な雰囲気が漂っていたが、マスコミがそれを無視していることも面妖に感じる。この奇怪さは、まさに日米関係の現在の袋小路と前後不覚を象徴しているように思われる。言葉をあてがいようがない。最初に指摘しなくてはいけないのは、明らかに、この二人が番組で演じていたのは重い外交だということだ。複雑骨折して抜き差しならない状態の日米外交を、何とか取り繕い、関係修復させる責任的営みをやっているように見えた。そういう演出をする上で、年齢が近く、リベラルで、人格もすぐれた二人のお嬢様とお姫様は、きわめて効果的な政治の絵を作り出すかに見えた。だが、政治の意図とは裏腹に、二人がそういう人柄だからこそ、まさしくそこに「ぎくしゃくした日米関係」が投影されてしまっている。二人とも微妙な立場を背負っているのだが、とりわけ国谷裕子の方は、自己欺瞞を二重三重に重ねた身なのだ。 



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by yoniumuhibi | 2014-03-10 23:30 | Comments(1)
Commented by H.A. at 2014-03-11 23:45 x
産経新聞の論説は象徴的で、とくに古森義久氏のブログ(ご自身では、国際的には、中道で穏健と自称される)は先験的で、氏にとっては、米国のオバマ政権は、何であれもう批判の対象でしかなく、共和党への期待を露骨に書かれています。

昨日の毎日新聞夕刊で、御厨貴氏のインタビューをみました。学生に、戦後政治史と平和の意義を授業で説いたものの、”先生のおっしゃることは分かるが、気分として納得できない””憲法を改正し(中国や韓国に馬鹿にされない国になら)ないと戦後は終わらない”という、感想があったことに、”気分”で政治史を考えることの意味を、考えさせられたように言われていました。


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