反新自由主義か反戦平和か - 都知事選の政策プライオリティ問題

c0315619_17272686.jpg都知事選の政治の過程で持ち上がった一つの争点として、新自由主義への対抗か反戦平和かという問題がある。発端は、2/2の「脱原発都知事候補に統一を呼びかける会」の会見での鎌田慧の発言で、その中で、「先ほど、世代間の対立とか階級対立とか新自由主義とかいう質問がありましたが、それどころじゃないでしょう」というコメントを残したらしく、その言葉尻が捉えられ、宇都宮派(反一本化派)によって槍玉に上げられ、「鎌田慧は新自由主義者に転向した」だとか、「鎌田慧、恥を知れ」だとか、口汚い罵倒を浴びせられてネットで袋叩きにされる事件が起きた。政治として正視したとき、これは、反一本化派(宇都宮派)による言いがかりであり、ゴロツキ左翼による難癖で、選挙情勢を宇都宮健児の有利に運ぶべく、一本化論者の首魁とされた鎌田慧を貶めようとして、巧妙にプロパガンダ利用した揚げ足取りである。悪質で卑劣な政治宣伝工作だ。こうして、鎌田慧には選挙中から徹底的な誹謗中傷が加えられ、著作への焚書扇動にまで至る事態となったが、狂暴な民兵の攻撃は現在も続いている。政治の事件としては、単なる言いがかりと揚げ足取りのマヌーバーであり、注目に値しない些事に違いないが、そこには、何か無視できない思想的契機が含まれていて、考察する意味のある問題であることは間違いない。結論として、この鎌田慧の見解は私の現状認識や危機感と中味が一致するものだ。



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by yoniumuhibi | 2014-03-06 23:30 | Comments(11)
Commented by にいのり at 2014-03-06 21:16 x
現状認識としては、おっしゃる通りかとも思うのですが、思想としての「新自由主義」にもっと肉迫した場合、どうでしょうか?
思想としての「新自由主義」は既に破綻している、それゆえにこそ、今、最も通俗化し世俗化している、すなわち世俗信仰として隆盛を誇っているとみるべきではないでしょうか。
これは、思想としてのマルクス主義の興隆と衰退の現象的側面と良く似ていると思います。
思想としての「新自由主義」の破綻を自覚している人は、ビットコインといった、よりヴァーチャルな部分に流れているか、もしくは、マネーゲームに愛想をつかせてパワーゲームの側に流れ込んで来ている。
そんな捉え方をしてみても良いのではないかと……
Commented by ろうのう at 2014-03-06 23:39 x
細川氏の何が嘘でも極右への怒りだけは絶対に本物だと確信します。と言うか安倍のやり方は少しでも常識のある政治家なら誰でも怒るようなことばかりなんですから。それに戦略特区推進の強硬さは安倍の方が数倍上だと思います。やはり脱極右レイシズムこそが最重要の課題でなおかつこれを達成することでネオリベ脱却もある程度近づいてくると思います。
Commented by 六本木 at 2014-03-06 23:55 x
つくづく都知事選における社共の対応は間違いだった。おっしゃるとおり、矛盾していて、信用できない。反戦平和が最優先に決まっている。
では、なぜ反新自由主義が第一だったのか。
貧困により、日本社会の不公正に気づき、結果、極左となった都会の若者は、反戦ではないだろう。守るべき地縁血縁が失われ、さらには、ヒルズ族的ないい暮らしをしている層を目の当たりにしている分だけ、都会の極左は「いっそ戦争にでもなって世の中チャラになってしまえばいい」と思っている可能性が高い。だから、極右のように積極的に戦争せよとは言わないにせよ、反戦にはコミットしない。いわば「未必の故意」である。
宇都宮陣営が利用したのは、そういう心理なのだと思う。つまり、彼らは本気で戦争を止める気などないのである。
Commented by ゆたか at 2014-03-07 05:08 x
>橋下派の浦野靖人が、石原慎太郎に対して「出て行けよ」と

こんな小僧にコケにされるようでは、いよいよ太陽の季節も終わり。
「こいつがいてこんな支持率なら、石原ブランドなんて効果ないやん」
てことで、見切られたんでしょう。
残酷ですね。

ま、80を過ぎて妄執にとらわれている爺さんも爺さんなので、どっちもどっち。

だいたい「維新」って、安倍自民党の別働隊なのに当人たちがそう思っていないところが不幸のもと。
それが判るくらいの知性があればこんな政党などできていないでしょうが。

ちなみに、ミッチーの息子さんは原隊に戻りたくてじたばたしています。
Commented by やより at 2014-03-07 13:31 x
やけくそになる人間は古今東西多い。会社が悪いか、コミュニケーション能力を育てられていないか、世間知らずの生真面目人間でたまたまオルグに引っかかってしまったか、どれにしても、そういう人間をさらに政治が食い物にする。
ここ数十年、左翼はそういう人間をかき集めて兵隊にしてきた。それが今回露骨化しているみたいですね。
不満のはけぐちとして威勢の良い演説をする左右の全体主義に振り子のようにブレる人間が増えている昨今の状況は危機的。
問題は中道民意の行き場がなくなっていること。政権交代をしなさずぎで来た弊害が民主党の一人ゴケ後遺症もあって迷走している。過渡期認識がないから一番ダメダメな共社が活気付いている。これも言うべきことを言う「市民的資質」を育成してこなかった日本の教育と社会にも大きな責任があると思います。未だに民主集中制の共産党が大手をふっている現状なんて、先進国を気取るんなら、ありえないですよ。
ひとつひとつの小さな事実を吟味せず、「大きな嘘をついたもの勝ち」(ヒトラー)になっている現況で、市民が成長していくための旺盛で開かれた言論活動が活発になることが大切です。
Commented by NY金魚 at 2014-03-08 06:39 x
NYで見る日本のニュースは「時差」があって混乱することがありますが、このブログ記事が書かれた前日に、鎌田・落合グループが「戦争をさせない1000人委員会」を立ち上げていますね。http://www.anti-war.info/report/140304/
発起人は、雨宮処凜/内橋克人/大江健三郎/大田昌秀/奥平康弘/小山内美江子/落合恵子/鎌田慧/香山リカ/倉本聰/佐高信/瀬戸内寂聴/高橋哲哉/高良鉄美/田中優子、など。
細川敗戦をうけて、ひとつの大きなムーヴメントが生まれ(スタート)ようとしていると感じているのですが…。
どのひとがどのように考えているかよりも、早急に「集団的自衛権行使」をとめる動きに強く同調します。鎌田さん、落合さん、がんばれ!
Commented by NY金魚 at 2014-03-08 08:05 x
落合惠子が「戦争をさせない1000人委員会」の会見で:私はジョン・レノンの「イマジン」を聴いていた世代ですが、まさに「想像してみましょう」、いまこの国が、武器づくりやめましょう、武器輸出とんでもありません、基地もいりません、戦争はしませんと言ったときに、アジアの緊張感は一気に緩むはずだと、私は信じます。
かの女の言葉はいつもとても明解です。

また、金子光晴の詩も引用しています。「戦争とは、たえまなく血が流れ出ることだ。その流れた血が、むなしく地にすいこまれてしまうことだ」「19の子供も50の父親も一つの命令に服従して、左を向き右を向き一つの標的にひき金をひく。敵の父親や敵の子供については考える必要は毛頭ない。それは敵なのだから。」
Commented by 白雪姫の小人1 at 2014-03-08 09:55 x
鎌田さん、澤地さん、世に・・さんの認識に共感します。軍靴の音が近づいてる、再稼働が迫る。あせるばかりです。一方、それでも、それが明日に迫っていても、今日すら生きられないで苦しむ人には届かないのだと思ってしまいます(うちの息子もそうだから)。ノーマ・フィールドさんが、細川候補が立候補会見で「腹七部目の豊かさでよしとする成熟社会を」と語ったことに触れ「考えが間違っているとは思いません。でも、その言葉が届かない」(3月1日朝日新聞)と言っていて、その通りだと思いました。「明日生きるために10年先の命顧みぬ逃げ場のない時代」、これは『生活と生命の乖離』だと。希望はどこに?の問いにノーマさんは「模索する行為自体が希望」「結果よりプロセスを重視するということでしょうか」と答えてる。世に・・さん、あなたは「倦んで」ない。だから私は読ませてもらってます。
Commented by 梅子 at 2014-03-10 11:53 x
ジョン・レノンの「イマジン」と言えば、最近ソチオリンピック女子シングル銀メダリストの韓国キムヨナ選手の美しいエキシビションを思い出します。
平和への祈りが優雅な舞に込められていました。見ながら静かに感動したものです。引退を表明していたキム選手の最後の舞がこれであったことに彼女の確かな意志を感じました。
しかしまた、彼女は韓国の選手ということでずっとネット界隈では日本のウヨたちの凄まじい誹謗の的でもありました。彼ら彼女らはあることないことどころかないことないこと言い立てキム選手の一挙手一投足まであげつらって批判しまくっていました。そういうこともまた同時に思い出され何とも言えない気分にもなったものです。何が彼らをしてこれほどまでに憎悪を掻き立てるのか、彼らは中韓が日本に喧嘩を売っているからと相手のことだけをあげつらうのでしょうが・・・「イマジン」への道遥かに遠しです。
Commented by 梅子 at 2014-03-10 12:04 x
今回の都知事選について、いろいろなことが表沙汰になりました。宇都宮陣営について私が一番問題だと思ったことは海渡雄一氏が他ならないここのブログ主様を訴えると言ったということです。それは岩上氏が宇都宮氏のインタビュー番組で言っていたことで宇都宮氏はそれをうなずきながら聞いていました。一体彼らは日本国憲法で保証された基本的人権を思想信条言論の自由を何と心得ているのでしょうか。これが本当に護憲派とか人権派を自称している弁護士が言うことでしょうか。宇都宮氏と海渡雄一氏は速やかに護憲派、人権派の看板を下ろすべきだと本当に心から思います。
Commented by ヒムカ at 2014-03-10 22:04 x
宇都宮健児氏が日弁連会長に当選した時、その事務総長に就任したのが海渡雄一弁護士。 
2日後、弁護士仲間に打った海渡氏のメールは以下の通りです。
「 宇都宮先生とタグを組んで、真に市民から頼りにされる弁護士会にしたいと思います。
日弁連を日本の行政を変えていく推進力にしたいと思います。どうか応援して下さい。 海渡 雄一」

日弁連会長選挙で海渡氏は大いに奔走しました。
本人としては、良心の弁護士なのです。宇都宮健児氏も潔白を自認する弁護士のようです。
しかし、都知事選の戦略として「日本共産党」を表看板にしたとは…まんまと利用されたのでしょう。宇都宮陣営の党利党略に懐疑的になった若者の多くは細川陣営に流れたと思います。『反原発』の運動を二分してしまったのは海渡氏の読み間違いと宇都宮健児氏の意地(「もう、引けない」)だったように思います。

鎌田慧氏、落合恵子氏、澤地久枝氏、湯川れい子氏他は、煮え湯を飲まされる痛みのなかにありながら諦めずに闘い抜きました。頭が下がります。
もしも、これを海渡氏および宇都宮氏が恨んでいるとすれば…逆恨みというものでしょう。



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