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脱原発と新自由主義 - 米国型を拒絶し排除する左翼の脱原発運動

脱原発と新自由主義 - 米国型を拒絶し排除する左翼の脱原発運動_c0315619_154334.jpg一昨日(2/25)、新しいエネルギー基本計画の政府案が出され、マスコミで大きく報道された。原発を「重要なベースロード電源」と位置づけ、規制委の審査をパスした原発は「再稼働を進める」と明記している。さらに、「核燃料サイクルを推進する」と言い、高速増殖炉「もんじゅ」の維持まで入っている。新規増設の可能性も残した。3.11の事故から3年の日を前に、まさに原発の復活と推進の方針が堂々と宣言された恐ろしい内容だ。反動の極みである。もともと、この基本方針は1月に出される予定だったが、都知事選が入る日程となったため、脱原発が争点になりそうな状況となり、叩かれて不利な材料になるのを恐れた安倍晋三が、発表を選挙後に遅らせた事情があった。もし都知事選で一本化が成功し、細川護煕が勝利していたなら、政権はこのような基本方針を出すことはできず、発表も先送りになっていたに違いない。政治戦で敗北した結果だ。この基本方針は3月中に閣議決定される。先週、この基本方針の発表を前に、規制委が再稼働を認める原発について、審査に順位をつけて1-2か所を絞り込むという報道が出た。これは、経産相の茂木敏充が2/18に催促の圧力をかけて、規制委員長の田中俊一が2/19に従順に応じたものだ。報道では、2-3週間後に「1-2か所」が特定がされるとある。おそらく、伊方、玄海、川内あたりから選ばれるだろう。



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脱原発と新自由主義 - 米国型を拒絶し排除する左翼の脱原発運動_c0315619_1552157.jpg

by yoniumuhibi | 2014-02-27 23:30 | Comments(6)
Commented by ヒムカ at 2014-02-27 20:55 x
【世に倦む日日】さま。いつになく義憤にみちた記事、感動です。

「反ノーサイド派の血気盛んな兵隊」は、抑圧された鬱積した感情を扇動されて…火を噴き返すように怒っています。
でも、彼らが、懐疑的な状態から信頼を回復するには相当な時間が要ると思われます。>「格差社会でプロレタリア化した若者層」は、失望し怖れるあまりに自由を幻想して奇蹟を待ち望んでいるからです。

宇都宮健児は、原理原則がぶれずに、また首尾一貫した主張を繰り返しました。これがミソです。正義を印象させます。だって、弁護士ですもの、衣装を凝らして言葉で誤魔化すのは容易いこと

「群衆」について熟知している宇都宮健児が、読んだうえで、彼らを最前線に送るとは、まるで『六全協』前の日本共産党「火炎瓶闘争」のようではありませんか?

都知事選が終わって…ニンマリ嗤っているのは、「日本共産党」と野心家の宇都宮健児です。選挙後の政治情勢は読めていたのですから…福島の「明日」は織り込みずみであったし、痛みには思ってはいないでしょう。

大江健三郎さま。湯浅誠さま。三宅 洋平さま。ここまで来てしまった以上、ノーサイド派に結集してください。


Commented by 33 at 2014-02-28 00:49 x
ご無沙汰しております.

本当に今回の都知事選での社共にはガッカリしたというか,かれらは“脱原発〟が目的ではなく,手段である脱原発運動を続けることが目的になっている気がします.

たいてい目的と手段があべこべになるとロクなことはないし,そもそも30年かけて目的を達成する手段なんてどう考えても間違えてるのが分からないんですかね……

健康のためにカラダを鍛えはじめたのに,そのうちカラダを鍛えるのが目的になった人みたいなもんですからね……
官邸前の運動も毎回通うと経済的にも身体的にキツすぎて,既にブラック運動と化している気がしますし.

二度言いますが,今回の千載一遇のチャンスを潰した社共にはガッカリです……
Commented by やより at 2014-02-28 12:05 x
30年前から「東京に原発を」という標語がありました。今や、「千駄ヶ谷(共産)と永田町(社民)に、とりあえず原発を」となりそうな気配…。
共産党はあい変わらずHPで「自共対決くっきり」などと自画自賛しているが、そうなるほど、ナショナリズムが高進するでしょう。
そもそも、なぜ自共の二大対決になるのか?単純タカ派政党と化した自民党と共産党が対決する日本社会のイメージ自体がもう一触即発の戦争状態でしょう。彼らがの「自党だけが正しい」という傲慢な一神教的でカルトな価値観と 「わが党以外は自民党の亜流」と十年一日露骨に叫んできた姿勢に疑問を持てず陶酔している人々には心底同情する。
この得意な政治イデオロギーを克服することは重要課題であるだろうし、今回、急な出馬で、市民の票をあれだけ結集できたことは、その力がみなぎっているということです。それこそを左翼は怖れているから、「細川に勝った」というフレーズが出るのです。公益などおかまいなし。左翼の壊死と市民の登場、これが今後のテーマでしょう。
Commented by haku at 2014-02-28 22:17 x
いろんなプロジェクトを見ていると、5年もやっていると疲れて、もう区切りを付けようよ、という気分になっているようです。これが長期でも一つの目安でしょう。30年とは笑止です。宇都宮氏も志位氏も自分達の目が黒いうちに脱原発を実現したくないんでしょうかね。そんなのどうでもいいよ、と告白しているようなものです。
やや旧聞になりますが、プロ野球の縮小問題で、一方のリーダーたる古田氏はまさか30年続けようとは思わなかったし、5年でも御免だったでしょう。おそらくシーズンが終わるまでに決着を付けられなければ負けだと思っていたはず。永久追放さえ覚悟していたそうです。だからこそ集中して取り組むことができ、その必死さにファンや多くの国民が共感して圧倒的な支持を取り付けることができた。
自称「運動界」の人々はこの胸のすくような運動から何も学ばなかったのでしょうか。
Commented by pm3.1 at 2014-03-01 01:25 x
○○な脱原発はダメだ!というように、都知事選で左翼陣営にそういう楔を打ち込まれてしまったような気がしますよね。

増税賛成の脱原発はニセモノ、平和主義じゃない脱原発はニセモノ、新自由主義の脱原発はニセモノ・・という具合に、何でもかんでもすべてのテーマについて反対じゃないとダメだというような。これじゃあ永久に話がまとまるわけもないですよ。あれこれ不毛な論争をやってるうちに浜岡がやられるかもしれません。

ビデオニュース・ドットコムで宮台氏が仰っていた「左翼の居場所問題」と言いますか、社会問題の継続を願う勢力にとっては願ったりかなったりの状況かもしれませんが、大変困ったことになってきました。

大切なのは社会問題の解決であり、社会運動を続けることじゃないんですよね。
Commented by ろうのう at 2014-03-01 15:24 x
UK狂信者に言っておく。
このまま安倍晋三をのさばらせて
第三次世界大戦+核戦争になったら最愛なるUK様様も死んでしまうぞ。

いいのか!!


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