左翼の壊死 - <業界左翼>、<東京左翼>、<学閥左翼>の諸範疇

c0315619_11192111.jpg左翼の壊死。この事実を納得的に了解するためには、いくつかの表象を要素として思考することが必要になる。それは、<業界左翼>と<東京左翼>と<学閥左翼>である。それぞれ、定義して説明することが容易ではない言葉だけれど、何を言わんとしているのか、どのような対象を指しているのか、これまでの経験や見聞の中で、それとなく察知され、見当をつけることができる者は少なくないだろう。<業界左翼>も、<東京左翼>も、<学閥左翼>も、どれも否定的なニュアンスの政治言語である。今回の、宇都宮健児の強引で不合理な出馬劇、それを後押しした左翼政党の倒錯と異常、そして一本化拒否のヒステリーと集団狂気について、何が起きたのか、どうして起きたのか、全体の意味を理解しようと試みるとき、<業界左翼>、<東京左翼>、<学閥左翼>の諸表象が役に立つと思われる。これらの表象は、さしあたっては手探りの感触でアプローチされるものだが、言語的に中味を埋め、広く人口に膾炙されるところにまで一般化し、政治学的に有効な範疇に仕上げることが求められている。<業界左翼>。この表象については、前回、関曠野の言説(窓社)を紹介した。したがって、この表象は、すでに一般的な認識を多くが共有している。左翼批判、あるいは左翼の自己批判の一般論として定着している。ただ、言わなくてはいけないのは、1992年の関曠野の時点よりも、その腐食と劣化と不全が極まっていることだ。  



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by yoniumuhibi | 2014-02-17 23:30 | Comments(3)
Commented by かまどがま at 2014-02-17 12:44 x
> 地方の左翼は、これが日本の左翼の一般像であると思われるが、ロートルの官公労(自治労連と全教)の集合体である。多分に業界固守的で、固陋で、停頓した不活発なサークル活動的で、古い体質のまま老化し衰弱しているけれど、<東京左翼>ほどの醜悪さはなく、ゼニカネの腐臭はそれほどしない。そこ(地方)にゼニカネの資源的契機がないからだ。
一字一句無駄のない分析に脱帽です。
「ゼニカネの資質的契機」が無い分、県知事選も政治本来の状況を変える目標を見失わない健全さを保持して欲しいと念じています。
同時に、<東京左翼>が沖縄の選挙応援などに関わり、それを自らの手柄のように吹聴することに微妙に不信感と違和感があり警戒をしてしまいます。
Commented at 2014-02-17 19:47 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ゆたか at 2014-02-18 05:08 x
><業界左翼>。それは、中野徹三が説くように、生業化と業界化なしに左翼の組織と活動が長期に持続することはなかったのだと、半ば積極的に意義づけることができる当のものなのかもしれない

レーニンだかが、党から給料を得る「職業革命家」が要ると主張したようです。
なんだかな、と思いますが、理屈としては分かる。
が、今の共産党やら社民党のえらいさんはそれとは違いますね。

身過ぎ世過ぎのために左翼をやっているだけの人々に見えますから。
いわば「営利左翼」。
政界を見れば、安倍さんや維新あたりの人々と同様になっちまったということ。

ちなみにその安倍さん、TBSテレビによれば、靖国参拝の米国への弁解をこう用意したそうです。

「コアとなる支持層の期待を裏切ることは政治家として最も避けねばならない」
「参拝を回避する道はありえなかった」
JNN
http://www.youtube.com/watch?v=T4ym3Fybfsc&feature=youtu.be&t=1m31s

これが事実なら、「英霊のためでなく保身のために」靖国に行ったわけです、この人は。
ヴェーバーの望んだ職業政治家から最も遠い地点に生息する政治家と思います。


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