左翼の壊死 - 戦争とファシズムの時代に突入した歴史的転換点

c0315619_17453924.jpg今回の一連の政治を見て、私は「左翼の壊死」という言葉を思いつき、あてがって使おうとしている。棘のあるドラスティックな言葉だが、意味のある表現を得た気分でいて、ここにもう少し言語的な中味をつけて、人の共感する、説得力のある概念に近づけられないかと思ったりする。さしあたり、それは嗅覚で感じ取った政治現象である。臭いの正体について確信はあるが、こんな臭いだと人に説明して理解を得るのは難しい。一連の政治とは、昨年末の澤藤統一郎の告発事件、宇都宮健児の出馬と社共の推薦、脱原発での一本化の拒否、左翼の怒濤のネガキャンと罵倒、そして惨敗となった選挙結果の全体を指す。これらの政治を演じている集団や組織に対して、私はこれまで、「左翼」という否定的な言葉はあまり使ってこなかった。したがって、「左翼の壊死」という着想と発語に及んだことは、直観的な発見であると同時に、過去からの経験を総括した一つの断念でもある。ここで思い出すのは、あるいは、その嗅覚に作用したかと思われるのは、1992年の関曠野の『左翼の滅び方について』(窓社)である。1991年にソ連邦崩壊があり、当時、論壇で「左翼の滅び方」論争らしきものが微かに流行した。特に人の記憶にとどまる印象は残していない。私自身は、この言葉遣いに積極的に馴染めず、議論に関心を持って接近することはなかった。同じ1992年、なだいなだが一冊の岩波新書を出している。



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by yoniumuhibi | 2014-02-13 23:30 | Comments(15)
Commented by ろうのう at 2014-02-13 19:38 x
極右にも極左にも言う

脱レイシズムなくして社民主義なし!!
Commented by tokyoletter at 2014-02-13 19:46 x
「運動の世界で生きていこうと思ったら、そんなことをやってどうなると思う。よく考えた方が良い」(河添誠氏)
「大きな革新・リベラル勢力の結集体として、「やさしい会」があり、宇都宮選対がある。この会や選対に刃向かった場合には、革新・リベラル勢力全体を敵に回すことになる。」(澤藤氏)
と符合しますね。

「党派のエゴ」の批判を、「私達は共産党ではない、私達は超党派」というかたちですりかえていました。あらたな「連合赤軍」のぶちあげのためには、一本化などしていられなかったという訳ですか。共産党の実働部隊、社民党の安心イメージ、それに高円寺サブカル左翼の若き血を、元日弁連会長様がまとめ上げているという訳ですね。
Commented by ディミトロフ at 2014-02-14 00:14 x
まさか生きている間にこの日本でファシズムの政治に遭遇するとは想像もしなかったが、眼前の現実は明らかに30年代のドイツの政治的経験と酷似した様相を示している。
Commented by NY金魚 at 2014-02-14 06:41 x
九十代、八十代の先輩たちの必死の叫びを、もういちど聴き直そう。いったい、だれのために叫んでくれているのか! (金魚)
ーーーーーーーーーーー
東京新聞2月11日・鎌田聡氏の本音のコラム 
全文を書き出しさせていただきました・by 金魚:

 むのたけじさんの話を聞いているうちに、目頭が熱くなった。九十九歳の老ジャーナリストは、秋田なまりの強い口調で、安倍内閣の戦争への傾斜を批判した。気がついたときには戦争がはじまっていた。言うべきことは、いま言わなければならないとの熱弁だった。

 危機意識は瀬戸内寂聴さんにも強かった。戦争と脱原発を訴えるために京都―東京を二往復された。四日間、寒さの中で九十一歳のつじ説法。戦争ゼロと原発ゼロを諄々とユーモア交じりに訴えられた。人間社会への信頼感のあふれた演説で聴くひとに感動を与えた。

 作家の澤地久枝さんは八十三歳の病身ながら、毎日宣伝カーに乗っていた。八十四歳の小山内美江子さんも、二度ほど記者会見に出席され戦争体験を話された。都知事選挙は都民の生活に埋没され、原発事故はたくみに争点から外されたが、安倍内閣の排他主義的な攻勢を押しとどめる、大きなチャンスだった。 …続…
Commented by NY金魚 at 2014-02-14 06:43 x
続… 奇妙なことに小泉純一郎元首相への批判が「左翼」性の誇示に使われ、原発推進は誤りだったとの貴重な証言が「選挙」戦術にかき消された。
 私は苛烈な戦争体験をへた九十代、八十代の先輩たちが自分の体を顧みることなく、雪と寒風の中で原発と戦争への反対を訴えつづけた、そのそばにいた。今回の選挙戦は次の世代への贈り物だった。ありがとう。

東京新聞2月11日「本音のコラム」鎌田聡(ルポライター)
Commented at 2014-02-14 12:00 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 梅子 at 2014-02-14 13:25 x
ツイッターに跋扈している宇都宮支持者たちを左のネトウヨというのは言いえて妙だと思いました。
彼らを納得させる説明がなかったことも事実ですが、例えば「特区」と言うとたちまち(おそらく彼らを煽っているアジテーターが政党側にいる)「ほら、あいつらやっぱり言い出した、非正規雇用、首切り放題の特区」と大騒ぎをする。あげく「あいつら脱原発とか言いながら、本当は首切り放題の特区を作るのが目的なんだ」と。そんなことやりたいなら、わざわざ楽隠居やめて出てこなくても安倍や今やそのブレーンの竹中がやってくれるでしょうに。
私は3・11以後半年くらい自分なりに原発について勉強したことがあって、地域独占と総括原価方式が諸悪の根源だという結論を得ました。おそらく細川小泉両氏も同じ事を考えたと見え、電力自由化をやれば、効率よく安い電力を供給することが可能だと考えたに違いないのです。原子力ムラが言っている原発は安いというのは嘘八百なのです。そのためのエネルギー特区。なのですが、彼らを説得することなどできはしないでしょう。何か脊髄反射で生きているような感じがするので。
Commented by tokyoletter at 2014-02-14 18:31 x
彼らは、「今回は民主主義的なプロセスがなかったから一本化できなかった」という声を強めています。将来、自分達の都合で、「戦略的共闘」できるフリーハンドを得たいがためでしょうか。

関係者が小人数で談合する(これが悪いわけではないですが)のが、なんで「民主主義的なプロセス」なのかと思っています。自分たちこそ「民主主義」と位置づけるのは、いまに始まったことではない。

右であれ、左であれ、古臭い手口が、抗体のない若い世代に蔓延したということだと思います。歴史から学ぶのは武器になりますね。
Commented by 気の弱い方は見ないで! at 2014-02-15 09:21 x
都知事選に突入した1月24日に日共志位と安倍は国会内で談笑していた。
http://www.asahi.com/articles/DA3S10943858.html
共産党が大政翼賛会の一翼を担うのでは、と言うブログ氏の推測は誤ってはおらず、むしろ正鵠を得ているのではないか。
Commented by ごん at 2014-02-16 03:11 x
都知事選を挟んで、国内は2度大雪に見舞われました。TV放送は、「ただ闇雲に外出の自粛を呼びかけるだけ」、本当に危険なのかの判断は、始めから個人の判断に丸投げしていたようでした。
「伊豆大島の惨劇」も、このような状況で起こったものでしょう。
14日の降雪による鉄道網の乱れは、丸1日経っても収まる目途が立たない状況であり、少なくない乗客が雪で動けなくなった車中でカンヅメになっています。また、深夜、運転本数が極端に減った事によるすし詰めの車内で、列車の遅延で我慢を強いられています。
この様な状況で、総理は「日の丸を掲げてのウイニングランがよかった」と金メダリストに電話をしている様ですが、
鉄道会社に「政府も支援するから、とにかく動かせ、安易に止めるな」と何で言う事ができないのだろう。
政府もメディアも『国民の暮らし』より、自分達の体裁ばかり。どうかしています。
Commented by ijkl at 2014-02-16 04:45 x
twitterで執拗に粘着してくる宇都宮陣営の人達がいますね。

伊東 勉、反原連のbcxxx2、絢香、まさやん、ちほたん、ロボコップ2など、、、それ以外にも、昔からいきなり罵倒してくる、my_advanやひばりという人達もいますけど。

とにかく、伊東 勉だけは見苦しいからブロックして欲しいところです。

今回の若い人達の行動は、twitterでも御指摘のように、田中龍作氏が以下の記事で指摘している部分が一番の問題点だと思います。こんなのは、伊東勉と同様に、歴史を勉強していないことがありありです。該当部分を引用します。

http://tanakaryusaku.jp/2014/02/0008761

宇都宮陣営に関わっていた、ツイッター名 @keiki22 さんは次のように明かす―

 「宇都宮ボランティアの少なくない数の人間が田母神さんの街宣を見に行ってる。実際にチラシも受け取って、向こうのボラの人の話も聞いて来てる。そして、どんな気持ちでボラに参加してるのかも様々な事を知ってる。彼らの中に、田母神さんと宇都宮さんで悩んでる人も少なくないと、そこで知った」。
Commented by tokyoletter at 2014-02-16 11:34 x
「一本化」批判の特徴

1. 一本化を唱えた人間はどちらの選対の当事者でもなかった、
 という当たり前の事実を利用して、
(一本化論なんだから、選対にいるわけない)

2. 自分たちがすべきであった「一本化」のための行動を
 自分たちがネグレクトしたことを無視して、

3. (本来、選対当事者しか出来ない)「やるべきこと」を
 一本化論者が「やっていない」と難癖つけて

4. 「一本化はプロセスに問題があった」、と結論して、

5. 自分たちが組織固めに選挙をしたことを不問にする。
Commented by かまどがま at 2014-02-17 09:50 x
ijkl さんのコメントは大きな課題を指摘していると感じております。

21歳、就職活動中の子供がいます。初めての選挙ではいち早く三宅洋平に注目していたので、ネットウヨクタイプではけして無いのですが、今回の都議選では宇都宮と田母神のツイキャスを見ていた、都内では無いので投票はしないのですが、若い人たちが注目していたのは、この二人という状況は全国的にあると見るべきです。
立場としては対象的ではありますが、若い人たちに対してのメッセージを明確にしていたという共通点もあり、一方で、田母神が持つ右翼性に嫌悪を感じる親の世代とは別の認識があり、彼らの持つ閉塞感に訴求するものをもっているという危機を感じました。

1930年代のファシズムが浸透したドイツに酷似した状況です、一つ一つ負けが重なることで抜き差しならない事態に陥りつつある。
Commented by ヒムカ at 2014-02-24 00:05 x
私は、反日共、反代々木系でもありませんが…実践活動において「日共」の手練手管に泣かされたものです。

志位和夫は今日では品行方正に振る舞っていますが…その「汚れた手」を知る者は少ないでしょう。
第19回大会にて「中央委員、新書記局長(36歳)」に大抜擢」された背景には、『丸山真男批判』大キャンペーンもありました。

今、もしやと思いインターネットで検索すると…ありました。ありました。
暇のある方は、是非とも【不破哲三の宮本顕治批判〔秘密報告〕】をお読みください。
サブタイトル「宮本氏と側近グループによる『日本共産党の逆旋回』:不破哲三」です。
おどろおどろしいタイトルではありますが、日本現代史を「講座派」の読み方をするならば、さすがに不破哲三の告発文です。捏造はありません。
Commented by ヒムカ at 2014-02-26 00:35 x
不破哲三の告発に「捏造はない」書いてしまい…今読んで、反省!
誤解を招く表現でした。兄上田 耕一郎ともども、ある時期を除いては宮本顕治と「共犯者」だったのです。

『日本共産党史』をE.カー「歴史とは何か」風に読むならば…野望と利権争いに満ちた「権力闘争であったと思います。
一時、粛清されていた不破哲三は、奇怪な妥協をしながら虎視眈眈と宮本の「引退」を狙いつづけ、そうして挙句、返り咲いたのです。(彼の所有する資産は目を覆うばかりです。)

第20回大会で「路線の大転換」を整備した後、不破哲三は、>「これを、あくまで〔秘密報告〕にとどめ…略…それをすれば、宮本批判だけにとどまらず、私や他の常任幹部会員への批判、追求も爆発することを怖れるからである。」といいながら、今日でも口をつぐんでいるのです。

※宮本顕治は、1994年第20回大会まで33年間、共産党における最長不倒翁の地位を占めていました。その登場の不可解さ、粛清の手練手管は、驚くほどに金日成(キム・イルソン)に似ています。 


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